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プロローグ
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街の外れに立つ大きな屋敷が激しい炎に包まれていた。
少年は妹である少女を抱えながらただその景色を見て佇んでいた。
「まだ生きていたか。愚かな弟よ」
血に濡れている刀を持った青年が屋敷の中から現れた。
「兄さん!!どうして、どうしてだ!!」
「どうしてか、、そんなことは決まっているだろう。上層部がお前ら月叢一族を危険因子と判断したからだ」
「ふざけるなっ!!それならどうして話し合いをしようとしなかった!!」
「そんな必要などないからだ。お前も父親の頑固さを知っているはずだ。ならば殺してしまった方が早い」
「それなら乙音は関係なかったはずだ!!なんで乙音まで殺した!!」
少年は少女を地面へ静かにゆっくりと寝かせ、抜刀し青年へと襲いかかった。
「あいつはどうやらどこかでその話を知ってしまっていたようでな。最後までお前のことを案じていた」
「乙音が、、?」
一瞬の隙に青年は少女の元へ現れ、胸部へ刀を突き刺した。
「念には念を入れないとな」
「おと、ね?乙音!!」
少女の元へ駆け寄り抱き抱える。
「おにぃ、、ちゃ、ん、いき、て」
そう言い残して少女は息絶えた。
「うう、、うあああああああああああああああああ!!」
再び襲いかかるが簡単に振り払われ、斬撃を喰らう。
「哀れな弟よ、お前もすぐに乙音たちの元へ行かしてやる」
「なん、で、、だ、よ。やく、そ、、く、、わす、れ、たの、かよ」
少年の手は彼の元にたどり着くことなく崩れた。
青年は少年を既に亡骸となった少女の隣へ寝かした。
少年は妹である少女を抱えながらただその景色を見て佇んでいた。
「まだ生きていたか。愚かな弟よ」
血に濡れている刀を持った青年が屋敷の中から現れた。
「兄さん!!どうして、どうしてだ!!」
「どうしてか、、そんなことは決まっているだろう。上層部がお前ら月叢一族を危険因子と判断したからだ」
「ふざけるなっ!!それならどうして話し合いをしようとしなかった!!」
「そんな必要などないからだ。お前も父親の頑固さを知っているはずだ。ならば殺してしまった方が早い」
「それなら乙音は関係なかったはずだ!!なんで乙音まで殺した!!」
少年は少女を地面へ静かにゆっくりと寝かせ、抜刀し青年へと襲いかかった。
「あいつはどうやらどこかでその話を知ってしまっていたようでな。最後までお前のことを案じていた」
「乙音が、、?」
一瞬の隙に青年は少女の元へ現れ、胸部へ刀を突き刺した。
「念には念を入れないとな」
「おと、ね?乙音!!」
少女の元へ駆け寄り抱き抱える。
「おにぃ、、ちゃ、ん、いき、て」
そう言い残して少女は息絶えた。
「うう、、うあああああああああああああああああ!!」
再び襲いかかるが簡単に振り払われ、斬撃を喰らう。
「哀れな弟よ、お前もすぐに乙音たちの元へ行かしてやる」
「なん、で、、だ、よ。やく、そ、、く、、わす、れ、たの、かよ」
少年の手は彼の元にたどり着くことなく崩れた。
青年は少年を既に亡骸となった少女の隣へ寝かした。
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