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 抱き止めて首元にキスしながらシーツの上に横たえる。おおいかぶさりながら目を合わせると、アコはまた恥ずかしそうに顎を引きながら笑った。ちきしょう、かわいい。

 さっき好きにされてしまった鬱憤もあり、今度はこっちから仕掛ける。小さな口をふさぐように思いきり吸い付いて息ができないくらいにしてやる。ふざけていると思ったのかアコは最初笑い声のような悲鳴をもらしてバタバタしていたが、しつこく舌を追い回しているとすぐに息を弾ませ静かになった。
「ん……ふっ……」
 さすがに苦しそうで、少し口をずらして窺うと、アコは涙ぐんで胸で喘いでいた。

 ごめんやりすぎた。反省してこめかみへと続いている涙の後を唇でたどる。アコは大きく息をつきながら由基の頭を抱き込んだ。
 片手が乳房に当たったのでそのまま揉んでみる。若い子のおっぱいはこんなに弾力があるのかと今更ながらに思った。乳首はつんと上を向いているし乳房は由基の指を軽くはね返してくる。

 未知のものを確認するように空いている方の手でからだの線をなぞってみる。しっかりした下乳部の丸みに平らなお腹。ウエストのくびれからお尻の丸みへ。スッキリした太もものラインがまた格別で、内側に手のひらを滑らせてみて「おや」と思った。乳房よりも内もものつけね近くのふっくらした部分の方が柔らかい気がする。

 じっくり触って比べたくて乳房と内ももをさわさわするのに集中していると、またまたそれがしつこかったようでアコはまた涙目になった。
「ヨッシー、焦らさないでよぉ」
「いや、ここ、触るのが気持ちよくて」
「え……?」
「ここ」
 体をずらしてアコの膝裏をすくいあげ、開いた股の内側をかぷっと甘噛みした。
「やだ……っ」

 そう言われても今更やめられない。歯を立てた肌を舐め回しながらついでに指をのばして茂みを探った。びくんと反応したアコが鼻の詰まった声をあげる。
「や、だぁ」
 聞かずに指で割れ目をなぞりあげた。何度か上下させると力を入れていないのに指がぬめって内側へと入り込んでいく。抵抗したのは初めだけでアコは息を詰めて腰が浮かないようにしているようだった。

 それをいいことに、指で茂みを掻き分け、あらわになった筋を今度は舌でなぞった。はっきりとアコの腰が跳ね上がる。両足を押さえつけて逃げられないようにしてから、深く深くへとまさぐりながら舐めまわす。

「ね、やだ。やめてよぉ……」
 舌先でクリを刺激すると本気で抵抗しだしたので、由基は仕方なく頭を上げた。
「よくない?」
「気持ちイイけど、恥ずかしいんだもん」
 べそをかく勢いでアコは訴えるが、由基は首を傾げざるを得ない。するのは平気でもされるのは駄目なのだろうか。
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