誰にも言えない初恋

山本未来

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1人じゃないんだ

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参列者のお見送りを済まして

ふと入り口付近を見ると

こちらを見つめている玲奈ちゃんママが

隅っこの方で僕を見つめていた


僕は自然に玲奈ちゃんママの方

に近づいていき玲奈ちゃんママを見つめた


「翔君、、」

玲奈ちゃんママは言葉にならない言葉で

一言小声でそうつぶやき

ハンカチで目頭を押さえた


僕も悲しくなって下を向くと

涙だポタポタ床に落ちていき

止まらなくなった


二人して涙を流しながらも言葉が

出て来なくて、でもお互いの気持ちが

分かりあっているような、玲奈ちゃんママが

心から心配してくれている気持ちが

伝わってくるような

暖かい何かが僕達を包みこんでいるような

そんな気持ちになった


「翔君、、辛かったね、、

私何もしてあげれないけど

何か力になれる事あったらいつでも言ってね、、」


玲奈ちゃんママは言葉を詰まらせながら

僕を見つめてそう言ってくれた


「ありがとうございます、、」僕は

そう言うだけで精一杯で溢れる涙を

袖口で拭いていた


他人の事なのに、こんなにも僕を

心配してくれているのは

やっぱり玲奈ちゃんママだけだった


その想いが心の奥まで届いて

僕はお母さんを失ったけれど

一人じゃないんだって言う気持ちに

してくれた


玲奈ちゃんママはバックからハンカチを

取り出すと


「これ使ってね、返さなくてもいいからね」

って花柄のタオル生地のハンカチで

僕の涙をそっと拭いてくれ手渡してくれた


「ありがとうございます」

僕は受け取ったハンカチで涙を拭き

玲奈ちゃんママを見つめた


お互いに目が真っ赤になっていて

顔がかすんで見えたけれど

玲奈ちゃんママの心からの優しさに

僕は胸が一杯で出来れば

抱きつきたい衝動にかられたけれど

じっとこらえてただずっと見つめ合った


その時間はとても長かったような

一瞬だったような感じだったけれど

僕にしたらとても幸せで

心が喜びを感じている時間で

僕の事をこんなにも気にかけてくれて

いる事が何よりも嬉しくて


その気持ちは優しさから来ているのか

それとも愛情から来ているのか

ふとそんな事が頭によぎった


そして僕はこの頃から玲奈ちゃんママに

対する気持ちはきっと恋心なんだと

強く思うようになったんだ


お母さんとさほど歳が変わらない

きっと20歳ほど年上の既婚者を好きに

なっているんだって事


好きになってはいけない人をどんどん

好きになってしまっている事

想いが強くなっている事


これから僕は苦しくなる程抑えられなくなる

気持ちの事などにまだ気がついていなかった


ただ玲奈ちゃんママの優しさ

側にいてくれる事の安心感

その事だけば強く強く感じていたんだ
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