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鬼人族
24.謎の呪文
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「スライムさん、ここです。ここがあたしの村の入り口です。」
ゴブリンに会ってはゴブリンを叩き倒し、ボアに会ってはボアを叩き倒し、キラーマンティスに会ってはキラーマンティスを叩き倒してココまで来た。
「ココが入り口?」
「はい!」
どう見てもそこはただ木が二本立っているだけの空間だった。
村の入り口なのに二本の木の向こうには村を囲う柵もなく建物もなく人っ子一人いない。
ただ森が続いているだけだ。
もしかしてファンタジー世界だから魔法的な何かで隠されているのかとも思ったが魔力感知には特に何もうつらない。
特に怪しいところは無いと思いながらも良く周りを観察してみる。
立っている木も今まで通ってきた森と同じ木だ。
二本の木が立っている場所も木の周りが開けているとか大きな石が回りを囲んでいるとか特別変わったところもなく今までも森と変わらない。
分からん。
「見ててください。」
ユズは集中して魔力を練りはじめた。
そして魔法の呪文を唱えたのだ。
「ビビデバビデブー!」
そこは開け異界の門とか我帰還を願うとかもっと違う呪文があるんじゃないの。
なんでビビデバビデブーなんだ。
それで良いのか異世界。
周囲の魔力が二本の木の間に集まって・・・・無くなった。
「アレ?おかしいです。これであたしの村へ繋がる妖精の抜け道が開くはずなのに。」
「・・・・」
『旦那、旦那。どう考えても旦那の魔力吸引のせいっすよ。』
あ、やっぱり。
無くなる前に一瞬俺に魔力を集まるのが魔力感知で見えたのは気のせいじゃなかったか。
「ゴエン、ユズ。どうやら俺のスキルせいで失敗したみたいだ。もう一度頼めるかな。」
よく分からないのか困惑した顔しながらもユズは再び魔力を練る。
おおっと、忘れないように魔力吸引スキルをオフにしないと。
「開けゴマ!」
「え!」
なんで開けゴマなのさっきはビビデバビデブ~って唱えてたよね。
しかし、問題なく周囲の魔力が二本の木の間に集まる。
「なぁ、さっきはビビデバビデブーって言ってなかった?」
「ああ、それは偽装のために複数の呪文を順に使うようにしているからです。ま、呪文もホントは要らないんですけどね。」
え、何つまりビビデバビデブ~も開けゴマも言う必要がないってことね。
しかも重要なのは魔力操作で呪文はなんでもオッケーってこと。
誰かに見られても村への入り口の開き方が漏れないようにしているわけね。
用心深いことで。
いや、今のこの世界の情勢を考えれば当たり前だな。
鬼人族が人族に見つかれば奴隷にされるか武具の材料にされるかのどちらかなんだからな。
「それじゃ、行きましょう。この妖精の抜け道を通ればすぐに村に着きます。」
「オッケー。」
ユズを上に乗せたまま妖精の抜け道の魔力溜りに身をあずけた。
一瞬魔力の本流で魔力感知で見れる景色が魔力で塗りつぶされた。
次の瞬間には目の前に小さな集落が現れた。
「スライムさん、ようこそ鬼人族の集落へ。」
こりゃまたRPGの門番みたいなセリフを。
「それでは使徒であるスライムさんを集落のみんなを紹介するので広場に向かいましょう。」
ついに本格的に異世界人との交流がはじまるんだな。
ユズに不満があるわけじゃないよ。
寧ろこんな可愛い子がスライムに懐いていることは奇跡だよ。
それでも、それでも、ボンキュボンなお姉さんに会いたいんだよ。
村の若い未亡人とか村のアイドルとかがいるはずなんだ。
『旦那の欲望がだだ漏れっす。ちっともユズの村のことを心配してないのはないっすわ。体だけじゃなく心までもスライムなっちゃったんっすね。オイラ悲しいっす。』
俺のことを心配するふりして心をえぐるディスりを入れるとはヤスのディスりレベルが上がっているのか!
それに決してユズが集落がオークに困っているのは忘れてないぞ。
ホントだぞ。
ただちょっと己の欲望が心から漏れただけだ。
『さすがエロエロマジックスライム(M気質)っすね。可愛いビジアンヌ様の信者の頼みよりもエロが大事なんっすね。もうビジアンヌ様の使徒を辞めてエロ神の使徒になったらどうっすか?』
ビジアンヌの使徒って辞めれるの。
イヤ、辞めるつもりはないよ。ビジアンヌにはもう一度会いたいしね。
ちなみにエロ神なんていんの?
『人族の元いた世界にはいるらしいっす。邪神っすけど。』
いるのかよ!しかも邪神かよ!
『邪な旦那にはピッタリっすね。』
男は誰だって邪なんだよ。俺だけ特別エロくて邪なわけじゃないんだよ。
「スライムさん、早く。」
ボ~っとしている俺にユズが急かす。
「ゴメン、ゴメン。」
さぁ、ボンキュボンの未亡人と村一番のアイドルが俺を待っている。
「ムギュ。」
村へと向かおうとしたが透明なカベがあるかのように前に進めない。
その証拠にスライムである俺の体が歪んでいる。
「どうしたの、スライムさん。」
「いや、何かが邪魔してこれ以上進めないんだよ。」
「あ!」
なんだユズその「あ」は一体何を思い出したんだ。
「もしかして結界が阻んでいるのかも。でも何でだろ?邪悪なものにしか効果がないはずなのにビジアンヌ様の使徒であるスライムさんを阻むなんて・・・。」
「あ~、使徒だけど一応スライムだからかな?」
「おかしいですね?私たちの村にも魔物はいるんですけど・・・」
『間違いなく旦那は良いスライムじゃなく邪なエロスライムっすからね。当然の結果っすね。』
ヤスのディスりに対して、ひ、否定ができない。
クッ、かくなるうえは俺の力で結界を突破してやる。
まずは結界がどんなものか調べる必要があるな。
魔力感知に全神経を集中して結界の構造を調べた。
フムフム、分からん。
おそらく魔力で壁を作って結界にしていることしか分からん。
よし、後はカンとイメージで何とかなるだろ。
まずは俺の魔力で結界に干渉して穴を開けるイメージ・・・・あ、穴が開いた。
次は開いた穴から結界が壊れないように穴の周りを強化。
「よし、それじゃ村に行こうぜ。」
「う、うん。」
よし、結界に干渉したのはバレてないな。
『いや、バレているっすよ。』
お前はカウントしていないわ。
ゴブリンに会ってはゴブリンを叩き倒し、ボアに会ってはボアを叩き倒し、キラーマンティスに会ってはキラーマンティスを叩き倒してココまで来た。
「ココが入り口?」
「はい!」
どう見てもそこはただ木が二本立っているだけの空間だった。
村の入り口なのに二本の木の向こうには村を囲う柵もなく建物もなく人っ子一人いない。
ただ森が続いているだけだ。
もしかしてファンタジー世界だから魔法的な何かで隠されているのかとも思ったが魔力感知には特に何もうつらない。
特に怪しいところは無いと思いながらも良く周りを観察してみる。
立っている木も今まで通ってきた森と同じ木だ。
二本の木が立っている場所も木の周りが開けているとか大きな石が回りを囲んでいるとか特別変わったところもなく今までも森と変わらない。
分からん。
「見ててください。」
ユズは集中して魔力を練りはじめた。
そして魔法の呪文を唱えたのだ。
「ビビデバビデブー!」
そこは開け異界の門とか我帰還を願うとかもっと違う呪文があるんじゃないの。
なんでビビデバビデブーなんだ。
それで良いのか異世界。
周囲の魔力が二本の木の間に集まって・・・・無くなった。
「アレ?おかしいです。これであたしの村へ繋がる妖精の抜け道が開くはずなのに。」
「・・・・」
『旦那、旦那。どう考えても旦那の魔力吸引のせいっすよ。』
あ、やっぱり。
無くなる前に一瞬俺に魔力を集まるのが魔力感知で見えたのは気のせいじゃなかったか。
「ゴエン、ユズ。どうやら俺のスキルせいで失敗したみたいだ。もう一度頼めるかな。」
よく分からないのか困惑した顔しながらもユズは再び魔力を練る。
おおっと、忘れないように魔力吸引スキルをオフにしないと。
「開けゴマ!」
「え!」
なんで開けゴマなのさっきはビビデバビデブ~って唱えてたよね。
しかし、問題なく周囲の魔力が二本の木の間に集まる。
「なぁ、さっきはビビデバビデブーって言ってなかった?」
「ああ、それは偽装のために複数の呪文を順に使うようにしているからです。ま、呪文もホントは要らないんですけどね。」
え、何つまりビビデバビデブ~も開けゴマも言う必要がないってことね。
しかも重要なのは魔力操作で呪文はなんでもオッケーってこと。
誰かに見られても村への入り口の開き方が漏れないようにしているわけね。
用心深いことで。
いや、今のこの世界の情勢を考えれば当たり前だな。
鬼人族が人族に見つかれば奴隷にされるか武具の材料にされるかのどちらかなんだからな。
「それじゃ、行きましょう。この妖精の抜け道を通ればすぐに村に着きます。」
「オッケー。」
ユズを上に乗せたまま妖精の抜け道の魔力溜りに身をあずけた。
一瞬魔力の本流で魔力感知で見れる景色が魔力で塗りつぶされた。
次の瞬間には目の前に小さな集落が現れた。
「スライムさん、ようこそ鬼人族の集落へ。」
こりゃまたRPGの門番みたいなセリフを。
「それでは使徒であるスライムさんを集落のみんなを紹介するので広場に向かいましょう。」
ついに本格的に異世界人との交流がはじまるんだな。
ユズに不満があるわけじゃないよ。
寧ろこんな可愛い子がスライムに懐いていることは奇跡だよ。
それでも、それでも、ボンキュボンなお姉さんに会いたいんだよ。
村の若い未亡人とか村のアイドルとかがいるはずなんだ。
『旦那の欲望がだだ漏れっす。ちっともユズの村のことを心配してないのはないっすわ。体だけじゃなく心までもスライムなっちゃったんっすね。オイラ悲しいっす。』
俺のことを心配するふりして心をえぐるディスりを入れるとはヤスのディスりレベルが上がっているのか!
それに決してユズが集落がオークに困っているのは忘れてないぞ。
ホントだぞ。
ただちょっと己の欲望が心から漏れただけだ。
『さすがエロエロマジックスライム(M気質)っすね。可愛いビジアンヌ様の信者の頼みよりもエロが大事なんっすね。もうビジアンヌ様の使徒を辞めてエロ神の使徒になったらどうっすか?』
ビジアンヌの使徒って辞めれるの。
イヤ、辞めるつもりはないよ。ビジアンヌにはもう一度会いたいしね。
ちなみにエロ神なんていんの?
『人族の元いた世界にはいるらしいっす。邪神っすけど。』
いるのかよ!しかも邪神かよ!
『邪な旦那にはピッタリっすね。』
男は誰だって邪なんだよ。俺だけ特別エロくて邪なわけじゃないんだよ。
「スライムさん、早く。」
ボ~っとしている俺にユズが急かす。
「ゴメン、ゴメン。」
さぁ、ボンキュボンの未亡人と村一番のアイドルが俺を待っている。
「ムギュ。」
村へと向かおうとしたが透明なカベがあるかのように前に進めない。
その証拠にスライムである俺の体が歪んでいる。
「どうしたの、スライムさん。」
「いや、何かが邪魔してこれ以上進めないんだよ。」
「あ!」
なんだユズその「あ」は一体何を思い出したんだ。
「もしかして結界が阻んでいるのかも。でも何でだろ?邪悪なものにしか効果がないはずなのにビジアンヌ様の使徒であるスライムさんを阻むなんて・・・。」
「あ~、使徒だけど一応スライムだからかな?」
「おかしいですね?私たちの村にも魔物はいるんですけど・・・」
『間違いなく旦那は良いスライムじゃなく邪なエロスライムっすからね。当然の結果っすね。』
ヤスのディスりに対して、ひ、否定ができない。
クッ、かくなるうえは俺の力で結界を突破してやる。
まずは結界がどんなものか調べる必要があるな。
魔力感知に全神経を集中して結界の構造を調べた。
フムフム、分からん。
おそらく魔力で壁を作って結界にしていることしか分からん。
よし、後はカンとイメージで何とかなるだろ。
まずは俺の魔力で結界に干渉して穴を開けるイメージ・・・・あ、穴が開いた。
次は開いた穴から結界が壊れないように穴の周りを強化。
「よし、それじゃ村に行こうぜ。」
「う、うん。」
よし、結界に干渉したのはバレてないな。
『いや、バレているっすよ。』
お前はカウントしていないわ。
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