飛竜誤誕顛末記

タクマ タク

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第三章 将軍様はご乱心!

第52話 竜の魔物討伐大会!勝者は・・・・

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【てい】
カイマンが軽い掛け声と共に急ブレーキをかけ、俺を地面に投げ落とした。
「えぅん」
地面にキスしちゃった。
【おぉ、ケイタ来たな】
地面にへばりついていたら上からラビクの声がして、服を咥えて持ち上げてくれた。
『うぅ、ありがとう・・』
ラビクの介助でヨロリと立ち上がれば、目の前には壮絶な景色が広がっていた。
「うわぁ・・」
原っぱに点々と魔物の死骸の山。
グロい。
周りを見渡せば馬軍・飛軍両方の兵達も集まってて、死骸の山とは一定の距離を保ちつつ原っぱの様子を見ているみたいだ。
あ、カルシクとイバンもいるな。
【火鼠探してくる!】
『あぁ、うん。いってらっしゃいカイマン』
【今のところ、シロと地響きが首位を争ってるな】
エグい光景に、ラビクが楽しそうにブルルルと鼻を鳴らしている。
『地響き?それ名前?』
【あぁ、この森で一番デカイ地竜だ。来ればすぐに分かるぞ】
ラビクの視線の先には、一際目を引く大きな死骸の山が二つ。
重なる獲物のサイズもデカイ。
【勝てないと諦めた連中も多いな】
森の入り口あたりでは、10匹くらいの竜が既にやる気を無くした感じで寛いでるのが見えた。
「ケイタ」
ラビクと魔物の山を眺めてたら、いきなり後ろからガシリと肩を掴まれた。
「お前という子はまったくっ」
バルギーがようやく追いついたみたいだ。
「俺のせいじゃねぇもん・・・」
「はぁ・・・・、まぁ良い。落ちて怪我をしなくて良かった」
それにしても・・・とバルギーが周りを見渡す。
「何なんだこれは」
「ねー、何なんだろうねー」
呆然とした感じのバルギーと一緒に原っぱを見る。
まさか、こんな事になるなんて。
「将軍」
「イヴァンこれは何事なのだ」
俺たちに気付いて、イバン達が走って来た。
「よく分からないのですが、竜達がケイタの周りに獲物を落とすのを止めた後、今度はこちらに集め始めたようで。そうなのだな?カルシク」
「はい。少し前からこちらに獲物を集めているようで。しかもそれぞれの竜で獲物を分けて置いてるみたいです」
「何が起こっているのか全く分からんな」
「えぇ、本当に」
竜の魔物討伐大会、大開催中です⭐︎
なーんて、言えねぇよなぁ・・。
「あそこの獲物の山は大きいな」
「はい、先程から赤竜が獲物を集めてます」
「隣のもう一つ大きい方は?」
「それが、あの獲物を狩っている竜は姿を見せなくて」
え、そうなの?
地響きってやつだろ。
「森の中から獲物が放り投げられてくるんです。それを他の竜があそこに積み上げていて」
「あの大きさの獲物を森から投げてくるのか?大きいな・・・」
カルシクの報告に、イバンとバルギーが思案げに眉を顰めた。

『ラビク、その地響きってやつは原っぱまで来てないの?』
【あぁ、あいつ面倒臭がって森の中から適当に投げてきてる】
『面倒くさがってって・・・』
【だが、そろそろ姿を現すぞ。もう制限時間が終わるからな】
『あ、制限時間あるんだ?一応』
【時間を決めておかないと、永遠に狩りが終わらん。ほら見てみろ、あそこに1本白い木があるだろう】
『あぁ、あの森からちょっと離れたとこの』
【そうだ。あの木の影が隣にある岩の上に完全にかかったら終わりだ】
『ほーん?もう半分かかってるね』
【あぁ、だから間も無く終わりだ】
しばらく観察していたら、あっという間に影が岩を覆い隠した。
【よし、終わりだ】
ラビクの言葉と同時に白い木の中から小さい飛竜が飛び出してきた。
『お、あんなとこに竜がいたんだ』
【あれは時刻を知らせる役目だ】
小さい竜が高く飛んだと思ったら、体のサイズからは考えられないような声量で警報のような鳴き声を上げた。
『すっげぇ声・・・』
バルギー達も驚いたように、飛竜を見上げてる。
【ははは、森中に響いたな。これで狩りをしていた連中が戻ってくるぞ】
え、待って。
それやばくね?
ここに竜が大集合ってやつじゃん。l

なーんて言っている間に、本当に森からわんさか最後の獲物を咥えた竜達がやってきた。
飛竜、地竜、初めて見る野生の馬竜、それにちょっと獣っぽい見た目の竜、見たことの無い竜達がいっぱいだ。
いきなり現れた竜達にイバン達は大慌てだ。
「む、いかんっ。全員退避っ」
イバンの号令で、兵達が一斉に野営地に向かって走り出した。
バルギーも俺を小脇に抱えて野営地に向かおうとしたけど、それはラビクや他の馬竜に邪魔されてしまった。
【待て、お前が主役だろう。どこに行く】
数匹の馬竜がバルギーやイバン達の行く手を阻み、あっという間に俺たちを囲む。
「お前達、またかっ!」
言うことを聞かない馬竜に、珍しくイバンがイラついた声を上げている。
【ほれ、行くぞ!】
だけど竜達は安定のマイペースで、俺たちを囲んだまま死骸の山の方へと進み出した。
バルギー達は進むことに抵抗していたけど、さっさと歩けと馬竜達は鼻っ面でドスドスと皆をどつく。
そうやってジリジリと原っぱの中へと追いやられて、まんまと野生の竜達に囲まれる羽目になった。
バルギーとイバンは怖いほど真剣な顔で気を張り詰めているし、巻き込まれたカルシクはやや青褪めてる。
そして俺は。
バルギーに締め上げられてる腹が痛くて死にそうになっている。
皆知ってる?
小脇に横抱きで抱えられると、腹に自重がかかって超痛いよ!
「バルギー・・・やばい・・痛い」
頼む、降ろして。
ふとましい腕をベシベシ叩いたら、バルギーも直ぐに気付いたみたいでそっと降ろしてくれた。
あっふぅ・・腸が捩れるかと思った。
「ケイタ静かに、動いてはならんぞ」
【ケイタ。来るぞ】
緊張に固まる人間達とは対極的に、竜達は凄く楽しそうだ。
ラビクの耳がご機嫌に森の方を向いた。
『え、まさか地響きか?』
【そうだ!】
ラビクの言葉と同調するように、足元に僅かな振動を感じた。
ビリビリと痺れているような小さな振動が、一定のリズムを刻んでいる。
振動は段々と大きくなり、そのうちに森の奥からはズシン・・ズシン・・と不穏な音が聞こえ始めた。
「な、なんだ」
音と振動に、イバンもバルギーもカルシクも森を凝視している。
俺もドキドキしながら見ていれば、振動と共に森の奥の木がガサガサと揺れ始めたのが分かった。
振動が、音が、木の揺れが徐々にこちらに近づいてきている。
こ、これは・・・・。
恐竜映画だ!
恐竜映画でこういうシーン100万回見た!
ちょ、やだ。興奮してきた。
固唾を飲んで、映画さながら巨大な何かが近づいてくる景色を見守っていたら。
【わははははは、ワシが一番だーっ!!】
期待を裏切らない勢いで巨大な竜が森から飛び出してきた。
竜っつーか、これって・・・まんま・・。
『恐竜だーーーっ!!』
姿を表したのは二階建ての建物くらいある、大きなティラノサウルスのような見た目の竜だった。
ティラノとは違うしっかりした腕には赤い飾りバネが生えていて、まるで炎を纏っているようだ。
『すげぇぇーっ!!でっけぇぇ!かっけぇぇ!』
子供の頃夢見た恐竜のような姿に、思わず感動のまま拍手をする俺。
【おぉー来たぞ!!】
【待ってましたー】
【いいぞいいぞー!!派手にやれ地響き!】
巨大竜の登場にギャイギャイと鳴き声をあげて沸く竜達。
「ぎゃーーーっ!!へぐっ」
悲鳴をあげるカルシクと、それを殴り口を塞ぐイバン。
無言で俺の拍手を止めるバルギー。
いい感じに場が破茶滅茶になった。

恐竜改め地響きと呼ばれる地竜は、咥えていたデカイ毛の塊を獲物の山の上にボトリと落とした。
牛くらいのサイズの何かだ。
【どうだ、ワシが一番であろう!?デカイのばかり獲ってきたからな】
【まだシロが戻ってないぞ】
【シロとほぼ同点だ。シロが次に持ってきた獲物の点数でどちらが勝ちか決まるぞ】
他の竜達の言葉に地響きが不満そうに唸った。
【何、ほぼ同点だと?シロの獲物はどれだ】
【隣のやつだ】
【これか?ワシの獲物よりも少ないじゃないか】
確かに、獲物の山は地響きのよりは少し小さい。
【シロは高得点の手強いヤツを中心的に狩ってるんだ】
【ふん。だが、ワシが持ってきたこれよりも高得点のものなど中々ないだろう。ワシの勝ちだ】
【うーん、確かに】
【あれは得点が高いヤツだな】
最後に持ってきた獲物は中々高得点のヤツらしいな。
【地響きの勝ちかな】
【そうかな】
竜達が頷きあう。
【お待ち!まだ決まっていないよ!】
何となく地響きが勝ちという雰囲気が場に流れたその時、頭上からドシンと獲物が降ってきた。
次いでシロも原っぱに降り立つ。
【どうだい!これは高得点だよ!】
誇らしげに、獲物の上で胸を張るシロだけど。
『あれ?あれって・・・』
【ふむ、地響きと同じ物を獲ってきたな】
【むぅ、何だシロ。同じでは無いか。ワシの真似か】
【馬鹿言うんじゃないよ、なんで私がアンタの真似をするんだ】
地響きとシロがギャイギャイと威嚇しあっている。
【困ったぞ、同点だ】
【どうする?】
【同点の時はどうするって決めてたっけ】
周りの竜達が顔を寄せ合い相談し始めてるけど、同点の場合は想定していなかったんか・・・。
【ふん、大きさで決めればよかろ】
【そうだよ。まぁ、私の獲物の方が大きいに決まってるけどね】
【何を言っている、どう見てもワシの獲物の方がデカイ】
地響きとシロがお互いに獲物を無造作に並べて、それを他の竜達が覗き込む。
【うーん・・・どっちがデカイ?】
【同じだなぁ・・・】
【地響きの方がデカイか?】
【いや、シロの方がデカく見える】
【俺はどっちも同じに見えるなぁ】
皆揃いも揃って首を傾げているから、どうも獲物のサイズは変わらないらしい。
さて、どうするんだろうか。
【よし、伸ばせ伸ばせ】
見てたら、竜達が今度は獲物の頭と足を引っ張りあって、真っ直ぐに伸ばした状態で並べはじめる。
「竜達は何をしているんだ?」
「まさか獲物を比べているのか」
何も分からない人間達だけが、状況に置いてけぼりだ。
【お、地響きの方がちょっとだけ大きい】
【本当だ。地響きの獲物の方が気持ち大きいな】
【これは地響きの勝ちだな】
【何だってっ!私の負けかい?!】
【ふはははは、当然だ!最初からワシの勝ちに決まっているのだ!】
高笑いの地響きに、悔しがるシロ。
『決まったみたいだね』
【そのようだな】
あんなデカイ恐竜が友達になるのか・・・・。
【よし!じゃぁ噂の人間と契約するぞ!で、どこに居るんだ?】
勝ち誇ったような地響きがキョロキョロと周りを見渡した。
【ここにおるぞ】
【おぉ、そこか!】
ラビクの言葉に地響きがズシンズシンと近寄ってくる。
うぉー、でけぇ・・・。
大迫力だな。
目の前に迫る地響きに目を奪われていたら、後ろからグッと腹を抱き寄せられた。
バルギーだ。
無言だけど、腕の強張り具合からバルギーの緊張が伝わってくる。
【んー?何匹かいるがどれだ?】
俺達の緊張には全く気づかない様子で、地響きが首を傾げる。
【一番小さいのだ。おい地響き、面倒なことになるから他の人間も攻撃するなよ】
【分かっとるわ!】
地響きの視線が俺に定まる。
近づいてくる巨大な顔は、まさに映画で観た恐竜そのものだ。
【ふーん、ちっさいのぉ。おい、人間。ワシの言葉は聞こえているのか】
『聞こえてるよ』
【おぉ、本当に喋った】
『えーっと・・・優勝おめでとう?』
【うむ。ワシが勝つのは当然だ!】
うわー、シロが向こうで盛大な舌打ちしてる。
【よし、では契約だ。友として名前をくれ】
『お・・おん』
期待の眼差しを向けられるけど、そんなとっさにいい名前なんて思いつかねぇ・・。
『えーっと・・・どうしようかな』
地響きの荒い鼻息を顔に受けながら、必死に考える。
このデカイ地竜に合う名前・・・名前・・・

命名に悩んでウンウン唸っていたけど、空から聞こえてきた知った声に思考が途切れた。
【待て待て。まだ勝負は決まっておらんぞ】
降りてきたのは博識な飛竜のデュマンだった。
そういえば、姿が見えなかったな。
面白い事が大好きなデュマンは絶対にこの騒ぎに参加していると思ってたけど、どこに行ってたんだ?
【なんだデュマン。勝負はワシの勝ちで決まった】
【いや、まだ戻ってきていない連中がいる。直ぐに到着するから待ってやれ】
【何が来ようと、ワシの勝ちであろう。今更ワシやシロの得点を超えられるヤツなどおらん】
【ふっ、それは来てからのお楽しみだ】
何だか面白そうに目を細めるデュマンだけど、一体今度は何が来るんだ。
【デュマン。姿が見えんと思っていたが、どこに行っていたのだ】
ラビクが首を傾げる。
【ケイタに獲物を落とすなと知らせ回った後にな、ある連中の狩りを見物していたのだ。少し遠出だったからな、戻るのに時間がかかった。あぁ、ほれ来たぞ】
デュマンの言葉に竜達が再び森へと集中する。
その様子にバルギー達も気付いたみたいで、周りの竜達を警戒しつつも森に視線を移す。
見ていれば、また森の木がワサワサと揺れ始める。
ゴクリと唾を飲み込み木の揺れを観察していたら・・・・・。
【帰ってきたぞー】
【まだ、終わってないか?!】
【俺たちの勝ちだぞ!】
賑やかな複数の声と共に、揺れる茂みの中から巨大な銀色の毛の塊が現れた。
【げぇ!】
それを見て地響きが嫌そうな声をあげる。
【何とまぁっ!】
シロの驚きの声には感嘆の響きがある。
【これは!とんだ番狂わせだ!】
ラビクはなんだか心底楽しそうだ。
そして、バルギー達からはヒュッと息を飲む音が聞こえた。
「あ、あれは・・」
「まさかっ、この森にはいない筈だ」
「ひぇぇ・・・」
何だか、皆がそれぞれ違う種類の興奮を見せているけど。
俺だけがそれに乗り遅れている。
何?なんなの?

どうやら、森から現れた銀の毛玉も獲物らしく、しかも周りの反応を見るにかなりの高得点っぽい。
獲物を取った竜はどんなやつだと見ていたら、驚いた事に大きな毛玉の下には小さな地竜達が複数居て、皆で獲物を背負って運んでいた。
よく見れば、獲物の体には小さな飛竜も何匹かが張り付いている。
小さな竜の集団はキュイキュイギュワギュワと賑やかに鳴きながら、銀色の毛玉を俺たちの前に下ろした。
【どうだ!この獲物に勝つヤツはいるか!】
【いないだろう!】
獲物の周りで地竜や飛竜が誇らしげに鳴く。
【ぐぬぬぬ・・・】
獲物は1匹だけなのに、地響きが悔しそうに唸っているところを見るに点数的には充分勝てるらしい。
『なぁ、ラビク。あれってそんなに凄いのか?』
目の前に降ろされた獲物は確かにデカイ。
大型バスくらいありそうなサイズだ。
【あぁ、凄い。滅多に居ないヤツだし、とても強い。よく見つけたものだ】
へぇ、レアボスみたいな感じか。
【集団で狩るなぞずるいぞ!そんなもの無効だ!】
地響きが小さい竜達に向かって吠える。
【ふん!そんな決まりは無いぞ!】
【そうだそうだ。獲ってきた得点で勝敗をつけると決めただけで、個人戦だとは決めてないぞ】
【俺たちは決めた通りに得点の高い獲物を取ってきたんだ】
【へ、屁理屈だ!】
小さい竜達にブーイングをくらって、地響きが地団駄を踏んでいる。
【まぁ、確かに個人戦でとは決めてないな】
【別に決まりに反してはいないと思う】
周りの竜達は、小さい竜達の意見に賛成らしい。
【個人戦にしたら、俺たちじゃ絶対に勝てないじゃんか】
【それこそ不公平だろー】
【俺たち小さい竜でもお前達に勝てるって事を証明したぞ】
確かに小さい竜の言う事には一理あるな。
【地響き諦めろ。群れでの狩りを禁止する決まりはなかったのだから仕方あるまい。今回はこやつらに勝ちを譲ってやれ】
諭すようなデュマンに、地響きが強く一息吹き出した。
【ふんっ!面白くない!面白くないぞ!】
何だかいじけたような響きで、地響きが足を踏み鳴らす。
これは駄々を捏ねている感じだ。
図体はデカイけど、なんだか子供っぽくて愛嬌があるな。
【大人気ないよ地響き。潔く諦めな】
シロの呆れた様な言葉に、地響きがグルルルルと唸ったあと漸く諦めがついたのかシュンと首を落とした。
【分かった・・】
地響きの負けを認める言葉に、小さい竜達が嬉しそうに一斉に鳴き声を上げた。
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