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レオンの結婚式
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いよいよレオンとブリジットの結婚式が執り行われる。
レイも双子を連れて王宮へやってきた。
「僕はこれから一体誰の寝台に逃げ込めばいいんだろうか」
「逃げ込むなよ」
「俺はいつでも姐さんを歓迎します」
「エリオットから衝撃なこと聞いたから、もう兄様達の寝台に行かない。兄離れって突然にくるんだね」
レイは少し落ち込み気味。
10歳の頃のおねしょ事件。あれはレイを大人しくさせるために仕組んだと聞かされた。ずっと騙さていたわけだ。当時もまさかとは思っていたが、お茶をシーツにかけられていたとは!! 兄3人の企み。たぶん発案者はレオン。
レイを夜中に抜け出させないために、毎夜お化けや幽霊話で散々怖がらせ、最後の仕上げにおねしょを仕込んだ。レイは今でも怪談類は大の苦手。お化け怖い。
婚姻後はもちろん突撃はしないつもりだった。寂しく思っていたのに。兄達にすれば溺愛の弟が1番に結婚して、城をでた時はもっと寂しかったのだが、本人は気づかない。
王城バルコニーに久々に王家が揃うと聞いて、一目見ようと王宮前広場周辺は入場規制をかけるほどだった。
「壮観だな。国民にこれだけ愛される王家はなかなかいないだろう」
「クロークはこれの1/3以下だな」
「王子人気が凄まじい」
「それ、うちには人気がないってこと?」
10歳になったレイが表に出るようになると、3兄弟を拝みに前列争奪戦が勃発した。レオンの婚姻で少しおさまっても、子どもらが出る頃にまた再燃するだろう。
披露宴会場にはいつも通りレイのダンス待ち列、ヴィンの列、エリオットに替わりハリーの列が加わった。
「姐さんの列、長いなー」
「リリア様が婚約して、レイ様と踊るとよい縁に恵まれるジンクスに拍車がかかったんだろう」
「人助けになるなら踊るけど、あの人数は捌ききれない。足がつる、表情筋も死ぬ」
今夜もグレース特製衣装に身を包んだレイが、お祝いに頑張ると言っていたがもう逃げ腰だ。
「曲短めのものを頼んでおいた。途中でご令嬢を交代すれば20人はいけるだろう」
「行ってくる」
覚悟を決めたレイが1番のカードを持つ令嬢の手をとった。
「セオ様も私達も踊りましょう」
モリーナに手を差し出され、ガチガチに固まったセオが隅で踊り始める。
「あいつ肩に力入りすぎ。そういえばモリーナ姫と姐さん踊ったことないよな」
「俺のダンス特訓の時にあいつ、セオと見本だとか言って踊っていたから、ジンクス通りだよ」
「えっ、その時の姐さんはどっち?」
「令嬢役」
「羨ましい。俺も列に並ぶわ」
「ハリー王子。お待ちになって」
ハリー列の令嬢に捕まった。ハリーも男前で人気急上昇中。
混みあってきて、避けながら踊っていたレイが後ろの組とぶつかってしまった。
「申し訳ない。ご令嬢に怪我はないだろうか」
「レイモンド様。大丈夫ですわ」
淡い金髪の令嬢はレイから声をかけられ、はにかんでいる。
「良かった。では続きを楽しんで」
「お待ちください」
令嬢と踊っていた相手がレイに声をかける。
「何か用かな?」
「先ほどからこの混雑をつくっているのは、あなた様?」
「どうかな」
レイは曲の途中で、相手を探している男性に令嬢をバトンタッチしていた。
「このご令嬢の趣味は刺繍だ。ハンカチをお願いしてごらん」
「彼女のドレスは母のドレスショップのもの。実家はかなりの資産家だよ」
令嬢達にも手を離す時に耳元でささやいた。
「あそこで君の事、ずっと見てるよ」
「彼は将来有望の事務次官」
にわかカップルがどんどん出来上がっていた。
「お祝いの日は、みんなで楽しみたいからね」
「楽しみというなら、今夜はヴィオラ様ではないんですね。お誘いできなくて残念だ」
「君は何を言っている?」
「わが兄はデービッド。カステル王だ。世話になったね」
レイの周りをいつの間にかヴィン、ハリー、セオが囲む。
「お祝いの席で何もしないよ。ではまたお目にかかりましょう」
飲み物でもと一緒にいた令嬢の手を取り踊りの輪から外れていった。
「すみません。ちょっと私も休憩を…うん?」
見られている。レイの列の20番目のご令嬢がじっと見ている。
「仕方がない。ノルマはこなすか」
20番目はイザベルだった。
「こうしてダンスしていただけるなんて、1年の婚約中でもありませんでしたわね」
「そういえば記憶にないな」
「レイモンド様はいつも戦場かオルレアン領にいて王都にはいませんでしたから」
「今は友達でしょ。許して」
「もう青紫色のドレスを着てもいいでしょうか」
「君のその赤い髪には似合わない。だからダメ」
「ですよね。諦めます」
「母のドレスショップに似合う色があるよ」
「買ってくださるのですか!!」
「君さ。僕でどれだけ稼いでいるの? そろそろあれ禁書にしたいんだけど」
「それは困ります」
「ならもう書かないで。迷惑、名誉棄損で訴えるよ」
「わかりました。別のジャンルに挑戦します」
「いい子だ。ご褒美にこの曲の最後まで踊るよ」
「ふふ。いい思い出ができました」
控室に逃げて来たレイが、だらしなく足を投げ出す。
「疲れた。もう当分は踊りたくない」
「みんな喜んでいたよ。王子様」
「王子様。僕とも…痛い、ヴィンはいちいち叩くな」
「セオはモリーナと先に帰っていいよ」
「仕事は?」
「モリーナはたぶん靴擦れしてる。婚約者殿との初ダンスで張り切りすぎたかな」
「えっ、あちゃ! これは酷い。モリー、俺の首につかまって」
「セオ様お願いしますわ。レイ様お気遣いありがとうございます」
「ではお先に」
横抱きされたモリーナが割り当てられた部屋に戻って行った。
「さすが姐さん。モテ男は違うわ。さっきのデービッドの弟もモテそうだったな」
「よく見なよ」
「どっちだ」
「あれ女性だよ」
「また二重人格? 男装が趣味の人? 流行ってんの?」
「カステルに鳩飛ばして」
「了解」
廊下に出ると新郎新婦が部屋に戻るところだった。
「レオ兄様、ブリジット、とても良い式だったね」
「レイも披露宴盛り上げてくれてありがとう。花嫁のブリジットが踊れなくて場がしぼむところだった」
懐妊していて、ダンスは控えていた。
「憧れのレイ様と踊れて皆喜んでいたわ。ありがとう」
「2人のためなら大したことじゃないよ」
「明日は双子と一緒にお茶がしたいわ。伝えておいてね」
「はい。あっ! アル兄様、来賓のお相手お疲れ様でした」
「夜は来てくれるなよ。メイベルがやっと長く眠るようになってくれたからな」
「僕も子どもじゃないんだから行きません。ではお休みなさい」
兄上たちには接触なさそう。ということはまた僕か…。
レイも双子を連れて王宮へやってきた。
「僕はこれから一体誰の寝台に逃げ込めばいいんだろうか」
「逃げ込むなよ」
「俺はいつでも姐さんを歓迎します」
「エリオットから衝撃なこと聞いたから、もう兄様達の寝台に行かない。兄離れって突然にくるんだね」
レイは少し落ち込み気味。
10歳の頃のおねしょ事件。あれはレイを大人しくさせるために仕組んだと聞かされた。ずっと騙さていたわけだ。当時もまさかとは思っていたが、お茶をシーツにかけられていたとは!! 兄3人の企み。たぶん発案者はレオン。
レイを夜中に抜け出させないために、毎夜お化けや幽霊話で散々怖がらせ、最後の仕上げにおねしょを仕込んだ。レイは今でも怪談類は大の苦手。お化け怖い。
婚姻後はもちろん突撃はしないつもりだった。寂しく思っていたのに。兄達にすれば溺愛の弟が1番に結婚して、城をでた時はもっと寂しかったのだが、本人は気づかない。
王城バルコニーに久々に王家が揃うと聞いて、一目見ようと王宮前広場周辺は入場規制をかけるほどだった。
「壮観だな。国民にこれだけ愛される王家はなかなかいないだろう」
「クロークはこれの1/3以下だな」
「王子人気が凄まじい」
「それ、うちには人気がないってこと?」
10歳になったレイが表に出るようになると、3兄弟を拝みに前列争奪戦が勃発した。レオンの婚姻で少しおさまっても、子どもらが出る頃にまた再燃するだろう。
披露宴会場にはいつも通りレイのダンス待ち列、ヴィンの列、エリオットに替わりハリーの列が加わった。
「姐さんの列、長いなー」
「リリア様が婚約して、レイ様と踊るとよい縁に恵まれるジンクスに拍車がかかったんだろう」
「人助けになるなら踊るけど、あの人数は捌ききれない。足がつる、表情筋も死ぬ」
今夜もグレース特製衣装に身を包んだレイが、お祝いに頑張ると言っていたがもう逃げ腰だ。
「曲短めのものを頼んでおいた。途中でご令嬢を交代すれば20人はいけるだろう」
「行ってくる」
覚悟を決めたレイが1番のカードを持つ令嬢の手をとった。
「セオ様も私達も踊りましょう」
モリーナに手を差し出され、ガチガチに固まったセオが隅で踊り始める。
「あいつ肩に力入りすぎ。そういえばモリーナ姫と姐さん踊ったことないよな」
「俺のダンス特訓の時にあいつ、セオと見本だとか言って踊っていたから、ジンクス通りだよ」
「えっ、その時の姐さんはどっち?」
「令嬢役」
「羨ましい。俺も列に並ぶわ」
「ハリー王子。お待ちになって」
ハリー列の令嬢に捕まった。ハリーも男前で人気急上昇中。
混みあってきて、避けながら踊っていたレイが後ろの組とぶつかってしまった。
「申し訳ない。ご令嬢に怪我はないだろうか」
「レイモンド様。大丈夫ですわ」
淡い金髪の令嬢はレイから声をかけられ、はにかんでいる。
「良かった。では続きを楽しんで」
「お待ちください」
令嬢と踊っていた相手がレイに声をかける。
「何か用かな?」
「先ほどからこの混雑をつくっているのは、あなた様?」
「どうかな」
レイは曲の途中で、相手を探している男性に令嬢をバトンタッチしていた。
「このご令嬢の趣味は刺繍だ。ハンカチをお願いしてごらん」
「彼女のドレスは母のドレスショップのもの。実家はかなりの資産家だよ」
令嬢達にも手を離す時に耳元でささやいた。
「あそこで君の事、ずっと見てるよ」
「彼は将来有望の事務次官」
にわかカップルがどんどん出来上がっていた。
「お祝いの日は、みんなで楽しみたいからね」
「楽しみというなら、今夜はヴィオラ様ではないんですね。お誘いできなくて残念だ」
「君は何を言っている?」
「わが兄はデービッド。カステル王だ。世話になったね」
レイの周りをいつの間にかヴィン、ハリー、セオが囲む。
「お祝いの席で何もしないよ。ではまたお目にかかりましょう」
飲み物でもと一緒にいた令嬢の手を取り踊りの輪から外れていった。
「すみません。ちょっと私も休憩を…うん?」
見られている。レイの列の20番目のご令嬢がじっと見ている。
「仕方がない。ノルマはこなすか」
20番目はイザベルだった。
「こうしてダンスしていただけるなんて、1年の婚約中でもありませんでしたわね」
「そういえば記憶にないな」
「レイモンド様はいつも戦場かオルレアン領にいて王都にはいませんでしたから」
「今は友達でしょ。許して」
「もう青紫色のドレスを着てもいいでしょうか」
「君のその赤い髪には似合わない。だからダメ」
「ですよね。諦めます」
「母のドレスショップに似合う色があるよ」
「買ってくださるのですか!!」
「君さ。僕でどれだけ稼いでいるの? そろそろあれ禁書にしたいんだけど」
「それは困ります」
「ならもう書かないで。迷惑、名誉棄損で訴えるよ」
「わかりました。別のジャンルに挑戦します」
「いい子だ。ご褒美にこの曲の最後まで踊るよ」
「ふふ。いい思い出ができました」
控室に逃げて来たレイが、だらしなく足を投げ出す。
「疲れた。もう当分は踊りたくない」
「みんな喜んでいたよ。王子様」
「王子様。僕とも…痛い、ヴィンはいちいち叩くな」
「セオはモリーナと先に帰っていいよ」
「仕事は?」
「モリーナはたぶん靴擦れしてる。婚約者殿との初ダンスで張り切りすぎたかな」
「えっ、あちゃ! これは酷い。モリー、俺の首につかまって」
「セオ様お願いしますわ。レイ様お気遣いありがとうございます」
「ではお先に」
横抱きされたモリーナが割り当てられた部屋に戻って行った。
「さすが姐さん。モテ男は違うわ。さっきのデービッドの弟もモテそうだったな」
「よく見なよ」
「どっちだ」
「あれ女性だよ」
「また二重人格? 男装が趣味の人? 流行ってんの?」
「カステルに鳩飛ばして」
「了解」
廊下に出ると新郎新婦が部屋に戻るところだった。
「レオ兄様、ブリジット、とても良い式だったね」
「レイも披露宴盛り上げてくれてありがとう。花嫁のブリジットが踊れなくて場がしぼむところだった」
懐妊していて、ダンスは控えていた。
「憧れのレイ様と踊れて皆喜んでいたわ。ありがとう」
「2人のためなら大したことじゃないよ」
「明日は双子と一緒にお茶がしたいわ。伝えておいてね」
「はい。あっ! アル兄様、来賓のお相手お疲れ様でした」
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