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獣人国グエン
230.王都へ
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エレナさんレイドさんと別れた後プライベートワールドに戻って経過をみんなに報告した。
王都には一人で向かおうかと思っていたのだがルシア、エリナを筆頭にみんなに反対された。
特にエリナとエナちゃんは俺が王城に忍び込むことが不安なようだった。
なので隠密スキルがカンストしているセバスと人間から感知されないメアを連れていくことで納得してもらった。
今日は遅いのでゆっくり休んで翌朝から王都に向かうことにした。
翌朝王都に向けて出発する。
今回も空の一人旅である。
王都はノースエンド王国の中心部にあるためいかに飛行魔法で早く移動できるとは言っても三日もかかった。
王城の上空でメア、セバスと共に眼下を眺めている。
クーデターがあったと聞いたが住民には大きな影響を与えているようすはない。
今も王都のいたるところで明かりが灯り、人々が行きかう影が見える。
王都付近に敵がいないからか、それとも自信の表れか王城に居る見張りの兵が少ないように見える。
至るところに穴があるのだ。
まぁ、もし罠だとしても行かないわけにはいけないんだけどな。
二人を連れてゆっくりと王城の屋上に着地した。
兵士たちもまさか空から侵入するものがいるとはいないようで誰一人空を見上げていなかった。
もし見ていても俺やセバスの隠密を見破れるとは思わないけどな。
3階の物見台にいた兵士をセバスが一瞬で気絶させて物陰に隠す。
流石我らが執事である。
エレナさんの話では王城の最上階にある貴族専用の監禁部屋に幽閉されていると言うことだったが俺の≪直感≫が地下と言っている。
「セバス、王太子は地下にいると思うんだがどうだ?」
「私に組み込まれた地図アプリの機能も王太子は地下にいると示しています。恐らく貴族専用の監禁部屋には罠が仕掛けられているのでしょう。」
セバスに道案内を任せて城の中を進む。
王城の中は外以上に兵士が少ないその代わりに≪音波感知≫スキルを持つ洞窟コウモリという名の魔物がいたるところにいた。
レジル派は本当に兵力を持っていないようだ。
でも王城内に魔物がいて城で勤務する文官やメイド達は平気なのだろうか?
俺だったら嫌だな。
何度か警戒中の兵士をやり過ごして王城の地下へとやって来た。
セバスのおかげで一度も来たこともない王城でも全く迷わない。
それに敵の本拠地なので俺たちの存在に気が付くような存在がいるかと思ったがそんなことはなかった。
そんな風に余裕が出たのがいけなかったのか俺たちに気が付く存在がいた。
「グギャァ!!!!!!」
城の外から巨大な魔物の声が王都中に響き渡ったのだ。
王都には一人で向かおうかと思っていたのだがルシア、エリナを筆頭にみんなに反対された。
特にエリナとエナちゃんは俺が王城に忍び込むことが不安なようだった。
なので隠密スキルがカンストしているセバスと人間から感知されないメアを連れていくことで納得してもらった。
今日は遅いのでゆっくり休んで翌朝から王都に向かうことにした。
翌朝王都に向けて出発する。
今回も空の一人旅である。
王都はノースエンド王国の中心部にあるためいかに飛行魔法で早く移動できるとは言っても三日もかかった。
王城の上空でメア、セバスと共に眼下を眺めている。
クーデターがあったと聞いたが住民には大きな影響を与えているようすはない。
今も王都のいたるところで明かりが灯り、人々が行きかう影が見える。
王都付近に敵がいないからか、それとも自信の表れか王城に居る見張りの兵が少ないように見える。
至るところに穴があるのだ。
まぁ、もし罠だとしても行かないわけにはいけないんだけどな。
二人を連れてゆっくりと王城の屋上に着地した。
兵士たちもまさか空から侵入するものがいるとはいないようで誰一人空を見上げていなかった。
もし見ていても俺やセバスの隠密を見破れるとは思わないけどな。
3階の物見台にいた兵士をセバスが一瞬で気絶させて物陰に隠す。
流石我らが執事である。
エレナさんの話では王城の最上階にある貴族専用の監禁部屋に幽閉されていると言うことだったが俺の≪直感≫が地下と言っている。
「セバス、王太子は地下にいると思うんだがどうだ?」
「私に組み込まれた地図アプリの機能も王太子は地下にいると示しています。恐らく貴族専用の監禁部屋には罠が仕掛けられているのでしょう。」
セバスに道案内を任せて城の中を進む。
王城の中は外以上に兵士が少ないその代わりに≪音波感知≫スキルを持つ洞窟コウモリという名の魔物がいたるところにいた。
レジル派は本当に兵力を持っていないようだ。
でも王城内に魔物がいて城で勤務する文官やメイド達は平気なのだろうか?
俺だったら嫌だな。
何度か警戒中の兵士をやり過ごして王城の地下へとやって来た。
セバスのおかげで一度も来たこともない王城でも全く迷わない。
それに敵の本拠地なので俺たちの存在に気が付くような存在がいるかと思ったがそんなことはなかった。
そんな風に余裕が出たのがいけなかったのか俺たちに気が付く存在がいた。
「グギャァ!!!!!!」
城の外から巨大な魔物の声が王都中に響き渡ったのだ。
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