神同人作家は陸くんを溺愛する。

柏木あきら

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神同人作家は陸くんを溺愛する

どうしよう

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柴崎さん、どうしよう! 脈ありどころか先生から告白されてしまったよ!
「ね、俺は陸くんが好きだよ。陸くんは俺が好きなんでしょ? 両想いなんだからそんなに俯かないで」
僕は恐る恐る顔をあげると、高西先生は嬉しそうに微笑む。そんな先生の耳が真っ赤になっていることに気づいた。先生可愛い。
「……先生は、同性を好きになったの、戸惑わなかったんですか」
「まあ、同性の話書いてるからねぇ。それに、わざわざ公表はしてないけど、元々恋愛対象が男なんだ」
「そうなんですか」
「陸くんはノンケだよね」
答える代わりに頷く。
「同性なのに、俺を好きになってくれてありがとう」
そう言うと、高西先生は顔をさらに近づけてくる。
待って、これってもしかして。
近づいてきた高西先生の唇がゆっくりと優しく僕の唇に重ねられた。柔らかい感触に力が抜ける。僕、高西先生とキス、しちゃった。

テーブルを挟んでの短いキス。唇が離れると高西先生は僕の方に来て体を抱きしめてきた。そして顔を右の肩に置き耳元で囁く。
「これから陸くんは俺の恋人ということでオッケー?」
「は、はい……」
ってかホントに? 夢じゃないかな。大好きで憧れていた先生と恋人になるなんて。しかも僕だけじゃなく先生も僕のことを、だなんて! 僕は先生の背中に手を回してギュッとしてみた。夢じゃない。高西先生はここにいる。
  
しばらく抱き合った後、もう一度キスをする。高西先生を見るとほんの少しだけうっとりしたような表情になっていた。それはきっと僕も同じ。恋人同士になった今、早々にホテルに泊まっているんだから。BLの世界だとこれから先はそういう流れになるんだろうけど……
先生は僕の腰を持ち体をさらに密着させ下半身を押し付けてきた。そして主張し始めた先生のそれに僕は気づく。
「最後まではしないけど、触れていい?」
先生の一言に思わず息を呑む。最後までするには準備が大変だということを僕は今まで読んできたBL作品で知っていた。だけど、少しなら……触れられたい。
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