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6月24日(土)
「まだちょっと寒いかと思ったけど、結構人いっぱいだったね」
康徳さんは呑気に、まだ少し濡れた頭を拭いていた。私は親子連れでごった返しているロビーで忘れ物がないか確かめながら、彼に任せた亜衣と映美をこっそり見守る。
夏にはまだ少し早い、6月末の雨の土曜日。しばらく外に出られていない子供たちのリフレッシュにもなればと連れてくるまでは良かったんだけど、「みんな考えることは同じだね」と康徳さんは笑う。
「この後も、みんな考えることが同じなら、イオンに寄らずに帰っちゃう方がいいか」
「ちょっと見たかったけどね」
「流石に仕方ない、か」
彼に子供たちの荷物を持ってもらい、空いた手で亜衣の手を握ってもらう。私は映美を抱き抱え、自分たちの荷物を肩から下げた。お隣に座っていた親子連れに軽く挨拶して、駐車場へ向かう。
子供達の体力と集中力が保たなくて早めに引き上げるから、未だマシなのかも。17時を過ぎてからだと、ロビーも出入り口ももっと詰まってたかもしれない。更衣室ほど混雑することなく、スムーズに車のところまで戻り、子供たちと荷物を後部座席とトランクに載せた。私が助手席、康徳さんが運転席に座り、シートベルトをつけ、車を走らせる。
後部座席のチャイルドシートの中で、亜衣、映美が徐々に賑やかに遊び始める。あれだけプールで体力を消耗したはずなのに、まだまだ元気とは恐れ入る。康徳さんもルームミラーで後ろの様子を見ながら、笑顔を浮かべる。
「買い物、どうしよっか」
彼は、171号線へ抜けるか、名神高速沿いの太田橋方面へ抜けるかで悩んでいるらしい。
「とりあえず、アルプラザ目指すので良いんじゃない?」
「そっちの方が、サンデードライバーも少ない、か。了解」
彼は川に沿って、車を北へ走らせる。対向車が来るとちょっと怖い道幅だけど、彼は何なくイオンの裏を抜け、高圧線の鉄塔の下をグルっと回って、スーッと車列に合流した。太田橋を渡って、業務スーパーの裏へ抜ける道に車を進ませる。目の前にジャパンの看板が見えてくる頃には、後部座席がすっかり静かになっていた。
「どうする? 寄っていく?」
彼は交差点を左折して、業務スーパーの方を指した。駐車場も割と空いているような気がするけど、土曜日の夕方に来ても、目ぼしい物はなさそうな気がする。私がスッと返事をしないでいると、何かを察したらしく、康徳さんはそのまま車を走らせた。
さっき潜った名神高速の高架の手前で、今度はグーっと右手の細い道へ入っていく。蓑原小学校の裏を抜け、茨木川の手前まで行く一方通行。自由に左右を走り抜けていく自転車に気をつけながら、広いとは言えない道をスムーズに抜けていく。
後ろの二人は随分前から動きをピタッと止め、チャイルドシートの中で寝息を立てている。もうしばらくは起きないと思うけど、どうしようかな。
出かける前に見た冷蔵庫の中身を必死に思い出す。食パンはあった気がするけど、野菜だ何だはちょっと心許ない。薬局もそろそろ寄っておきたかったんだっけ。アルプラザなら、この子らが起きても何とかなるか。
「アルプラザで、良いんだっけ?」
信号が見えてきたところで康徳さんが言った。私がしっかり頷くのを見て、彼は「了解」と呟いた。
康徳さんは呑気に、まだ少し濡れた頭を拭いていた。私は親子連れでごった返しているロビーで忘れ物がないか確かめながら、彼に任せた亜衣と映美をこっそり見守る。
夏にはまだ少し早い、6月末の雨の土曜日。しばらく外に出られていない子供たちのリフレッシュにもなればと連れてくるまでは良かったんだけど、「みんな考えることは同じだね」と康徳さんは笑う。
「この後も、みんな考えることが同じなら、イオンに寄らずに帰っちゃう方がいいか」
「ちょっと見たかったけどね」
「流石に仕方ない、か」
彼に子供たちの荷物を持ってもらい、空いた手で亜衣の手を握ってもらう。私は映美を抱き抱え、自分たちの荷物を肩から下げた。お隣に座っていた親子連れに軽く挨拶して、駐車場へ向かう。
子供達の体力と集中力が保たなくて早めに引き上げるから、未だマシなのかも。17時を過ぎてからだと、ロビーも出入り口ももっと詰まってたかもしれない。更衣室ほど混雑することなく、スムーズに車のところまで戻り、子供たちと荷物を後部座席とトランクに載せた。私が助手席、康徳さんが運転席に座り、シートベルトをつけ、車を走らせる。
後部座席のチャイルドシートの中で、亜衣、映美が徐々に賑やかに遊び始める。あれだけプールで体力を消耗したはずなのに、まだまだ元気とは恐れ入る。康徳さんもルームミラーで後ろの様子を見ながら、笑顔を浮かべる。
「買い物、どうしよっか」
彼は、171号線へ抜けるか、名神高速沿いの太田橋方面へ抜けるかで悩んでいるらしい。
「とりあえず、アルプラザ目指すので良いんじゃない?」
「そっちの方が、サンデードライバーも少ない、か。了解」
彼は川に沿って、車を北へ走らせる。対向車が来るとちょっと怖い道幅だけど、彼は何なくイオンの裏を抜け、高圧線の鉄塔の下をグルっと回って、スーッと車列に合流した。太田橋を渡って、業務スーパーの裏へ抜ける道に車を進ませる。目の前にジャパンの看板が見えてくる頃には、後部座席がすっかり静かになっていた。
「どうする? 寄っていく?」
彼は交差点を左折して、業務スーパーの方を指した。駐車場も割と空いているような気がするけど、土曜日の夕方に来ても、目ぼしい物はなさそうな気がする。私がスッと返事をしないでいると、何かを察したらしく、康徳さんはそのまま車を走らせた。
さっき潜った名神高速の高架の手前で、今度はグーっと右手の細い道へ入っていく。蓑原小学校の裏を抜け、茨木川の手前まで行く一方通行。自由に左右を走り抜けていく自転車に気をつけながら、広いとは言えない道をスムーズに抜けていく。
後ろの二人は随分前から動きをピタッと止め、チャイルドシートの中で寝息を立てている。もうしばらくは起きないと思うけど、どうしようかな。
出かける前に見た冷蔵庫の中身を必死に思い出す。食パンはあった気がするけど、野菜だ何だはちょっと心許ない。薬局もそろそろ寄っておきたかったんだっけ。アルプラザなら、この子らが起きても何とかなるか。
「アルプラザで、良いんだっけ?」
信号が見えてきたところで康徳さんが言った。私がしっかり頷くのを見て、彼は「了解」と呟いた。
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