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第十一章
61話 龍化のはじまり
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水の揺蕩う音で目が覚めた。
ゆっくりと瞳をあけると、目の前には四眷属が心配そうにこちらを覗きこんでいる。いったいどうしたのだっけ──と身を起こす。
「あれ?」
ここは豪瀑の滝壺だ。
なぜ自分はすっ裸で滝壺に身を浸しているのだろうか。ぼんやりと四眷属に視線をうつすと、白月丸が「あのう」と言葉をにごした。
「水緒さま、だいじょうぶですか」
「うん。……あたしなんで滝壺で寝てるの。さすがのあたしも風邪ひいちゃうよ」
「あのそれが」
「え?」
と、立ち上がるため足に力を込めたときにふと違和感を覚えた。
足に力が入らず、立てない。どうしたのだろうと足に視線を向けた水緒が「エッ」と喉奥から声を絞り出した。
「なにこれ?!」
足が、足が──。
足が魚の尾ひれの形になっている。そう、まるでおとぎ話に出てくる人魚のごとく。焦って足を動かすと尾ひれがばしゃりと動いて四眷属に水を浴びせてしまった。
「なに、なに、これなに?! どうしよう、どうしよう!」
「うわっぷ。ちょっと落ち着いてくだされ水緒さま。だいじょうぶ、大丈夫ですから」
「うっ、……う、ウッ。ホント? ホントに?」
「はい。泣かないで、深呼吸して」
といってサルの庚月丸はタオルを引きずり持ってきた。
とはいえ、これだけ長いこと水につかっているというのに身体が冷えた感覚はない。腕の力で身体を持ちあげて岩に腰かけると、庚月丸はその肩にタオルをかけてくれた。
「ありがと……」
「さてさて、またお勉強のお時間ですぞ水緒さま。銀月丸がくわしく話してくれるでしょう」
「お前が話してくれてもいいんだぞ、庚月丸」
と、オオカミの銀月丸はつぶやく。
そして水緒のとなりにおすわりをした。
「よいですか水緒さま。以前、それがしがお伝えしたことを覚えておいででしょうか。その御身が龍になる、つまり龍化が始まると」
「あ、……うん。言ってた」
「それが始まったということです。龍化というのは半龍にしか起こらず、それも人によってどう変化するかはわかりませんが──水緒さまはどうやら足先からのようですね。心配なさらずとも、その姿で一生終わるわけではござらん。いつしか成龍となり、そうして大龍さまや水守さまのように龍と人の姿を自在に切り替えることもできるようになりますゆえ」
「そっか──あたし、やっぱり龍になっちゃうんだね」
「お嫌で?」
と、朱月丸が不安げにつぶやく。
うーん、と唸る水緒の心は複雑だった。龍になることは誇りだ、と幼いころから聞かされていた。だから水緒は自分が半龍であることを嫌と思ったことはなかったし、いつか空を舞う龍にあこがれたこともあった。
しかし──。
「嫌じゃない、けど……こうなってみるとすこし、こわい」
ぎゅうと拳をにぎった矢先、ふいによぎった顔。
水緒はどきりとして眷属に視線をうつした。
「あ、ねえ。片倉くんと石橋くんはどうしたの」
「今日はもう帰っていただきましたよ」
「……片倉くん、この足を見てなんか言ってた?」
「とくになにも。それよりも水緒さまがぐったりしてしまわれたので、とにかく水につけてみようとあわててここへ」
身振りをつけて白月丸が説明をすると、水緒はすこしうつむいて「そう」とだけ言った。タヌキは小首をかしげて庚月丸を見る。
(なんでそんなこと気にするん)
(阿呆、水緒さまも乙女であること忘れるな)
(ええェ。そういうことぉ?)
朱月丸はポッと頬を染めた。
その直後、四眷属がハッと顔をあげて豪瀑入口の草むらに目を向ける。まもなくそこからあらわれたのは、うつくしい白銀色のゆたかな長髪を揺蕩たせた大龍であった。
だ、と白月丸が目を見開く。
「大龍さまッ」
なにゆえここまで、と銀月丸と庚月丸があわてて大龍のもとへ駆けた。近ごろは、聖域から下界へおりることなどほとんどない大龍である。聖域に近い豪瀑とはいえ、聖域の外に出るとは。
しかし眷属たちの焦りを横目に、大龍はゆったりとした足取りで、水緒のもとへと歩いてくる。
「お、お父さん」
「水緒。とうとう龍化がはじまったか」
「うん──どうしよう。このままじゃあたし、ホントに学校行けない……」
「…………」
大龍はふ、と微笑した。
「案ずるな。お前が十五を迎えればいずれこうなることなど、わしもこの眷属たちも先刻承知のこと。お前にはこれから──せねばならぬことがある」
「せねばならぬこと?」
うるむ瞳を大龍に向ける。
しかしそれを説明するため、口をひらいたのは白月丸だった。
「水緒さま、半龍が成龍をむかえるには、とある試練を受けねばなりません」
「……試練?」
「ええ。龍宮にて、成龍の試練を」
そういった白月丸、そして残りの三眷属および大龍の顔は、ゾッとするほどにがにがしい顔をして黙り込んだ。
※
うおっほん。
ではまたまたこの銀月丸、簡単に説明させていただきましょう。
以前お伝えした龍族が住んでいる場所──そう、『龍宮』です。
お山の石祠の先、『幽湖』をわたったところ……あの石祠から行きますと、通る門は南の『紅来門』が近いですな。その大鳥居を通った先のお宮に、あるのです。
──その、りっぱな龍となるための過酷な試練が。
ええ。
純龍、半龍にかかわらず龍たちはそのお宮にて試練を受け、合格してはじめて一人前と認められるそうです。しかし試練の内容はよほど過酷らしく、みなようく修行を積んだあとで試練を受けるのだとか。……。
はあ、そうです。
ゆえに水緒さまも、べつにいますぐ受けねばならないわけではござらん。使役龍である阿龍と吽龍がきっちりと成長するまで、そのお姿で龍宮に籠り、修行を積むのでもええんですよ。
ううん……。
それは龍によりますが、如何せん龍というのは気の長い一族ですゆえ。試練に耐えられるほど成長をするには、おそらく数十年はかかるでしょうな。
ええ、ええ。
もちろんそうでしょう、水緒さまはそんなことできませんね。
なにせこの人の世でしか生きてこられなかったのですから、そんな悠長なこと言うてられん。ゆえに、大龍さまもすこし心配なところはあるにせよ、水緒さまに試練を受けていただこうと、重い腰をあげられたわけです。
なにせ水緒さまは、修行が足りませんから──。
ふむ。
試練を合格したらば成龍と認められます。認められた龍は各自持ち場を与えられ、その土地を見守ってゆくことになる。
ただ、半龍の場合はちがうようですな。
龍として生きるも、人として生きるも、えらぶは個龍の自由だそうで──。
……ただ、龍である以上はいくら人の形をしておれど、その寿命も龍並ですゆえ。まわりの人々とはいずれ諸々の差が出てきます。それもあって、ほとんどの半龍は龍として生きることをえらぶようですが。
────。
まあつまり。
そう、つまるところ水緒さまは、これより龍宮へゆく必要があるということです。
ゆっくりと瞳をあけると、目の前には四眷属が心配そうにこちらを覗きこんでいる。いったいどうしたのだっけ──と身を起こす。
「あれ?」
ここは豪瀑の滝壺だ。
なぜ自分はすっ裸で滝壺に身を浸しているのだろうか。ぼんやりと四眷属に視線をうつすと、白月丸が「あのう」と言葉をにごした。
「水緒さま、だいじょうぶですか」
「うん。……あたしなんで滝壺で寝てるの。さすがのあたしも風邪ひいちゃうよ」
「あのそれが」
「え?」
と、立ち上がるため足に力を込めたときにふと違和感を覚えた。
足に力が入らず、立てない。どうしたのだろうと足に視線を向けた水緒が「エッ」と喉奥から声を絞り出した。
「なにこれ?!」
足が、足が──。
足が魚の尾ひれの形になっている。そう、まるでおとぎ話に出てくる人魚のごとく。焦って足を動かすと尾ひれがばしゃりと動いて四眷属に水を浴びせてしまった。
「なに、なに、これなに?! どうしよう、どうしよう!」
「うわっぷ。ちょっと落ち着いてくだされ水緒さま。だいじょうぶ、大丈夫ですから」
「うっ、……う、ウッ。ホント? ホントに?」
「はい。泣かないで、深呼吸して」
といってサルの庚月丸はタオルを引きずり持ってきた。
とはいえ、これだけ長いこと水につかっているというのに身体が冷えた感覚はない。腕の力で身体を持ちあげて岩に腰かけると、庚月丸はその肩にタオルをかけてくれた。
「ありがと……」
「さてさて、またお勉強のお時間ですぞ水緒さま。銀月丸がくわしく話してくれるでしょう」
「お前が話してくれてもいいんだぞ、庚月丸」
と、オオカミの銀月丸はつぶやく。
そして水緒のとなりにおすわりをした。
「よいですか水緒さま。以前、それがしがお伝えしたことを覚えておいででしょうか。その御身が龍になる、つまり龍化が始まると」
「あ、……うん。言ってた」
「それが始まったということです。龍化というのは半龍にしか起こらず、それも人によってどう変化するかはわかりませんが──水緒さまはどうやら足先からのようですね。心配なさらずとも、その姿で一生終わるわけではござらん。いつしか成龍となり、そうして大龍さまや水守さまのように龍と人の姿を自在に切り替えることもできるようになりますゆえ」
「そっか──あたし、やっぱり龍になっちゃうんだね」
「お嫌で?」
と、朱月丸が不安げにつぶやく。
うーん、と唸る水緒の心は複雑だった。龍になることは誇りだ、と幼いころから聞かされていた。だから水緒は自分が半龍であることを嫌と思ったことはなかったし、いつか空を舞う龍にあこがれたこともあった。
しかし──。
「嫌じゃない、けど……こうなってみるとすこし、こわい」
ぎゅうと拳をにぎった矢先、ふいによぎった顔。
水緒はどきりとして眷属に視線をうつした。
「あ、ねえ。片倉くんと石橋くんはどうしたの」
「今日はもう帰っていただきましたよ」
「……片倉くん、この足を見てなんか言ってた?」
「とくになにも。それよりも水緒さまがぐったりしてしまわれたので、とにかく水につけてみようとあわててここへ」
身振りをつけて白月丸が説明をすると、水緒はすこしうつむいて「そう」とだけ言った。タヌキは小首をかしげて庚月丸を見る。
(なんでそんなこと気にするん)
(阿呆、水緒さまも乙女であること忘れるな)
(ええェ。そういうことぉ?)
朱月丸はポッと頬を染めた。
その直後、四眷属がハッと顔をあげて豪瀑入口の草むらに目を向ける。まもなくそこからあらわれたのは、うつくしい白銀色のゆたかな長髪を揺蕩たせた大龍であった。
だ、と白月丸が目を見開く。
「大龍さまッ」
なにゆえここまで、と銀月丸と庚月丸があわてて大龍のもとへ駆けた。近ごろは、聖域から下界へおりることなどほとんどない大龍である。聖域に近い豪瀑とはいえ、聖域の外に出るとは。
しかし眷属たちの焦りを横目に、大龍はゆったりとした足取りで、水緒のもとへと歩いてくる。
「お、お父さん」
「水緒。とうとう龍化がはじまったか」
「うん──どうしよう。このままじゃあたし、ホントに学校行けない……」
「…………」
大龍はふ、と微笑した。
「案ずるな。お前が十五を迎えればいずれこうなることなど、わしもこの眷属たちも先刻承知のこと。お前にはこれから──せねばならぬことがある」
「せねばならぬこと?」
うるむ瞳を大龍に向ける。
しかしそれを説明するため、口をひらいたのは白月丸だった。
「水緒さま、半龍が成龍をむかえるには、とある試練を受けねばなりません」
「……試練?」
「ええ。龍宮にて、成龍の試練を」
そういった白月丸、そして残りの三眷属および大龍の顔は、ゾッとするほどにがにがしい顔をして黙り込んだ。
※
うおっほん。
ではまたまたこの銀月丸、簡単に説明させていただきましょう。
以前お伝えした龍族が住んでいる場所──そう、『龍宮』です。
お山の石祠の先、『幽湖』をわたったところ……あの石祠から行きますと、通る門は南の『紅来門』が近いですな。その大鳥居を通った先のお宮に、あるのです。
──その、りっぱな龍となるための過酷な試練が。
ええ。
純龍、半龍にかかわらず龍たちはそのお宮にて試練を受け、合格してはじめて一人前と認められるそうです。しかし試練の内容はよほど過酷らしく、みなようく修行を積んだあとで試練を受けるのだとか。……。
はあ、そうです。
ゆえに水緒さまも、べつにいますぐ受けねばならないわけではござらん。使役龍である阿龍と吽龍がきっちりと成長するまで、そのお姿で龍宮に籠り、修行を積むのでもええんですよ。
ううん……。
それは龍によりますが、如何せん龍というのは気の長い一族ですゆえ。試練に耐えられるほど成長をするには、おそらく数十年はかかるでしょうな。
ええ、ええ。
もちろんそうでしょう、水緒さまはそんなことできませんね。
なにせこの人の世でしか生きてこられなかったのですから、そんな悠長なこと言うてられん。ゆえに、大龍さまもすこし心配なところはあるにせよ、水緒さまに試練を受けていただこうと、重い腰をあげられたわけです。
なにせ水緒さまは、修行が足りませんから──。
ふむ。
試練を合格したらば成龍と認められます。認められた龍は各自持ち場を与えられ、その土地を見守ってゆくことになる。
ただ、半龍の場合はちがうようですな。
龍として生きるも、人として生きるも、えらぶは個龍の自由だそうで──。
……ただ、龍である以上はいくら人の形をしておれど、その寿命も龍並ですゆえ。まわりの人々とはいずれ諸々の差が出てきます。それもあって、ほとんどの半龍は龍として生きることをえらぶようですが。
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