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第十五章 信じて欲しかった人
その夜、アンリはひとりだった。
与えられた部屋は広く、静かで、何ひとつ不自由はない。
厚い絨毯が敷かれ、寝台にはやわらかな寝具が重ねられている。暖炉には火が入り、窓辺には夜気を防ぐ重いカーテンまで引かれていた。
落ち着けるかと問われれば、とても首を縦には振れなかった。
アンリは窓辺に立ち、指先でカーテンの端をつまんだ。少しだけ開けると、夜の庭園が見える。灯りに照らされた白い石畳。風に揺れる木々の影。遠くの回廊を、夜番の兵が静かに歩いていた。
王宮は眠らない。
誰かが休んでいても、誰かは必ず起きている。そういう場所なのだと、こうして窓の外を見ているだけで分かる。
「……落ち着かない」
小さく呟いて、アンリは窓から離れた。
机の上には、昼に見た書類の控えが置かれている。
母、マリエ。
女児一名。
その文字を見るだけで、胸の奥が重くなる。
母がなぜ何も言わなかったのか、少しは分かる。王宮にいれば、自分はただの娘ではいられない。名前より先に立場がつき、誰かの都合で動かされる。母は、それを知っていたのだろう。
でも‥‥
アンリはゆっくり息を吐き、寝台の端に腰を下ろした。
レオンが兄だった。
王宮との噂は誤解だった。
自分は何も知らされないまま、ただ守られていた。
そこまで分かって、最初に胸へ浮かんだのは母のことでも、王宮のことでもない。
アルファだった。
結婚式の翌朝のことを、まだはっきり覚えている。
差し込む朝の光
ひどく静かな寝室
整えられたままの寝具
そして、窓辺に立つアルファの背中。
金の光を受けた横顔は美しかった。けれど、その時の彼は、アンリが知っているどの表情よりも遠かった。
君を愛していると、本気で思っていたのか。
あの一言が、今も消えない。
怒鳴られたわけではない。
物を投げられたわけでもない。
感情のままに傷つけられたのではなく、見限られたのだと分かったから。
「聞いてほしかった……」
ぽつりと漏れた声は、自分でも驚くほど弱かった。
信じると言ってくれなくてもいい。せめて、問いただしてほしかった。
どうして王宮から何度も呼ばれるのか
どうしてあんな噂が立っているのか
どうして自分が何も言えないのか
聞かれたとしても、あの時のアンリはうまく答えられなかっただろう。レオンが兄だとも知らなかった。母が何を隠していたのかも分からなかった。
それでも。
答えられないことと、最初から切り捨てられることは違う。
アンリは両手を膝の上で重ねた。
アルファのことが嫌いなら、こんなに苦しくはなかったと思う。
最初から冷たい人だったなら、ここまで深く傷つかなかっただろう。
でも、違った。
優しかったのだ。
薬草の籠を、何も言わずに持ってくれたこと。
薬草店の前で、閉店後の短い時間を惜しむように立ち話をしたこと。
苦い薬茶ばかり飲む自分に、別の茶葉を持ってきてくれたこと。
店先の鉢植えを見て、花の色ではなく土の乾き具合に気づいたこと。
そういう、ささやかなことだった。
公爵だから好きになったのではない。
ちゃんとアンリを見てくれる人だと思った。
だから、あの朝の一言が何よりつらかった。
「好きだったから、余計に……」
信じてもらいたかった‥‥。
扉が控えめに叩かれた。
「アンリ様。まだお休みでなければ、お茶をお持ちしてもよろしいでしょうか」
ミアの声だった。
「……お願い」
入ってきたミアは、湯気の立つ小さな盆を持っていた。やさしい香りがふわりと広がる。刺激の少ない薬草茶だ。眠りを妨げないよう、レモンバームと少しのカモミールだけで整えられている。
「勝手に淹れてしまいました」
「ありがとう」
「少しでも温まられた方がよろしいかと思って」
アンリは茶器を受け取った。
手のひらに伝わる温かさが、少しだけ張りつめたものをゆるめてくれる。
「……眠れなさそうなお顔でしたので」
ミアが遠慮がちに言う。
アンリは苦笑いした。
「顔に出てる?」
「少しだけ」
その言い方が優しくて、アンリは少し肩の力を抜いた。
ミアは余計なことを聞かない。その距離の取り方がありがたかった。
「王宮では、皆、こうして夜でも起きているの?」
アンリが尋ねると、ミアは小さくうなずいた。
「必要があれば、はい。殿下もまだお休みになっていないようです」
「そう」
あの人も眠っていない。
それを聞いて、変な気持ちになる。安心したいわけでもないし、ただ、自分だけが揺らされているわけではないのだと分かって、少しだけ気持ちが楽になった。
「アンリ様」
ミアが控えめに声を落とした。
「もし、お話ししたいことがございましたら……」
「……」
「聞くだけなら、できます」
その一言に、胸の奥が少しだけほどける。
誰かに全部を話したいわけではない。
けれど、ずっと胸の中に閉じ込めていると、息が詰まりそうだった。
「今日ね」
アンリは茶器を見つめたまま言った。
「母のことも、王宮のことも、たくさんわかって辛かった」
「はい」
「でも、一番つらいのはそこじゃなかったの」
ミアは黙って聞いていた。
余計な慰めを挟まないところが、今はありがたい。
「信じて欲しかった人に、信じてもらえなかったことなの」
自分の口で言った瞬間、胸の奥の形のなかった痛みが、少しだけ解けた。
「それが、まだこんなに痛いんだって、今日やっと分かったの」
ミアはしばらく何も言わなかった。
やがて、静かに頭を下げる。
「……大切な方だったのですね」
「うん」
アンリは微かな声で答えた。
「大切だった」
過去形にしたことに、自分で少し傷つく。
でも、今はそう言うしかなかった。
ミアが下がったあと、部屋はまた静かになった。
アンリは窓辺へ向かい、もう一度外を見た。
夜の庭園は変わらず静かだ。王宮の灯りは消えず、遠くの回廊にはまだ人影が動く。
母のことを知れば、すべての答えが出るのだと思っていた。
なぜ王宮が自分を放っておかないのか。
なぜレオンが何度も呼ぶのか。
なぜ噂が消えなかったのか。
でも、答えが一つ増えたところで、別の痛みが消えるわけではなかった。
むしろ、はっきりした。
アルファ‥‥。
アンリはそっと胸元に触れた。
薬草袋は、もう縫い目がほどけている。
母が隠していた鍵は見つかった。自分の知らない始まりへ通じる扉も開いた。
だったら自分の心に残ったこの痛みは、どうすればいいのだろう。
すぐには答えは出ない。
けれど、一つだけ確かなことがあった。
見ないふりは、もうできない。
「……わたし、まだ好きなのかな」
アンリは目を閉じた。
与えられた部屋は広く、静かで、何ひとつ不自由はない。
厚い絨毯が敷かれ、寝台にはやわらかな寝具が重ねられている。暖炉には火が入り、窓辺には夜気を防ぐ重いカーテンまで引かれていた。
落ち着けるかと問われれば、とても首を縦には振れなかった。
アンリは窓辺に立ち、指先でカーテンの端をつまんだ。少しだけ開けると、夜の庭園が見える。灯りに照らされた白い石畳。風に揺れる木々の影。遠くの回廊を、夜番の兵が静かに歩いていた。
王宮は眠らない。
誰かが休んでいても、誰かは必ず起きている。そういう場所なのだと、こうして窓の外を見ているだけで分かる。
「……落ち着かない」
小さく呟いて、アンリは窓から離れた。
机の上には、昼に見た書類の控えが置かれている。
母、マリエ。
女児一名。
その文字を見るだけで、胸の奥が重くなる。
母がなぜ何も言わなかったのか、少しは分かる。王宮にいれば、自分はただの娘ではいられない。名前より先に立場がつき、誰かの都合で動かされる。母は、それを知っていたのだろう。
でも‥‥
アンリはゆっくり息を吐き、寝台の端に腰を下ろした。
レオンが兄だった。
王宮との噂は誤解だった。
自分は何も知らされないまま、ただ守られていた。
そこまで分かって、最初に胸へ浮かんだのは母のことでも、王宮のことでもない。
アルファだった。
結婚式の翌朝のことを、まだはっきり覚えている。
差し込む朝の光
ひどく静かな寝室
整えられたままの寝具
そして、窓辺に立つアルファの背中。
金の光を受けた横顔は美しかった。けれど、その時の彼は、アンリが知っているどの表情よりも遠かった。
君を愛していると、本気で思っていたのか。
あの一言が、今も消えない。
怒鳴られたわけではない。
物を投げられたわけでもない。
感情のままに傷つけられたのではなく、見限られたのだと分かったから。
「聞いてほしかった……」
ぽつりと漏れた声は、自分でも驚くほど弱かった。
信じると言ってくれなくてもいい。せめて、問いただしてほしかった。
どうして王宮から何度も呼ばれるのか
どうしてあんな噂が立っているのか
どうして自分が何も言えないのか
聞かれたとしても、あの時のアンリはうまく答えられなかっただろう。レオンが兄だとも知らなかった。母が何を隠していたのかも分からなかった。
それでも。
答えられないことと、最初から切り捨てられることは違う。
アンリは両手を膝の上で重ねた。
アルファのことが嫌いなら、こんなに苦しくはなかったと思う。
最初から冷たい人だったなら、ここまで深く傷つかなかっただろう。
でも、違った。
優しかったのだ。
薬草の籠を、何も言わずに持ってくれたこと。
薬草店の前で、閉店後の短い時間を惜しむように立ち話をしたこと。
苦い薬茶ばかり飲む自分に、別の茶葉を持ってきてくれたこと。
店先の鉢植えを見て、花の色ではなく土の乾き具合に気づいたこと。
そういう、ささやかなことだった。
公爵だから好きになったのではない。
ちゃんとアンリを見てくれる人だと思った。
だから、あの朝の一言が何よりつらかった。
「好きだったから、余計に……」
信じてもらいたかった‥‥。
扉が控えめに叩かれた。
「アンリ様。まだお休みでなければ、お茶をお持ちしてもよろしいでしょうか」
ミアの声だった。
「……お願い」
入ってきたミアは、湯気の立つ小さな盆を持っていた。やさしい香りがふわりと広がる。刺激の少ない薬草茶だ。眠りを妨げないよう、レモンバームと少しのカモミールだけで整えられている。
「勝手に淹れてしまいました」
「ありがとう」
「少しでも温まられた方がよろしいかと思って」
アンリは茶器を受け取った。
手のひらに伝わる温かさが、少しだけ張りつめたものをゆるめてくれる。
「……眠れなさそうなお顔でしたので」
ミアが遠慮がちに言う。
アンリは苦笑いした。
「顔に出てる?」
「少しだけ」
その言い方が優しくて、アンリは少し肩の力を抜いた。
ミアは余計なことを聞かない。その距離の取り方がありがたかった。
「王宮では、皆、こうして夜でも起きているの?」
アンリが尋ねると、ミアは小さくうなずいた。
「必要があれば、はい。殿下もまだお休みになっていないようです」
「そう」
あの人も眠っていない。
それを聞いて、変な気持ちになる。安心したいわけでもないし、ただ、自分だけが揺らされているわけではないのだと分かって、少しだけ気持ちが楽になった。
「アンリ様」
ミアが控えめに声を落とした。
「もし、お話ししたいことがございましたら……」
「……」
「聞くだけなら、できます」
その一言に、胸の奥が少しだけほどける。
誰かに全部を話したいわけではない。
けれど、ずっと胸の中に閉じ込めていると、息が詰まりそうだった。
「今日ね」
アンリは茶器を見つめたまま言った。
「母のことも、王宮のことも、たくさんわかって辛かった」
「はい」
「でも、一番つらいのはそこじゃなかったの」
ミアは黙って聞いていた。
余計な慰めを挟まないところが、今はありがたい。
「信じて欲しかった人に、信じてもらえなかったことなの」
自分の口で言った瞬間、胸の奥の形のなかった痛みが、少しだけ解けた。
「それが、まだこんなに痛いんだって、今日やっと分かったの」
ミアはしばらく何も言わなかった。
やがて、静かに頭を下げる。
「……大切な方だったのですね」
「うん」
アンリは微かな声で答えた。
「大切だった」
過去形にしたことに、自分で少し傷つく。
でも、今はそう言うしかなかった。
ミアが下がったあと、部屋はまた静かになった。
アンリは窓辺へ向かい、もう一度外を見た。
夜の庭園は変わらず静かだ。王宮の灯りは消えず、遠くの回廊にはまだ人影が動く。
母のことを知れば、すべての答えが出るのだと思っていた。
なぜ王宮が自分を放っておかないのか。
なぜレオンが何度も呼ぶのか。
なぜ噂が消えなかったのか。
でも、答えが一つ増えたところで、別の痛みが消えるわけではなかった。
むしろ、はっきりした。
アルファ‥‥。
アンリはそっと胸元に触れた。
薬草袋は、もう縫い目がほどけている。
母が隠していた鍵は見つかった。自分の知らない始まりへ通じる扉も開いた。
だったら自分の心に残ったこの痛みは、どうすればいいのだろう。
すぐには答えは出ない。
けれど、一つだけ確かなことがあった。
見ないふりは、もうできない。
「……わたし、まだ好きなのかな」
アンリは目を閉じた。
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