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第十八章
98話 胸中の風
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大龍がふたたび戻るまで──。
ダキニは昼寝という名の長い眠りにつき、玉嵐はひとり水守の成長を見守ることになる。
母を亡くし、その御霊をさがすため父も帰らぬようになり、残された水守は白月丸の手ひとつで育てられた。もちろん、近所の氏子も協力したけれど、しかし祭神をうしなった神社に訪れる者はもういなかった。
水守が成龍の試練を受けたのは、異例の齢十のときである。
母をうしなってからの七年、水守は白月丸以外の者にはいっさいの心をゆるさず、ただひたすらおのれの力を強くした。この頃は時勢も変わり、あちこちでちいさな戦も起きた。
齢十五になったころにはすっかり大人びて、戦の先陣を切るほどに。このころ、人々はその猛将ぶりを見て『鬼の若神子』と呼び名をつけ、表面上は英雄と褒めたたえながらも、その力を恐れるようになっていった。
もはや白月丸には止められるはずもなく。
人を導き守るためのその手は、いつしか人のいのちをうばう手となったのである。
────。
十数年の月日が経ったころ。
「大龍神社を継ぐ」
と名乗り出る青年が村に来た。
天沢弥一郎──天沢家系譜の初代だ。
それからほどなく、長く不在にしていた大龍も戻ってきた。神社が再興すると十数年ぶりに村は活気に包まれた。が、戻ってきた大龍の顔を、水守は一瞥すらしようとはしなかった。
(無理もない)
ずっと見てきた玉嵐もその気持ちはよくわかる。
子どもが成長する一番大切なその時期に、一度たりとて顔を見せにくることがなかったのだから。
白月丸は大龍の帰還に涙を流してよろこんだ。しかし水守は、それもまた気に食わなかった。父がいなかったことで一番苦労したのは白月丸だ。それなのにあの白ウサギは、その苦労を口にすることは一度もなかったのである。
口にすることと言えば、りっぱに成長した水守の自慢ただひとつ。
それを聞くにつけ、水守は人の血でよごれたおのれの手を隠さんと握りこぶしをつくったものだった。
この頃からだろうか。
水守がさらにこの世のすべてを疎ましく思うようになったのは。
※
朱月丸は、策冥の背に乗っているあいだに一瞬ねむったらしい。
夢を見た。──先ほど、黄泉国の鏡で見たとある映像。朱月丸は夢のなかで、なぜかひとりの女になっていた。
町のわびしい廓から年季明けの女がひとり、村へもどった。
女は名をサエという。
(それがしはいま、サエらしい)
ぐるりと四方を見回す。んっ、と朱月丸は気付いた。
この女、胸を躍らせている。どきどきわくわくと湧き上がる高揚に戸惑いながら、朱月丸は女の動向を見守る。その理由はまもなく判明した。
映像が暗転する。
パッと切り替わると、サエが神社氏子の商人のもとへ嫁入りする場面だった。彼女は年季明けに合わせて客であったこの男に身請けされたのだ。
夢のなか、その出来事は早送りのごとくあっという間に過ぎ去って、次に切り替わる場面では、すでにサエのそばにはふたりの子どもが存在していた。
『月子と雪丸』──。彼らは、心根のやさしい少年少女であった。
暗転。
映像はせわしなく切り替わる。
つぎの場面で、サエは出稼ぎに出ていた。主人の店はどうしたのか、と朱月丸は首をかしげたけれど、いまはサエのなかにいるのでそのワケはまもなくわかった。雪丸が生まれてまもなく主人が死に、屋号をとられ、あげく無一文になってしまったらしい。
(しかしのう)
朱月丸はこの女が悲嘆に暮れるところを、一度だって見ていない。
そう、サエはいつでも元気であかるかった。
彼女がわらえば周りもわらい、彼女が怒れば周りも同調した。気がつけばすっかり村一番の人気者となっている。
ふと、朱月丸は気がついた。
(……サエ、いつも気にかけとる)
彼女がいつも考えていることがある。水守のことだ。決して懸想しているわけではない──が、サエはいつも彼を実の我が子のように心配していた。
水守とサエが知り合ったのはまだ彼女が廓にいたころ。
とある戦帰り、武功をあげた彼は味方によって宴に招かれた。英雄を盛大に称えるために宴には方々の店から女が呼ばれ、彼女たちは舞を踊って唄をうたった。とはいえ年季間近の年増女であったサエは、そういった女としてではなく雑務をこなす仲居として呼ばれていたのである。
水守は始終つまらなそうに宴を見ていた。
しばらくして男どもが酔いだすと、これさいわいと水守はひっそり宴の席からすがたを消した。その手引きをしたのがサエだった。
「お疲れでしょうに、ご苦労さまでございます」
「……くだらん。胸がわるくなる」
「どうぞお水でも飲んで気晴らしなさって。あれで皆さん、英雄さんにめいっぱい感謝してるつもりなんですよ。さ、このまま木戸を抜けたら外へゆけますから」
「…………」
「お大事に」
そんな短い会話をした。
この夜はこれで別れたけれど、以来水守は、彼女が年季明けをむかえるその日まで、サエを買いつづけた。買うといってもなにをするわけでもない。ただ、物語を語らせたり、サエの膝枕でねむったり──水守は白月丸にすら見せぬ顔をサエに見せていたのである。
(まるで童のようじゃ)
膝上でねむる水守の顔を見て、朱月丸はホッとわらった。
暗転。
──画面は闇に包まれたまま、周囲からはひゅうひゅうと耳障りな風が鳴る。
胸のなかを吹き荒び、めちゃくちゃに引っ掻き回してゆく風に、朱月丸は、いや──この人物は苛立った。
ゆっくりと視界がひらける。
目を閉じていたのか。朱月丸はどこかの石窟に身を置いていた。どうやらサエではないらしい。
サエのときよりも視界が高い。視界の端にちらりと映る長い白銀の髪を見て、朱月丸はハッと赤面した。恐れ多いことに、いまは水守の意識と同化している。
同時に分かったことがある。
ここは鶺鴒山山道途中にある石窟で、彼はしばらく前から神社を出てこの石窟のなかにひとり暮らしているということ。その理由はひとつ、大龍のそばにいたくなかったからだ。とはいえ食い物には困らなかったし、頻繁に白月丸が節介を焼きに来ることもあって、煩わしくはあってもとくに不自由はなかった。
ひゅうひゅう。
ただひとつ、この耳奥で吹く風さえなければ。
足音がきこえる。
「水守さまァ」
ほどなくして、石窟にひょっこりと少年が顔を覗かせた。
(また来た)
水守は内心つぶやいた。
少年が懐へ飛び込んでくる。すこし遅れて、おずおずと石窟に入ってきた少女は、控えめに水守のとなりへ腰を下ろした。
「きょうね、ここにくるときわらびをみつけたんだよ。ほら!」
「もう春が来ましたね、水守さま」
雪丸と月子。
彼らはにっこりわらって、雪丸の紅葉のごときちいさい手中におさまる、わらびの葉を見つめた。水守はこっくりとうなずいた。
(あったかい)
と、朱月丸が感じたように、おそらくは水守もおなじことを感じている。彼らはとても温くて、さきほどまで聞こえていた耳奥にひびく風の音は、すっかりナリを潜めている。
「おっかあ、まだかなぁ」
「まだ行ったばっかりでしょ。きょうは神社のお掃除手伝うんだから、雪丸もしっかり働くんだよ」
「うん。おわったらまんじゅうくばってくれるから、すきだよ」
「現金なやつ!」
という月子のつぶやきに、水守がわずかに口角をあげた。
その顔は、彼らが見ることはなかったけれど、朱月丸にはわかった。胸のなかがとてもあたたかくて──。水守の視界はクリアなのに、意識下にいる朱月丸はこらえきれず涙を流す。
(水守さま。……)
この先を知っている。
鏡ですべて見てしまった。だからこそ、水守の心が温まるたびにせつなくて、苦しくて、朱月丸は夢のなか、めそめそとひとり泣きじゃくった。
こののち。
激化する戦の最中、どさくさ紛れに襲われたサエの躯がこの石窟に転がるのは、ほどない頃のことである。
ダキニは昼寝という名の長い眠りにつき、玉嵐はひとり水守の成長を見守ることになる。
母を亡くし、その御霊をさがすため父も帰らぬようになり、残された水守は白月丸の手ひとつで育てられた。もちろん、近所の氏子も協力したけれど、しかし祭神をうしなった神社に訪れる者はもういなかった。
水守が成龍の試練を受けたのは、異例の齢十のときである。
母をうしなってからの七年、水守は白月丸以外の者にはいっさいの心をゆるさず、ただひたすらおのれの力を強くした。この頃は時勢も変わり、あちこちでちいさな戦も起きた。
齢十五になったころにはすっかり大人びて、戦の先陣を切るほどに。このころ、人々はその猛将ぶりを見て『鬼の若神子』と呼び名をつけ、表面上は英雄と褒めたたえながらも、その力を恐れるようになっていった。
もはや白月丸には止められるはずもなく。
人を導き守るためのその手は、いつしか人のいのちをうばう手となったのである。
────。
十数年の月日が経ったころ。
「大龍神社を継ぐ」
と名乗り出る青年が村に来た。
天沢弥一郎──天沢家系譜の初代だ。
それからほどなく、長く不在にしていた大龍も戻ってきた。神社が再興すると十数年ぶりに村は活気に包まれた。が、戻ってきた大龍の顔を、水守は一瞥すらしようとはしなかった。
(無理もない)
ずっと見てきた玉嵐もその気持ちはよくわかる。
子どもが成長する一番大切なその時期に、一度たりとて顔を見せにくることがなかったのだから。
白月丸は大龍の帰還に涙を流してよろこんだ。しかし水守は、それもまた気に食わなかった。父がいなかったことで一番苦労したのは白月丸だ。それなのにあの白ウサギは、その苦労を口にすることは一度もなかったのである。
口にすることと言えば、りっぱに成長した水守の自慢ただひとつ。
それを聞くにつけ、水守は人の血でよごれたおのれの手を隠さんと握りこぶしをつくったものだった。
この頃からだろうか。
水守がさらにこの世のすべてを疎ましく思うようになったのは。
※
朱月丸は、策冥の背に乗っているあいだに一瞬ねむったらしい。
夢を見た。──先ほど、黄泉国の鏡で見たとある映像。朱月丸は夢のなかで、なぜかひとりの女になっていた。
町のわびしい廓から年季明けの女がひとり、村へもどった。
女は名をサエという。
(それがしはいま、サエらしい)
ぐるりと四方を見回す。んっ、と朱月丸は気付いた。
この女、胸を躍らせている。どきどきわくわくと湧き上がる高揚に戸惑いながら、朱月丸は女の動向を見守る。その理由はまもなく判明した。
映像が暗転する。
パッと切り替わると、サエが神社氏子の商人のもとへ嫁入りする場面だった。彼女は年季明けに合わせて客であったこの男に身請けされたのだ。
夢のなか、その出来事は早送りのごとくあっという間に過ぎ去って、次に切り替わる場面では、すでにサエのそばにはふたりの子どもが存在していた。
『月子と雪丸』──。彼らは、心根のやさしい少年少女であった。
暗転。
映像はせわしなく切り替わる。
つぎの場面で、サエは出稼ぎに出ていた。主人の店はどうしたのか、と朱月丸は首をかしげたけれど、いまはサエのなかにいるのでそのワケはまもなくわかった。雪丸が生まれてまもなく主人が死に、屋号をとられ、あげく無一文になってしまったらしい。
(しかしのう)
朱月丸はこの女が悲嘆に暮れるところを、一度だって見ていない。
そう、サエはいつでも元気であかるかった。
彼女がわらえば周りもわらい、彼女が怒れば周りも同調した。気がつけばすっかり村一番の人気者となっている。
ふと、朱月丸は気がついた。
(……サエ、いつも気にかけとる)
彼女がいつも考えていることがある。水守のことだ。決して懸想しているわけではない──が、サエはいつも彼を実の我が子のように心配していた。
水守とサエが知り合ったのはまだ彼女が廓にいたころ。
とある戦帰り、武功をあげた彼は味方によって宴に招かれた。英雄を盛大に称えるために宴には方々の店から女が呼ばれ、彼女たちは舞を踊って唄をうたった。とはいえ年季間近の年増女であったサエは、そういった女としてではなく雑務をこなす仲居として呼ばれていたのである。
水守は始終つまらなそうに宴を見ていた。
しばらくして男どもが酔いだすと、これさいわいと水守はひっそり宴の席からすがたを消した。その手引きをしたのがサエだった。
「お疲れでしょうに、ご苦労さまでございます」
「……くだらん。胸がわるくなる」
「どうぞお水でも飲んで気晴らしなさって。あれで皆さん、英雄さんにめいっぱい感謝してるつもりなんですよ。さ、このまま木戸を抜けたら外へゆけますから」
「…………」
「お大事に」
そんな短い会話をした。
この夜はこれで別れたけれど、以来水守は、彼女が年季明けをむかえるその日まで、サエを買いつづけた。買うといってもなにをするわけでもない。ただ、物語を語らせたり、サエの膝枕でねむったり──水守は白月丸にすら見せぬ顔をサエに見せていたのである。
(まるで童のようじゃ)
膝上でねむる水守の顔を見て、朱月丸はホッとわらった。
暗転。
──画面は闇に包まれたまま、周囲からはひゅうひゅうと耳障りな風が鳴る。
胸のなかを吹き荒び、めちゃくちゃに引っ掻き回してゆく風に、朱月丸は、いや──この人物は苛立った。
ゆっくりと視界がひらける。
目を閉じていたのか。朱月丸はどこかの石窟に身を置いていた。どうやらサエではないらしい。
サエのときよりも視界が高い。視界の端にちらりと映る長い白銀の髪を見て、朱月丸はハッと赤面した。恐れ多いことに、いまは水守の意識と同化している。
同時に分かったことがある。
ここは鶺鴒山山道途中にある石窟で、彼はしばらく前から神社を出てこの石窟のなかにひとり暮らしているということ。その理由はひとつ、大龍のそばにいたくなかったからだ。とはいえ食い物には困らなかったし、頻繁に白月丸が節介を焼きに来ることもあって、煩わしくはあってもとくに不自由はなかった。
ひゅうひゅう。
ただひとつ、この耳奥で吹く風さえなければ。
足音がきこえる。
「水守さまァ」
ほどなくして、石窟にひょっこりと少年が顔を覗かせた。
(また来た)
水守は内心つぶやいた。
少年が懐へ飛び込んでくる。すこし遅れて、おずおずと石窟に入ってきた少女は、控えめに水守のとなりへ腰を下ろした。
「きょうね、ここにくるときわらびをみつけたんだよ。ほら!」
「もう春が来ましたね、水守さま」
雪丸と月子。
彼らはにっこりわらって、雪丸の紅葉のごときちいさい手中におさまる、わらびの葉を見つめた。水守はこっくりとうなずいた。
(あったかい)
と、朱月丸が感じたように、おそらくは水守もおなじことを感じている。彼らはとても温くて、さきほどまで聞こえていた耳奥にひびく風の音は、すっかりナリを潜めている。
「おっかあ、まだかなぁ」
「まだ行ったばっかりでしょ。きょうは神社のお掃除手伝うんだから、雪丸もしっかり働くんだよ」
「うん。おわったらまんじゅうくばってくれるから、すきだよ」
「現金なやつ!」
という月子のつぶやきに、水守がわずかに口角をあげた。
その顔は、彼らが見ることはなかったけれど、朱月丸にはわかった。胸のなかがとてもあたたかくて──。水守の視界はクリアなのに、意識下にいる朱月丸はこらえきれず涙を流す。
(水守さま。……)
この先を知っている。
鏡ですべて見てしまった。だからこそ、水守の心が温まるたびにせつなくて、苦しくて、朱月丸は夢のなか、めそめそとひとり泣きじゃくった。
こののち。
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※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
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