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2章

49話

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「一人だと掃除が大変だなギルドに依頼して管理頼むか」

余り物を置かない一郎の引っ越しはすぐに終わった。

前の部屋から持って来たのは着替え数着と錬金術で使う道具のみ

最低限の家具は予めリバーウッドの職人により作られ運び込まれている。

地下一階地上2階の家、立地も傭兵ギルドが近く便利な為、気にっている。

この家の間取りは一階にリビングとキッチンなどの水回り大人数が集まることのできる広い空間である。

2階に部屋が6部屋3階は屋根裏部屋があり地下に倉庫がある。


「これは随分と立派な家が手に入りましたね」

「独り身の私には持て余す程の広さで少々困ってます」

レウスがお祝いの酒を持って来てくれたので、つまみを出して二人で飲みながら雑談をする。

リバーウッドの知り合いも次々とやってきたので流れで宴会が始まった。

どこから持って来たのかわからないが酒樽や木箱を運び入れ即席の机や椅子に早変わり

近くの店から食材を買い、いつの間にか来ていたアルビーやミアが料理を作ってくれた。

自宅でホームパーティーもたまには悪くないと思いながら宴会を遠目で眺めていると、また一人自宅に訪れた。

日頃からお世話になっているギルドの職員である。

ギルド職員は息を切らせて一郎に近寄り話を始める。

「お楽しみのところ申し訳ございません。一郎さんに緊急の依頼をお願いしたいのですが今よろしいですか?」

詳細は傭兵ギルドで説明したいとのことなので一郎は酔い覚ましの水を一気に飲むと自宅を出る。

その際隣で飲んでいたアルビーに家の鍵を渡して「これから傭兵ギルドで話を聞いてくるから後は頼んだ。」そう言って一郎は自宅を後にする。

ギルドに向かう途中背後の自宅の中がやけに騒がしくなったが今は依頼の詳細の方が大切である。

難民キャンプの案件が終わり、一郎のもっぱらの仕事は南地区の周辺のモンスター退治と傭兵向けの戦術教室だけだったので久しぶりの名指しの依頼に不謹慎にも心が躍った。

傭兵ギルドのつくと早速2階の会議室に案内された。

そこにはリバーウッドでも各部門で評判の高い傭兵団の代表が集まっていた。

狩猟系の傭兵団「ハンターウルフ」の「アーチェ」

魔物殲滅系の傭兵団「ジェノサイド」の「シウバ」

探索調査系の傭兵団「エクスプロ」の「ジョーンズ」

護送系の傭兵団「ブラックキャット」の「ヤマト」

拠点防衛系の傭兵団「ガーディアンズ」の「クレスト」

そして、単独でモンスターの集団を駆逐する一郎である。

このメンバーを集めたら戦争できるのだが一体どの様な依頼なのだろうか。

思考を巡らせ傭兵ギルドの説明を待つ一郎であった。
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