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第四章 エーデルタクト編
第86話 瞬殺
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「な、なんだあの数…」
「あれだけの体術に、属性魔法まで使うのか!」
「だが、ベルドゥ隊長には及ぶまい」
「し、しかし、あれだけの使い手は見た事無いぞ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ―――
ジンの浮かべる火球魔法の数を見て、方々から恐れの声が上がる。
だが、明らかなジンの挑発を受けても気怠さを隠さず、魔人はゆっくりと立ち上がった。
「はぁ…で? お前は何をしにここへ来たんだ?」
「ベルドゥさんに会いに来たのです。お話が聞きたくて」
ジンに名前を呼ばれ、名前を漏らした兵士を睨みつけるベルドゥ。兵士はビクッとなり『すいません!』と平身低頭。
「ほぉ、俺に会いに来たってか。だがなぁ…冒険者はとっ捕まえるか、殺すかのどっちかなんだが、お前はどっちがいい?」
ベルドゥは睨みつける対象を兵士からジンに切り替える。
俺を睨みつけるその眼は黒く、瞳が赤い。
なるほど、人間との差は目に出る訳か。
「怖いのでどちらもお断りします。ところで、貴方は魔人にされたのですか? それとも自ら進んで成ったのですか?」
ジンから魔人と言う言葉が出た事にベルドゥは反応し、同時に周囲の兵士にざわめきが広がる。
「ふん、我儘なガキだ。だが魔人の存在を知る冒険者か。さしずめギルドの偵察要員と言ったところだな? こんなガキを戦場に寄こすとは、ギルドもヤキが回ったもんだなぁ」
ベルドゥは携えるツヴァイハンダ―を抜き、全身を強化する。その魔力から発せられる圧力は凄まじく、空気が震える。
戦闘に入る事を察知した俺は、マーナに頭の中で指示を飛ばした。
《 マーナ。その女を連れてここを離れてくれ 》
《 わかったー。 でもこの人くわえたままじゃ、追いかけられたら逃げられないよぉ 》
《 大丈夫。すぐに相手はそれどころじゃ無くなる 》
マーナは気絶している女の襟をパクっとくわえ、パタパタと飛んでいく。さすが聖獣。人一人の重さは何てことは無いようだ。
俺と魔人ベルドゥの戦闘開始前の雰囲気に緊張状態の兵士は、マーナから意識は外れている。
「話してやる事なんざねーよ。数人吹っ飛ばして粋がってるみてぇだが相手の強さを見抜けなかった、自分の弱さを恨んで死んで行け!」
剣を持ち、すさまじい速度で突進してくるベルドゥ。俺は腕を振り、火球魔法全弾を叩きこんだ。
ズドドドドドドドド!
その衝撃に砂塵が舞い上がり、周囲に熱風が吹き荒れる。
だが、周りの兵士ならまだしも、あれだけの魔力で周囲を圧していた魔人には効かないだろう。
すぐに腰を落とし柄に手を掛け、魔人の魔力反応を注視する。
ボバッ!
「はーっはぁ! 効かねーなぁ!」
爆発の中心地から無傷で脱し、こちらへ突進してきた。
「ビビッて抜けねぇか! ザコが!」
強化されたツヴァイハンダ―の縦薙ぎの一閃が目の前に降りかかる。
瞬間、腰を切り、夜桜を抜き放った。
シュオン
静けさが周囲を支配する。
納刀し、ベルドゥの顔を覗きこんだ。
ベルドゥは何が起こったのか分からないといった様子で、仰向けに倒れている。
「……は? 空?」
「両断されて即死しないとは恐れ入りました。でも身体から魔力が大量に失われてますし、再生は難しいようですね」
「ゴフッ、何をしやが…あ、脚がねぇ!? うわぁぁぁぁ!!」
ツヴァイハンダ―もろとも魔人ベルドゥの身体は文字通り一刀両断されていた。側には魔人の下半身だけが立ち尽くし、倒れた上半身の手には剣先の無いツヴァイハンダ―が握られている。
徐々に消えゆく魔人に話しかける。
「もう一度最後にお聞きしたい。貴方は魔人にされたのですか? それとも自ら進んで成ったのですか?」
平然と話しかけてくるジンに、ベルドゥはギリギリと歯ぎしりしながら先の無い剣を振り回す。
「お、俺の剣が…ちーくーしょぉぉっ!! 何なんだてめぇは!」
そうする間にもベルドゥの身体は薄くなってゆく。どうやら怒りでまともに話は出来ないらしい。
「もう結構。貴方は『相手の強さを見抜けなかった自分の弱さを恨んで』消えて下さい」
消えるという言葉にビクッと反応し、途端に怯えた表情に変わる。
「い、いやだ…死にたくねぇ! 消えたくねぇ! てめぇらなんとかしろ! 早く助けやがれ! はや…く……」
橙の魔力核を残し、魔人ベルドゥは音も無く消えて行った。
足元に転がっている魔力核を拾いあげる。
橙の魔力核、B級だな。しかし強さは並のB級どころでは無かった。強さは魔物でいうと厄介なBからAと言ったところか。刀が無ければもう少し時間が掛かっただろう。相手が舐めてくれたおかげで、単純な攻撃を誘う事ができた。
だが、そこを鑑みてもあの程度の魔人なら油断なくとも勝てる。1対1と言う条件付きだが、十分に参考になったな。
「隊の責任者は他に居ますか!? 聞きたいことがあります! 出て来て下さい!」
俺は周囲で固まって動けずにいる兵士に声を上げた。
「…私だ。副隊長に任じられている」
「よかった。逃げようとしたら、皆殺しにしなければならない所でした」
ビクッと身体を震わせる副隊長。もちろん皆殺しなんてしないし、ただの脅しである。それが可能である事を最初に伝えておくことで、スムーズに質問に答えてもらう事が目的だ。
「あなた方はジオルディーネ軍で間違いありませんか? 女を攫う目的は?」
ガクガクと膝を震わせ、副隊長は俺の質問に答える。
「そう…です。女は本国に送られる予定…でした」
「なるほど。予想は付きますが、あなた方の任務は何ですか?」
「風人族の制圧と女の捕獲が任です」
「では最後の質問です。ジオルディーネ軍に魔人は何体いますか? それと、さっきの方は魔人の中でどれほどの強さでしょうか?」
「知る限りでは10人おられます。強さは…私では測りかねます」
「わかりました。もう行っていいですよ。ですが今度お見掛けしたら命は無いと思ってください」
「はい…」
そういうと副隊長は配下を引き連れ、俺が来た方向とは逆に歩いて行くのを見届ける。
さて、マーナの所へ戻るか。
◇
《 お帰りー♪ ジン強いねー。スパッて、1回だったよ1回! 》
「ただいま。1回って、まぁ運が良かっただけだよ。相手が油断してくれたみたいだ。マーナは、あー…楽しかったかい?」
《 まぁまぁだね! でもいつものに比べたら遅かった 》
いつもの…ね。そりゃ魔物や魔獣と比べたら人間の、しかも練度の低い兵士じゃ仕方が無いか。感謝だけはしておかないとな。マーナが居なかったら多少は面倒になっていたはずだ。
「そうか。手伝ってくれてありがとうな。あとでライツを…ってあれ? 女は?」
《 あっちにいるよー。目が覚めたら隠れちゃったの。やっぱり私の声は聞こえないみたい。残念 》
マーナの視線の先に探知魔法を向けると魔力反応が一つ。警戒するのも無理は無い。一応マーナも魔獣だし、女からすれば、俺も正体不明の人間だ。
だがあの怪我でよく動けたもんだな。魔人とも戦ってたし、根性はあるようだ。
このまま放って置く事も出来ない。
「おーい、何もしないから出て来てくれないか。この魔獣も俺の仲間で、君に危害は加えないから」
「―――――」
反応が無い。
魔力は感じるから死んではいないんだろうが、動けないっていう可能性もある。
だが、ここで安易に近寄っては余計に警戒されるかもしれない。ここは持久戦と行くか…言っとくが、忍耐力では負けない自信がある。
「怪我の治療も出来る範囲でやりたいんだ。ここで酒でも飲んで待ってるから、気が向いたら出てきてくれよ」
「―――――」
ダメか。致し方なし。
収納魔法から七輪を出し、蜂蜜酒とショウガ、各種キノコ類と腸詰め、それとキノコに振りかける塩を取り出し、最後にライツを取り出す。
「はい、マーナの分な」
ポンッとマーナにライツを2つ手渡してやる。
《 やったー! 今日は気前がいいね、いっつも1回しかくれないのに! 》
「さっきはよく手伝ってくれたからな。ついでに蜂蜜酒も飲んで見るか? 甘くておいしいぞ?」
《 のむぅ! ちょーだい! ちょーだい! 》
こうして俺と女の持久戦、マーナとの飲み会が始まった。
「あれだけの体術に、属性魔法まで使うのか!」
「だが、ベルドゥ隊長には及ぶまい」
「し、しかし、あれだけの使い手は見た事無いぞ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ―――
ジンの浮かべる火球魔法の数を見て、方々から恐れの声が上がる。
だが、明らかなジンの挑発を受けても気怠さを隠さず、魔人はゆっくりと立ち上がった。
「はぁ…で? お前は何をしにここへ来たんだ?」
「ベルドゥさんに会いに来たのです。お話が聞きたくて」
ジンに名前を呼ばれ、名前を漏らした兵士を睨みつけるベルドゥ。兵士はビクッとなり『すいません!』と平身低頭。
「ほぉ、俺に会いに来たってか。だがなぁ…冒険者はとっ捕まえるか、殺すかのどっちかなんだが、お前はどっちがいい?」
ベルドゥは睨みつける対象を兵士からジンに切り替える。
俺を睨みつけるその眼は黒く、瞳が赤い。
なるほど、人間との差は目に出る訳か。
「怖いのでどちらもお断りします。ところで、貴方は魔人にされたのですか? それとも自ら進んで成ったのですか?」
ジンから魔人と言う言葉が出た事にベルドゥは反応し、同時に周囲の兵士にざわめきが広がる。
「ふん、我儘なガキだ。だが魔人の存在を知る冒険者か。さしずめギルドの偵察要員と言ったところだな? こんなガキを戦場に寄こすとは、ギルドもヤキが回ったもんだなぁ」
ベルドゥは携えるツヴァイハンダ―を抜き、全身を強化する。その魔力から発せられる圧力は凄まじく、空気が震える。
戦闘に入る事を察知した俺は、マーナに頭の中で指示を飛ばした。
《 マーナ。その女を連れてここを離れてくれ 》
《 わかったー。 でもこの人くわえたままじゃ、追いかけられたら逃げられないよぉ 》
《 大丈夫。すぐに相手はそれどころじゃ無くなる 》
マーナは気絶している女の襟をパクっとくわえ、パタパタと飛んでいく。さすが聖獣。人一人の重さは何てことは無いようだ。
俺と魔人ベルドゥの戦闘開始前の雰囲気に緊張状態の兵士は、マーナから意識は外れている。
「話してやる事なんざねーよ。数人吹っ飛ばして粋がってるみてぇだが相手の強さを見抜けなかった、自分の弱さを恨んで死んで行け!」
剣を持ち、すさまじい速度で突進してくるベルドゥ。俺は腕を振り、火球魔法全弾を叩きこんだ。
ズドドドドドドドド!
その衝撃に砂塵が舞い上がり、周囲に熱風が吹き荒れる。
だが、周りの兵士ならまだしも、あれだけの魔力で周囲を圧していた魔人には効かないだろう。
すぐに腰を落とし柄に手を掛け、魔人の魔力反応を注視する。
ボバッ!
「はーっはぁ! 効かねーなぁ!」
爆発の中心地から無傷で脱し、こちらへ突進してきた。
「ビビッて抜けねぇか! ザコが!」
強化されたツヴァイハンダ―の縦薙ぎの一閃が目の前に降りかかる。
瞬間、腰を切り、夜桜を抜き放った。
シュオン
静けさが周囲を支配する。
納刀し、ベルドゥの顔を覗きこんだ。
ベルドゥは何が起こったのか分からないといった様子で、仰向けに倒れている。
「……は? 空?」
「両断されて即死しないとは恐れ入りました。でも身体から魔力が大量に失われてますし、再生は難しいようですね」
「ゴフッ、何をしやが…あ、脚がねぇ!? うわぁぁぁぁ!!」
ツヴァイハンダ―もろとも魔人ベルドゥの身体は文字通り一刀両断されていた。側には魔人の下半身だけが立ち尽くし、倒れた上半身の手には剣先の無いツヴァイハンダ―が握られている。
徐々に消えゆく魔人に話しかける。
「もう一度最後にお聞きしたい。貴方は魔人にされたのですか? それとも自ら進んで成ったのですか?」
平然と話しかけてくるジンに、ベルドゥはギリギリと歯ぎしりしながら先の無い剣を振り回す。
「お、俺の剣が…ちーくーしょぉぉっ!! 何なんだてめぇは!」
そうする間にもベルドゥの身体は薄くなってゆく。どうやら怒りでまともに話は出来ないらしい。
「もう結構。貴方は『相手の強さを見抜けなかった自分の弱さを恨んで』消えて下さい」
消えるという言葉にビクッと反応し、途端に怯えた表情に変わる。
「い、いやだ…死にたくねぇ! 消えたくねぇ! てめぇらなんとかしろ! 早く助けやがれ! はや…く……」
橙の魔力核を残し、魔人ベルドゥは音も無く消えて行った。
足元に転がっている魔力核を拾いあげる。
橙の魔力核、B級だな。しかし強さは並のB級どころでは無かった。強さは魔物でいうと厄介なBからAと言ったところか。刀が無ければもう少し時間が掛かっただろう。相手が舐めてくれたおかげで、単純な攻撃を誘う事ができた。
だが、そこを鑑みてもあの程度の魔人なら油断なくとも勝てる。1対1と言う条件付きだが、十分に参考になったな。
「隊の責任者は他に居ますか!? 聞きたいことがあります! 出て来て下さい!」
俺は周囲で固まって動けずにいる兵士に声を上げた。
「…私だ。副隊長に任じられている」
「よかった。逃げようとしたら、皆殺しにしなければならない所でした」
ビクッと身体を震わせる副隊長。もちろん皆殺しなんてしないし、ただの脅しである。それが可能である事を最初に伝えておくことで、スムーズに質問に答えてもらう事が目的だ。
「あなた方はジオルディーネ軍で間違いありませんか? 女を攫う目的は?」
ガクガクと膝を震わせ、副隊長は俺の質問に答える。
「そう…です。女は本国に送られる予定…でした」
「なるほど。予想は付きますが、あなた方の任務は何ですか?」
「風人族の制圧と女の捕獲が任です」
「では最後の質問です。ジオルディーネ軍に魔人は何体いますか? それと、さっきの方は魔人の中でどれほどの強さでしょうか?」
「知る限りでは10人おられます。強さは…私では測りかねます」
「わかりました。もう行っていいですよ。ですが今度お見掛けしたら命は無いと思ってください」
「はい…」
そういうと副隊長は配下を引き連れ、俺が来た方向とは逆に歩いて行くのを見届ける。
さて、マーナの所へ戻るか。
◇
《 お帰りー♪ ジン強いねー。スパッて、1回だったよ1回! 》
「ただいま。1回って、まぁ運が良かっただけだよ。相手が油断してくれたみたいだ。マーナは、あー…楽しかったかい?」
《 まぁまぁだね! でもいつものに比べたら遅かった 》
いつもの…ね。そりゃ魔物や魔獣と比べたら人間の、しかも練度の低い兵士じゃ仕方が無いか。感謝だけはしておかないとな。マーナが居なかったら多少は面倒になっていたはずだ。
「そうか。手伝ってくれてありがとうな。あとでライツを…ってあれ? 女は?」
《 あっちにいるよー。目が覚めたら隠れちゃったの。やっぱり私の声は聞こえないみたい。残念 》
マーナの視線の先に探知魔法を向けると魔力反応が一つ。警戒するのも無理は無い。一応マーナも魔獣だし、女からすれば、俺も正体不明の人間だ。
だがあの怪我でよく動けたもんだな。魔人とも戦ってたし、根性はあるようだ。
このまま放って置く事も出来ない。
「おーい、何もしないから出て来てくれないか。この魔獣も俺の仲間で、君に危害は加えないから」
「―――――」
反応が無い。
魔力は感じるから死んではいないんだろうが、動けないっていう可能性もある。
だが、ここで安易に近寄っては余計に警戒されるかもしれない。ここは持久戦と行くか…言っとくが、忍耐力では負けない自信がある。
「怪我の治療も出来る範囲でやりたいんだ。ここで酒でも飲んで待ってるから、気が向いたら出てきてくれよ」
「―――――」
ダメか。致し方なし。
収納魔法から七輪を出し、蜂蜜酒とショウガ、各種キノコ類と腸詰め、それとキノコに振りかける塩を取り出し、最後にライツを取り出す。
「はい、マーナの分な」
ポンッとマーナにライツを2つ手渡してやる。
《 やったー! 今日は気前がいいね、いっつも1回しかくれないのに! 》
「さっきはよく手伝ってくれたからな。ついでに蜂蜜酒も飲んで見るか? 甘くておいしいぞ?」
《 のむぅ! ちょーだい! ちょーだい! 》
こうして俺と女の持久戦、マーナとの飲み会が始まった。
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