未定

カナリヤ

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プロローグ

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どんなことがあっても私は私。

それは変わらないと伝えた時、なんで笑ったのか、その真意をききだす為に、わたしは帰ってきた。


数時間前に遡る。

ギラギラと照りつける太陽から逃げるように、この学園名物の大きな図書館に向かう1人の女子生徒。
図書館に着いたと同時に安堵の声が出てくる。

そしていつもの場所に向かう。

場面変換、図書館の奥の席

図書館の奥には、勉強など他にも読み書きができるテーブル席がいくつかある。そして窓側奥の席が美空の
いつもの場所だ。

その席は、美空が座ることがほぼ、この学園では周知されている。美空もそれは知っていて、いつも通り、その席に座る。

『早く調べた事を纏めて、実験しないと』『これは心の声』

美空の周りにはほとんど誰も座らない。人相が怖いとかではない。

長い黒髪と青い目という、珍しい外見は勿論のこと、成績優秀、運動神経抜群。

人当たりも悪くはないが、図書館にいる時は、話しかけられても気付けないほど集中している為、むしろ周りが邪魔をしてはいけない感じ、

そして、なによりその佇まいが美しく、その空間を崩したくはないと、ほとんどの生徒がそっとしておく。

ただ、例外も居る。

「おーつーかーれー!!ね、ね、聞いて聞いて!」

「静かにしなさい。ここは図書館よ」

「大ニュースなんだよおおお!!」

「後から聞くわ、もう少し待ってなさい」

「後からが長いじゃん!!いつも、もう少しと言って1時間以上待ってるよ!!」

「…わかったわ。手短にね」

ため息を小さく出しながら渋々、手を止めて美空は声の主、笹目の方を向く。


「ありがとう!!ふっふっふ。実はだね、これは私がたまたま聞けた大ニュースなの。新聞部にもまだバレてないんだ!」

「実は…」

キーンコーンカーンコーン

大きな鐘の音が鳴る。鐘が鳴ると同時に図書館の受付の人達が片付けに入るため、急いで片付けなくてはいけなくなる。

(ここで外の時計の画像にかわる)

「あら、タイムアウトね。ごめんなさい。明日聞くわ。片付け急がないと」

(席を動かす音、物を動かす音)

「えー?でも」

「それに貴方の方が急がないと閉まるでしょう?寮なのだから」

「うっ…わかったよ。明日朝イチで教室向かうから!」

そういうと、来た時と同様に駆け足で去る笹目。

笹目を横目でみつつ、テーブルに広げたノート類を片付け、図書館をでる。

図書館といえど、学校の敷地内なので外門から出ないと帰れないのだが、外門は少し離れている。

「もう少し近ければいいのに」

外はまだ明るいので、いつもどおりゆっくりと歩いていく。

外門まで辿り着き出ようとしたその瞬間。

横を通り過ぎる人と目が合う。(一枚スチル)

(忘れ物?あ、でも制服きてない。止めないとーー)

「貴方、ここは」

振り替えるともうそこには誰も居なかった。
美空は周りをキョロキョロ見回すが、先程の人物はどこにもいない。

(…見間違い?)

どうしても探す程でもないと判断して美空は家に帰るのだった。

山手にある、少し大きい洋館で住んでいるいる美空は、いつも通り、さっさと自分の部屋に戻る。

「結局途中までしか、纏められなかったなー。」

(実験部屋は、今日は…あー、今日はあいつが使うか。)

「しゃーない。実験して結果を試したかったけど、決まり事やしな。」

美空は諦めて服を着替え、そのまま寝る事にしたのだった。

(晩御飯の時間まで時間あるし、寝とこ)

仮眠のつもりだったが…

ジリリリ!!バン!!(時計をたたく

「うー、うるさい……あれ……あーー!!え!今何時!?8時!?」

急いで身支度を済まし、おやつ用として置いておいた菓子パンを咥えながら、学校に向かう。

遅刻しそうな時は山手近くまでほぼ誰もいないので、その間に食べ切ってしまっておく。

こんな姿、あいつ以外に絶対に見せられないね。そんなことを考えながら、最後を飲み込む瞬間


「飲み物ないと喉詰まらせるよ」(スチル

抜ける手前で、通りすがりに、アタシの見られてはいけない姿を見られたことによる焦り、そしてなぜこんな山手近くに人がいるのか、

なによりなぜ同じ学校の制服着てるのか。

全ての要因が重なり、その人物のいうとおり、私は本当に喉を詰まらせそうになるのだった。

場面展開

「大丈夫か?」


喉を詰まらせそうになったことよりも、いままで同居人くらいにしか見せてない失態を見ず知らずの人にみられた事に恥ずかしさ、自分の気の緩みに苛立つ。

でもそもそもこの人がここにいなければよかったのでは?項垂れなが思案する私に

背中をさすりながら、じっとこちらを見つめてくる。
真っ直ぐな視線が痛い。

むしろ笑ってくれたらよかったのに。いや、初対面で笑われてもそれはそれで苛つきそう。

とりあえず、もうこの場を去らないと、遅刻までしてしま…

ガバっと立つ美空「大丈夫です!あの!すみません、今何時ですか?」

「え、ごめん、わからない。腕時計ないから」

「携帯ありません?」

「携帯も同じく」

なんでやねん!もっとけよ!それより時間!美空は自分の携帯をみる。

「10時!?」

フラフラと美空は山の方に戻る。

「お、おい、本当に大丈夫か?それにそっちは今来た道なんじゃないのか?」

美空は振り返って、先程の項垂れた姿や食べながらの姿とは打って変わって、鞄を両手で持ち直し、姿勢を綺麗にまっすぎ立つ。

「水ありがとうございます。大丈夫です。用事思い出したので失礼します」

微笑みつつ去ろうとする美空。

「そうか。あ、ちょっと待ってほしい。初対面で申し訳ないんだけど、ここどこか教えてくれないか?」

「…はい?」

「この年でって感じなんだけど久しぶりに帰ってきたら色々変わってて、学校向かおうとしたら、いつのまにかここに。」

「ここは町外れにある山で、貴方のいう学校が高校か、大学かわかりませんが、この山には学校というものはありませんよ。だから山を降りることをおすすめします」

美空自体、いつものならばその学校近くまで案内はしているのだか、この人物と一緒にいれば、先ほどのことを話題にだされる。言い訳らしいことは思いつく。

ここで、案内しますというべきか、もう関わらないようにすれば先ほど事も忘れられてしまえるのでは。

そんな思案を頭を一瞬巡っていく。

「なるほど。ありがとう。止めてごめんな。じゃあ」

あっさりと去っていく青年に安堵したが、それもすぐに焦りに変わる。

青年はたしかにアタシが降りてきた道は辞めようとしたが、整備されている降りる道ではなく森が茂っている横道にはいろうとしている。

この山は整備されている道以外は、ほとんど獣道のようなもの。崖もあるし、地元民でも迷うくらい他の道は鬱蒼としていているのだ。


急いで呼び止めようとするが青年の姿はもうみえない。

「はやっ!?はあぁ。この山での人助けは骨を折るんだけど。もう!」

美空は青年の後を追いかける。

プロローグ、出会いと迷子探索

美空は迷いなく、森の中を走る。美空にとってこの山は庭のようなものだ。

遭難なんてこともなければ崖に落ちることもない。

探すこと自体、青年がどこかで止まっていてくれてたらじきに、見つけられるだろうと思っていた。

正直、大体の人は、迷っていることに気づき、途中で携帯で連絡する。この山については救助隊より知ってる美空に大体連絡くる。そして、すぐに救助隊の人に渡す。

いつもならそーいう流れなんだけど。

「どこにいってんねん!!しかも、なんで連絡こないわけ?もう夜なんやけど!!」

美空もすぐに見つけられると思っていたが、全然どこにいるのかすらわからない。

途中で放っておけばよいものの、これは約束した事。

この山を譲り受けた時からの約束だ。

この山で人を死なせない。

「お昼も返上してさがしてんのに、どこにいったんよ、あいつ。気配も感じないし。幽霊やったとか……んなわけないない。ちゃんと足あったし、水もらったとも、さすってくれてた感触あったやろ」

プルプルプルプル

(ようやくか?)

携帯が鳴り電話に出る。

「はい、  です。救助隊の方でしょうか?」

「違うわよ。私の声忘れたのかしら」

「覚えてますー。そういえば遅くなる連絡忘れてたわ。ごめん。」

「許さない。わたしとの約束破るなんて」

「ごめんて。でもこの山でさ、遭難してる人がいて、探して回ってて…埋め合わせはちゃんとするから」

「埋め合わせなら、今すぐして。」

「今すぐって言われても、ごめん。遭難してる人みつけてからでお願い!」

「見つけたらしてくれるの?ならもう出来るわ。だって私たちの家の前で寝てるもの。」

「へ?は?はあああああ???」

「埋め合わせは、この人を早くどこかにやってくれる事よ。お願いね。わたしはもう寝るわ」

プチ、ツーツーと要件だけいうとすぐに切ってしまった。

「はあ…探し損したわ…」

すぐに自分達の家の前に戻ると、洋館を囲う塀を背に寝ている青年を見つける。

「幸せそうにねてるし。まじで探し損なんやけど


(さて、起こすか)

最初は優しく起こそうとしたけれど、そこまで聖人ではない。ここまで、探させたことの苛立ちも含めてビンタかます。

パァン!とよい響きと共に、青年もようやく目が覚めたようだ。

「痛っ!」

キョロキョロする青年に美空は一応、いつもの顔をつくりつつ声には怒気ふくませる。

「おはようございます。よおく眠れました?迷子ですよね?町までご案内させていただきますよ」

「おはよう。君はお昼の子だよね。あの時はありがとう。あれ、なんか服汚れない?」

「貴方は森で遭難してたんです。それをわたしが探してたんですよ。汚れたのはそのせいです。悪いと思われるなら立って、早く町に戻って下さい」

「そうだったのか。ごめん。ならお詫びしなきゃいけないな」

こちらをまっすぐみる目に美空もまっすぐ見返してはっきりと

「いらないです。お詫びより早く此処から離れてほしいです。さ、いきましょう」

青年は顔が怒られた犬のようは顔をされたが、美空は青年が立ち上がったのを確認するとスタスタと歩く。

「あっ、ちょっと待ってくれ」

先に歩いたとはいえ、歩幅自体は青年の方が長いのですぐに追いついて、話しかけてくる。

「助けに来てくれてありがとう。道に迷ってからいつのまにか寝てしまっててさ。あ、そういえば、君は名前は?そうそう、先ほど倒れていた時に何故かほっぺに衝撃があったんだけど知らない?」
 
美空は話はどんな話であれ、聞く。
どんなくだらない話であろうと。

「名前をきくなら先に貴方がいってからですよね?
頬に関しては……知りません。」

「あっそうだよな。俺は青空零。よろしく」

「よろしくする気はないですが、一応礼儀として。
私は美空です。」

「みそら…ヨシ、覚えておく!」

この山の秘密を知らないから言える言葉だ。 
この山には、ある場所まで行くと忘れる様に呪いまじないをかけてある。

呪いをかけた同居人と私以外はすべてにかかる呪いだ。

「覚えなくても良いですよ。意味ないから」

「意味はあるさ!名前はとても大事だ。名前がないと次に会った時に呼べない!」

「次があればね。」ボソリと聞こえないように言って、足を早める。

「あれ、そういえば君はなんでここに?」

今更な質問だ。

「」
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