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第1話
勝手な約束
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私が質問すると”少年”は私の腕の中の物を指差し言った。
「どうして?…君が大切に持っている本。それを見て僕は君が無理してるんじゃないのかって思ったんだ。君はパーティーなんかより”本が好き”でしょ?だから僕はここに連れて来たんだ。」
「…うん。…私はパーティーなんかより本を読んで居たい。でも…」
「でもじゃないよ?君は君を優先してあげないと我慢させちゃダメだよ。じゃないと君が辛くなっちゃう。…僕は、嫌だな。」
「じゃ、じゃあ…本…本を、読んで、いいの?」
「うん、ここは僕と”あの子”しか知らないんだ。だから、好きに読んで良いよ。パーティーが終わるまで、終わったら声をかけるからここで好きな本を読んで良いよ。」
「…うん!ありがとう。」
「じゃぁ、僕は一旦戻るね。」
そう言い残し”彼”は、部屋を出た。その後私は棚にある本を一つ、二つと手に取り”彼”が呼びに戻るまで本を読み続けた。
しかし、いつまでたっても”彼”は来ず気がついた時には”彼”が来て居た。なんだか雰囲気が少し違うと感じつつも私は名前も聞いて居なかった事もあってどうしようも無くその”彼”に付いて父と一緒にパーティー会場を後にした。
しかし、来た時とは違った。
”彼”と会ったあの場所に私は小さなメモとある物を置いて行ったのだ。
”ありがとう。君に会えて良かった。本がもっと好きになったよ。また会えるかな?今日読んだ本のお話をしたいんだ。だから、勝手な私の我がままだけど約束。印に置いとくね。バイバイ。”
私はそう書き残し、大事に胸に抱きしめていた一冊の本を”彼”が分かりやすいようにと扉から入ってすぐの近くの棚、目の前の椅子に置いていった。
置いた本の名前は
”奇跡の出逢い”
寂しがりの女の子に寂しさを打ち消す為にずっと離れなかった男の子の話。
それは、私が初めて触れた物語であり歳を重ねた今では”世界に一つしか無い”私の大切な本。
「きっと”彼”が気付いてくれるはず…」
「レミー何をしていたのだ‼︎早く帰るぞ!!」
「はい…父様。」
私はこの日勝手ながら約束を残したのだ。
ーーまた会う為の約束を形にしこの場を去った。
「どうして?…君が大切に持っている本。それを見て僕は君が無理してるんじゃないのかって思ったんだ。君はパーティーなんかより”本が好き”でしょ?だから僕はここに連れて来たんだ。」
「…うん。…私はパーティーなんかより本を読んで居たい。でも…」
「でもじゃないよ?君は君を優先してあげないと我慢させちゃダメだよ。じゃないと君が辛くなっちゃう。…僕は、嫌だな。」
「じゃ、じゃあ…本…本を、読んで、いいの?」
「うん、ここは僕と”あの子”しか知らないんだ。だから、好きに読んで良いよ。パーティーが終わるまで、終わったら声をかけるからここで好きな本を読んで良いよ。」
「…うん!ありがとう。」
「じゃぁ、僕は一旦戻るね。」
そう言い残し”彼”は、部屋を出た。その後私は棚にある本を一つ、二つと手に取り”彼”が呼びに戻るまで本を読み続けた。
しかし、いつまでたっても”彼”は来ず気がついた時には”彼”が来て居た。なんだか雰囲気が少し違うと感じつつも私は名前も聞いて居なかった事もあってどうしようも無くその”彼”に付いて父と一緒にパーティー会場を後にした。
しかし、来た時とは違った。
”彼”と会ったあの場所に私は小さなメモとある物を置いて行ったのだ。
”ありがとう。君に会えて良かった。本がもっと好きになったよ。また会えるかな?今日読んだ本のお話をしたいんだ。だから、勝手な私の我がままだけど約束。印に置いとくね。バイバイ。”
私はそう書き残し、大事に胸に抱きしめていた一冊の本を”彼”が分かりやすいようにと扉から入ってすぐの近くの棚、目の前の椅子に置いていった。
置いた本の名前は
”奇跡の出逢い”
寂しがりの女の子に寂しさを打ち消す為にずっと離れなかった男の子の話。
それは、私が初めて触れた物語であり歳を重ねた今では”世界に一つしか無い”私の大切な本。
「きっと”彼”が気付いてくれるはず…」
「レミー何をしていたのだ‼︎早く帰るぞ!!」
「はい…父様。」
私はこの日勝手ながら約束を残したのだ。
ーーまた会う為の約束を形にしこの場を去った。
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