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1話 プロローグ 僕は君のため、君は僕のために・・・
君は今日も僕のために泣いている。
これ以上、僕のために泣かないで……
もう二度と逢うことはできないんだから――
――二年前、僕はこの異世界の人間に転生した。
それは、助からない病気で死に行く僕に、君が死んでほしくないと強く願ったからだ。
向こうの世界の僕は残念ながら意識が戻らない状態になってしまったようで――
その日に僕はこの世界へと転生した。
異世界の女神はこう言った。
『君を死なせたくない』という祈りが私に届いたのだと――
異世界転生をした僕は田舎で新しい家族と平凡に暮らしていた。
優しい両親と可愛い弟妹。
家族は何も言わなかったが、前の世界では家族の重荷になっていたことに僕は気づいていた。
だから、その分も含めて、この世界の家族には精一杯のできることをしていきたいと思っている。
――でも、意識が戻らなくなった後も、君は毎日、僕のいる病室に通っていたんだね。
僕には君の泣き声が聞こえていた。
そんなある日――
突然、その声が聞こえなくなってしまった。
そして、女神から衝撃的な事実を聞かされた。
僕と永遠に逢えないという現実に耐えきれず、君が自ら命を絶ってしまったということを――
君が命を絶ってしまったことは悲しかったけど、一瞬、僕は喜んでしまったんだ。
女神から君もこの世界に転生したということを聞いたから……
もしかしたら、また君に逢えるかもしれない。
しかし、それは安易な考えだった。
自ら命を絶って転生した人間は、魔族になってしまうのだという。
しかも、君はただの魔族に転生したわけではないらしい。
君はこの世界の魔王に転生してしまっていた――
僕は君を救うため、勇者になる決心したが、家族は反対した。
「あなたがまた死にそうな目に合うんじゃないかと思うと気が気でないの……」
僕が転生する前は病気で死にそうになっていたということもあり、お母さんは泣きながら僕の身を案じた。
「一歩譲って、冒険者になることまでは許してもいいと思っている。――が、何故、お前が勇者となって魔王の所にまで行かなければならないんだ? 他の誰かに任せてもいいだろう……」
お父さんは厳しい表情でそう言ったが、心配して言ってくれているのは明らかだった。
「兄さん、本当に行ってしまうの?」
「お兄ちゃん、本当に行ってしまうの?」
弟と妹も僕が冒険に旅立ってしまうのは寂しいようだ。
家族の涙に決意が揺らぎそうになるが――
それでも、僕は行かないといけない……
「僕のために泣き続けてくれた君を、一人にするわけにはいかないから――」
僕は君を見つけるために厳しい訓練を受けて勇者になった。
――けど、仲間は作らなかった。
僕は君を倒すために、勇者になったわけじゃないから――
金髪灼眼の魔王となってしまった君と出逢うためには、多くの困難があったが、僕はボロボロになりながらも、なんとか君の元へとたどり着いた。
「まさか、たった一人でここまでたどり着く者がいようとは……、われを倒して、その勇者の称号を本物とするつもりか?」
「いや、ボクは君を助けに来た!!」
「――勇者が魔王を助けるだと? ふざけるな!!」
ようやく再会できた喜びも束の間、君は転生前の記憶を失ってしまっていた。
ここまでたどり着くために、僕は魔力を使い切ってしまっていたので――
ガンッ!
「追い込まれたか……」
魔王に勝てるはずはなかった。
「不甲斐ない口先ばかりの勇者よ、さらばだ!!」
魔王の君が僕を殺そうとしたその時――
君の目から、涙がポロポロとこぼれ落ちた。
「な、なんだ、この涙は………」
魔王が戸惑っている。
――もしかして、魔王の中には、まだ君の記憶が?
僕は女神に強く懇願した。
彼女の記憶を取り戻したいと――
『通常、女神は世界に干渉することができません。例外として、勇者としての功績を交換条件に、奇跡を起こすことも可能ではありますが――、そのためには、それに見合った等価以上の功績が必要になります……」
女神は頭の中に直接語りかけて答えた。
どうやら、僕にはまだそこまでの功績がないらしい……
だったら――
「僕の記憶を対価として使ってください!!」
僕はそう女神に訴えた。
「確かに、その条件であれば可能ではありますが――。……本当に記憶を失ってもいいんですか?」
念を押してきたが、僕の決意は固まっている。
「お願いします」
「わかりました」
そう返事をして、女神が魔王の額に右手で触れると、その手から放たれた光が周囲を覆った――
◇
長い間、悪い夢を見ていたようだ……
君がいない世界に絶望して、死を選択してしまった後、異世界の魔王に転生をして、私の意思とは関係なく人々を苦しめ続けた。
きっと、この悪夢は、自ら命を絶ってしまった私への罰。
それなのに、そんな私のところに君は勇者となって現れて――
私を助けたいと言った。
でも、私に残っているのは意識だけ……
君の想いに返事することすらできない。
そして、遂には、魔王として君を殺そうとしたので――
全身全霊を込めて、それだけは何とか止めた。
その時、初めて私は魔王となった身体に抗うことができた――
「……ここは?」
女神の右手から放たれた光が消えると――
私は目を覚ました。
身体は魔王のままだが、私の意思で手足を動かせるようになっていた。
「自分で動かせる……」
「君の彼氏が勇者エンとなって、あなたを助けたのよ……」
悲哀の表情を浮かべながら、女神は私にそう告げた。
「エン!!」
私は急いで倒れているエンの元へと駆け寄った。
「大丈夫、意識を失っているだけだから――、でも、あなたの意識を取り戻した代わりに、彼の記憶は失われたわ……」
「そ、そんな……」
私は女神から、エンが私のために何をしてくれていたのかを全て聞いた――
「――でしたら、また私の記憶と引き換えにエンの記憶を!!」
「それはできません……。あなたには彼の記憶を取り戻すだけの功績がありませんし、彼が記憶を失う前に、もしそう言われても、その願いには応えないでほしいとお願いされていますから――」
「エン……」
エンの性格なら、そう願ってもおかしくない。
逆の立場だったら、私でもそうするだろう……
ん?
女神の言葉には一つだけ引っかかる点があった。
――功績がないから?
「……もしかして、魔王の私でも功績さえあれば、エンの記憶を取り戻すことができるのですか?」
「できないとは言いませんが……。魔王であるあなたが、勇者の使命を引き継ぐというのは――」
「でも、可能性はゼロではないんですよね!!」
「ま、まあ……」
彼が病気だとわかってから今の今まで、私には絶望しかなかった。
そんな私にとって、望みが少しでもあるというのは希望でしかない。
「何としても功績を作りますから、お願いします!!」
私は女神に頭を下げてお願いした。
「ふふ、似てるわね、あなた達――。考えてみたら、彼も何者でもないところから勇者になったのよね……。簡単ではないと思うけど、やってみる?」
女神は微笑しながら、そう言った。
「はい、ぜひ、やらせて下さい!!」
やりたいか、やりたくないかではない――
やらなければいけないことだから……
こうして、魔王となってしまった私がエンの記憶を取り戻すため、女神に託された勇者の使命を代わりに果たすというとんでもない計画が始まった――
これ以上、僕のために泣かないで……
もう二度と逢うことはできないんだから――
――二年前、僕はこの異世界の人間に転生した。
それは、助からない病気で死に行く僕に、君が死んでほしくないと強く願ったからだ。
向こうの世界の僕は残念ながら意識が戻らない状態になってしまったようで――
その日に僕はこの世界へと転生した。
異世界の女神はこう言った。
『君を死なせたくない』という祈りが私に届いたのだと――
異世界転生をした僕は田舎で新しい家族と平凡に暮らしていた。
優しい両親と可愛い弟妹。
家族は何も言わなかったが、前の世界では家族の重荷になっていたことに僕は気づいていた。
だから、その分も含めて、この世界の家族には精一杯のできることをしていきたいと思っている。
――でも、意識が戻らなくなった後も、君は毎日、僕のいる病室に通っていたんだね。
僕には君の泣き声が聞こえていた。
そんなある日――
突然、その声が聞こえなくなってしまった。
そして、女神から衝撃的な事実を聞かされた。
僕と永遠に逢えないという現実に耐えきれず、君が自ら命を絶ってしまったということを――
君が命を絶ってしまったことは悲しかったけど、一瞬、僕は喜んでしまったんだ。
女神から君もこの世界に転生したということを聞いたから……
もしかしたら、また君に逢えるかもしれない。
しかし、それは安易な考えだった。
自ら命を絶って転生した人間は、魔族になってしまうのだという。
しかも、君はただの魔族に転生したわけではないらしい。
君はこの世界の魔王に転生してしまっていた――
僕は君を救うため、勇者になる決心したが、家族は反対した。
「あなたがまた死にそうな目に合うんじゃないかと思うと気が気でないの……」
僕が転生する前は病気で死にそうになっていたということもあり、お母さんは泣きながら僕の身を案じた。
「一歩譲って、冒険者になることまでは許してもいいと思っている。――が、何故、お前が勇者となって魔王の所にまで行かなければならないんだ? 他の誰かに任せてもいいだろう……」
お父さんは厳しい表情でそう言ったが、心配して言ってくれているのは明らかだった。
「兄さん、本当に行ってしまうの?」
「お兄ちゃん、本当に行ってしまうの?」
弟と妹も僕が冒険に旅立ってしまうのは寂しいようだ。
家族の涙に決意が揺らぎそうになるが――
それでも、僕は行かないといけない……
「僕のために泣き続けてくれた君を、一人にするわけにはいかないから――」
僕は君を見つけるために厳しい訓練を受けて勇者になった。
――けど、仲間は作らなかった。
僕は君を倒すために、勇者になったわけじゃないから――
金髪灼眼の魔王となってしまった君と出逢うためには、多くの困難があったが、僕はボロボロになりながらも、なんとか君の元へとたどり着いた。
「まさか、たった一人でここまでたどり着く者がいようとは……、われを倒して、その勇者の称号を本物とするつもりか?」
「いや、ボクは君を助けに来た!!」
「――勇者が魔王を助けるだと? ふざけるな!!」
ようやく再会できた喜びも束の間、君は転生前の記憶を失ってしまっていた。
ここまでたどり着くために、僕は魔力を使い切ってしまっていたので――
ガンッ!
「追い込まれたか……」
魔王に勝てるはずはなかった。
「不甲斐ない口先ばかりの勇者よ、さらばだ!!」
魔王の君が僕を殺そうとしたその時――
君の目から、涙がポロポロとこぼれ落ちた。
「な、なんだ、この涙は………」
魔王が戸惑っている。
――もしかして、魔王の中には、まだ君の記憶が?
僕は女神に強く懇願した。
彼女の記憶を取り戻したいと――
『通常、女神は世界に干渉することができません。例外として、勇者としての功績を交換条件に、奇跡を起こすことも可能ではありますが――、そのためには、それに見合った等価以上の功績が必要になります……」
女神は頭の中に直接語りかけて答えた。
どうやら、僕にはまだそこまでの功績がないらしい……
だったら――
「僕の記憶を対価として使ってください!!」
僕はそう女神に訴えた。
「確かに、その条件であれば可能ではありますが――。……本当に記憶を失ってもいいんですか?」
念を押してきたが、僕の決意は固まっている。
「お願いします」
「わかりました」
そう返事をして、女神が魔王の額に右手で触れると、その手から放たれた光が周囲を覆った――
◇
長い間、悪い夢を見ていたようだ……
君がいない世界に絶望して、死を選択してしまった後、異世界の魔王に転生をして、私の意思とは関係なく人々を苦しめ続けた。
きっと、この悪夢は、自ら命を絶ってしまった私への罰。
それなのに、そんな私のところに君は勇者となって現れて――
私を助けたいと言った。
でも、私に残っているのは意識だけ……
君の想いに返事することすらできない。
そして、遂には、魔王として君を殺そうとしたので――
全身全霊を込めて、それだけは何とか止めた。
その時、初めて私は魔王となった身体に抗うことができた――
「……ここは?」
女神の右手から放たれた光が消えると――
私は目を覚ました。
身体は魔王のままだが、私の意思で手足を動かせるようになっていた。
「自分で動かせる……」
「君の彼氏が勇者エンとなって、あなたを助けたのよ……」
悲哀の表情を浮かべながら、女神は私にそう告げた。
「エン!!」
私は急いで倒れているエンの元へと駆け寄った。
「大丈夫、意識を失っているだけだから――、でも、あなたの意識を取り戻した代わりに、彼の記憶は失われたわ……」
「そ、そんな……」
私は女神から、エンが私のために何をしてくれていたのかを全て聞いた――
「――でしたら、また私の記憶と引き換えにエンの記憶を!!」
「それはできません……。あなたには彼の記憶を取り戻すだけの功績がありませんし、彼が記憶を失う前に、もしそう言われても、その願いには応えないでほしいとお願いされていますから――」
「エン……」
エンの性格なら、そう願ってもおかしくない。
逆の立場だったら、私でもそうするだろう……
ん?
女神の言葉には一つだけ引っかかる点があった。
――功績がないから?
「……もしかして、魔王の私でも功績さえあれば、エンの記憶を取り戻すことができるのですか?」
「できないとは言いませんが……。魔王であるあなたが、勇者の使命を引き継ぐというのは――」
「でも、可能性はゼロではないんですよね!!」
「ま、まあ……」
彼が病気だとわかってから今の今まで、私には絶望しかなかった。
そんな私にとって、望みが少しでもあるというのは希望でしかない。
「何としても功績を作りますから、お願いします!!」
私は女神に頭を下げてお願いした。
「ふふ、似てるわね、あなた達――。考えてみたら、彼も何者でもないところから勇者になったのよね……。簡単ではないと思うけど、やってみる?」
女神は微笑しながら、そう言った。
「はい、ぜひ、やらせて下さい!!」
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⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。