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ドラゴンの女王編
第七十話 前回のあらすじ? とイケメンによる自己紹介(^_−)−☆
しおりを挟むパメック星に行った俺は、着いて早々裸(体の色は黄色)の美人パメック星人に全身もちくちゃにされ(最高にハッピーだぜ)、鼻血を出して貧血になり(死にかけたぜw)、その瞬間を狙ったプリーザのエネルギー波がパメック星人の美人ごと俺にトドメを刺そうとしたその時!
「お前違うだろおおおおおおおお!」
プチン。
俺の中の何かが切れ(※理由。プリーザが◯悟空にそっくりだったから)、俺の怒りが頂点に達し、髪は逆立って黒から銀色に染まり、パメック星人を腕に抱きながらプリーザの攻撃を下半身のGN(ジン)フィールド展開して跳ね返した。
「お前のガッカリな見た目に、俺は怒ったぞ! プリーザーーーーー!」
俺の不安定な情緒と体の変化に戸惑いながらプリーザが聞いてきた。
「お、オメェは何者だ!」
「とっくにご存じなんだろ?
純粋なエロスを秘めている男が、なんやかんやむしゃくしゃした怒りで目覚めるという伝説の戦士。
スーパー地球人(仮)。『カミバライ=ジン』だ!」
答えながら、隣で怯える美人パメック星人にズキューーーンとキスして安心させ、「逃げな」と彼女を逃す。
「そうか。オメェが伝説の……。
ならオラもフルパワーで相手をしてやっぞ!」
ボンッと筋肉が膨れ上がり、全身がムキムキになるプリーザ。
「それがお前のフルパワーか。俺わくわくしてきたぜ」
「いくら伝説のスーパー地球人(仮)とはいえ、フルパワーとなったオラに対してその余裕、いつまで持つかな」
互いに素手で構えるプリーザと俺。
伝説のスーパー地球人(仮)となった俺と、フルパワーになったプリーザとの最終決戦が今、始まろうとしていた!
「こっちからいくぞ! キエエエエエエエエエ!!」
「さっきからぶつぶつぶつぶつキモいウサ!」
ゴッ!
「ぐえっ!!」
頭上に感じるミシミシとした痛み。
空想の世界から現実に戻ると、ソファに立って俺の頭を踏み潰すウサ耳少女がいた。
俺は名前も知らないウサ耳少女へと優し~く痛いことを伝える。
「はぁはぁ、痛いよウサ耳少女たん」
「キモいウサ、お前もうここから飛び降りるウサ!」
ぐりぐり頭を踏み潰しながら、窓に顔を向けて親指を下げるウサ耳少女。
くくく、バカめ。とある業界では美少女にされるこの行為はご褒美なんだぜ!
「はぁはぁ、嫌だよウサ耳少女たん」
「さっきからなんだそのキモい喋りはウサ! それにウサ耳少女はやめろウサ、僕にはちゃんと『セイント』って名前があるんだウサ!」
げしげしげし!
岩を砕くように何度も頭を踏んづけながら、セイントちゃんが名前を教えてくれた!!
「ひゃふー!」
「わっ、ウサ」
痛みより嬉しさが勝って某配管工のようにピョーンと体を起き上がらせた。
今度はこっちの紹介する番だぜ⭐︎。
かつてバッドエンドになるのが宝くじに当たるより難しいとされていた伝説の恋愛ゲームで、脅威のバッドエンド100%を達成した俺にかかれば、セイントちゃんと仲良くなるなんて赤子を TAKAI⭐︎TAKAIするくらいのレベルで余裕だぜ⭐︎。
ホストのように隣に座って、セイントちゃんへとカッコよく自己紹介をする。
「初めまして、可愛い子兎のセイントちゃん。俺はジン。カミバライ=ジンっていうんだ⭐︎
これからYOROSHIKUね⭐︎」
ここでカッコよくウインク。
きまった。
と、思った瞬間、一本の細長い影が頭上に差した。
ゴッ!
鈍い音とともに、頭上からミシミシとした痛みと衝撃が体を貫く。
「キモいウサ!」
「ぐはっ」
どうやらまた、セイントちゃんの綺麗な御御足に踏まれたようだ。
やれやれちゃんだぜまったく。こうなった理由は不明だが、これはこれで俺にとってはご褒美なのでオールオーケーです。
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