学校転移﹣ひとりぼっちの挑戦者﹣

空碧

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10話 闇魔法

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「どこがいいと思う?魔物があまり来ず、人も来ず、移動しやすく、屋内」
《最低限とはいえ要望がすごいな。
とりあえず、魔物が来ないってなると、2階以上が良さそうだな。最悪1階でも扉が頑丈なところなんかがあれば良さそうだが。
で、移動しやすい…というか、脱出用に別の道がある方がいいんだろう?だから、非常口がある場所の方が良い。
そして、人が来ないと言うなら、基本的に教室は避けた方が良いから、校内なら移動教室…特に、非常階段のある場所がいい。
となると、音楽室とかか?》
「ああ、たしかに…よし、それじゃあ音楽室に行こう」

音楽室は校舎左側の、3階の端にある。そして、音楽室は準備室から廊下に出れるが、音楽室と音楽準備室にも扉があり、音楽室の後方には、非常口があり、外に繋がる階段が存在している。その階段は各階に繋がる非常階段となっている為、万が一の脱出口にもなり得る。
 彼はその場所に気配を殺しながら向かった。

「お、まだ誰もいないみたいだな。だが、鍵が閉まっているのか。職員室にまで行くとなると教師に見つかるかもしれんな」
《別に構わんだろ》
「人によるな。面倒な教師は本当に面倒なんだ。こちらの話が通じない。あれはもう別の種族だろう。ともかく、やりようは幾らでもある。鍵は壊すべきでないが、闇魔法ならば…」

彼は闇の球体を出し、その闇から影を伸ばし、その影を鍵穴に入れた。
そして、鍵穴にピッタリくっ付くように影を埋めていき、そのまま鍵穴を解錠した。

「これで良し、影は形を自由に変えられるから便利だな。っと…準備室の方は楽器だらけだな。これも貴重品ではあるしインベントリに入れておくか。うん、床はカーペットで冷えきらないし、エアコンは…やっぱつかないか。【鑑定】」

【エアコン﹣魔道具】
魔石を動力に暖房、冷房、除湿を行える魔道具。

「おお、魔石を使えば起動することが出来るのか。気温差のある時は重宝するかもしれないな。うん、この教室を拠点に生活していこう。とりあえず、鍵はもう一度締め直しておこう」

彼は内側から鍵を締め直した後、鍵穴を闇魔法で埋め込んだ。

「うん?ああ、これは魔力を継続的に消費するのか」
《魔法の特性のせいだろうな。
お前の使った魔法は、闇玉から変化させて使っている。そして、闇玉は攻撃魔法の一種だが、その効果は対象物に触れた瞬間に破裂するもの。つまり、継続時間のない魔法だ。それを継続させるのだから、当然継続して魔力を消費する。
継続魔力をなくすには、新たに魔法を作らないといけない。
デメリットがどうなるかは分からないが、特定の効果を持つ魔法は生み出すことが可能だ》
「ふむ、なるほど…」

設定する効果時間を決めて、性能を設定する…
効果時間は魔力量に応じた分だけ伸ばし、性能は発生する大きさによって魔力量が変わるが、形を自由に変化させることが出来る。
主要な素材は影として…

「よし、【闇魔法:変幻自在の影シャドウプロテウス】」
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