【完結】僕らの関係─好きな人がいるのに、学園の問題児に目をつけられて─

亜依流.@.@

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「傷口の、絆創膏取り替えないと」

「はぁ?」


眉をひそめた司は、端正な顔立ちが相まって、更に威圧的だ。

司は、昨日のようにベッドへ腰を下ろした。

どうやらそれが、彼なりの承諾の合図らしい。

優介は司の隣に腰掛け、しかし彼の額に手が届かなくて、また立ち上がる。

腫れは引き、血は止まっていた。

薬を塗り、絆創膏を貼る。立ち上がろうとする司から半歩引いて、優介は頭を下げた。


「あの、昨日、ごめんなさい」


あの時、司の話を聞いていれば、彼が傷を負う事態は防げていた。

沈黙の後、司が口にしたのは、その話とは全く無関係な事だった。


「お前中篠が好きなの?」

「··········えっ」


優介は驚いて司を見上げる。

全くもって意図の読めない質問だ。
口ごもっていると、司は物を持ち上げるように、優介を膝の上に座らせた。


「ちょっ····」

「あいつの何が良いんだ?」


こちらを覗き込んできた司に躊躇い、優介は彼の胸を押す。


「お、降ろして····」


両手に力を入れるが、硬い身体は、びくともしなかった。

狼狽えた優介を、冷めた瞳が眺める。


「またそれかよ」


「え?」


ボソリと呟かれた声は聞き取れなかった。


「あいつとは、もうしたのか?」


「あ····!」


がしりと腰を掴まれる。シャツをまくり上げられ、素肌があらわになった。


「·····なんだよ、コレ」


優介の身体には、赤い斑点が散りばめられていた。

行為中、翔が執拗に吸い付いた印だった。


「お前って、案外股緩いんだな」


司が、嘲笑するように言った。


「·····っ」


優介の顔は、耳の付け根まで真っ赤に染まる。

初めては、大好きな人と。しかし、目の前の相手は、それを許してはくれなかった。


(なんで、怒ってるの?)


首筋に唇が当てられる。
強く噛みつかれ、一瞬気が遠のくほどの痛みが走った。


優介の悲痛な叫び声は、司の掌に塞がれた。


「忘れたんじゃねぇだろうな?」


光をともさない黒目に、ふっと笑みが浮かんだ。


「お前は俺の物だ。誰を好きだろうと、関係ない」



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