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32話 嘘か本当か①
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「すまんな、土産ももらって」
「構わん、だが次はきちんと指定した者のみ来い。次は入れん」
「ああ、それで大丈夫だ。明日も昼頃で良いのか?」
「ああ」
「じゃ、俺たちはこれで」
「今日はごめんなさい、ありがとうございました。ご飯とかも…」
「構わん、契約だ」
相川が俺たちを見送ったのを確認して、見えなくなった辺りで朱音が質問を問いかける。
「…相川、さんだっけ。彼ってめちゃくちゃ強いのよね?」
「ああ。多分戦えば全員一方的に殺される」
「どんな契約したの?彼なら言い方は悪いけれど、綾人の力も必要ないと思うけど」
「はは、まぁそうなんだけどさ。今、大分荒れてるだろ?色々と」
「あー、人関係?」
「ああ。色んなところが争ってる。4階にあった災害用の物資だって、あんだけ取り合いになってた。
相川が俺に求めてきたのは主に情報と人探しだ。あいつの友達…だとは思うんだが、そいつらを探してほしいっていうのと、情報の共有が主な契約内容。
それらを対価に、俺は武器の獲得方法やステータスの見方、レベル上げ、必要なスキルも教えてもらったし、今じゃ魔法の使い方まで教わった」
「契約…としては彼が不利よね、それ」
「多分お人好しなんだよ、元の性格が。ただ、気になるのは…彼が言っていた5人、名前は伏せるけど本当にその5人であっているかが分からないんだ」
「え?でも、同姓同名の別人なんて居ないでしょ」
「それはそうなんだけどさ…」
彼が言っていた5人、その5人は彼には言っていなかったけれど、個人的に動いている少数尖鋭のグループだ。暴虐無尽という訳ではないけれど、ステータスも知らずに純粋な力だけで生きている人達だけど、彼のような性格の人がその5人と知り合いとは思えない。
一度会ってみるべきか、いやでも危険もある…
「恩返し、か…ごめん、先にこれ持って帰ってて」
「え?ええ、わかった」
海堂はそのまま、その5人が居るであろう体育館下の更衣室へ向かった。
「えっと、確かここだったはず…」
「…うん?お前は確か…」
扉をノックしようとした瞬間、向こうから扉は開いた。
「海堂 綾人です。確認したいことがあります、──の5人で間違いないですか?」
「ああ、そうだけど…どうしたんだ?」
「相川 想良さんってご存知ですか?」
「相川さん!?生きてんのか!」
「え?は、はい!」
急な叫び声に反射的に声が出る。それにしてもまさか、恐れ知らずとまで言われている人達に相川さんって呼ばれるって…あの人、何者なんだろうか…
「教えてくれ、相川さんはどこにいる?」
「…その前に、失礼ですがっ質問させてください。正直、あなた方5人の話は悪い話はあまりありませんが、それでも関わる人を選べと言われる程の方々です。
そんな中、相川さんを見た限りとても良いあなた方と仲良くするような方とは思えなくて…」
「ハハハ、そりゃそうだ。正直あいつが俺たちに愛想つかずになんでそこまで優しくしてくれてるのかも分からないからな」
「いや、俺はちげぇよ」
「俺も」
「いや、駿河はともかく健太、お前はない」
「うん、お前は一番付き合い長いがお前が一番謎だ」
「だけど、少なくともこの5人は相川さんには絶対手をあげられないんだよなぁ…恩がありすぎる」
「いやてか、恩しかない」
「そうそう、恩返しすらさせてもらえないしな。なにか奢ろうとしたら逆にこっちが奢られるの不思議だよな」
朗らかに笑い合っている彼らを見ていると、相川さんを本当に大切にしているのだと感じられる。
「…相川さんには、契約内容の1つとしてあなた方5人を探してほしい、と言われています。なので、相川さんに確認を取って近々その場所へ連れていきます」
「わかった、頼んだ。それと、一つだけ訂正させてくれ。やんちゃなのは健太と俺と川崎くらいだ。駿河は流れで一緒に着いてきてくれてるだけだし、木村もどっちかと言うと駿河や相川さんの方が仲が良い」
「そうですか。では、失礼します」
「構わん、だが次はきちんと指定した者のみ来い。次は入れん」
「ああ、それで大丈夫だ。明日も昼頃で良いのか?」
「ああ」
「じゃ、俺たちはこれで」
「今日はごめんなさい、ありがとうございました。ご飯とかも…」
「構わん、契約だ」
相川が俺たちを見送ったのを確認して、見えなくなった辺りで朱音が質問を問いかける。
「…相川、さんだっけ。彼ってめちゃくちゃ強いのよね?」
「ああ。多分戦えば全員一方的に殺される」
「どんな契約したの?彼なら言い方は悪いけれど、綾人の力も必要ないと思うけど」
「はは、まぁそうなんだけどさ。今、大分荒れてるだろ?色々と」
「あー、人関係?」
「ああ。色んなところが争ってる。4階にあった災害用の物資だって、あんだけ取り合いになってた。
相川が俺に求めてきたのは主に情報と人探しだ。あいつの友達…だとは思うんだが、そいつらを探してほしいっていうのと、情報の共有が主な契約内容。
それらを対価に、俺は武器の獲得方法やステータスの見方、レベル上げ、必要なスキルも教えてもらったし、今じゃ魔法の使い方まで教わった」
「契約…としては彼が不利よね、それ」
「多分お人好しなんだよ、元の性格が。ただ、気になるのは…彼が言っていた5人、名前は伏せるけど本当にその5人であっているかが分からないんだ」
「え?でも、同姓同名の別人なんて居ないでしょ」
「それはそうなんだけどさ…」
彼が言っていた5人、その5人は彼には言っていなかったけれど、個人的に動いている少数尖鋭のグループだ。暴虐無尽という訳ではないけれど、ステータスも知らずに純粋な力だけで生きている人達だけど、彼のような性格の人がその5人と知り合いとは思えない。
一度会ってみるべきか、いやでも危険もある…
「恩返し、か…ごめん、先にこれ持って帰ってて」
「え?ええ、わかった」
海堂はそのまま、その5人が居るであろう体育館下の更衣室へ向かった。
「えっと、確かここだったはず…」
「…うん?お前は確か…」
扉をノックしようとした瞬間、向こうから扉は開いた。
「海堂 綾人です。確認したいことがあります、──の5人で間違いないですか?」
「ああ、そうだけど…どうしたんだ?」
「相川 想良さんってご存知ですか?」
「相川さん!?生きてんのか!」
「え?は、はい!」
急な叫び声に反射的に声が出る。それにしてもまさか、恐れ知らずとまで言われている人達に相川さんって呼ばれるって…あの人、何者なんだろうか…
「教えてくれ、相川さんはどこにいる?」
「…その前に、失礼ですがっ質問させてください。正直、あなた方5人の話は悪い話はあまりありませんが、それでも関わる人を選べと言われる程の方々です。
そんな中、相川さんを見た限りとても良いあなた方と仲良くするような方とは思えなくて…」
「ハハハ、そりゃそうだ。正直あいつが俺たちに愛想つかずになんでそこまで優しくしてくれてるのかも分からないからな」
「いや、俺はちげぇよ」
「俺も」
「いや、駿河はともかく健太、お前はない」
「うん、お前は一番付き合い長いがお前が一番謎だ」
「だけど、少なくともこの5人は相川さんには絶対手をあげられないんだよなぁ…恩がありすぎる」
「いやてか、恩しかない」
「そうそう、恩返しすらさせてもらえないしな。なにか奢ろうとしたら逆にこっちが奢られるの不思議だよな」
朗らかに笑い合っている彼らを見ていると、相川さんを本当に大切にしているのだと感じられる。
「…相川さんには、契約内容の1つとしてあなた方5人を探してほしい、と言われています。なので、相川さんに確認を取って近々その場所へ連れていきます」
「わかった、頼んだ。それと、一つだけ訂正させてくれ。やんちゃなのは健太と俺と川崎くらいだ。駿河は流れで一緒に着いてきてくれてるだけだし、木村もどっちかと言うと駿河や相川さんの方が仲が良い」
「そうですか。では、失礼します」
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