前向き時々後ろ向き

12月1日

12月1日(日)


この日は実家へ、こんにゃく製造のお手伝いに出掛けた。

たった１㎏のこんにゃく芋から出来るこんにゃくの量に驚いた。

お裾分けで頂いた角バット１個分のこんにゃくの処理に悩む。

ありがたいけれども。


夕方、お弁当を持って病院へ。

休日恒例となった、皆で晩ご飯。

大した献立ではないものの、皆で食べるご飯は格別。

旦那の向かいのベッドには、旦那より少し年上の男性が入院している。

見た感じ元ヤンっぽい。

子供のいない夫婦なのか、それとも新婚さんなのかは分からないけれど、毎日来ている奥さんとラブラブで常に行動を共にしている。

で、晩ご飯後の寛ぎタイムで


「俺はもうどうでも良いんだよ」


カーテンを隔てた先から投げ遣りになったご主人の声が聞こえてきた。


「何言ってんの？！やめて、そんな事言うの！私を一人にしないで！」


ドラマのようなやり取りが病室に響いた。

何となく決まり悪くなって口を閉ざす我が家の娘達。

聞き耳を立ててる訳ではないにも拘わらず、耳に入ってくるやり取りに気まずさを感じていると……

ベッド上で胡座をかいていた旦那が徐に尻を持上げ


“ぶぼぼっ！！” 


ダイナミックな屁をこいた。

忽ち静寂が支配した。

笑いを堪える娘達。

私は呆れて何も言えなかった。

シリアスムードぶち壊しの旦那の放屁に決まり悪くなり、一家四人で談話室へと逃げた。

空気を読まない放屁に自分でウケていた。

取り敢えず、旦那は元気だ。

それは何よりだけれど、退院が近いからって少々浮かれ過ぎだと思われる。