氷解ーperiod

田中葵

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過去編・現代

由美と鍋島昭、その間に……

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 昭が危ない闇ライター稼業で鳴らしたことが災いし、一家は主に日本の東の中であちこち転々とした。

 1986/11/10、逃避先だった新潟県で女児が一人生まれた。
 真帆、と名付けられた。


本人から:これは…当時父の行きつけだった東京にある小料理屋の名前「茉乃穂」を参考につけられた。もちろん母は反対したが普通の範囲内の名前だから勘ぐられないよと押し切られた。
後年、雅美おばちゃんから改名することを勧められ、真帆も検討してみると返事。後に「里世」と改め、さらにまーおばちゃんの養子になり、新フルネームは「大原里世(りせ)」に。


金はあれど家に回さず家は荒れ、見かねた大原の祖母が孫たちに買い食い代を渡したほど。度々金に汚くいじましいはずの母方の親戚たちも同情し手を差し伸べた。
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