17 / 49
第二章 馬鹿王子、巻き込まれる
第17話 馬鹿王子、巻き込まれる その十一
しおりを挟む
「案外軽いんだな」
セイとマドラが取って来てくれた飛竜の翼。
コウモリの翼のような飛膜構造で、長さは僕の背丈くらいあるのだが、同じサイズの槍とそう変わらない程度の重さしかない。
よくこれで巨体を浮かせることができるものだな、とも思ったのだけれど。
そう言えば、魔物生態学の授業で習ったっけ。
ある程度大型の魔物が空を飛ぶ場合、鳥のように純粋に翼の羽ばたきで宙を舞うわけではなく、翼で風魔法を発動して飛翔するのだと。
まあそれはともかく。
レニーが緑の蜘蛛を取り出し、僕が切断した翼をくっつけて添え木を当てた上から、幾重にも糸を巻き付けていく。
見た目は普通の蜘蛛の糸と何ら変わりはないが、数本束ねれば大の大人を吊り下げることも出来るくらい強靭なものだ。
そうして固定し、セイの背中を台にして、二人で飛竜の翼に治癒魔法を掛けてゆく。
飛竜は、おそらく治療してもらっていることを理解しているのだろう。おとなしくされるがままにしていた。
どうやらこの個体、普通の飛竜と比べてもかなり頭が良いようだ。
体格も、普通の個体――大体五mくらいのはず――よりもかなり大きいし、それだけ年を経ているのだろうか。
途中、マドラがううっと唸って、まっしぐらに駆け出した。
しばらくして戻って来たが、こちらを窺っていた怪しい輩を追い払ってくれたらしい。
僕たちを監視していたのだろうな。
ありがとう、マドラ。
治癒魔法を掛け続けて、どうにか切断部の癒着には成功したようだ。
また飛べるようになるかどうかは何とも言えないが。
飛竜は、感謝の意を表すように、僕に頭を摺り寄せてきた。
思ってた以上に懐かれた!?
まあ、せっかく治療してやったのに、結局首を刎ねざるを得ない状況になる、という事態も覚悟していたので、良い結果ではあるのだが。
「うん。どうやら、油断させておいて復讐しようとか考えているかんじでもなさそうだね。一応、契約の魔法陣は仕込んでおくけど。ごめん、背中に乗るよ」
レニーに話しかけられて、飛竜はその言葉を理解したかのように、四肢を屈めて背を低くした。
本当に利口だな、こいつ。
飛竜の背に乗ったレニーは、右手の人差し指をナイフで切り、自らの血で竜の背に魔法陣を書き込んだ。
そして、そこに魔力を流し込む。
一度刻み込まれた契約の魔法は、術者か魔物か、どちらかが死ぬまで有効だ。
もちろん、雨に打たれようが水に浸かろうが、消えることはない。
これで、万が一こいつが暴れ出しても、レニーの魔力なら何とか抑え込めるはず。
僕でも不可能ではないかもしれないけれど、やはり魔力の大きさではレニーには一歩及ばないからな。
「さて、契約終了。それじゃあ、しばらくゆっくり休んで治療しなよ」
背中から降りたレニーは、そう言って今度は地面に魔法陣を描く。
使い魔を幽明の狭間に封印する魔法陣だ。
自由に召喚できる魔法陣布はまたじっくり作るとして、ひとまず簡易の魔法陣に封じておく。
「ああ、その前に、名前を付けておかなきゃ。何がいいと思う?」
レニーが僕に尋ねた。
「契約を交わしたのはレニーなんだし、君が付けていいよ」
「そう? それじゃあ……、『アデニード』とかどうかな?」
翼を意味する古い言葉だね。うん、いいんじゃないかな。
「よし。じゃあアデニード、ゆっくりお休み」
素直に魔法陣の上に乗った飛竜の巨体は、淡い光に包まれてすぅっと消えていった。
さて、いささか予定外ではあったが、飛竜を手懐け、これで街道の障害も無くなった。
しかし――。随分と時間を取られてしまい、日没までにウィンザーに着くのは絶望的な状況となった。
「アデニードの背に乗って飛んでいけたら、余裕で間に合うんだろうけどね」
残念そうにレニーが言う。
しょうがないよ。翼をくっつけたばかりなんだから。
しかし、おそらくはこれも敵の思惑通りなのだろう。
飛竜で僕たちを害せずとも、ウィンザーへの到着を遅らせ、城壁の外で野営させることができれば、襲撃のチャンスが大きく広がる。
まあ、飛竜を使い魔にしてしまうとは、まさか予想だにしなかっただろうけど。
「セイ、乗っけてってくれる?」
レニーに呼びかけられて、有翼獅子は申し訳なさそうに首を振った。
もちろん、彼女も本気で言っているわけじゃない。
レニー一人なら、乗せて飛ぶことも出来なくはないだろうけど。
まあ、物は考えようだ。
このまま、いつ襲撃されるか、周囲の人たちを巻き込みはしないか、と神経を擦り減らすくらいなら、刺客を迎え撃って一掃するほうがいい。
一掃できれば、の話だが。
一応は急ぎ足で来てみたが、やはり日没までにウィンザーの城門をくぐることは叶わなかった。
しょうがない。今夜は野営だな。
周囲に遮蔽物の無い見晴らしのよい場所を選び、自分たちを中心にして半径五メートルくらいの円上に、幅二メートル、高さ二メートル半ほどの土の壁を、間隔を空けながら、土魔法で築き上げる。
さらにその外側、二メートルほど離して、同様の土の壁を築く。
外側の壁は内側の壁の隙間を塞ぐように配置し、完全に外部からの射線を遮断しているから、これで狙撃の心配はないだろう。
壁の外にセイとマドラを配し、周囲を警戒してもらう。
夜だと、有翼獅子の長所である視力はさほど役に立たないけれど、魔力に対しては人間よりもずっと鋭敏だから、索敵にはかなり役立ってくれるはず。
もちろん、マドラの嗅覚はとても頼りにしている。
壁に囲まれた中で焚き火をし、携行食糧の干し肉を炙る。
「たまにはこういうのも悪くはないんだけどね。やっぱりちゃんと宿屋で食事したかったなぁ」
レニーがぼやく。
呑気なことを言っているように見えて、その手はかすかに震えていた。
さすがの彼女も、敵の夜襲の可能性が極めて高いとあっては、緊張するのも当然だろう。
巻き込んでしまってごめん、という言葉は口にしない。
きっと二人で生きて朝を迎えよう。
夜も更けて、僕たちは焚き火をたいたまま、交代で睡眠を取った。
レニーに起こされ、今度は僕の番だ。
と、その時、壁の向こうで馬蹄の音が響いた。
騎馬での襲撃か!?
セイとマドラが迎撃しようとしたようだが、二頭はすさまじい悲鳴を上げた。
「ギャンッ!!」「ギュルルルッ!!」
どうした、大丈夫か、と叫びかけて、状況が察せられた。
壁の向こうから、強烈な香り、いや、臭いが漂ってきたのだ。
「香水のにおい……?」
眠りにつきかけていたレニーが、鼻を押さえて不審そうに呟く。
くそっ! 連中、大量の香水をばら撒きやがったな。
これでマドラの鼻は封じられてしまった。
そして、壁を越えて内側にも樽が投げ込まれる。
樽は地面にぶつかって壊れ、むせかえるようなにおいを充満させるとともに、焚き火も消してしまった。
夜空は薄雲に覆われて月明かりもなく、漆黒の帳に包まれる中、死闘の幕が切って落とされた。
セイとマドラが取って来てくれた飛竜の翼。
コウモリの翼のような飛膜構造で、長さは僕の背丈くらいあるのだが、同じサイズの槍とそう変わらない程度の重さしかない。
よくこれで巨体を浮かせることができるものだな、とも思ったのだけれど。
そう言えば、魔物生態学の授業で習ったっけ。
ある程度大型の魔物が空を飛ぶ場合、鳥のように純粋に翼の羽ばたきで宙を舞うわけではなく、翼で風魔法を発動して飛翔するのだと。
まあそれはともかく。
レニーが緑の蜘蛛を取り出し、僕が切断した翼をくっつけて添え木を当てた上から、幾重にも糸を巻き付けていく。
見た目は普通の蜘蛛の糸と何ら変わりはないが、数本束ねれば大の大人を吊り下げることも出来るくらい強靭なものだ。
そうして固定し、セイの背中を台にして、二人で飛竜の翼に治癒魔法を掛けてゆく。
飛竜は、おそらく治療してもらっていることを理解しているのだろう。おとなしくされるがままにしていた。
どうやらこの個体、普通の飛竜と比べてもかなり頭が良いようだ。
体格も、普通の個体――大体五mくらいのはず――よりもかなり大きいし、それだけ年を経ているのだろうか。
途中、マドラがううっと唸って、まっしぐらに駆け出した。
しばらくして戻って来たが、こちらを窺っていた怪しい輩を追い払ってくれたらしい。
僕たちを監視していたのだろうな。
ありがとう、マドラ。
治癒魔法を掛け続けて、どうにか切断部の癒着には成功したようだ。
また飛べるようになるかどうかは何とも言えないが。
飛竜は、感謝の意を表すように、僕に頭を摺り寄せてきた。
思ってた以上に懐かれた!?
まあ、せっかく治療してやったのに、結局首を刎ねざるを得ない状況になる、という事態も覚悟していたので、良い結果ではあるのだが。
「うん。どうやら、油断させておいて復讐しようとか考えているかんじでもなさそうだね。一応、契約の魔法陣は仕込んでおくけど。ごめん、背中に乗るよ」
レニーに話しかけられて、飛竜はその言葉を理解したかのように、四肢を屈めて背を低くした。
本当に利口だな、こいつ。
飛竜の背に乗ったレニーは、右手の人差し指をナイフで切り、自らの血で竜の背に魔法陣を書き込んだ。
そして、そこに魔力を流し込む。
一度刻み込まれた契約の魔法は、術者か魔物か、どちらかが死ぬまで有効だ。
もちろん、雨に打たれようが水に浸かろうが、消えることはない。
これで、万が一こいつが暴れ出しても、レニーの魔力なら何とか抑え込めるはず。
僕でも不可能ではないかもしれないけれど、やはり魔力の大きさではレニーには一歩及ばないからな。
「さて、契約終了。それじゃあ、しばらくゆっくり休んで治療しなよ」
背中から降りたレニーは、そう言って今度は地面に魔法陣を描く。
使い魔を幽明の狭間に封印する魔法陣だ。
自由に召喚できる魔法陣布はまたじっくり作るとして、ひとまず簡易の魔法陣に封じておく。
「ああ、その前に、名前を付けておかなきゃ。何がいいと思う?」
レニーが僕に尋ねた。
「契約を交わしたのはレニーなんだし、君が付けていいよ」
「そう? それじゃあ……、『アデニード』とかどうかな?」
翼を意味する古い言葉だね。うん、いいんじゃないかな。
「よし。じゃあアデニード、ゆっくりお休み」
素直に魔法陣の上に乗った飛竜の巨体は、淡い光に包まれてすぅっと消えていった。
さて、いささか予定外ではあったが、飛竜を手懐け、これで街道の障害も無くなった。
しかし――。随分と時間を取られてしまい、日没までにウィンザーに着くのは絶望的な状況となった。
「アデニードの背に乗って飛んでいけたら、余裕で間に合うんだろうけどね」
残念そうにレニーが言う。
しょうがないよ。翼をくっつけたばかりなんだから。
しかし、おそらくはこれも敵の思惑通りなのだろう。
飛竜で僕たちを害せずとも、ウィンザーへの到着を遅らせ、城壁の外で野営させることができれば、襲撃のチャンスが大きく広がる。
まあ、飛竜を使い魔にしてしまうとは、まさか予想だにしなかっただろうけど。
「セイ、乗っけてってくれる?」
レニーに呼びかけられて、有翼獅子は申し訳なさそうに首を振った。
もちろん、彼女も本気で言っているわけじゃない。
レニー一人なら、乗せて飛ぶことも出来なくはないだろうけど。
まあ、物は考えようだ。
このまま、いつ襲撃されるか、周囲の人たちを巻き込みはしないか、と神経を擦り減らすくらいなら、刺客を迎え撃って一掃するほうがいい。
一掃できれば、の話だが。
一応は急ぎ足で来てみたが、やはり日没までにウィンザーの城門をくぐることは叶わなかった。
しょうがない。今夜は野営だな。
周囲に遮蔽物の無い見晴らしのよい場所を選び、自分たちを中心にして半径五メートルくらいの円上に、幅二メートル、高さ二メートル半ほどの土の壁を、間隔を空けながら、土魔法で築き上げる。
さらにその外側、二メートルほど離して、同様の土の壁を築く。
外側の壁は内側の壁の隙間を塞ぐように配置し、完全に外部からの射線を遮断しているから、これで狙撃の心配はないだろう。
壁の外にセイとマドラを配し、周囲を警戒してもらう。
夜だと、有翼獅子の長所である視力はさほど役に立たないけれど、魔力に対しては人間よりもずっと鋭敏だから、索敵にはかなり役立ってくれるはず。
もちろん、マドラの嗅覚はとても頼りにしている。
壁に囲まれた中で焚き火をし、携行食糧の干し肉を炙る。
「たまにはこういうのも悪くはないんだけどね。やっぱりちゃんと宿屋で食事したかったなぁ」
レニーがぼやく。
呑気なことを言っているように見えて、その手はかすかに震えていた。
さすがの彼女も、敵の夜襲の可能性が極めて高いとあっては、緊張するのも当然だろう。
巻き込んでしまってごめん、という言葉は口にしない。
きっと二人で生きて朝を迎えよう。
夜も更けて、僕たちは焚き火をたいたまま、交代で睡眠を取った。
レニーに起こされ、今度は僕の番だ。
と、その時、壁の向こうで馬蹄の音が響いた。
騎馬での襲撃か!?
セイとマドラが迎撃しようとしたようだが、二頭はすさまじい悲鳴を上げた。
「ギャンッ!!」「ギュルルルッ!!」
どうした、大丈夫か、と叫びかけて、状況が察せられた。
壁の向こうから、強烈な香り、いや、臭いが漂ってきたのだ。
「香水のにおい……?」
眠りにつきかけていたレニーが、鼻を押さえて不審そうに呟く。
くそっ! 連中、大量の香水をばら撒きやがったな。
これでマドラの鼻は封じられてしまった。
そして、壁を越えて内側にも樽が投げ込まれる。
樽は地面にぶつかって壊れ、むせかえるようなにおいを充満させるとともに、焚き火も消してしまった。
夜空は薄雲に覆われて月明かりもなく、漆黒の帳に包まれる中、死闘の幕が切って落とされた。
10
あなたにおすすめの小説
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
遅刻勇者は異世界を行く 俺の特典が貯金箱なんだけどどうしろと?
黒月天星
ファンタジー
命の危機を女神に救われた高校生桜井時久(サクライトキヒサ)こと俺。しかしその代価として、女神の手駒として異世界で行われる神同士の暇潰しゲームに参加することに。
クリア条件は一億円分を稼ぎ出すこと。頼りになるのはゲーム参加者に与えられる特典だけど、俺の特典ときたら手提げ金庫型の貯金箱。物を金に換える便利な能力はあるものの、戦闘には役に立ちそうにない。
女神の考えた必勝の策として、『勇者』召喚に紛れて乗り込もうと画策したが、着いたのは場所はあっていたけど時間が数日遅れてた。
「いきなり牢屋からなんて嫌じゃあぁぁっ!!」
金を稼ぐどころか不審者扱いで牢屋スタート? もう遅いかもしれないけれど、まずはここから出なければっ!
時間も金も物もない。それでも愛と勇気とご都合主義で切り抜けろ! 異世界金稼ぎファンタジー。ここに開幕……すると良いなぁ。
こちらは小説家になろう、カクヨム、ハーメルン、ツギクル、ノベルピアでも投稿しています。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました
ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。
王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。
しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い
☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。
「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」
そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。
スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。
これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる