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第四章 エーデルタクト編
挿話 ~神々の小噺Ⅲ~
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「クフッ、ククク‥‥」
魔神ハーバーンは笑いが止まらない。
「まさかそう来るか。やるでは無いか人間、いや個体名メフィストだったか。」
ジオルディーネ王国魔導研究省主席研究員のメフィストが生み出した”魔人”。
これにはハーバーンにも若干の驚きを与えたようだ。神である彼にはこの世界の善悪の概念などない。生きとし生けるものがどのような進化、変遷を遂げるかを観測するのが役割であり、次の世界を構築する際の研究に過ぎないからだ。
「なかなかに興味深い星になって来たでは無いか。これも一滴の影響かも知れぬな…ククク…近い内に刺激を与えてやるのもいいかもしれん。」
自らの神域で今日も独り、魔神は嗤う。
◇ ◇ ◇ ◇
運命神フォルトゥナの神域に、珍客が一人現れた。
「あれー? ミズハちゃんどうしたの? 珍しいね!」
現れたのは水神ミズハノメ。気怠そうな青い少女の神は小さな声でフォルトゥナに話しかけた。
「フォルトゥナ。甚が全然来ない。」
「え…甚君は最近行ったばかりだよ? ミズハちゃんのお庭に行ける程になってないと思うけど…。」
「あとどれくらいかな?」
「うーーーーん。難しい事聞くねぇ…ちゃんと私の加護付けてたら分かるんだけど、道標程度しかあげてないんだよねぇ。」
「…もしかして来ないかもしれない?」
「甚君は世界を周る気マンマンだし、私はいつかは会えると思うな!」
フォルトゥナの言葉を聞いてミズハノメの表情が明るくなる。
「じゃあ、お昼寝して待ってる。ありがとう。」
礼を言ってスーッと消えていくミズハノメ。
「甚くーん、ちゃんと行ってあげてよぉ…」
運命神なのに運命を導けない神。神界の規則も色々あるのだ。
◇ ◇ ◇ ◇
所変わってここは愛と美の神ディーナの神域。
彼女は怒っていた。
「キーッ! 何でよ! あと一歩どころかイケたよね今の! 愛が無い! 甚君には愛が足りないわ!」
怒っている原因は、女性が完全に好意を言葉にしたにも関わらず、彼女を置いて街を出てしまった甚に対してだ。
「なーにが、『コレを君に使って欲しい』よ! なんで武器なのよ! せめてもっと他にあるでしょ!?」
「ま、まさか甚君…朴念仁通り越して呪われてるんじゃ…はっ! …アイツね。間違いない…マルスのせいよ! 野蛮な力与えるから!」
戦神マルスはあずかり知らぬ所でディーナに責められる。
しかし当のマルス本人は、自身の神域で甚が刀を手にしたことに大喜びしているのであった。
魔神ハーバーンは笑いが止まらない。
「まさかそう来るか。やるでは無いか人間、いや個体名メフィストだったか。」
ジオルディーネ王国魔導研究省主席研究員のメフィストが生み出した”魔人”。
これにはハーバーンにも若干の驚きを与えたようだ。神である彼にはこの世界の善悪の概念などない。生きとし生けるものがどのような進化、変遷を遂げるかを観測するのが役割であり、次の世界を構築する際の研究に過ぎないからだ。
「なかなかに興味深い星になって来たでは無いか。これも一滴の影響かも知れぬな…ククク…近い内に刺激を与えてやるのもいいかもしれん。」
自らの神域で今日も独り、魔神は嗤う。
◇ ◇ ◇ ◇
運命神フォルトゥナの神域に、珍客が一人現れた。
「あれー? ミズハちゃんどうしたの? 珍しいね!」
現れたのは水神ミズハノメ。気怠そうな青い少女の神は小さな声でフォルトゥナに話しかけた。
「フォルトゥナ。甚が全然来ない。」
「え…甚君は最近行ったばかりだよ? ミズハちゃんのお庭に行ける程になってないと思うけど…。」
「あとどれくらいかな?」
「うーーーーん。難しい事聞くねぇ…ちゃんと私の加護付けてたら分かるんだけど、道標程度しかあげてないんだよねぇ。」
「…もしかして来ないかもしれない?」
「甚君は世界を周る気マンマンだし、私はいつかは会えると思うな!」
フォルトゥナの言葉を聞いてミズハノメの表情が明るくなる。
「じゃあ、お昼寝して待ってる。ありがとう。」
礼を言ってスーッと消えていくミズハノメ。
「甚くーん、ちゃんと行ってあげてよぉ…」
運命神なのに運命を導けない神。神界の規則も色々あるのだ。
◇ ◇ ◇ ◇
所変わってここは愛と美の神ディーナの神域。
彼女は怒っていた。
「キーッ! 何でよ! あと一歩どころかイケたよね今の! 愛が無い! 甚君には愛が足りないわ!」
怒っている原因は、女性が完全に好意を言葉にしたにも関わらず、彼女を置いて街を出てしまった甚に対してだ。
「なーにが、『コレを君に使って欲しい』よ! なんで武器なのよ! せめてもっと他にあるでしょ!?」
「ま、まさか甚君…朴念仁通り越して呪われてるんじゃ…はっ! …アイツね。間違いない…マルスのせいよ! 野蛮な力与えるから!」
戦神マルスはあずかり知らぬ所でディーナに責められる。
しかし当のマルス本人は、自身の神域で甚が刀を手にしたことに大喜びしているのであった。
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