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旅の終わり?
ひと肌脱ぐのは誰だ
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【ヤァ ソコハ ダメヨ】
【そんなことを言っても、もうこんなに…本当は好きなんだろう?】
【アア ソレハ】
【ああ、君の蜜が溢れているね。美味しそうだ】
【アアアン スッチャダメ】
現在、手に薄い本を持ちながらキャスリーンとケイレブが朗読会をしている。それを残り3人で聞いてた。
『キャスリーン様。もう少し、感情を込めて』
「う、うむ。しかしだな…このような本を読むのは初めてで…」
「そうなのか?俺の国にはこんなのばっかりだったぜ」
「こら!ケイレブ!うちの常識は他の非常識って言ってるでしょ!うちの物差しで見ちゃだめ」
「そーだった」
うっかりしてたといった顔で笑うケイレブ、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら感情を込めようと言葉を練習するキャスリーンは2人仲良くソファーに座っている。相変わらず膝抱っこだ。
「しかし、姫様に読ませるのは…私は反対だ」
それを見てホープ伯爵が声を上げた。
「でも私もやだよ!?これから先この声をオカズにされたくない!」
いやいやっと首を横にふれば、ホープ伯爵はフンッと鼻を鳴らした。
「“おかず”の意味はわからんが、アレが夜に女性を伴わずに眠ると思うか?いいや、ありえない。必ずどなたかを寝室に引き込んでおる。日によっては複数人」
「ほ、ホープ…父上の閨事情は聞きたくはないのだが…」
キャスリーンが恥ずかしそうにホープ伯爵の言葉を遮れば、彼はしまったと言った顔になった。そしてゴホンッと咳払いをしてから話を続けた。
「とにかくだ、姫様ではバレてしまう可能性しかない」
「それは確かにそうなんだけど」
「そもそもこの本はどこから取ってきたんだ!?」
ホープ伯爵はキャスリーンの手の中にある本を指さすと、ベルナールはケロッとした様子で答えた。
『ここで働く使用人の部屋からですね。誰とは言いませんが、誰とは』
「…〔伯爵様と淫らなお仕事〕…。その侍女さんもしかして伯爵狙い!?」
「ナッ!?わ、わた、私は儚くなった妻以外とはそのようなことは一切せぬぞ!!結婚もな!!」
「え、伯爵って既婚者だったんだ」
「うむ。伯爵は数年前に奥方が身罷られて以来、再婚もされず、浮いた話もないな」
女主人がいる気配がしない屋敷であることは察していたが、失礼だがなんとなく結婚歴がない独身者だと思っていた私は驚きを隠せなかった。
「私のことはいい。話を戻すぞ。姫様では騙されるとは思えん」
伯爵がゴホンゴホンっと咳払いをしつつ話題を変えれば、ベルナールは同意するかのように頷いた。
『そうですね。確かに一理あります。時間もありませんし、ご主人様』
ベルナールはジッと私を見つめた。私はその圧に嫌な予感を感じつつ、少し体が震えた。
「な、何よ」
『ここは一つ、キャスリーン様のために人肌脱ぐしかありませんね』
「待って。一肌脱いでもらう側は私だと思うんだけど!?」
「うむ。やはり、それしかないな」
話がまとまったかの様に皆がウンウンと頷いた頃合いに、部屋のドアがコンコンッと鳴った。そして、少しだけ扉に隙間ができると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「当主様。皇帝陛下がお見えでございます。ご指示通り、一旦応接室にご案内しましたが…。彼女に会わせろと今にも部屋にやってきそうな勢いでございます。いかがいたしますか?」
扉の向こうから話しかけていたのはクリスさんだったようだ。ケイレブのことを知っているため他の使用人に見られないよう配慮しているようだ。
「うむ。私が一度話をする。君たちは準備をするように」
「え、待って。うそ。本当に私がするの?」
「それ以外に誰がいる」
「それなら、初めの作戦となんら変わりないじゃない!?」
「他にいい案があるならば今からでもそれにしなさい。私は行くぞ。引き止められても15分程度だ」
ホープ伯爵はソファーから立ち上がると、クリスさんが上手に開けた扉の隙間に滑り込んで部屋から出ていった。あのぽんぽこお腹をあの隙間に入れるとは…器用なおじさんだ。無駄に才能がある。
「妹よ。覚悟を決める時がきたな」
ケイレブがニヤニヤと面白がった様子で声をかけてきた。もちろん、私は心底嫌そうな顔で返事をした。
「本当に嫌なんだけど。他にいい案は本当にないの?」
「私には何も思いつかぬ…すまないな…」
『あると言えばありますが…。ケイレブ様が許してくださるかどうかですね』
「あるの!?」
聞き捨てならない言葉を発したベルナールカラスを掴むと、私は彼を揺さぶって声をかけた。
「いいなさい。他に何があるの!?」
『わ、わわ、頭が揺れ、激しいですよ』
「いいから、早くいって!!!」
ブンブン揺さぶっていると、ベルナールは自分の体を小さくして逃げるように私の手から飛び去った。そして、普段より一回り小さいカラス姿で天井にて旋回しながら話しかけてきた。
『先ほども申し上げたとおり、人肌脱ぐのです』
「…だから、一肌脱いでもらいたいのは私だってば!」
呆れたような声を出して言えば、ベルナールは飛び回りながらクスクス笑った。
『つまり、ご主人様の呪いをお見せするのです。人の姿を脱ぎ去って獣の姿になる。人肌脱げますでしょう?』
「え!?」
ベルナールの言葉遊びにポカーンっとしていれば、彼はクスクス笑って飛び回りつつ話を続けた、
『森の意志を遂行できず、森から呪いが届いた。狼の姿になってしまい、会いに行くことができなかった。熱があるのは嘘だったが、会いに行ける姿ではなかった。そう伝えるのです。狼のお姿でもケイレブ様以外と話せるようにいたします。そうすれば信ぴょう性もございましょう』
「……だから俺の許可か」
『はい』
ベルナールは言うだけ言うと、ゆっくりローテーブルまで降りてきた。ケイレブは考えるような顔になると、キャスリーンのことをギュッと抱きしめた。
「キャシーがいるから、大丈夫だと思う。でも、念のために別の部屋に行くからこの場はお前達でどうにかしてくれないか?獣化したエヴィの匂いに釣られて襲わないように」
『もちろんです。すぐに使えそうな客間に移動させて差し上げます。クリス様にピピッと連絡しておきますので、過ごしやすいよう整えてくださるでしょう』
「おう、頼んだ」
私がケイレブの爆弾発言にポカンとしている間に、ベルナールは2人を光に包んでどこかに移動させた。まるで魔法のような力を使うカラスはこの世界にこの1匹だけだろう。
ただ、私はケイレブの言葉が頭の中でぐるぐると回っていた。そして、自身が獣化したことを振り返った。
(そういえば、私がうっかり獣化した時…そう…13歳頃だっけ…。ついつい国民との触れ合い日に興奮しちゃって狼になったのよね。それまでもそうやって狼になったことはあったけど、ケイレブは狼になった私と遊ぶのが好きだったのにあの日以降。絶対になっちゃだめと怒るようになったんだわ。そう、そうだった。二日間の間、話が通じる相手が遊びにきて来れなくて寂しかったけど…)
そんな理由で狼になることを止められていたとは知らず、私は何度もケイレブに狼になってもいいかなと冗談でも言っていた。その度にダメだダメだと怒る様子を面白がっていたのだ。何かあるのだろうとは思っていたが、私の貞操に関することだったとは思いもよらなった。
私がしょんぼりとしていると、ベルナールは人型に変化して私を抱きしめた。
『ご主人様。ケイレブ様は人一倍匂いに敏感でございます。動物の本能も強いのかもしれません。同種の熟れてきた雌の匂いで発情しそうになったことに戸惑いつつも、貴方様を守ろうとなさった。素晴らしい兄上でございますね』
「うん…」
よしよしと頭を撫でてくれるベルナールの胸元に顔を埋める。彼からなんだか嗅ぎ慣れた匂いがしてくる。とても懐かしい匂いだ。
「ベルナール、いつもと匂いが違うね。今まで匂いなんてしなかったのに」
『ああ、それは…。ご主人様を今から誘惑しなければならないので、意図的に演出しております』
「んえ!?」
ベルナールは私の顎をクイッと持ち上げると、真っ黒な瞳を熱っぽくさせて見つめてきた。この熱を受け止めると、私も釣られてどこかが熱を持ち始めた。それを見てベルナールは妖美に微笑んだ。
『初めては好きな相手がいい。そうおっしゃられていましたが、私のことを受け入れてくださるのですか?』
「そ、それは…」
『美しい人…。貴方の真っ赤な瞳は私をとても狂わせる』
ベルナールは艶やかな声でそう囁くと、ゆっくり顔を近づけてきた。
離れて欲しいと距離を取るべきなのに、何故かこの状況から逃げ出す気になれない。
ベルナールから漂う匂いも私の理性を働かせぬように邪魔をしてくる。
この匂いには抗えない。どうしても、逃げられない。
まるで私だけを魅了するために生まれたような匂い。
私は彼が発する熱を全て受け入れるかのように真っ黒な瞳を見つめながら、両腕を彼の首に回すとそっと目を閉じた。
【そんなことを言っても、もうこんなに…本当は好きなんだろう?】
【アア ソレハ】
【ああ、君の蜜が溢れているね。美味しそうだ】
【アアアン スッチャダメ】
現在、手に薄い本を持ちながらキャスリーンとケイレブが朗読会をしている。それを残り3人で聞いてた。
『キャスリーン様。もう少し、感情を込めて』
「う、うむ。しかしだな…このような本を読むのは初めてで…」
「そうなのか?俺の国にはこんなのばっかりだったぜ」
「こら!ケイレブ!うちの常識は他の非常識って言ってるでしょ!うちの物差しで見ちゃだめ」
「そーだった」
うっかりしてたといった顔で笑うケイレブ、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら感情を込めようと言葉を練習するキャスリーンは2人仲良くソファーに座っている。相変わらず膝抱っこだ。
「しかし、姫様に読ませるのは…私は反対だ」
それを見てホープ伯爵が声を上げた。
「でも私もやだよ!?これから先この声をオカズにされたくない!」
いやいやっと首を横にふれば、ホープ伯爵はフンッと鼻を鳴らした。
「“おかず”の意味はわからんが、アレが夜に女性を伴わずに眠ると思うか?いいや、ありえない。必ずどなたかを寝室に引き込んでおる。日によっては複数人」
「ほ、ホープ…父上の閨事情は聞きたくはないのだが…」
キャスリーンが恥ずかしそうにホープ伯爵の言葉を遮れば、彼はしまったと言った顔になった。そしてゴホンッと咳払いをしてから話を続けた。
「とにかくだ、姫様ではバレてしまう可能性しかない」
「それは確かにそうなんだけど」
「そもそもこの本はどこから取ってきたんだ!?」
ホープ伯爵はキャスリーンの手の中にある本を指さすと、ベルナールはケロッとした様子で答えた。
『ここで働く使用人の部屋からですね。誰とは言いませんが、誰とは』
「…〔伯爵様と淫らなお仕事〕…。その侍女さんもしかして伯爵狙い!?」
「ナッ!?わ、わた、私は儚くなった妻以外とはそのようなことは一切せぬぞ!!結婚もな!!」
「え、伯爵って既婚者だったんだ」
「うむ。伯爵は数年前に奥方が身罷られて以来、再婚もされず、浮いた話もないな」
女主人がいる気配がしない屋敷であることは察していたが、失礼だがなんとなく結婚歴がない独身者だと思っていた私は驚きを隠せなかった。
「私のことはいい。話を戻すぞ。姫様では騙されるとは思えん」
伯爵がゴホンゴホンっと咳払いをしつつ話題を変えれば、ベルナールは同意するかのように頷いた。
『そうですね。確かに一理あります。時間もありませんし、ご主人様』
ベルナールはジッと私を見つめた。私はその圧に嫌な予感を感じつつ、少し体が震えた。
「な、何よ」
『ここは一つ、キャスリーン様のために人肌脱ぐしかありませんね』
「待って。一肌脱いでもらう側は私だと思うんだけど!?」
「うむ。やはり、それしかないな」
話がまとまったかの様に皆がウンウンと頷いた頃合いに、部屋のドアがコンコンッと鳴った。そして、少しだけ扉に隙間ができると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「当主様。皇帝陛下がお見えでございます。ご指示通り、一旦応接室にご案内しましたが…。彼女に会わせろと今にも部屋にやってきそうな勢いでございます。いかがいたしますか?」
扉の向こうから話しかけていたのはクリスさんだったようだ。ケイレブのことを知っているため他の使用人に見られないよう配慮しているようだ。
「うむ。私が一度話をする。君たちは準備をするように」
「え、待って。うそ。本当に私がするの?」
「それ以外に誰がいる」
「それなら、初めの作戦となんら変わりないじゃない!?」
「他にいい案があるならば今からでもそれにしなさい。私は行くぞ。引き止められても15分程度だ」
ホープ伯爵はソファーから立ち上がると、クリスさんが上手に開けた扉の隙間に滑り込んで部屋から出ていった。あのぽんぽこお腹をあの隙間に入れるとは…器用なおじさんだ。無駄に才能がある。
「妹よ。覚悟を決める時がきたな」
ケイレブがニヤニヤと面白がった様子で声をかけてきた。もちろん、私は心底嫌そうな顔で返事をした。
「本当に嫌なんだけど。他にいい案は本当にないの?」
「私には何も思いつかぬ…すまないな…」
『あると言えばありますが…。ケイレブ様が許してくださるかどうかですね』
「あるの!?」
聞き捨てならない言葉を発したベルナールカラスを掴むと、私は彼を揺さぶって声をかけた。
「いいなさい。他に何があるの!?」
『わ、わわ、頭が揺れ、激しいですよ』
「いいから、早くいって!!!」
ブンブン揺さぶっていると、ベルナールは自分の体を小さくして逃げるように私の手から飛び去った。そして、普段より一回り小さいカラス姿で天井にて旋回しながら話しかけてきた。
『先ほども申し上げたとおり、人肌脱ぐのです』
「…だから、一肌脱いでもらいたいのは私だってば!」
呆れたような声を出して言えば、ベルナールは飛び回りながらクスクス笑った。
『つまり、ご主人様の呪いをお見せするのです。人の姿を脱ぎ去って獣の姿になる。人肌脱げますでしょう?』
「え!?」
ベルナールの言葉遊びにポカーンっとしていれば、彼はクスクス笑って飛び回りつつ話を続けた、
『森の意志を遂行できず、森から呪いが届いた。狼の姿になってしまい、会いに行くことができなかった。熱があるのは嘘だったが、会いに行ける姿ではなかった。そう伝えるのです。狼のお姿でもケイレブ様以外と話せるようにいたします。そうすれば信ぴょう性もございましょう』
「……だから俺の許可か」
『はい』
ベルナールは言うだけ言うと、ゆっくりローテーブルまで降りてきた。ケイレブは考えるような顔になると、キャスリーンのことをギュッと抱きしめた。
「キャシーがいるから、大丈夫だと思う。でも、念のために別の部屋に行くからこの場はお前達でどうにかしてくれないか?獣化したエヴィの匂いに釣られて襲わないように」
『もちろんです。すぐに使えそうな客間に移動させて差し上げます。クリス様にピピッと連絡しておきますので、過ごしやすいよう整えてくださるでしょう』
「おう、頼んだ」
私がケイレブの爆弾発言にポカンとしている間に、ベルナールは2人を光に包んでどこかに移動させた。まるで魔法のような力を使うカラスはこの世界にこの1匹だけだろう。
ただ、私はケイレブの言葉が頭の中でぐるぐると回っていた。そして、自身が獣化したことを振り返った。
(そういえば、私がうっかり獣化した時…そう…13歳頃だっけ…。ついつい国民との触れ合い日に興奮しちゃって狼になったのよね。それまでもそうやって狼になったことはあったけど、ケイレブは狼になった私と遊ぶのが好きだったのにあの日以降。絶対になっちゃだめと怒るようになったんだわ。そう、そうだった。二日間の間、話が通じる相手が遊びにきて来れなくて寂しかったけど…)
そんな理由で狼になることを止められていたとは知らず、私は何度もケイレブに狼になってもいいかなと冗談でも言っていた。その度にダメだダメだと怒る様子を面白がっていたのだ。何かあるのだろうとは思っていたが、私の貞操に関することだったとは思いもよらなった。
私がしょんぼりとしていると、ベルナールは人型に変化して私を抱きしめた。
『ご主人様。ケイレブ様は人一倍匂いに敏感でございます。動物の本能も強いのかもしれません。同種の熟れてきた雌の匂いで発情しそうになったことに戸惑いつつも、貴方様を守ろうとなさった。素晴らしい兄上でございますね』
「うん…」
よしよしと頭を撫でてくれるベルナールの胸元に顔を埋める。彼からなんだか嗅ぎ慣れた匂いがしてくる。とても懐かしい匂いだ。
「ベルナール、いつもと匂いが違うね。今まで匂いなんてしなかったのに」
『ああ、それは…。ご主人様を今から誘惑しなければならないので、意図的に演出しております』
「んえ!?」
ベルナールは私の顎をクイッと持ち上げると、真っ黒な瞳を熱っぽくさせて見つめてきた。この熱を受け止めると、私も釣られてどこかが熱を持ち始めた。それを見てベルナールは妖美に微笑んだ。
『初めては好きな相手がいい。そうおっしゃられていましたが、私のことを受け入れてくださるのですか?』
「そ、それは…」
『美しい人…。貴方の真っ赤な瞳は私をとても狂わせる』
ベルナールは艶やかな声でそう囁くと、ゆっくり顔を近づけてきた。
離れて欲しいと距離を取るべきなのに、何故かこの状況から逃げ出す気になれない。
ベルナールから漂う匂いも私の理性を働かせぬように邪魔をしてくる。
この匂いには抗えない。どうしても、逃げられない。
まるで私だけを魅了するために生まれたような匂い。
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