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獣人国グエン
197.玄武
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視界一杯に広がっていた光が収まり転移が完了したようだ。
「はぁ、期待してなかったと言えばウソになるけどやっぱりみんなはいないよな。」
ほんの少しだけもしかしたら誰か一緒に来ていないかなって思ったけどセバスが言っていたように俺以外に誰一人いない。
どうやら転移先もまだ地下みたいだ。
相変わらずゴツゴツした土の壁が周りを覆っている。
ただ今までの蟻の巣とうって変わって巨大な空間が広がっている。
広すぎて壁や天井までの距離が全く分からない。
かなり広いと思うのだが一面同じ土色をしているのですごく近くに壁があるようにも見える。
そんな土色の世界に巨大な山がある。
そう地下に見上げるほど大きな山があるのだ。
しかもこれは魔物の一種らしい。
真実の眼で見たステータスがこれだ。
**************
名前 玄武 LV 40
種族 幻獣
戦闘ランク A
スキル
大地魔法 LV4
金剛 LV10
再生 LV8
ユニークスキル(隠蔽)
動かざること山の如し
称号
不動王
・動かざること山の如し
移動出来なくなる代わりに魔法にを完全に無効化する。
・金剛
LVが上がる毎に飛躍的に体が頑強になる。
***************
殻に閉じこもって遠距離から魔法で攻撃するタイプなようだ。
これを倒すことってできるのか?
とりあえず他に何かないか探してから考えるか。
一面土色の世界を《魔力感知》だけでなく歩き回って調べたが何も無かった。
やっぱりあの山にしか見えない魔物を何とかしないといけないのか。
さてとどうやって戦おうか。
俺の主力である魔法が無効化されるのが痛い。
さらに金剛というスキルのせいで俺の貧弱な物理攻撃も効かないんじゃないか。
う~ん、良い案が思いつかない。
こうなったらいろいろ試して打開策を探すしかないか。
どうにもならなくなったらプライベートワールドに逃げればいいしな。
さてまずは≪雷炎の矢≫を全力でぶつけてみるか。
前回のドラゴン戦以来だな。
今回の相手は動かないようだし魔法にだけ気を付ければ大丈夫だろう。
とりあえず5分ほど魔力を注ぎ込んでみるか。
無形の竜牙に膨大な魔力が集まり炎と雷を形成していく。
自分の魔力が元になっているため俺は全く熱を感じないが周囲の空気はドンドン熱を吸収して揺らめいている。
俺も直接の熱は感じないが上昇した空気の熱で額から汗が出てきた。
もう十分だろう。
俺は今までで最大の大きさになった≪雷炎の矢≫を玄武に向けて解き放つ。
人ひとりを余裕で覆い隠すサイズの炎と雷の塊が空気中の元素をイオン化させる独特のにおいを残しながら一直線に進んでいく。
わずかでも玄武にダメージを与えれないか。
或いは何か玄武を攻略するためのヒントがないか。
僅かな変化も見逃さないように目を見開き、魔力感知も行い。
着弾の瞬間を待った。
「はぁ、期待してなかったと言えばウソになるけどやっぱりみんなはいないよな。」
ほんの少しだけもしかしたら誰か一緒に来ていないかなって思ったけどセバスが言っていたように俺以外に誰一人いない。
どうやら転移先もまだ地下みたいだ。
相変わらずゴツゴツした土の壁が周りを覆っている。
ただ今までの蟻の巣とうって変わって巨大な空間が広がっている。
広すぎて壁や天井までの距離が全く分からない。
かなり広いと思うのだが一面同じ土色をしているのですごく近くに壁があるようにも見える。
そんな土色の世界に巨大な山がある。
そう地下に見上げるほど大きな山があるのだ。
しかもこれは魔物の一種らしい。
真実の眼で見たステータスがこれだ。
**************
名前 玄武 LV 40
種族 幻獣
戦闘ランク A
スキル
大地魔法 LV4
金剛 LV10
再生 LV8
ユニークスキル(隠蔽)
動かざること山の如し
称号
不動王
・動かざること山の如し
移動出来なくなる代わりに魔法にを完全に無効化する。
・金剛
LVが上がる毎に飛躍的に体が頑強になる。
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殻に閉じこもって遠距離から魔法で攻撃するタイプなようだ。
これを倒すことってできるのか?
とりあえず他に何かないか探してから考えるか。
一面土色の世界を《魔力感知》だけでなく歩き回って調べたが何も無かった。
やっぱりあの山にしか見えない魔物を何とかしないといけないのか。
さてとどうやって戦おうか。
俺の主力である魔法が無効化されるのが痛い。
さらに金剛というスキルのせいで俺の貧弱な物理攻撃も効かないんじゃないか。
う~ん、良い案が思いつかない。
こうなったらいろいろ試して打開策を探すしかないか。
どうにもならなくなったらプライベートワールドに逃げればいいしな。
さてまずは≪雷炎の矢≫を全力でぶつけてみるか。
前回のドラゴン戦以来だな。
今回の相手は動かないようだし魔法にだけ気を付ければ大丈夫だろう。
とりあえず5分ほど魔力を注ぎ込んでみるか。
無形の竜牙に膨大な魔力が集まり炎と雷を形成していく。
自分の魔力が元になっているため俺は全く熱を感じないが周囲の空気はドンドン熱を吸収して揺らめいている。
俺も直接の熱は感じないが上昇した空気の熱で額から汗が出てきた。
もう十分だろう。
俺は今までで最大の大きさになった≪雷炎の矢≫を玄武に向けて解き放つ。
人ひとりを余裕で覆い隠すサイズの炎と雷の塊が空気中の元素をイオン化させる独特のにおいを残しながら一直線に進んでいく。
わずかでも玄武にダメージを与えれないか。
或いは何か玄武を攻略するためのヒントがないか。
僅かな変化も見逃さないように目を見開き、魔力感知も行い。
着弾の瞬間を待った。
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