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第十四章
73話 それが龍ならば
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「月子どの」
と、白月丸がいった。
櫓を手放して、水守のカケラを覗いた第一声であった。名を聞くや水守は白月丸を睨み上げ、また宝珠を握りしめる。
白月丸は、動揺した。
「これはいったい」
「なあ白月丸、ここに映ってるのって天沢だろ。ぜんぜん動かねえじゃんか。いったいどうしたってんだよ!」
「…………」
なあって、という大地の吠え声が湖にひびく。
しかし白月丸も、はたまた水守でさえ黙っていた。大地は焦れて水守の手からふたたび宝珠のカケラを取り上げる。いつもならば「無礼なまねを」と止める白月丸が動かない。
大地はカケラのなかに流れる映像にさけんだ。
「天沢ッ。だいじょうぶか、天沢!」
しかし届かない。
何度も、何度も声をかけてみたが、映像のなかの水緒はがっくりとうなだれたまま動かず、その背を支えるように手を添えた阿吽龍もまた、ぼう然自失の状態であった。
大地は白月丸の腕をつかんだ。
「天沢たちに、いま何が起きてるんだ。おれになにか出来ることは? なにかないのかよッ」
「なるほど──」
白月丸は櫓を拾った。
声がわずかに動揺して掠れている。
「カケラの記憶、ですか。……水守さま」
「えっ」
「おそらくこの場所は、鶺鴒山のつつじヶ池でござろう」
「つ、つつじヶ池っていまは埋め立てられちまったっていう、あの?」
「はい。しかしながら埋め立てられたのは戦後も戦後、近現代に入ってからです。水緒さまがいらっしゃるここは、人の世でいう──戦国に入る少し前。いまからおよそ五百年ほどむかしのことにございます」
「…………五百年前」
映像のなかには、水緒や阿吽龍のほかにも数人の男女が見えた。彼らは先ほどから、池のほとりにころがる二体の人形をつついている。
人形? いや、ちがう。これは、
「当時」
白月丸がいった。
大地はカケラから視線をはずした。
「このあたりで戦がありました。近隣の村々は戦火こそ逃れたけれど、敵方の残党狩りによって火を放たれて、ずいぶんと家が焼けたものです」
「…………」
「そのなかに、幼い姉弟がおりましてな。名を月子と雪丸。父はおらず、母も失くしてしまって──たったふたりで生きてゆこうと決心した矢先のことでした」
水を掻く櫓先の力が弱い。
白月丸はうなだれていた。大地はカケラに視線を戻す。人形ではない。大地にもわかってしまった。
「……死んじまったの」
絞り出したような声になった。まるで鉛が入ったように胸がズンと重い。
月子が、と。
先ほどから微動だにせず、幽湖の先を見つめていた水守がわずかに口をひらく。
「つつじヶ池に身を投げた。弟も道連れて」
「…………」
「醜いおろかな雑草どもに、さんざなぶられ脅されて。何度も、」
何度も、何度も、何度も。
「納屋からこの水守を呼んでいた」
水守は大地を見据えた。
いつも通りの無表情であった。しかし大地は気が付いた。その瞳の奥に沈む昏い昏い光と、そこにはらんだ痛烈な怒りと無念──。
大地は気が付いた。
彼がいま、咽び泣かんとする心を抑えていること。おそらくはそれこそが、彼の矜持なのだということ。
でも。だからこそ。
彼の宝珠が、その激情をすべて受け止めてしまった。だからこそ。
それが大龍をも蝕むほどの穢れとなってしまった──。
水守さまは、と白月丸は何度も首を振った。
「このとき呼び出しをうけ、龍の宮へ行かれておりました。いつもなら、水守さまがいらしたならこんなことは起こらなかった。たった、たった一日。水守さまが御不在であったというだけで」
「…………」
「斯様な生き物を、なお導かんとするのが龍の使命であるらしい」
なあ小僧、と水守が嘲るように口角をあげる。
「いったい草々はいつになったら賢くなるのか」
(人間。人間は)
大地にはなにも言えない。なにひとつ言葉にならない。
しかし、当然ながら大地からの弁解など期待していない水守は、大地の手中にあるおのれのカケラを一瞥した。
「まさしくいま、水緒は直面している」
「えっ」
「当然だ。これは成龍の試練──龍の使命を全うするという心が芽生えぬかぎり、その試練に合格などありはしない。あれほど、現世の甘いところだけを見てきた水緒がはたして乗り越えるか」
「……天沢」
天沢ッ、と大地はふたたび吠えた。
カケラにむかって、何度も、何度も。
※
なんまんだぶ、なんまんだぶ──。
早口で老婆がつぶやく。
周囲の野次馬は気味わるそうに後ずさり、水によって膨れあがった真白な死体を直視せぬまま合掌した。
いまさら、手のひらをあわせてなにに祈るというのか。
水緒はうごけない。
うまく息を吸えなくて、ただ、うなだれたまま地面を見つめることしかできなかった。そばにいた阿吽龍もおなじく横で立ち尽くすのみである。
野次馬の雑音があたりに響く。そのなかに、ふしぎと明瞭に聞こえた会話があった。
「ホントにおっ死んじまいやがった」
「俺らのせいじゃねえよな。池に身を投げたのって……」
「だからやめとけって言ったんだ、ガキ相手におっ勃てやがって。しかし若神子がいなくてたすかったぜ。……身を投げた理由が知られたら八つ裂きじゃすまねえ」
水緒はあっけにとられた。
ふたりの死骸を見つけてから初めて、地面に向いていた視線をあげる。雑多にむらがる野次馬のなかにいまの会話をした男を目でさがした。
三人を見つけるのにそう時間はかからなかった。
なぜなら、多くの野次馬のなかでひときわ醜い顔をしていたからであった。欲にまみれた下賤の目。卑しくゆがんだ口に、死体にむかってゆるむ頬。──
(…………)
内面すべてが顔に出ている。
水緒はゆっくりと立ち上がった。しかしすかさずその肩をつかまれた。阿龍だった。
「水緒さま、落ち着いてください」
「…………」
聞く耳はない。
なおも男たちの方へと足を出す。が、もう片側の肩を吽龍がおさえた。
「水緒さま」
「……あの人たちがころしたんだって」
「なりませんよ、水緒さま」
「あの人たちがころしたんだって!」
水緒はさけんだ。
声が届いたか、男たちはバツのわるそうな顔でそそくさと下山道のほうへ歩きだす。そのあとを追いかけようと水緒はもがいた。しかし阿吽龍はそれをゆるさなかった。
「水緒さまッ」
「なにすんの!」
「水緒さまこそいったい何をするおつもり──」
なにを。
そんなことは決まっていた。水緒は眉をつりあげる。
「ころしてやる。足も、腕も切り取って、池に沈めてやるのッ」
「龍の使命をお忘れですか!」
「…………」
阿龍のことばに、絶句した。
龍の使命。──人々を見守り、導くこと。
いまさら。いまさらそんなことを言うのか。
「水緒さま、いいですか。この試練に臨む前にターシャさまはいいました。その胸に、龍の使命を刻みなさいと!」
「……だ、だから?」
「これは試練なのです、水緒さま。龍の使命は、人々を見守り導くこと。ただそれだけなのですッ」
ひどく苦しそうに阿龍が言った。
けれど。じゃあ。
「あんな、あんな人たちも」
「…………」
「あんな人たちも見守って、導いていかなくちゃいけないの。あたしの友だちを傷つけた人も、あたしの友だちが死んだことをわらう人も、みんなみんな、それでも見守っていけっていうの?!」
「そうですとも!」
吽龍はさけんだ。
水緒の両肩をつかんで、全身をふるわせて、それでもなお彼は説いた。
「それが龍なのですからッ」
がくり、と。
水緒は膝をついてしまった。
「……そんな、そんなの、じゃあ。じゃああたし、……できない。できないよ」
龍になんかなれない。
なりたくない──。
ぼたぼたと地面に涙を落として、引き上げられた月子の手をぎゅうと握る。
阿吽龍は途方に暮れた。
いつかこうなることは覚悟していたけれど、だからといって死体に縋りついて泣き荒ぶ主を目の前にしてしまうと、途端にふたりはなにも言えなくなってしまった。
けれどここを乗り越えなければ、水緒は帰れない。
──かならず水緒さまとともに、お前たちも戻ってきなさい。
(銀月丸さま)
我々はいったい、どうすればよいのでしょうか。
阿龍と吽龍が記憶のなかの彼に縋りつかんとしたときである。
天沢!
ふいに、どこかから声がした。
と、白月丸がいった。
櫓を手放して、水守のカケラを覗いた第一声であった。名を聞くや水守は白月丸を睨み上げ、また宝珠を握りしめる。
白月丸は、動揺した。
「これはいったい」
「なあ白月丸、ここに映ってるのって天沢だろ。ぜんぜん動かねえじゃんか。いったいどうしたってんだよ!」
「…………」
なあって、という大地の吠え声が湖にひびく。
しかし白月丸も、はたまた水守でさえ黙っていた。大地は焦れて水守の手からふたたび宝珠のカケラを取り上げる。いつもならば「無礼なまねを」と止める白月丸が動かない。
大地はカケラのなかに流れる映像にさけんだ。
「天沢ッ。だいじょうぶか、天沢!」
しかし届かない。
何度も、何度も声をかけてみたが、映像のなかの水緒はがっくりとうなだれたまま動かず、その背を支えるように手を添えた阿吽龍もまた、ぼう然自失の状態であった。
大地は白月丸の腕をつかんだ。
「天沢たちに、いま何が起きてるんだ。おれになにか出来ることは? なにかないのかよッ」
「なるほど──」
白月丸は櫓を拾った。
声がわずかに動揺して掠れている。
「カケラの記憶、ですか。……水守さま」
「えっ」
「おそらくこの場所は、鶺鴒山のつつじヶ池でござろう」
「つ、つつじヶ池っていまは埋め立てられちまったっていう、あの?」
「はい。しかしながら埋め立てられたのは戦後も戦後、近現代に入ってからです。水緒さまがいらっしゃるここは、人の世でいう──戦国に入る少し前。いまからおよそ五百年ほどむかしのことにございます」
「…………五百年前」
映像のなかには、水緒や阿吽龍のほかにも数人の男女が見えた。彼らは先ほどから、池のほとりにころがる二体の人形をつついている。
人形? いや、ちがう。これは、
「当時」
白月丸がいった。
大地はカケラから視線をはずした。
「このあたりで戦がありました。近隣の村々は戦火こそ逃れたけれど、敵方の残党狩りによって火を放たれて、ずいぶんと家が焼けたものです」
「…………」
「そのなかに、幼い姉弟がおりましてな。名を月子と雪丸。父はおらず、母も失くしてしまって──たったふたりで生きてゆこうと決心した矢先のことでした」
水を掻く櫓先の力が弱い。
白月丸はうなだれていた。大地はカケラに視線を戻す。人形ではない。大地にもわかってしまった。
「……死んじまったの」
絞り出したような声になった。まるで鉛が入ったように胸がズンと重い。
月子が、と。
先ほどから微動だにせず、幽湖の先を見つめていた水守がわずかに口をひらく。
「つつじヶ池に身を投げた。弟も道連れて」
「…………」
「醜いおろかな雑草どもに、さんざなぶられ脅されて。何度も、」
何度も、何度も、何度も。
「納屋からこの水守を呼んでいた」
水守は大地を見据えた。
いつも通りの無表情であった。しかし大地は気が付いた。その瞳の奥に沈む昏い昏い光と、そこにはらんだ痛烈な怒りと無念──。
大地は気が付いた。
彼がいま、咽び泣かんとする心を抑えていること。おそらくはそれこそが、彼の矜持なのだということ。
でも。だからこそ。
彼の宝珠が、その激情をすべて受け止めてしまった。だからこそ。
それが大龍をも蝕むほどの穢れとなってしまった──。
水守さまは、と白月丸は何度も首を振った。
「このとき呼び出しをうけ、龍の宮へ行かれておりました。いつもなら、水守さまがいらしたならこんなことは起こらなかった。たった、たった一日。水守さまが御不在であったというだけで」
「…………」
「斯様な生き物を、なお導かんとするのが龍の使命であるらしい」
なあ小僧、と水守が嘲るように口角をあげる。
「いったい草々はいつになったら賢くなるのか」
(人間。人間は)
大地にはなにも言えない。なにひとつ言葉にならない。
しかし、当然ながら大地からの弁解など期待していない水守は、大地の手中にあるおのれのカケラを一瞥した。
「まさしくいま、水緒は直面している」
「えっ」
「当然だ。これは成龍の試練──龍の使命を全うするという心が芽生えぬかぎり、その試練に合格などありはしない。あれほど、現世の甘いところだけを見てきた水緒がはたして乗り越えるか」
「……天沢」
天沢ッ、と大地はふたたび吠えた。
カケラにむかって、何度も、何度も。
※
なんまんだぶ、なんまんだぶ──。
早口で老婆がつぶやく。
周囲の野次馬は気味わるそうに後ずさり、水によって膨れあがった真白な死体を直視せぬまま合掌した。
いまさら、手のひらをあわせてなにに祈るというのか。
水緒はうごけない。
うまく息を吸えなくて、ただ、うなだれたまま地面を見つめることしかできなかった。そばにいた阿吽龍もおなじく横で立ち尽くすのみである。
野次馬の雑音があたりに響く。そのなかに、ふしぎと明瞭に聞こえた会話があった。
「ホントにおっ死んじまいやがった」
「俺らのせいじゃねえよな。池に身を投げたのって……」
「だからやめとけって言ったんだ、ガキ相手におっ勃てやがって。しかし若神子がいなくてたすかったぜ。……身を投げた理由が知られたら八つ裂きじゃすまねえ」
水緒はあっけにとられた。
ふたりの死骸を見つけてから初めて、地面に向いていた視線をあげる。雑多にむらがる野次馬のなかにいまの会話をした男を目でさがした。
三人を見つけるのにそう時間はかからなかった。
なぜなら、多くの野次馬のなかでひときわ醜い顔をしていたからであった。欲にまみれた下賤の目。卑しくゆがんだ口に、死体にむかってゆるむ頬。──
(…………)
内面すべてが顔に出ている。
水緒はゆっくりと立ち上がった。しかしすかさずその肩をつかまれた。阿龍だった。
「水緒さま、落ち着いてください」
「…………」
聞く耳はない。
なおも男たちの方へと足を出す。が、もう片側の肩を吽龍がおさえた。
「水緒さま」
「……あの人たちがころしたんだって」
「なりませんよ、水緒さま」
「あの人たちがころしたんだって!」
水緒はさけんだ。
声が届いたか、男たちはバツのわるそうな顔でそそくさと下山道のほうへ歩きだす。そのあとを追いかけようと水緒はもがいた。しかし阿吽龍はそれをゆるさなかった。
「水緒さまッ」
「なにすんの!」
「水緒さまこそいったい何をするおつもり──」
なにを。
そんなことは決まっていた。水緒は眉をつりあげる。
「ころしてやる。足も、腕も切り取って、池に沈めてやるのッ」
「龍の使命をお忘れですか!」
「…………」
阿龍のことばに、絶句した。
龍の使命。──人々を見守り、導くこと。
いまさら。いまさらそんなことを言うのか。
「水緒さま、いいですか。この試練に臨む前にターシャさまはいいました。その胸に、龍の使命を刻みなさいと!」
「……だ、だから?」
「これは試練なのです、水緒さま。龍の使命は、人々を見守り導くこと。ただそれだけなのですッ」
ひどく苦しそうに阿龍が言った。
けれど。じゃあ。
「あんな、あんな人たちも」
「…………」
「あんな人たちも見守って、導いていかなくちゃいけないの。あたしの友だちを傷つけた人も、あたしの友だちが死んだことをわらう人も、みんなみんな、それでも見守っていけっていうの?!」
「そうですとも!」
吽龍はさけんだ。
水緒の両肩をつかんで、全身をふるわせて、それでもなお彼は説いた。
「それが龍なのですからッ」
がくり、と。
水緒は膝をついてしまった。
「……そんな、そんなの、じゃあ。じゃああたし、……できない。できないよ」
龍になんかなれない。
なりたくない──。
ぼたぼたと地面に涙を落として、引き上げられた月子の手をぎゅうと握る。
阿吽龍は途方に暮れた。
いつかこうなることは覚悟していたけれど、だからといって死体に縋りついて泣き荒ぶ主を目の前にしてしまうと、途端にふたりはなにも言えなくなってしまった。
けれどここを乗り越えなければ、水緒は帰れない。
──かならず水緒さまとともに、お前たちも戻ってきなさい。
(銀月丸さま)
我々はいったい、どうすればよいのでしょうか。
阿龍と吽龍が記憶のなかの彼に縋りつかんとしたときである。
天沢!
ふいに、どこかから声がした。
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