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第七章
34話 絵本のつづき
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土日の修練を経て。
水緒は、鎌鼬三兄弟とすっかり仲良くなった。
はじめのうちは次男紅玉とピリピリしていたものの、真摯に向き合う彼らの熱意にすっかりほだされてしまった。もはや背中の肉をえぐられた過去など、水緒の記憶にはない。
今日は月曜日。
学校へ行く前にひと滝浴びた水緒が、水を滴らせて岩場へともどってきた。そこには大きなイタチが三匹、まったりと木の実や草を食べている。
鎌の刃をぎらつかせていた姿からは想像できぬ可愛さだ。
ねえねえ、と水緒はその身体を撫でる。
「そんなんじゃお腹満たされないでしょ。うちに果物があるからそれ食べなよ、お母さんに頼んでおくから」
「ふふん。そんなに優しくしてあとで後悔しても知らんぜ。オレたちは神社から一歩でも出たら、いくらでもお嬢のカケラを奪うことができるんだからな」
と、ヒゲや口のまわりを草まみれにしたイタチの紅玉がにやりとわらう。
しかし水緒は舌打ちをして、そのヒゲをぐいと引っ張った。
「いひゃひゃひゃひゃひゃ」
「食べるの、食べないの?」
「たべる……」
「最初っから素直にそう言ったらいいのよ」
ようやく水緒がヒゲから手を離す。痛みのために涙目になる紅玉に、同じくイタチの翠玉はクックッと肩をゆらした。ただひとり蒼玉だけが「かたじけねえ」と頭を下げている。
そのとき、草むらが揺れて一匹のオオカミが姿をあらわした。無論、銀月丸である。
ぐっしょり濡れた袖をしぼりながら、水緒はパッとわらった。
「あー銀月丸。おはよう」
しかしオオカミは「アッ」と目を尖らせて水緒のもとに駆け寄ってくる。
「またそんな裸同然の恰好をして。お客人もおるのだからいい加減慎みなさい」
「イタチもオオカミも裸じゃん」
「人と獣をいっしょにするんじゃない!」
銀月丸は、どなった。
※
二時間目は体育。
A組とB組が合同で体育館を使い、男子がバスケ、女子がバレー。バスケコートとバレーコートの境には天井から仕切り代わりのネットがかけられている。
「マジかよ」
そのネットを挟んで背中越しに会話をするのは、大地と水緒だ。
「あの鎌鼬とかいうの、お前んちにいるの?」
「そうだよ。土日はしごきにしごかれて……いまだに筋肉痛」
「しごかれてってお前、なにさせられてんだよ」
「うーん。肉弾戦に持ち込まれたときの闘い方、ふたりがかりで攻められたときの交わし方、崖からぶら下がる筋トレとか──いろいろ」
「はー……」
大地は感嘆のため息をもらす。
バスケコートでは、英二が華麗にスリーポイントシュートを決めたところだった。女子側からは黄色い歓声があがる。
相変わらず彼はよくモテる。
「でもお前、カケラ狙われてるんだろ。いいのかよおなじ敷地内にいて」
「そこのところは大丈夫。お父さんが昔々にいろいろ恩を売ってたみたいだから」
「ああ、あの金髪のやつなんかはとくにそういうの、絆されやすそうだったもんな」
「うん。……」
ワッ、と男子生徒から歓声があがる。
女子のバレーコートで新田こころがアタックを決めたところだった。男子は男子で、ネットにかじりつくように女子バレーの試合、もとい新田こころを見つめている。
こころもまた、よくモテる。
入学して一ヵ月、すでに学年内の『高嶺の花』としてファンクラブもできた。おまけにその会員は男女入り乱れているというからおそろしい。思えば彼女は、むかしから男女関係なくモテていた。
「図書準備室、今日も行くか?」
「うん。片倉くんが言ってた絵本のシリーズ、慎吾くんに聞いたらね、ずいぶん昔に学校に寄付しちゃったんだって。探さなくっちゃ」
「ああ──準備室ならあるかもな。じゃあまた昼飯食ったら集合しようぜ」
「うんっ」
ぴーっ、と男女コートから教師の笛が鳴る。
試合交代の合図だ。水緒と大地は互いにもたれていたネットから身体を起こし、意気揚々とそれぞれのコートに繰り出した。
──。
────。
図書準備室にて。
「このあたりに絵本がね、積まれてたの」
水緒が段ボール箱を三箱ほどかつぎ上げた。
その無尽蔵な腕力に、もはや大地がツッコむこともない。ひたすら、棚からおろされた段ボール箱をあさって絵本を探す。
「あっ」
ほどなく。
大地が一冊の絵本を取り出した。ほかの箱をあさっていた水緒はあわてて大地の手元を覗き込む。
「あった?」
「これだこれだ、大龍さまのおしえシリーズ。こいつは……月原鍾乳洞の話みたいだぜ。──」
絵本の内容は、シンプルなものだった。
──かつて、奥多摩に親をなくした幼い兄妹がいた。
彼らは連日連夜つづく大雨に家を流されて、泣く泣く鍾乳洞へと身を寄せることとなった。
洞のなかには食いものこそなかったけれど、水は豊富にあったので、兄妹はなんとかその日を生き抜くために水を飲んだ。
兄が、食いものを探そうと洞の奥へゆくと、そこに白銀のたてがみが立派な龍がからだを休めているのを発見した。
あまりの神々しさに、兄は食いものの足しにしようと摘んできた野花を供えて、邪魔をせぬようその場を立ち去った。
しかし、外は雨である。
洞の入り口で空腹に耐える兄妹。雨はやむことを知らず、いよいよ鍾乳洞にまで大水が流れ込まんとしたとき、洞の内から白銀の龍があらわれて、兄妹を背に乗せると空を飛んだ。
黒雲に覆われた空にむけて口から火を放ち、雲を焼け尽くすと、たちまち雨はやんで蒼穹が広がった。
龍は、その手に握っていた野花を妹の髪に差して、そのまま空へと昇っていってしまった、とな。──
「……その後、兄は大人になってその龍がいたという洞に祠を立てた、と」
「お父さん、奥多摩までなにしに行ったんだろ。いやそれよりもこの絵本……やっぱり祠の誕生について描いたものなんだ」
という水緒の瞳がきらきらと輝いた。
つまり、と大地も顎に手を当てて考えこむ。
「水守のカケラをしまってるのは、これまで大龍さまが各地で崇められた証の祠ってことになる。おれが読んだのが鶺鴒山、これが奥多摩──となるとあと三つ。絵本をさがせばカケラの場所がわかるかもしれねえ」
「この箱から出てきたのなら……いっしょにしまってないかなぁ。よっ!」
「あぶねっ」
段ボールの箱を逆さに向ける。
ドサドサと落ちてくるのを華麗に避けて、大地は足元に散らばる本をじっくりと見定めた。
「あ、これもだ──大龍さまのおしえ。美濃国だって」
「美濃…………美濃っていったら、岐阜県じゃない」
水緒はか細い声でいった。
水緒は、鎌鼬三兄弟とすっかり仲良くなった。
はじめのうちは次男紅玉とピリピリしていたものの、真摯に向き合う彼らの熱意にすっかりほだされてしまった。もはや背中の肉をえぐられた過去など、水緒の記憶にはない。
今日は月曜日。
学校へ行く前にひと滝浴びた水緒が、水を滴らせて岩場へともどってきた。そこには大きなイタチが三匹、まったりと木の実や草を食べている。
鎌の刃をぎらつかせていた姿からは想像できぬ可愛さだ。
ねえねえ、と水緒はその身体を撫でる。
「そんなんじゃお腹満たされないでしょ。うちに果物があるからそれ食べなよ、お母さんに頼んでおくから」
「ふふん。そんなに優しくしてあとで後悔しても知らんぜ。オレたちは神社から一歩でも出たら、いくらでもお嬢のカケラを奪うことができるんだからな」
と、ヒゲや口のまわりを草まみれにしたイタチの紅玉がにやりとわらう。
しかし水緒は舌打ちをして、そのヒゲをぐいと引っ張った。
「いひゃひゃひゃひゃひゃ」
「食べるの、食べないの?」
「たべる……」
「最初っから素直にそう言ったらいいのよ」
ようやく水緒がヒゲから手を離す。痛みのために涙目になる紅玉に、同じくイタチの翠玉はクックッと肩をゆらした。ただひとり蒼玉だけが「かたじけねえ」と頭を下げている。
そのとき、草むらが揺れて一匹のオオカミが姿をあらわした。無論、銀月丸である。
ぐっしょり濡れた袖をしぼりながら、水緒はパッとわらった。
「あー銀月丸。おはよう」
しかしオオカミは「アッ」と目を尖らせて水緒のもとに駆け寄ってくる。
「またそんな裸同然の恰好をして。お客人もおるのだからいい加減慎みなさい」
「イタチもオオカミも裸じゃん」
「人と獣をいっしょにするんじゃない!」
銀月丸は、どなった。
※
二時間目は体育。
A組とB組が合同で体育館を使い、男子がバスケ、女子がバレー。バスケコートとバレーコートの境には天井から仕切り代わりのネットがかけられている。
「マジかよ」
そのネットを挟んで背中越しに会話をするのは、大地と水緒だ。
「あの鎌鼬とかいうの、お前んちにいるの?」
「そうだよ。土日はしごきにしごかれて……いまだに筋肉痛」
「しごかれてってお前、なにさせられてんだよ」
「うーん。肉弾戦に持ち込まれたときの闘い方、ふたりがかりで攻められたときの交わし方、崖からぶら下がる筋トレとか──いろいろ」
「はー……」
大地は感嘆のため息をもらす。
バスケコートでは、英二が華麗にスリーポイントシュートを決めたところだった。女子側からは黄色い歓声があがる。
相変わらず彼はよくモテる。
「でもお前、カケラ狙われてるんだろ。いいのかよおなじ敷地内にいて」
「そこのところは大丈夫。お父さんが昔々にいろいろ恩を売ってたみたいだから」
「ああ、あの金髪のやつなんかはとくにそういうの、絆されやすそうだったもんな」
「うん。……」
ワッ、と男子生徒から歓声があがる。
女子のバレーコートで新田こころがアタックを決めたところだった。男子は男子で、ネットにかじりつくように女子バレーの試合、もとい新田こころを見つめている。
こころもまた、よくモテる。
入学して一ヵ月、すでに学年内の『高嶺の花』としてファンクラブもできた。おまけにその会員は男女入り乱れているというからおそろしい。思えば彼女は、むかしから男女関係なくモテていた。
「図書準備室、今日も行くか?」
「うん。片倉くんが言ってた絵本のシリーズ、慎吾くんに聞いたらね、ずいぶん昔に学校に寄付しちゃったんだって。探さなくっちゃ」
「ああ──準備室ならあるかもな。じゃあまた昼飯食ったら集合しようぜ」
「うんっ」
ぴーっ、と男女コートから教師の笛が鳴る。
試合交代の合図だ。水緒と大地は互いにもたれていたネットから身体を起こし、意気揚々とそれぞれのコートに繰り出した。
──。
────。
図書準備室にて。
「このあたりに絵本がね、積まれてたの」
水緒が段ボール箱を三箱ほどかつぎ上げた。
その無尽蔵な腕力に、もはや大地がツッコむこともない。ひたすら、棚からおろされた段ボール箱をあさって絵本を探す。
「あっ」
ほどなく。
大地が一冊の絵本を取り出した。ほかの箱をあさっていた水緒はあわてて大地の手元を覗き込む。
「あった?」
「これだこれだ、大龍さまのおしえシリーズ。こいつは……月原鍾乳洞の話みたいだぜ。──」
絵本の内容は、シンプルなものだった。
──かつて、奥多摩に親をなくした幼い兄妹がいた。
彼らは連日連夜つづく大雨に家を流されて、泣く泣く鍾乳洞へと身を寄せることとなった。
洞のなかには食いものこそなかったけれど、水は豊富にあったので、兄妹はなんとかその日を生き抜くために水を飲んだ。
兄が、食いものを探そうと洞の奥へゆくと、そこに白銀のたてがみが立派な龍がからだを休めているのを発見した。
あまりの神々しさに、兄は食いものの足しにしようと摘んできた野花を供えて、邪魔をせぬようその場を立ち去った。
しかし、外は雨である。
洞の入り口で空腹に耐える兄妹。雨はやむことを知らず、いよいよ鍾乳洞にまで大水が流れ込まんとしたとき、洞の内から白銀の龍があらわれて、兄妹を背に乗せると空を飛んだ。
黒雲に覆われた空にむけて口から火を放ち、雲を焼け尽くすと、たちまち雨はやんで蒼穹が広がった。
龍は、その手に握っていた野花を妹の髪に差して、そのまま空へと昇っていってしまった、とな。──
「……その後、兄は大人になってその龍がいたという洞に祠を立てた、と」
「お父さん、奥多摩までなにしに行ったんだろ。いやそれよりもこの絵本……やっぱり祠の誕生について描いたものなんだ」
という水緒の瞳がきらきらと輝いた。
つまり、と大地も顎に手を当てて考えこむ。
「水守のカケラをしまってるのは、これまで大龍さまが各地で崇められた証の祠ってことになる。おれが読んだのが鶺鴒山、これが奥多摩──となるとあと三つ。絵本をさがせばカケラの場所がわかるかもしれねえ」
「この箱から出てきたのなら……いっしょにしまってないかなぁ。よっ!」
「あぶねっ」
段ボールの箱を逆さに向ける。
ドサドサと落ちてくるのを華麗に避けて、大地は足元に散らばる本をじっくりと見定めた。
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