35 / 55
第三十五話 大戦争三大事件
しおりを挟む
小路 基本的には、産まれて能力が発現するまでに、神の使いってのは決まるんだが、たまーに能力を持ってから神の使いになる奴がいるんだよ。
星月 つまり、小路さんの能力は、あくまで先天的な能力の封鎖ができるだけで、神の能力までは能力の範囲外ってことなんです。
白上 それにしても、強さによって能力の禁止ができるおっさんが無理っていうなら、神の使いはランクいくつなんだよ。ってかそもそも小路のおっさんってランクいくつだっけ。
小路 まあ、言われてしまえば4にあたるが…3までは能力の範囲内にあたる。
松木 え、じゃああの太陽神は2か1ってことですか!?
想定外の事実に愛実は憶測を広げていた。
増田 冗談wだとしたら国が無くなる程度のやつと戦ってたことになるぞw
実久 え、でも、純なら2と戦ってたってなっても納得いくわ。
小路 純も確か4だよな。でも実久のサポートありなら、一時的な3にはなってたと思うぞ。
星月 ただ、神の使いは神から授かったもので、自身の能力としてはカウントされないんですよ。
白上 は!?じゃあつまり…
白上は視線を純に移す。
増田 そうだ。神の使いの使う能力はランクという概念に当てはまらない。この能力社会における、唯一の異質な存在なんだよ。
純は少しニヤついてそうつぶやいた。
白上 じゃあ、純がそこまで神の使いを欲しがってた理由って…
増田 戦争のもとをたどれば、こちらのランクはお見通しと考えた時、唯一の透明人間になれる戦力の確保ができるんだよ。まあ、先天的に固有の能力が付いた奴の方が、数としては片手ほどしかいないだろうから優先順位は高いけどね。ただ太陽神、いわばアマテラスの神は最高神と名高い神だ。それを含めると今回の結果は納得といえば納得なんだよな。
星月 固有能力持ちのランクで表すなら、純の父親と同じ、ランク2相当だと思われます。
小路 先天的な固有スキル持ち、俺が見た中ではあれと…もう1個か。以来聞いたことすらねえからなー。ただ、何年前だったっけなー。あの年は酷かったぞー!w
小路は頭を押さえながらニヤついてそう言った。
実久 あなたが活躍した年ー!?
小路 いや、それより前だ。たしか、戦争が始まってから…3年だったかなぁ。お前らは知ってるか?今に至るまでに起きた、大戦争三大事件をよw
小路は、今までにないほどの笑顔を全員へ見せた。
星月 もちろんです。
白上 もちろんしらねーけど?
小路 なんだよ香菜、つまんねーな。
増田 俺も一応2つは分かるぞ。
実久 ででで?どんなのなのー?
実久は興味津々でそう聞いた。
小路 まずは、この今日まで続く大戦争が始まった事件、「藤原家暗殺未遂事件」からだな。
そういうと、小路はあぐらをかいて座り、それから話し出そうとした。
白上 あーそれか!なら俺もわかるわ。
小路 これは今生きてる奴ならほとんどのやつが知ってるだろうから、割愛するぜ。んでその3年後よ。
実久 やばいって言ってた年ね!
小路 そうだ。この年に起きたのは「幼子蹂躙事件」だ。
白上 おっと…これは結構むごい感じなんだな。
星月 いえ、私も初めは誤解しましたが、逆なんです。
実久 というと?
小路 そうなんだよな。この事件が三大事件と呼ばれる理由が、この事件は歴史上観測してきた中で、都市伝説と思われていたはずのランク1が初めて現れたからだ。
松木 え、それと子供に何の関係があるんですか?
小路 感が悪くってありがたいぜー。何を隠そう、その幼子こそ、史上初のランク1保持者だったからだ。
白上 そんなのありかよ!?
星月 どうやら、その子が今も生きていた場合、私たちと同じ年に当たるそうですよ。
白上 同年代でそんなのが生きてたら成長意欲無くなるってー…
星月 同感です。
2人は落ち込みながら下を向いた。
小路 お、これは香菜も知らないらしいな?w
星月 え?
小路 その事件は、唯一戦争を一時中断して、藤原と伊集院が結託して倒しに向かったってのは知ってるだろ?
星月 はい。それで場を収めたと…
小路 そいつ、現場から姿を消してるんだよ。
星月 !?
???? 第一、小路さんとそのお友達、そして私と両軍の中でもエリート軍の、どれか一つがいなきゃ少なくとも、あそこで両軍とも死んでましたからね。
実久 え…そんなやばかったんだ…ってことは、やっぱりあなたって強くて素敵!!
小路 まあそれほどでもないんだがな。
嬉しそうに抱き着く実久に対し、小路は気まずそうにそう返した。
星月 当時幼子は3歳、身元不明となると、親の存在が気になりますよね。
実久 そうね、親の能力に近い能力を持って産まれてくる子もいるものね!まあ、うちの子は駄作だったけど。
小路 それに関しては俺はあまり知らないけども…まあ話を戻そう。あの能力を3歳児の頭で使いこなせるわけがないんだ。だから当時は対処法が分からなくてな…
増田 俺の親も参戦したんだよ。だから当時の状況なら覚えてるさ。
増田の顔は幼子蹂躙事件の話が出てきた瞬間から明らかに態度が変わっていた。
小路 そういえば、そうだったな…えっと、次が最後だ。これは「藤原家神様融合事件」だ。
白上 名前だけ聞いたら、神と人間を一体化させるってことだろ?
小路 ああその通りだ。だが、失敗してな。
星月 正式には、融合段階まではうまくいってたんですよね。
小路 よく知ってるじゃないか。だが、融合した個体に異変が起きてな。そのまま適応できずに融合と同時に死んじまったんだ。
増田 へー。初めて聞いたな。
小路 ただここでまずかったのがその神の個体自体も一緒に死んでしまってな。
白上 その話だと、神が実在するってことじゃねーか。
小路 いや、これは言い方が悪かったな。正確に言えば、捕らえた神の使いの能力を別個体に移動して活用するって実験だったんだ。
松木 なんで動かす必要があったんですか?
小路 それはまあ、移動先の個体の産まれが関係するんだ。
白上 あー、じゃあ有名どころのお偉いさんとかになるのか。
小路 藤原家直系の息子だ。
白上・増田 …は?
小路 おそらく、党首は実力をつけるため、次世代まで戦争を長引かせるつもりだったんだろう。そこで使ったのが、実力と権力を持ち合わせた子供の作成ってことだ。
星月 私としても、それを初めて知ったときは吐き気がしました。
増田 ああ、だから俺は藤原を離れたんだよ。
白上 俺も初め、お前に声をかけられた時は、めっちゃ警戒したさ。
小路 まあそりゃあん時ひっでぇ顔してたもんなw
白上 仕方ねえだろ!w
実久 私はあなたがいたからねー。
小路 そうだなー!w
すると、2人はまたイチャイチャし始めた。
???? 未成年がいる場でいちゃつかないの。音波を見なさいな。
白上 げぇぇ…
星月 まあまあ…
星月 つまり、小路さんの能力は、あくまで先天的な能力の封鎖ができるだけで、神の能力までは能力の範囲外ってことなんです。
白上 それにしても、強さによって能力の禁止ができるおっさんが無理っていうなら、神の使いはランクいくつなんだよ。ってかそもそも小路のおっさんってランクいくつだっけ。
小路 まあ、言われてしまえば4にあたるが…3までは能力の範囲内にあたる。
松木 え、じゃああの太陽神は2か1ってことですか!?
想定外の事実に愛実は憶測を広げていた。
増田 冗談wだとしたら国が無くなる程度のやつと戦ってたことになるぞw
実久 え、でも、純なら2と戦ってたってなっても納得いくわ。
小路 純も確か4だよな。でも実久のサポートありなら、一時的な3にはなってたと思うぞ。
星月 ただ、神の使いは神から授かったもので、自身の能力としてはカウントされないんですよ。
白上 は!?じゃあつまり…
白上は視線を純に移す。
増田 そうだ。神の使いの使う能力はランクという概念に当てはまらない。この能力社会における、唯一の異質な存在なんだよ。
純は少しニヤついてそうつぶやいた。
白上 じゃあ、純がそこまで神の使いを欲しがってた理由って…
増田 戦争のもとをたどれば、こちらのランクはお見通しと考えた時、唯一の透明人間になれる戦力の確保ができるんだよ。まあ、先天的に固有の能力が付いた奴の方が、数としては片手ほどしかいないだろうから優先順位は高いけどね。ただ太陽神、いわばアマテラスの神は最高神と名高い神だ。それを含めると今回の結果は納得といえば納得なんだよな。
星月 固有能力持ちのランクで表すなら、純の父親と同じ、ランク2相当だと思われます。
小路 先天的な固有スキル持ち、俺が見た中ではあれと…もう1個か。以来聞いたことすらねえからなー。ただ、何年前だったっけなー。あの年は酷かったぞー!w
小路は頭を押さえながらニヤついてそう言った。
実久 あなたが活躍した年ー!?
小路 いや、それより前だ。たしか、戦争が始まってから…3年だったかなぁ。お前らは知ってるか?今に至るまでに起きた、大戦争三大事件をよw
小路は、今までにないほどの笑顔を全員へ見せた。
星月 もちろんです。
白上 もちろんしらねーけど?
小路 なんだよ香菜、つまんねーな。
増田 俺も一応2つは分かるぞ。
実久 ででで?どんなのなのー?
実久は興味津々でそう聞いた。
小路 まずは、この今日まで続く大戦争が始まった事件、「藤原家暗殺未遂事件」からだな。
そういうと、小路はあぐらをかいて座り、それから話し出そうとした。
白上 あーそれか!なら俺もわかるわ。
小路 これは今生きてる奴ならほとんどのやつが知ってるだろうから、割愛するぜ。んでその3年後よ。
実久 やばいって言ってた年ね!
小路 そうだ。この年に起きたのは「幼子蹂躙事件」だ。
白上 おっと…これは結構むごい感じなんだな。
星月 いえ、私も初めは誤解しましたが、逆なんです。
実久 というと?
小路 そうなんだよな。この事件が三大事件と呼ばれる理由が、この事件は歴史上観測してきた中で、都市伝説と思われていたはずのランク1が初めて現れたからだ。
松木 え、それと子供に何の関係があるんですか?
小路 感が悪くってありがたいぜー。何を隠そう、その幼子こそ、史上初のランク1保持者だったからだ。
白上 そんなのありかよ!?
星月 どうやら、その子が今も生きていた場合、私たちと同じ年に当たるそうですよ。
白上 同年代でそんなのが生きてたら成長意欲無くなるってー…
星月 同感です。
2人は落ち込みながら下を向いた。
小路 お、これは香菜も知らないらしいな?w
星月 え?
小路 その事件は、唯一戦争を一時中断して、藤原と伊集院が結託して倒しに向かったってのは知ってるだろ?
星月 はい。それで場を収めたと…
小路 そいつ、現場から姿を消してるんだよ。
星月 !?
???? 第一、小路さんとそのお友達、そして私と両軍の中でもエリート軍の、どれか一つがいなきゃ少なくとも、あそこで両軍とも死んでましたからね。
実久 え…そんなやばかったんだ…ってことは、やっぱりあなたって強くて素敵!!
小路 まあそれほどでもないんだがな。
嬉しそうに抱き着く実久に対し、小路は気まずそうにそう返した。
星月 当時幼子は3歳、身元不明となると、親の存在が気になりますよね。
実久 そうね、親の能力に近い能力を持って産まれてくる子もいるものね!まあ、うちの子は駄作だったけど。
小路 それに関しては俺はあまり知らないけども…まあ話を戻そう。あの能力を3歳児の頭で使いこなせるわけがないんだ。だから当時は対処法が分からなくてな…
増田 俺の親も参戦したんだよ。だから当時の状況なら覚えてるさ。
増田の顔は幼子蹂躙事件の話が出てきた瞬間から明らかに態度が変わっていた。
小路 そういえば、そうだったな…えっと、次が最後だ。これは「藤原家神様融合事件」だ。
白上 名前だけ聞いたら、神と人間を一体化させるってことだろ?
小路 ああその通りだ。だが、失敗してな。
星月 正式には、融合段階まではうまくいってたんですよね。
小路 よく知ってるじゃないか。だが、融合した個体に異変が起きてな。そのまま適応できずに融合と同時に死んじまったんだ。
増田 へー。初めて聞いたな。
小路 ただここでまずかったのがその神の個体自体も一緒に死んでしまってな。
白上 その話だと、神が実在するってことじゃねーか。
小路 いや、これは言い方が悪かったな。正確に言えば、捕らえた神の使いの能力を別個体に移動して活用するって実験だったんだ。
松木 なんで動かす必要があったんですか?
小路 それはまあ、移動先の個体の産まれが関係するんだ。
白上 あー、じゃあ有名どころのお偉いさんとかになるのか。
小路 藤原家直系の息子だ。
白上・増田 …は?
小路 おそらく、党首は実力をつけるため、次世代まで戦争を長引かせるつもりだったんだろう。そこで使ったのが、実力と権力を持ち合わせた子供の作成ってことだ。
星月 私としても、それを初めて知ったときは吐き気がしました。
増田 ああ、だから俺は藤原を離れたんだよ。
白上 俺も初め、お前に声をかけられた時は、めっちゃ警戒したさ。
小路 まあそりゃあん時ひっでぇ顔してたもんなw
白上 仕方ねえだろ!w
実久 私はあなたがいたからねー。
小路 そうだなー!w
すると、2人はまたイチャイチャし始めた。
???? 未成年がいる場でいちゃつかないの。音波を見なさいな。
白上 げぇぇ…
星月 まあまあ…
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる