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剣術大会 中休みも大忙し
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3日目は選手を休ませるために試合は1日休み…は口実で、ダレンにこのお祭り騒ぎを早々に終わらせる気はない。
各国の特産品を見にレイ達が展示会場に足を運ぶと、お国自慢を並べて会場内は熱い商戦が繰り広げられていた。
フェリシティーのブースに顔を出したレイは、新商品並べておいてと係に渡す。涼し気な色のミント飴。瓶の口には可愛くリボンが結ばれている。
ダレンが思った以上に乾燥していて、レイが救護室のすみでちゃっかり自分用と売り物用にのど飴を作っていた。目ざとく見つけたご婦人方で人だかりができる。
「(レイモンド様がご来場!)」
会場内で伝言ゲームのように広がり、フェリシティーブースの周りは大混雑で警備員を増員しても足りない。
人がはけないうちにとレイが台の上に立ち、精緻な刺繍入りスカーフやウィステリア染物を肩にかけて、ちょっとしたファッションショーを行うと、すごいステキ、あれ反物で欲しいわねと次々に注文が入る。さすが雑貨屋の美人店主は商機を逃さない。
警護に立つヴィンやリアンにも人だかりができてしまい、会場警備員からクレームが来たので一旦離れることにした。
クロークの魚の瓶詰めはあまり売れていない。魚をただ皿に盛ってあるだけ。誰も寄り付かない。
仕方ない。レイが美味しそうに試食するが、これだけではまだ人を集めるには足らなかった。係にパンとハーブを持ってこさせると、小さく切ったパンに魚をのせハーブを飾り配らせる。すると同じ魚なのに試食に手を伸ばす人が増えた。
これなら舌の肥えたお客様にも出せる。来場していた料理人たちがあれこれレシピを話し出し、ここにも人だかりができて箱で購入したい者が列を作り始めた。
「さすが姐さん、用意したもの全部売り切れそう」
「さすがじゃないよ。売る気あったの? 明日はトマト煮でも作って配りなよ。あれは僕も好きだから売れるよ」
「よし、今から市場いってくる!」
ハリーは荷物持ちに選手を引き連れ、駆け足で飛び出していった。
「ここは問題ないね」
畜産業の盛んなノアールのブースには、ソーセージを頬張るリリアの婚約者ボビーがいた。胸やけしそうな量だが、幸せそうに食べるのを見てると、なぜかこちらも幸せな気分になる。
黒いエプロンを着けたリリア自らソーセージを焼いていて、注目を集めていた。香ばしい匂いに誘われ購入する客は多い。でもお姫様の手料理に手を伸ばしづらいのか、試食はすべてボビーの腹の中に消えていく。
「リリアもお料理するようになったの?」
「ナイフは使わせてもらえないし、火を使うのも今だけよ」
ボビーに美味しいと言ってもらえるのが嬉しいのと頬を染める。「レイもどうぞ」と差し出され、焼きたてのソーセージをもらうが、一口でやめた。
「リリア、塩振りすぎ! ボビーが病気になるよ。試食品回収して」
「えっ!」
青ざめ、ボビーの皿を奪い取るリリアがすごくかわいく見えた。あとでお腹がすっきりするお茶でも届けよう。
ダレンのブースにはジョージ王子がさわやかな笑顔で、おもてなしをしていた。
「うちのオリーブとチョコレートも美味しいよ」
ピンに刺したオリーブの実と色々な形のチョコが目を引く。
「これすごく美味しい。いくらでも食べられそう」
甘いチョコと塩味のあるオリーブの実を、交互に食べて止まらない。チョコも甘いものから少し苦みのあるもの。果物が中に入っているもの。口の中でとろけていく。
「ワインが欲しいね」
「もちろんあるよ。どうぞ」
辛い料理ばかりと思ったら、こんな美味しいものもあったと立ち飲みを始め、動こうとしない。ワインでほんのり顔を赤くしたレイにつられ、人がどんどん流れて来た。寛ぐレイの姿に淑女たちがため息をを漏らしている。
「飲みすぎるなよ」
「だってここに来てやっとゆっくりできた。少しはいいでしょう?」
酔っぱらった白銀の王子なんて見せたくない。リアンがレイの耳もとで何かささやく。
「……」
レイは残念そうに土産分を買ってヴィンに渡した。
「何を言ったんだ?」
「食べ過ぎると吹き出物ができるって教えただけだよ」
「なるほど、その手が合ったか。覚えておこう」
ジョージは人寄せに大いに貢献したレイが去ってしまい残念そうにしていたが、「白銀の一閃も買ったチョコだよー」大声で客を呼び寄せた。
酔い覚ましに街を歩き、ゲストハウスには夕方戻った。
今日はさすがに呼ばないで言ったのに、救護室から応援要請があった。
「サイラス、君はどうして大人しくしていられないの?」
「すみません。レイモンド様の手を煩わせることになって反省してます」
「僕は薬草士で医者じゃないけどいいの?」
「レイモンド様の治療なら怖くないです。……たぶん」
「縫合は2度しかしたことないけど、大丈夫かな」
それも犬と猫、レイもちょっと不安。
大男のくせに縫うのは怖いとか言って大暴れたした。傷がさらに広がるし、せっかく来てくれた医者が怒って帰ってしまった。ここは縫合の練習台になってもらおう。
「はい、そこに横になって。消毒したら部分的に麻痺させる薬塗るよ。全員でこれ押さえて」
白衣に着替え、自身も消毒を済ませたレイが早く済まそうと、付き添うカステルの選手にサイラスの体を拘束させた。
「怖いなら目をつぶって。途中暴れたら縫うのやめるからね」
サイラスはわかりましたというがどうも怪しい。本当に怖いのだろう。結構可愛いところあるじゃないか。
左腕を3針縫った。レイもギザギザにならずほっとしている。顔だったらもっと慎重になっただろうが腕なら隠せるし、本職じゃないと言ってあるから、傷が塞がれば大丈夫だろう。
「抜糸まで10日かな。それまでは大人しく。くれぐれも動かさないように」
涙目になりながら大男は痛み止めの薬をもらい、仲間の選手に連れて行かれた。
「今夜は何?」
レイが疲れたと休もうとしても、ヴィンが椅子から立ち上がらない。
「お前のことだ。気になってサイラスの様子見にいくだろう」
「途中で目が覚めたら行くかも」
「アーチーに頼んだ。何かあれば起こすが、それまでは休んでろ」
「ありがとう。それならヴィンも休めるね」
ヴィンが様子を見に行ったらレイがまた気にする。アーチーなら試合がないので問題ないはず。
レイが寝台に入るのを見届け、ヴィンも部屋へ戻った。
各国の特産品を見にレイ達が展示会場に足を運ぶと、お国自慢を並べて会場内は熱い商戦が繰り広げられていた。
フェリシティーのブースに顔を出したレイは、新商品並べておいてと係に渡す。涼し気な色のミント飴。瓶の口には可愛くリボンが結ばれている。
ダレンが思った以上に乾燥していて、レイが救護室のすみでちゃっかり自分用と売り物用にのど飴を作っていた。目ざとく見つけたご婦人方で人だかりができる。
「(レイモンド様がご来場!)」
会場内で伝言ゲームのように広がり、フェリシティーブースの周りは大混雑で警備員を増員しても足りない。
人がはけないうちにとレイが台の上に立ち、精緻な刺繍入りスカーフやウィステリア染物を肩にかけて、ちょっとしたファッションショーを行うと、すごいステキ、あれ反物で欲しいわねと次々に注文が入る。さすが雑貨屋の美人店主は商機を逃さない。
警護に立つヴィンやリアンにも人だかりができてしまい、会場警備員からクレームが来たので一旦離れることにした。
クロークの魚の瓶詰めはあまり売れていない。魚をただ皿に盛ってあるだけ。誰も寄り付かない。
仕方ない。レイが美味しそうに試食するが、これだけではまだ人を集めるには足らなかった。係にパンとハーブを持ってこさせると、小さく切ったパンに魚をのせハーブを飾り配らせる。すると同じ魚なのに試食に手を伸ばす人が増えた。
これなら舌の肥えたお客様にも出せる。来場していた料理人たちがあれこれレシピを話し出し、ここにも人だかりができて箱で購入したい者が列を作り始めた。
「さすが姐さん、用意したもの全部売り切れそう」
「さすがじゃないよ。売る気あったの? 明日はトマト煮でも作って配りなよ。あれは僕も好きだから売れるよ」
「よし、今から市場いってくる!」
ハリーは荷物持ちに選手を引き連れ、駆け足で飛び出していった。
「ここは問題ないね」
畜産業の盛んなノアールのブースには、ソーセージを頬張るリリアの婚約者ボビーがいた。胸やけしそうな量だが、幸せそうに食べるのを見てると、なぜかこちらも幸せな気分になる。
黒いエプロンを着けたリリア自らソーセージを焼いていて、注目を集めていた。香ばしい匂いに誘われ購入する客は多い。でもお姫様の手料理に手を伸ばしづらいのか、試食はすべてボビーの腹の中に消えていく。
「リリアもお料理するようになったの?」
「ナイフは使わせてもらえないし、火を使うのも今だけよ」
ボビーに美味しいと言ってもらえるのが嬉しいのと頬を染める。「レイもどうぞ」と差し出され、焼きたてのソーセージをもらうが、一口でやめた。
「リリア、塩振りすぎ! ボビーが病気になるよ。試食品回収して」
「えっ!」
青ざめ、ボビーの皿を奪い取るリリアがすごくかわいく見えた。あとでお腹がすっきりするお茶でも届けよう。
ダレンのブースにはジョージ王子がさわやかな笑顔で、おもてなしをしていた。
「うちのオリーブとチョコレートも美味しいよ」
ピンに刺したオリーブの実と色々な形のチョコが目を引く。
「これすごく美味しい。いくらでも食べられそう」
甘いチョコと塩味のあるオリーブの実を、交互に食べて止まらない。チョコも甘いものから少し苦みのあるもの。果物が中に入っているもの。口の中でとろけていく。
「ワインが欲しいね」
「もちろんあるよ。どうぞ」
辛い料理ばかりと思ったら、こんな美味しいものもあったと立ち飲みを始め、動こうとしない。ワインでほんのり顔を赤くしたレイにつられ、人がどんどん流れて来た。寛ぐレイの姿に淑女たちがため息をを漏らしている。
「飲みすぎるなよ」
「だってここに来てやっとゆっくりできた。少しはいいでしょう?」
酔っぱらった白銀の王子なんて見せたくない。リアンがレイの耳もとで何かささやく。
「……」
レイは残念そうに土産分を買ってヴィンに渡した。
「何を言ったんだ?」
「食べ過ぎると吹き出物ができるって教えただけだよ」
「なるほど、その手が合ったか。覚えておこう」
ジョージは人寄せに大いに貢献したレイが去ってしまい残念そうにしていたが、「白銀の一閃も買ったチョコだよー」大声で客を呼び寄せた。
酔い覚ましに街を歩き、ゲストハウスには夕方戻った。
今日はさすがに呼ばないで言ったのに、救護室から応援要請があった。
「サイラス、君はどうして大人しくしていられないの?」
「すみません。レイモンド様の手を煩わせることになって反省してます」
「僕は薬草士で医者じゃないけどいいの?」
「レイモンド様の治療なら怖くないです。……たぶん」
「縫合は2度しかしたことないけど、大丈夫かな」
それも犬と猫、レイもちょっと不安。
大男のくせに縫うのは怖いとか言って大暴れたした。傷がさらに広がるし、せっかく来てくれた医者が怒って帰ってしまった。ここは縫合の練習台になってもらおう。
「はい、そこに横になって。消毒したら部分的に麻痺させる薬塗るよ。全員でこれ押さえて」
白衣に着替え、自身も消毒を済ませたレイが早く済まそうと、付き添うカステルの選手にサイラスの体を拘束させた。
「怖いなら目をつぶって。途中暴れたら縫うのやめるからね」
サイラスはわかりましたというがどうも怪しい。本当に怖いのだろう。結構可愛いところあるじゃないか。
左腕を3針縫った。レイもギザギザにならずほっとしている。顔だったらもっと慎重になっただろうが腕なら隠せるし、本職じゃないと言ってあるから、傷が塞がれば大丈夫だろう。
「抜糸まで10日かな。それまでは大人しく。くれぐれも動かさないように」
涙目になりながら大男は痛み止めの薬をもらい、仲間の選手に連れて行かれた。
「今夜は何?」
レイが疲れたと休もうとしても、ヴィンが椅子から立ち上がらない。
「お前のことだ。気になってサイラスの様子見にいくだろう」
「途中で目が覚めたら行くかも」
「アーチーに頼んだ。何かあれば起こすが、それまでは休んでろ」
「ありがとう。それならヴィンも休めるね」
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