悪魔皇子達のイケニエ(番外スピンオフは別紙へ移動)

亜依流.@.@

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三章

re.《61》重たい声

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耳をしつこく撫でられながらピストンされると、自分の声が遠く感じる。
ゾクゾクして変だ。
もうイキすぎて辛いのに、擦られる度波が押し寄せる。

また種付けされて、それから舐めるようなキスを味わった。
ずっと抜かれないまま、バックでも優しく深く奥を擦られる。お風呂で精液を掻き出されるとき、余韻で軽く潮を吹いてしまった。

たしか、優しくイかされたあと、抱きしめられて眠った気がする。

朝の空気は重たかった。
曇りとか雨とかじゃない。
何か変だ。この室内だけズンと重力を感じられる。

寝ぼけたままヨハネスと言葉を交わして、ちょっとしつこくキスされて、彼が執務で部屋を出ていったから、さてと目をこする。
しかし、二度寝は黒い影に遮られた。


「おはようございます、ミチル様」


いつもと変わらない低音調。しっとりと響く大人の男の声。

しかし、圧が違う。
眼差しも座ってる。


「?」


勝手に部屋を出て怒るなら、相手を間違えてる。
ヨハネスのせいだ。

無視して眠ろうと思ったけれど、一応は他人の寝室。むっくり起き上がったら無言でスリッパを差し出された。

なんか、感じ悪い。

着いてくるのを無視して部屋を出て、廊下を進むあいだも、彼はピッタリ後ろをくっついている。
いつもの事だ。

気にするのも癪だからと、こちらも知らないふりを決めたミチルは、しかし自室の扉を開けた瞬間、言葉を失った。


「·····へ·····」


床は水浸しだ。

なんでかは直ぐにわかった。シャワー室が空いている。

前にもあって、ジェロンに叱られた。またノブをひねり忘れたのか?走って向かおうとしたら、行き先を硬い腕にさえぎられた。


「御御足が濡れてしまいます」


シャワーならもう止めたが、朝来た時にはこうなっていたと彼が言う。

それだけじゃない。
ベットの上にはなにかの食べかすや、そのまんま塊が乗っかってる。
机に置いてあったクッキーの残骸だ。

(あれ?)

おかしい。

シャワーは、止めたと思ったら、ノブが硬くて締まりきってなかった時が何度かあった。
けれど、昨日は確かに確認した。

最も変なのは荒れたベットだ。
だって昨日は、何度思い返したって、あそこでクッキーなんて食べてない。

酷い状態の部屋を前に、ミチルは恐る恐る後ろの使用人を振り返る。


「今日中に清掃を済ませますので、それまで別室へご案内します」










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