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第十二章
63話 龍宮の門番
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「まもなくです」
小舟の上で、オオカミの銀月丸が言った。
山中の石祠を通り、黒々とした水が揺蕩う湖に浮かんだ一艘の小舟に乗って、水緒と銀月丸は幽湖をわたる。
櫓で水をかくは、以前よりもさらに成長した人型の阿吽龍である。ゆらりゆらりと水面をいったその先、ぽつんとひとつ、朱色の大鳥居が視界に入った。
「……あれが、紅来門?」
「はい。おなつかしや、水緒さまがお生まれになって以来の訪問ですよ」
「ふうん、じゃあ龍宮にはあんまり用事ないんだね。お父さん、天津国には月に一度の寄合にかならず行ってるってのに」
「紅来門の大戦が起こるまでは、ちょくちょく帰られていたようですが。あの大戦のあと、龍王という立ち位置になられてからは──龍宮もすっかり縁遠くなってしまわれた」
と、銀月丸はつぶやいた。
龍王とは、龍族の長という意味だそうだ。水緒は首をかしげる。
「ふつうは逆だよね。龍王になったのなら、ちょくちょく見に行かなくちゃいけないんじゃないの?」
「大龍さまは、この龍宮のような格式張ったものがお嫌いでしてな。そもそも龍王なぞ乗り気じゃなかった」
「じゃあ、どうして龍王に?」
「紅来門の大戦にて、龍宮を守り抜いた英雄として称えられてしまったからでしょうな。なれど大龍さまは駄々をこねて──」
「ええっ」と水緒は吹き出した。「それでどうしたの」
「白月丸が説得しました。なので、大龍さまは半ば無理やり龍王にさせられたようなものなのですよ。さあ大鳥居です。くぐりましょう」
小舟は、大きな朱い鳥居の間をくぐる。
これまで霧に覆われていた一寸先が、一気に開けた。
立ち込める霧の奥、水面から聳え立つ赤い門──城塞のごとく左右に伸びる壁が、来客を拒絶する雰囲気をかもしだす。
「…………」
ここが、と銀月丸はぐっと首を伸ばしてそれを見上げて言った。
「水緒さまが生まれた龍の宮──」
龍宮です、と。
龍宮──中国建築のような絢爛さと、日本建築の慎ましさが見事に折衷されたその門構え。きらびやかな色合いに豪奢な飾りだけをイメージしていた水緒にとって、それはかなりのギャップであった。
「こ、こういうのは全部龍がつくったの?」
「……さあ、どこぞの半龍たちが人の世のものを映さんとして、古のころにつくったそうですが。むかしは半龍も、今よりもう少し多かったそうですから」
「ふうん。……」
舟がすすむ。
水面から立ちそびえる石燈籠が、左右に置かれて道を示している。なぜか水面下は見えないが、もしかしたら地面があるのかもしれない。
上空には、キラキラ輝く数匹の龍が飛び交う。光っているのは龍のうろこだろうか。光をはらむ雲でおおわれた空を雄大に舞うそのすがたは、息を呑むほどうつくしい。
長い石燈籠の道をゆき、舟が門前へと近づく。
「……だれかいる!」
水緒は、不安げに銀月丸に身を寄せた。
長鉾を構えた背高の男がふたり、じろりとこちらを見据えている。
「宮の入口ですゆえ、門番がおるのですよ」
「門番──あの人たちも龍族なの?」
「もちろん。ここから先へ行くには、たとえ大龍さまであっても、門番に対して名乗りをあげねばなりません」
舟は門前へとたどりついた。
「名を名乗られませ」
声で、水面が揺れる。
長鉾を交差させたふたりの門番がこわい顔で水緒一行を見下ろした。それにしても遠目からはそれほど気がつかなかったが、べらぼうに背が高い。阿吽龍にいたっては見上げる首がつりそうなほどである。
あたし、と水緒が声をあげた。
「大龍の娘、水緒です。成龍になるための試練を受けにきました」
────。
門番の顔がこわばった。
銀月丸や阿吽龍が次々と名乗りをあげるなか、門番の目は水緒へと一心に注がれている。視線に孕むのは、畏れ──。
いやな沈黙に包まれた。
交差させた長鉾をいつまでもどけてくれないので、焦れた銀月丸が「ちょっと」と口をひらいたときである。
とつぜん門番ふたりが長鉾を水緒に突き付けた。
「キャッ」
「み、水緒さま!」
阿吽龍がさけび、ぎろりと門番を睨みあげる。
しかし門番ふたりは青ざめた顔で水緒を見下ろしたまま動かない。人型銀月丸が二本の鉾を掴み、牙を剝き出した。
「……無礼なまねは許しませんぞ」
「貴様、かつてあの大戦の折──大龍方についておった眷属のオオカミか。ならばわかるであろう。大龍さまと人の巫女のあいだに生まれた龍が、どれほど恐ろしいものか」
「だからなんと申す。水緒さまはその名のとおり清廉純白なお方、他者に仇なす方ではござらんッ」
「ぎ、銀月丸──」
水緒は涙をうかべて銀月丸を見上げる。
なおも怒りのおさまらないらしい彼は「第一」と声を荒げてつづけた。
「この尊顔を見ろ。毒気ひとつないアホ面を!」
「え?」
「修行も危機感も足りず、平和に甘んじて生きてきたゆえにこれほど落ちこぼれてしまって──その守りをするこちらの頭が痛いくらいじゃ」
「ちょっと」
「しかし!」
銀月丸は二本の長鉾を力づくで奪い取り、水面の上に打ち捨てた。さすがは四眷属一の腕自慢。その力も龍族に匹敵するもののようだ。
「だからこそ、大龍さまの血を継ぐ水緒さまが成龍ともなれば、それは古よりつづく龍族史上もっとも曇りなく高徳な龍へとなれる存在なのです。その原石に、鉾を突き付けるなど言語道断。恥を知りなされ!」
「…………」
門番ふたりは、銀月丸のするどい眼差しに射られて立ちすくんだ。
阿吽龍が長鉾を拾い上げて門番に手渡す。
「……紅来門の大戦」
門番のひとりがつぶやいた。
えっ、と水緒は顔をあげる。いまだふたりの視線は水緒に注がれていたけれど、さきほどとは違って哀しげに瞳が歪んでいた。
「あの大戦は、われら龍族にとって──あまりにおそろしいものだった」
「大龍さまがおらなんだら、この美しい宮もなにもかもなくなっていたかもしれん。それほど、大龍さまの血を継いだ半龍の力は強大だったのだ」
「それって水守のこと?」
「…………」
水緒の問いかけに、ふたりは口をつぐんだ。
どうやら水守の存在はこの龍宮においてかなりのタブーとなっているらしい。無理もない。もとより殺伐とした性格の彼が、なんらかの理由によって野良と化し、この紅来門においてその力を最大限に出し尽くし暴れ狂った。
畏れるのも当然のことだろう。
しかし──。
銀月丸はそのことばすらも気に入らなかった。いまだするどい視線を門番ふたりに向けて、喉奥でうなった。
「水守さまは──まこと誰よりも愛の深い方である。野良化した水守さましか知らぬおのれらに、水守さまがなんたるかを語られるはひどく不愉快じゃッ」
「…………」
門前はシン、と静まり返った。
やがて長鉾をそれぞれの胸元に引き寄せて背筋を正す。
「われら門番、右門と左門」
「龍王大龍が眷属、娘、その使役龍。よく参られた──この門を通るがよかろう」
「……銀月丸」
水緒は不安げに銀月丸を見上げる。
険しかった眉間をようやくゆるめた彼は、
「よかった。まいりましょう」
とにっこりわらった。
小舟の上で、オオカミの銀月丸が言った。
山中の石祠を通り、黒々とした水が揺蕩う湖に浮かんだ一艘の小舟に乗って、水緒と銀月丸は幽湖をわたる。
櫓で水をかくは、以前よりもさらに成長した人型の阿吽龍である。ゆらりゆらりと水面をいったその先、ぽつんとひとつ、朱色の大鳥居が視界に入った。
「……あれが、紅来門?」
「はい。おなつかしや、水緒さまがお生まれになって以来の訪問ですよ」
「ふうん、じゃあ龍宮にはあんまり用事ないんだね。お父さん、天津国には月に一度の寄合にかならず行ってるってのに」
「紅来門の大戦が起こるまでは、ちょくちょく帰られていたようですが。あの大戦のあと、龍王という立ち位置になられてからは──龍宮もすっかり縁遠くなってしまわれた」
と、銀月丸はつぶやいた。
龍王とは、龍族の長という意味だそうだ。水緒は首をかしげる。
「ふつうは逆だよね。龍王になったのなら、ちょくちょく見に行かなくちゃいけないんじゃないの?」
「大龍さまは、この龍宮のような格式張ったものがお嫌いでしてな。そもそも龍王なぞ乗り気じゃなかった」
「じゃあ、どうして龍王に?」
「紅来門の大戦にて、龍宮を守り抜いた英雄として称えられてしまったからでしょうな。なれど大龍さまは駄々をこねて──」
「ええっ」と水緒は吹き出した。「それでどうしたの」
「白月丸が説得しました。なので、大龍さまは半ば無理やり龍王にさせられたようなものなのですよ。さあ大鳥居です。くぐりましょう」
小舟は、大きな朱い鳥居の間をくぐる。
これまで霧に覆われていた一寸先が、一気に開けた。
立ち込める霧の奥、水面から聳え立つ赤い門──城塞のごとく左右に伸びる壁が、来客を拒絶する雰囲気をかもしだす。
「…………」
ここが、と銀月丸はぐっと首を伸ばしてそれを見上げて言った。
「水緒さまが生まれた龍の宮──」
龍宮です、と。
龍宮──中国建築のような絢爛さと、日本建築の慎ましさが見事に折衷されたその門構え。きらびやかな色合いに豪奢な飾りだけをイメージしていた水緒にとって、それはかなりのギャップであった。
「こ、こういうのは全部龍がつくったの?」
「……さあ、どこぞの半龍たちが人の世のものを映さんとして、古のころにつくったそうですが。むかしは半龍も、今よりもう少し多かったそうですから」
「ふうん。……」
舟がすすむ。
水面から立ちそびえる石燈籠が、左右に置かれて道を示している。なぜか水面下は見えないが、もしかしたら地面があるのかもしれない。
上空には、キラキラ輝く数匹の龍が飛び交う。光っているのは龍のうろこだろうか。光をはらむ雲でおおわれた空を雄大に舞うそのすがたは、息を呑むほどうつくしい。
長い石燈籠の道をゆき、舟が門前へと近づく。
「……だれかいる!」
水緒は、不安げに銀月丸に身を寄せた。
長鉾を構えた背高の男がふたり、じろりとこちらを見据えている。
「宮の入口ですゆえ、門番がおるのですよ」
「門番──あの人たちも龍族なの?」
「もちろん。ここから先へ行くには、たとえ大龍さまであっても、門番に対して名乗りをあげねばなりません」
舟は門前へとたどりついた。
「名を名乗られませ」
声で、水面が揺れる。
長鉾を交差させたふたりの門番がこわい顔で水緒一行を見下ろした。それにしても遠目からはそれほど気がつかなかったが、べらぼうに背が高い。阿吽龍にいたっては見上げる首がつりそうなほどである。
あたし、と水緒が声をあげた。
「大龍の娘、水緒です。成龍になるための試練を受けにきました」
────。
門番の顔がこわばった。
銀月丸や阿吽龍が次々と名乗りをあげるなか、門番の目は水緒へと一心に注がれている。視線に孕むのは、畏れ──。
いやな沈黙に包まれた。
交差させた長鉾をいつまでもどけてくれないので、焦れた銀月丸が「ちょっと」と口をひらいたときである。
とつぜん門番ふたりが長鉾を水緒に突き付けた。
「キャッ」
「み、水緒さま!」
阿吽龍がさけび、ぎろりと門番を睨みあげる。
しかし門番ふたりは青ざめた顔で水緒を見下ろしたまま動かない。人型銀月丸が二本の鉾を掴み、牙を剝き出した。
「……無礼なまねは許しませんぞ」
「貴様、かつてあの大戦の折──大龍方についておった眷属のオオカミか。ならばわかるであろう。大龍さまと人の巫女のあいだに生まれた龍が、どれほど恐ろしいものか」
「だからなんと申す。水緒さまはその名のとおり清廉純白なお方、他者に仇なす方ではござらんッ」
「ぎ、銀月丸──」
水緒は涙をうかべて銀月丸を見上げる。
なおも怒りのおさまらないらしい彼は「第一」と声を荒げてつづけた。
「この尊顔を見ろ。毒気ひとつないアホ面を!」
「え?」
「修行も危機感も足りず、平和に甘んじて生きてきたゆえにこれほど落ちこぼれてしまって──その守りをするこちらの頭が痛いくらいじゃ」
「ちょっと」
「しかし!」
銀月丸は二本の長鉾を力づくで奪い取り、水面の上に打ち捨てた。さすがは四眷属一の腕自慢。その力も龍族に匹敵するもののようだ。
「だからこそ、大龍さまの血を継ぐ水緒さまが成龍ともなれば、それは古よりつづく龍族史上もっとも曇りなく高徳な龍へとなれる存在なのです。その原石に、鉾を突き付けるなど言語道断。恥を知りなされ!」
「…………」
門番ふたりは、銀月丸のするどい眼差しに射られて立ちすくんだ。
阿吽龍が長鉾を拾い上げて門番に手渡す。
「……紅来門の大戦」
門番のひとりがつぶやいた。
えっ、と水緒は顔をあげる。いまだふたりの視線は水緒に注がれていたけれど、さきほどとは違って哀しげに瞳が歪んでいた。
「あの大戦は、われら龍族にとって──あまりにおそろしいものだった」
「大龍さまがおらなんだら、この美しい宮もなにもかもなくなっていたかもしれん。それほど、大龍さまの血を継いだ半龍の力は強大だったのだ」
「それって水守のこと?」
「…………」
水緒の問いかけに、ふたりは口をつぐんだ。
どうやら水守の存在はこの龍宮においてかなりのタブーとなっているらしい。無理もない。もとより殺伐とした性格の彼が、なんらかの理由によって野良と化し、この紅来門においてその力を最大限に出し尽くし暴れ狂った。
畏れるのも当然のことだろう。
しかし──。
銀月丸はそのことばすらも気に入らなかった。いまだするどい視線を門番ふたりに向けて、喉奥でうなった。
「水守さまは──まこと誰よりも愛の深い方である。野良化した水守さましか知らぬおのれらに、水守さまがなんたるかを語られるはひどく不愉快じゃッ」
「…………」
門前はシン、と静まり返った。
やがて長鉾をそれぞれの胸元に引き寄せて背筋を正す。
「われら門番、右門と左門」
「龍王大龍が眷属、娘、その使役龍。よく参られた──この門を通るがよかろう」
「……銀月丸」
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