月がきれいですね

たかせまこと

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愛の言葉

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 まだ全然ぴんと来ないんだ。
 きっと開国してすぐの日本人たちだって、おんなじだったと思う。
 だってほら、おれたちゆかしい日本人だからさ。
 だから、愛の言葉なんてうまく使えなくてさあ、きっと思いつきもしなくって、何とか伝えたくて、自分の中のいろんな言葉を駆使したんだと思うんだ。
 
 もう死んでもいいわ、とかさ。
 あなたが唯一の灯り、だとかさ。

 直に告げられるなんて思ってない。
 おれの視界の片隅にいてくれたらいい。
 もう、それで充分です。

 おれの、先輩への思いって、多分今はまだそんくらい。
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