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第五章「招待状の影(シャーロット)」
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昼下がりの光が、応接間の絨毯に格子の影を落としていた。
侍女エミリアが入ってきて、銀の盆に一通の封書を載せる。薄い羊皮紙、縁は金糸で縁取り、封蝋は深紅――宮廷式の正式招待だ。
「王城からでございます、お嬢さま。来週末の夜会の最終ご案内と……席次表の写しも」
「ありがとう」
シャーロットは膝の上でそっと封書を受け取り、光の角度にかざした。
紋章は確かに王家のもの。けれど、押された印影がわずかに傾いている。輪郭の一辺が、紙目に沿ってほんの少しだけ伸び、縁に小さな気泡が一つ。
(……気のせい?)
宮廷書記が慌ただしい手つきで押せば、このくらいの歪みはありえる。自分の目が神経質になっているだけ――そう言い聞かせながら、封蝋の縁に触れる指先に、微かな違和感が残った。
糸切りを使って封を開ける。中から、厚手の案内状と白紙に近い薄藍の座次票が滑り出た。
エミリアが卓上にガラスの文鎮を置き、紙が反らないよう押さえる。
「お嬢さま、いつもの慣例でしたら……公爵閣下の右隣の席でございますね」
「ええ。家格の並びと、父の代からの習いで」
シャーロットは視線を落とす。
座次票には、几帳面な筆致で円卓配置が描かれていた。中央卓の上座、王子の右。そこから扇状に広がるように各家の名が並ぶ。
カルロス・ヴァレンタイン公爵――その右隣に記された名は、伯爵令嬢マリナ。
呼吸が、一瞬だけ浅くなる。
視線を滑らせる。自分の名は……第七卓。中央から二段下がった、柱の影にかかる位置。席の備考欄に小さく“窓際・照明弱め”とあるのが、いっそう控えめに見えた。
「……席替え、かしら」
声は驚くほど静かに出た。
慣例は絶対ではない。訪問国の使節、王妃の気まぐれ、災害で到着が遅れた貴族――事情はいくつもある。
けれど、説明の一枚もない“変更”は珍しい。
エミリアが顔を曇らせ、遠慮がちに言う。
「今朝、宮廷案内役のメレディス夫人に伺いを立てました折には、お嬢さまのお席は“中央卓の右列”と……。こちらの写しは“最終”と書いてございますが」
シャーロットは座次票の端を指で押さえた。紙の匂いが、かすかに違う。納屋で寝かせた羊皮紙というより、街の印刷所で早く乾かした紙の匂い――微かな粉っぽさ。
封蝋の傾き。紙の匂い。字形はメレディス夫人の筆致に似ているが、ところどころに“別の癖”が混ざる。
「夫人に、もう一度お手紙を出しましょう。『変更の理由を伺いたい』と、やわらかく」
「はい。ただ、返文が間に合わない場合は……」
「その時はその時よ」
シャーロットは微笑んだ。
笑みは薄いが、崩れてはいない。
彼の隣に座るのが自分である必要はない――そう思える日もある。むしろ、離れているほうが、彼は仕事に集中できるのかもしれない。
けれど、胸の奥では別の声が小さく抗う。
(慣例と礼を守るはずの宮廷が、理由もなく席を動かすかしら)
卓上のガラスの文鎮が光を跳ね返し、窓の格子と重なって床に四角い模様を作る。
シャーロットは座次票の隅に、鉛筆で小さく印をつけた。第七卓の自分の名と、中央卓の“伯爵令嬢マリナ”の名。その二つを、視線だけで結ぶ。
「お嬢さま」エミリアが控えめに囁く。「招待状の香りが……いつもと違うような」
言われてみれば、文にうっすらと移った香りは、宮廷の文庫にしみついたラベンダーではない。もう少し冷たい、粉の気配――アイリス。
マリナが好んでいた香り。
偶然だ、と切って捨てることはできる。
けれど、“偶然”がいくつも重なると、人はそれを“意図”と呼びたくなる。
「エミリア、ベンチの下に置いたガラスのカップ、まだ庭に?」
「はい。朝のままに」
「お茶を淹れて、庭へ持ってきてくれる? 風に当たりたいわ」
シャーロットは立ち上がり、封書と座次票を重ね、糸で軽く綴じた。
白いリボンのアーチの下に座れば、考えが少しだけ整う。幼い日の結び目は、いまもほどけない。ならば、ほどけないものを確かめてから、ほどけるものに手を伸ばせばいい。
庭は、午後の光で色を変えていた。
白薔薇の影が細くのび、葉の縁に残った露がきらりと鳴る。ベンチの下には、今朝置いたままのガラスのカップ。
シャーロットは座り、膝の上で座次票をひらいた。風がめくろうとする紙を、人差し指でそっと押さえる。
――第七卓。
――窓際。照明弱め。
顔を上げる。アーチの白いリボンが、風に合わせてさざめく。
ほどけない結び目。
その下に立ったとき、隣にいるはずだった人。
いまは少し遠い席に座るだろう人。
彼がこの座次を見たら、どう思うだろう。
(気づかないかもしれない。忙しい人だもの。席が遠くても、同じ場にいると知っているだけで、十分――)
それでも、心のどこかで、彼の視線が“探してくれること”を期待している自分がいる。
その期待を恥ずかしいと思うのは、わがままだろうか。
エミリアが盆を持って現れ、湯気の立つ紅茶を差し出した。
シャーロットは受け取り、ひと口、香りを吸い込む。
落ち着いた熱が胸におりる。
座次票に目を戻すと、封蝋の傾きが、もう一度、気にかかった。
「エミリア。封蝋、覚えておいて。王家の紋の“この角度”。今度、メレディス夫人に会えたら、同じ押し具かどうかを、さりげなく確かめたいの」
「承知しました。……お嬢さま、あの、もしよろしければ」
エミリアは少し言いにくそうに続ける。「夜会の前に、伯爵家の茶会がございますね。そこで、夫人に直接お目にかかれます」
「ええ。きっと、会える」
庭の門の外で、馬車の車輪が遠く鳴った。街は今日も、噂で軽く、事実で重い。
シャーロットは座次票を丁寧に折りたたみ、封書に戻した。
風が、白いリボンを揺らす。
結び目は、ほどけない。
ほどけないものがひとつあれば、ほどけたものを結び直す勇気も、いつか持てる。
ベンチの上で、ガラスのカップが小さく光った。
その透明に、シャーロットは自分の指輪のない左手を重ね、そっと息を吐いた。
席は遠くても、目は届く。
届かないのは、言葉だけ――それは、きっと自分だけのせいではない。
侍女エミリアが入ってきて、銀の盆に一通の封書を載せる。薄い羊皮紙、縁は金糸で縁取り、封蝋は深紅――宮廷式の正式招待だ。
「王城からでございます、お嬢さま。来週末の夜会の最終ご案内と……席次表の写しも」
「ありがとう」
シャーロットは膝の上でそっと封書を受け取り、光の角度にかざした。
紋章は確かに王家のもの。けれど、押された印影がわずかに傾いている。輪郭の一辺が、紙目に沿ってほんの少しだけ伸び、縁に小さな気泡が一つ。
(……気のせい?)
宮廷書記が慌ただしい手つきで押せば、このくらいの歪みはありえる。自分の目が神経質になっているだけ――そう言い聞かせながら、封蝋の縁に触れる指先に、微かな違和感が残った。
糸切りを使って封を開ける。中から、厚手の案内状と白紙に近い薄藍の座次票が滑り出た。
エミリアが卓上にガラスの文鎮を置き、紙が反らないよう押さえる。
「お嬢さま、いつもの慣例でしたら……公爵閣下の右隣の席でございますね」
「ええ。家格の並びと、父の代からの習いで」
シャーロットは視線を落とす。
座次票には、几帳面な筆致で円卓配置が描かれていた。中央卓の上座、王子の右。そこから扇状に広がるように各家の名が並ぶ。
カルロス・ヴァレンタイン公爵――その右隣に記された名は、伯爵令嬢マリナ。
呼吸が、一瞬だけ浅くなる。
視線を滑らせる。自分の名は……第七卓。中央から二段下がった、柱の影にかかる位置。席の備考欄に小さく“窓際・照明弱め”とあるのが、いっそう控えめに見えた。
「……席替え、かしら」
声は驚くほど静かに出た。
慣例は絶対ではない。訪問国の使節、王妃の気まぐれ、災害で到着が遅れた貴族――事情はいくつもある。
けれど、説明の一枚もない“変更”は珍しい。
エミリアが顔を曇らせ、遠慮がちに言う。
「今朝、宮廷案内役のメレディス夫人に伺いを立てました折には、お嬢さまのお席は“中央卓の右列”と……。こちらの写しは“最終”と書いてございますが」
シャーロットは座次票の端を指で押さえた。紙の匂いが、かすかに違う。納屋で寝かせた羊皮紙というより、街の印刷所で早く乾かした紙の匂い――微かな粉っぽさ。
封蝋の傾き。紙の匂い。字形はメレディス夫人の筆致に似ているが、ところどころに“別の癖”が混ざる。
「夫人に、もう一度お手紙を出しましょう。『変更の理由を伺いたい』と、やわらかく」
「はい。ただ、返文が間に合わない場合は……」
「その時はその時よ」
シャーロットは微笑んだ。
笑みは薄いが、崩れてはいない。
彼の隣に座るのが自分である必要はない――そう思える日もある。むしろ、離れているほうが、彼は仕事に集中できるのかもしれない。
けれど、胸の奥では別の声が小さく抗う。
(慣例と礼を守るはずの宮廷が、理由もなく席を動かすかしら)
卓上のガラスの文鎮が光を跳ね返し、窓の格子と重なって床に四角い模様を作る。
シャーロットは座次票の隅に、鉛筆で小さく印をつけた。第七卓の自分の名と、中央卓の“伯爵令嬢マリナ”の名。その二つを、視線だけで結ぶ。
「お嬢さま」エミリアが控えめに囁く。「招待状の香りが……いつもと違うような」
言われてみれば、文にうっすらと移った香りは、宮廷の文庫にしみついたラベンダーではない。もう少し冷たい、粉の気配――アイリス。
マリナが好んでいた香り。
偶然だ、と切って捨てることはできる。
けれど、“偶然”がいくつも重なると、人はそれを“意図”と呼びたくなる。
「エミリア、ベンチの下に置いたガラスのカップ、まだ庭に?」
「はい。朝のままに」
「お茶を淹れて、庭へ持ってきてくれる? 風に当たりたいわ」
シャーロットは立ち上がり、封書と座次票を重ね、糸で軽く綴じた。
白いリボンのアーチの下に座れば、考えが少しだけ整う。幼い日の結び目は、いまもほどけない。ならば、ほどけないものを確かめてから、ほどけるものに手を伸ばせばいい。
庭は、午後の光で色を変えていた。
白薔薇の影が細くのび、葉の縁に残った露がきらりと鳴る。ベンチの下には、今朝置いたままのガラスのカップ。
シャーロットは座り、膝の上で座次票をひらいた。風がめくろうとする紙を、人差し指でそっと押さえる。
――第七卓。
――窓際。照明弱め。
顔を上げる。アーチの白いリボンが、風に合わせてさざめく。
ほどけない結び目。
その下に立ったとき、隣にいるはずだった人。
いまは少し遠い席に座るだろう人。
彼がこの座次を見たら、どう思うだろう。
(気づかないかもしれない。忙しい人だもの。席が遠くても、同じ場にいると知っているだけで、十分――)
それでも、心のどこかで、彼の視線が“探してくれること”を期待している自分がいる。
その期待を恥ずかしいと思うのは、わがままだろうか。
エミリアが盆を持って現れ、湯気の立つ紅茶を差し出した。
シャーロットは受け取り、ひと口、香りを吸い込む。
落ち着いた熱が胸におりる。
座次票に目を戻すと、封蝋の傾きが、もう一度、気にかかった。
「エミリア。封蝋、覚えておいて。王家の紋の“この角度”。今度、メレディス夫人に会えたら、同じ押し具かどうかを、さりげなく確かめたいの」
「承知しました。……お嬢さま、あの、もしよろしければ」
エミリアは少し言いにくそうに続ける。「夜会の前に、伯爵家の茶会がございますね。そこで、夫人に直接お目にかかれます」
「ええ。きっと、会える」
庭の門の外で、馬車の車輪が遠く鳴った。街は今日も、噂で軽く、事実で重い。
シャーロットは座次票を丁寧に折りたたみ、封書に戻した。
風が、白いリボンを揺らす。
結び目は、ほどけない。
ほどけないものがひとつあれば、ほどけたものを結び直す勇気も、いつか持てる。
ベンチの上で、ガラスのカップが小さく光った。
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