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二章
re.《337》
しおりを挟むミチルを痛めつけた相手を八つ裂きにしてやりたいと思う反面、それよりも酷く鞭を打って、恐怖心すら誰のものにもしたくないと願う。
この自分は正真正銘の悪魔だ。
命令したら、ミチルは言われるがまま、椅子に腰掛けたこちらのもとへ膝を着く。
「お前が誰を愛し誰に愛されるべきなのか理解するんだ」
たどたどしくそれを取りだして、ピンクの瞳がめいっぱい見開かれる。小さな口ではペニスを充分に咥えられなくて、上手く息が吸えていないみたいだった。
ちゅぷちゅぷと、恥じらうような水音が響いた。
姿を見せた耳は、可哀想に垂れ下がっている。
そんな光景だけで胃がムカムカする。自分がこれほどまでに器の小さい男だと、ミチルのせいで思い知らされる。
「·····ッ♡」
暫くせず、生々しい獣の臭いがしてきた。
ミチルの臭いだ。
腰がくねっているのを眺めていると、胃のむかつきが多少収まる。短気な上に単純だ。この世で最も理性的な男だと自負していたが、撤回しなければいけなくなりそうだ。
突如吐き出された白濁が小さな口から溢れ出す。
飲み込ませるために頭を固定してやったら、真っ赤な顔はまつ毛を揺らし、俯きながら嚥下した。
「·····ニャ·····ッ♡」
「··········」
ズルりと引き抜かれた男根を追って、細い舌が飛び出す。
そうして、こちらの膝に置かれていた両手が自身の股間あたりを隠す。
失禁したみたいだ。
「手を退かしなさい」
そうでなくても隠しきれてなどいないが、この自分の前で何かを隠そうとする事自体が許されることでは無い。
他の誰でもないミチルならば尚更だ。
ひとつ残さず、全て晒されなければ気が収まらない。
真っ赤になった指先には、透明な水が絡められていた。
ただの失禁だけではなく、特有の獣の臭いまで混ざっている。
男を咥えて股を濡らす、卑しくて可愛い我が伴侶だ。
しかしそれは、この自分がきっかけでは無いだろう。
「床が汚れてしまった。靴もだ」
彼が悪いのだ。
他の男の話をしながら、あるいは思い出しながら、無知なくせに愛など語りだすから。
「ごめ、なさ·····っ」
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