だいきとりお

mirei

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桜りお

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「りおちゃんって好きな人いるの~?」


高校3年、新しいクラス、新しい友達、この質問はくると思っていた。
私はいつものように答える。


「隣にすんでるお兄ちゃんだよ。」


するとみんなが驚いた顔で、口をそろえてこう言った。


「りおちゃんって実はだいきと付き合ってるのかと思った~!!!」


だいきは高校1年からクラスが一緒なだけのただのクラスメイトだ。
みんなは私たちのことをなぜか付き合っていると思っている。

これ以上話題が膨らまないよう祈りながら、みんなの好きな人をきこうと顔をあげた瞬間、


「俺もそう思っていたのに~!ショック!!!」


とだいきが割り込んできた。


この噂がやまないのはだいきのせいだ。
なんなら高校3年生、いままで彼氏ができなかったのはこいつのせいなんじゃないか。

「だいきくん!」

みんなが驚きながらも、はにかんだ顔で髪の毛を落ち着きなくさわっている。



「だいき、沢谷先輩と付き合ってるんでしょ?」



「だいぶまえに別れたよ~」



あっけらかんとしているだいきに私は呆れた。

沢谷先輩の前はバイト先の相沢さんだったよね。その前は隣のクラスの…。チャラ男とはこいつのことだ。



「いまは彼女募集中だよ~!」



驚く皆の顔を楽しむかのようにだいきは明るくいいはなった。

そんなに明るくいうこと?

恋愛経験がない私には理解しがたい。








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