お嬢様に仕えてます

宮さん

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依存

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零鬼視点

零鬼「!!唯っ!?意識あるか」と肩を軽く揺らしたり叩くが反応がない。零鬼「っ…医者に電話っ」と震えながら電話した 無意識だが不安からか足元は氷が広がっていた。零鬼「唯……」手を握りヒールを送るが昨日まで入院していたせいか、体力が足りない
どんどん不安が増え氷が広がる
零鬼「(なんで私はこんな体質なんだっ…)」
その時扉が叩かれる

妖鬼「お姉様!!私の部屋まで氷張り付いてますけど大丈夫ですか!?」フラフラした足取りで扉を開ける

零鬼「妖鬼っ……唯がっ…熱で」妖鬼「唯が熱を出したんですか?どのくらい酷いんですか」零鬼「っ…う…意識なくて」妖鬼「お姉様落ち着いてください、貴方は冷静になったら国で1番出来る方です」零鬼「ん……」
妖鬼「とりあえず冷えピタと氷枕を用意しましょうあ、流石嘔吐しても詰まらないように顔の位置は向けてある」唯「ん……零鬼様、妖鬼様」零鬼「ゆいっ!!」唯「えと…」医者が着いて熱を測り酷い高熱だと分かる 医者「…これは入院ですかね」唯「…入院…は…嫌ですっ…大丈夫なのでっ」零鬼「唯、入院しろ」唯「ですが」零鬼「私の事は大丈夫だ…妖鬼も父上もいるお前はしっかり治せ」綺麗な紫の目を覗かせる
 

妖鬼「(流石お姉様…めちゃくちゃ不安だろうに)お姉様私と一緒に出掛けませんか?体調良いなら遊園地行きましょうよ」零鬼「うん…たまには妖鬼と遊びに行くのもいいな」


遊園地
妖鬼「お姉様!私あれに乗りたいです」ジェットコースターを指さす 零鬼「あれか、あれは初めてか?」 妖鬼「はい!私呪魂持ってたので遊園地初めてです」零鬼「なら乗ろうか」貸切になった遊園地ですぐに乗り込む。妖鬼は本当に楽しそうに目をキラキラさせて楽しんでいた

妖鬼「うわぁ!楽しかったですね」零鬼「ああ…」
妖鬼「あのチュロス…?食べたいです!」零鬼「ああ買ってきていいぞ」妖鬼「はい!」
妖鬼「おいしい~!!屋敷の外にはこんな味のものがあるんですね!」零鬼「そうか妖鬼はあまり屋敷の外に出したことないな…唯が入院してる間は色々な所にあそびにいこう」妖鬼「…はいっ!」

そして沢山の乗り物にのりいつの間にか夕方になる
零鬼「ふう…そろそろ帰ろうか」妖鬼「はい楽しかったです!」零鬼「妖鬼ありがとう唯が居なくて心が崩れそうだったが妖鬼のおかげでそこまで暗くならならなかった」妖鬼「そんなそんな私もお姉様と久しぶりに遊べて楽しったです!」


3日後
零鬼「もしもし…何!?すぐ向かう」妖鬼「何事ですか?」零鬼「ゆ、ゆいの状態が急変したらしい!」とすぐに向かう   

病院  妖鬼視点
零鬼「唯の容態は!?」医者「心拍と血圧の低下…」
零鬼「っ…はっ」妖鬼「お姉様、落ち着い」すぐに目が真っ赤になった 妖鬼「っ!お姉様大丈夫ですからとりあえずここから出ましょう」と半ば無理やり引っ張り出し病院の中庭に行く
    
妖鬼「お姉様唯は大丈夫ですよ」零鬼「っ…」妖鬼「お姉様唯の治癒力ご存知でしょう」零鬼「だい…じょ……っ」手から氷が漏れる
妖鬼「大丈夫です大丈夫」と冷たい手を握る
零鬼「妖鬼っ…」思いっきり妖鬼を抱きしめる 
妖鬼「お姉様おちつきましたか?」零鬼「…ん」眠たそうな顔をしていた能力を使うとかなり疲れると聞いた事がある。妖鬼「肩を貸すので車戻りましょ」
車に戻りお姉様を後ろの広いスペースに寝かせひざ掛けを身体にかける 妖鬼「(寝ちゃった…それにしても人をサポートするの楽しいな私の将来そっち系に…私も眠いな少しだけ寝よう)」


数十分後
妖鬼「ん…この辺そろそろ屋敷だお姉様起きてください」零鬼「ん…んおはよう」妖鬼「そろそろ屋敷つきますよ」零鬼「そか」零鬼「っ…」妖鬼「!大丈夫ですか」零鬼「すまん少しふらついただけだ大丈夫」お姉様の電話がなる 零鬼「すまん妖鬼…もしもし…うんうん…う…ん…分かった」といいきる
私はその電話には何も触れずにお姉様と部屋に向かう
妖鬼「おひとりで大丈夫ですか?」
零鬼「ん…」明らかにいつものお姉様と様子が違うどこかボーッとしてたまに目の焦点があってないように見える妖鬼「お姉様やっぱり私と一緒にいましょう」


2日後
零鬼「…よかっ…た」唯が目を覚まして話もできるいう報告を受けた。妖鬼「良かったですね!!」零鬼「病院いくが妖鬼も来るか?」妖鬼「はい!」

病院
零鬼「唯!」唯「お嬢様色々とすみません」零鬼「良いんだ…早く元気になってくれ」唯「お医者さんからはもうここまで来られればすぐ退院出来るそうです」零鬼「そうか…」唯「…妖鬼様!」妖鬼「唯もう大丈夫なの?」唯「はい大丈夫ですよ」零鬼「すまん妖鬼少し医者と話してくるからここに居てくれ」妖鬼「は、はい!」妖鬼「唯、もう絶対絶対体調崩さないで」
唯「ど、努力はしているんですが」妖鬼「ホント無理しないで少し風邪ひいただけでもお医者さんに見てもらってしっかり休んで」唯「わ、分かりました」妖鬼「お姉様の依存辛い?」唯「えっそんな…いえ全然大丈夫ですよお嬢様も大好きですし」妖鬼「…もし大変なら毒吐いてね」唯「…えぇ分かってますよ」しばらくしてガラッと扉が開く
零鬼「ただいま…」唯「おかえりなさいませ、お嬢様」零鬼「医者と話してきたがとりあえず3日様子見らしい」唯「そうですか、あ、お嬢様ちゃんとご飯食べられてますか?」零鬼「…まあ」唯「その顔はあんまり食べられてないですね」零鬼「…」唯「もうちゃんと食べなきゃダメですよそんなに私が居ないと寂しいんですか」と冗談で唯が笑う
するとお姉様の頬に涙が伝う
唯 妖鬼「!?」零鬼「うっ…うぅ」
唯はベッドから降りてお姉様に近づく
唯「ど、どうしたんですか」とあわあわしている
零鬼「…うぁ…唯が少し…離れるだけで寂しい…うぅ」
唯「大丈夫ですよ近くにずっと居ます」手を握る
零鬼「お前は人間っ…だ…あとたった数十年で…」そこら辺で大声で泣き出す
唯「お嬢様大丈夫ですよ大丈夫」と抱きしめて頭を撫でるが泣き止まずに氷こそ出てないものの目は赤い
妖鬼「(どうしよう…)」唯も大丈夫としか言わずにそれだけで安心出来るわけない …そうだ
妖鬼「お姉様!!」零鬼「ん…」とこっちに目を移す
そして唯の元までいきキスをする
唯「!?」零鬼「…」妖鬼「唯と私実は付き合ってるんです」唯「えっ…えっ?」零鬼「…嘘だろ」妖鬼「ええ!お姉様、冷静になれましたか」零鬼「ん」妖鬼「唯も病みあけですしそろそろ帰りましょう」零鬼「ん…」唯「お嬢様ちゃんとご飯食べてくださいね!」といわれ病室を離れ車に乗り込む

零鬼「なぁ妖鬼…本当に唯と付き合ってないよな」
妖鬼「ええ、唯に恋愛感情は抱いたこと無いです」 
お姉様は明らかにほっとした表情をした
零鬼「妖鬼素直に教えてほしい今の私はおかしいか?」妖鬼「……はい。」
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