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第二章 変化
3 媚薬 ※
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――どの位、眠っていたんだろう?
目を開けてすぐにアイボリーの天井が目に入った。少しずつ起き上がると、広いベッドに眠っていた。体は怠いままだが、もう寒気や吐き気はしない。
部屋は洋室で、大きな窓にはドレープのついた暗緑色のカーテンが下がっている。部屋の中は物音ひとつせず、今が何時なのかもわからない。
確か、僕は四条先輩と帰って……そうだ、項に触れられた瞬間、体がおかしくなったんだ。自分で恐る恐る首筋に触れても何も起きなかった。指に触れる噛み痕に、切ない気持ちが湧き上がるだけだ。
もう帰りたい……。伊織に会いたい。
ベッドから下りれば、毛足の長い絨毯に足が沈む。きっとここはゲストルームなのだろう。とにかく、四条先輩に会わなければと思う。
「あれ、起きたの? もう平気?」
部屋の扉が開いて、私服姿の先輩が入ってくる。先輩を見た瞬間、項に触れられてぞっとしたことを思い出す。思わず後ずさると、先輩は困ったように微笑んだ。
「知らないところに来てびっくりしたよね。車の中で眠っちゃったから、そのまま俺の家に運んだんだ。志乃くんの家の住所がわからなくて」
「……え?」
「体調が悪かったのに、気づかなくてごめん。もっと早く気がついていたらよかった」
先輩は、本当に助けてくれただけだった? 僕はてっきり先輩が何かしたんだと思っていた……。
たちまち恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいになる。
「ぼ、僕こそ、すみません。最近ずっと、調子が悪かったんです」
「今は少し顔色がよさそうだけど……何か飲む?」
応接間に移動して、僕たちは使用人の女性が運んでくれたアイスティーを飲んだ。先輩は夕飯を食べていけばと勧めてくれたけれど、そこまでお世話にはなれない。
「そうだ、遅くなっちゃったから、お家に連絡した方がいいんじゃないかな。これから送っていくし」
先輩は、僕の学校鞄を渡してくれた。確かに、家の者たちは心配しているだろう。電話を入れておこうと、取り出したスマホに指を当てた。
「志乃くん」
顔を上げると、先輩がとても楽しそうに笑う。
「やっぱり、もっとこの家でゆっくりしていったらいいと思うよ」
先輩は正面のソファーから立ち上がって、すぐ目の前に来る。ぱっと僕の手からスマホを取り上げた。
「……先輩?」
「志乃くんは、すごく大事に育てられてきたんだね。だからこんなに無防備なのかな」
「せ、先輩、それ返してください」
「ちゃんと連絡しておいてあげる。具合が悪いからここに泊めますって。そうしたら誰も、志乃くんのことは心配しないでしょ」
……先輩は、何を言っているんだろう?
「あの噛み痕を見て、本当にびっくりしたよ。君はずっとアルファだと思っていたのに」
僕を見る先輩の瞳は、それまでとはまるで違っていた。口元は微笑んでいるのに、少しも笑っていない瞳。
ああ、そうだ。これは獣の目。肉食獣が草食動物を見る目だ。
「ねえ、志乃くん。君は氷室の……オメガなんだね」
――……氷室のオメガ。
それは、ずっと聞き続けた言葉。そしていつも、自分からは一番遠い言葉だった。美しく賢く誰からも求められる者の代名詞。
僕はそんな存在じゃない。幼い時から誰にも求められはしなかったんだ。
「僕は、氷室のオメガなんかじゃ……」
「オメガじゃなかったら、こんな反応はしない」
先輩の指が僕の耳の付け根から項に向かう。首筋を指がなぞった瞬間、まるで電流が走ったかのように体が大きく震えた。
「っ! あ!」
かっと頬が熱くなり、体温が一気に上がる。体を捻って先輩の手から逃れ、ソファーの端までずり下がった。まるで体中の水分が全て沸騰しているかのように熱い。肌と言う肌からじっとりと汗が滲み、喉がからからに乾いていく。
「ああ、ほんのりと甘い香りがする。本当に残念だな、本来ならむせ返るほど強く、きみの香りがするはずなのに」
「……な、何で」
先輩はスマホをテーブルに置いて、僕の体をソファーに押し倒した。先輩に掴まれた両手が熱くて、じんじんと痺れが広がる。
「や! やだっ!」
「ごめんね。無理やりなんて真似はしたくないけど、仕方ないんだ。上書きにはヒートを起こすのが一番早いから」
「……ヒート?」
「そう、ヒート。もう効いてきたでしょう?」
頭では先輩を殴りつけたいと思うのに、少しも力が入らない。僕の右手を持ち上げた先輩が、指先をぺろりと舌で舐めた。その途端に体が跳ね、自分の口から鼻にかかったような甘い声がこぼれる。
「……ゃ、あ」
「可愛いね。あの薬は四条の自信作なんだ、ずっと気持ちがいいだけですむから」
先輩は微笑みながら僕の制服のネクタイを外し、シャツのボタンも外した。体を押しのけようと思っても、指先にすら力が入らない。感じたくなんかないのに、先輩の手が触れた場所は、たちまち快感を拾っていく。
僕の上半身を裸にした先輩は、そっと胸の先に触れた。ぴんと尖ったそこを捏ねられて、嫌だと思うのに体が反応する。はくはくと浅い息をする僕を見ながら、先輩は両方の乳首をくりりと摘まみ上げた。
「ぁッ!」
下半身からは白濁がこぼれ、下着をべっとりと濡らす。あまりの衝撃に涙がこぼれ落ちた。
「イっちゃった? 本当に素直なんだね、体も心も。……やっぱり、液状にした薬は効果が早いな」
その言葉を聞いて、ようやく僕は気がついた。
先輩に勧められたアイスティー。あれに何か入っていたんだ。四条グループは、発情抑制剤や促進剤の開発で有名な企業だ。どうして何も疑わずに飲んでしまったんだろう。
僕は素直じゃなくて、馬鹿なだけだ。悲しくて悔しくて、涙が幾筋も頬を伝った。
目を開けてすぐにアイボリーの天井が目に入った。少しずつ起き上がると、広いベッドに眠っていた。体は怠いままだが、もう寒気や吐き気はしない。
部屋は洋室で、大きな窓にはドレープのついた暗緑色のカーテンが下がっている。部屋の中は物音ひとつせず、今が何時なのかもわからない。
確か、僕は四条先輩と帰って……そうだ、項に触れられた瞬間、体がおかしくなったんだ。自分で恐る恐る首筋に触れても何も起きなかった。指に触れる噛み痕に、切ない気持ちが湧き上がるだけだ。
もう帰りたい……。伊織に会いたい。
ベッドから下りれば、毛足の長い絨毯に足が沈む。きっとここはゲストルームなのだろう。とにかく、四条先輩に会わなければと思う。
「あれ、起きたの? もう平気?」
部屋の扉が開いて、私服姿の先輩が入ってくる。先輩を見た瞬間、項に触れられてぞっとしたことを思い出す。思わず後ずさると、先輩は困ったように微笑んだ。
「知らないところに来てびっくりしたよね。車の中で眠っちゃったから、そのまま俺の家に運んだんだ。志乃くんの家の住所がわからなくて」
「……え?」
「体調が悪かったのに、気づかなくてごめん。もっと早く気がついていたらよかった」
先輩は、本当に助けてくれただけだった? 僕はてっきり先輩が何かしたんだと思っていた……。
たちまち恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいになる。
「ぼ、僕こそ、すみません。最近ずっと、調子が悪かったんです」
「今は少し顔色がよさそうだけど……何か飲む?」
応接間に移動して、僕たちは使用人の女性が運んでくれたアイスティーを飲んだ。先輩は夕飯を食べていけばと勧めてくれたけれど、そこまでお世話にはなれない。
「そうだ、遅くなっちゃったから、お家に連絡した方がいいんじゃないかな。これから送っていくし」
先輩は、僕の学校鞄を渡してくれた。確かに、家の者たちは心配しているだろう。電話を入れておこうと、取り出したスマホに指を当てた。
「志乃くん」
顔を上げると、先輩がとても楽しそうに笑う。
「やっぱり、もっとこの家でゆっくりしていったらいいと思うよ」
先輩は正面のソファーから立ち上がって、すぐ目の前に来る。ぱっと僕の手からスマホを取り上げた。
「……先輩?」
「志乃くんは、すごく大事に育てられてきたんだね。だからこんなに無防備なのかな」
「せ、先輩、それ返してください」
「ちゃんと連絡しておいてあげる。具合が悪いからここに泊めますって。そうしたら誰も、志乃くんのことは心配しないでしょ」
……先輩は、何を言っているんだろう?
「あの噛み痕を見て、本当にびっくりしたよ。君はずっとアルファだと思っていたのに」
僕を見る先輩の瞳は、それまでとはまるで違っていた。口元は微笑んでいるのに、少しも笑っていない瞳。
ああ、そうだ。これは獣の目。肉食獣が草食動物を見る目だ。
「ねえ、志乃くん。君は氷室の……オメガなんだね」
――……氷室のオメガ。
それは、ずっと聞き続けた言葉。そしていつも、自分からは一番遠い言葉だった。美しく賢く誰からも求められる者の代名詞。
僕はそんな存在じゃない。幼い時から誰にも求められはしなかったんだ。
「僕は、氷室のオメガなんかじゃ……」
「オメガじゃなかったら、こんな反応はしない」
先輩の指が僕の耳の付け根から項に向かう。首筋を指がなぞった瞬間、まるで電流が走ったかのように体が大きく震えた。
「っ! あ!」
かっと頬が熱くなり、体温が一気に上がる。体を捻って先輩の手から逃れ、ソファーの端までずり下がった。まるで体中の水分が全て沸騰しているかのように熱い。肌と言う肌からじっとりと汗が滲み、喉がからからに乾いていく。
「ああ、ほんのりと甘い香りがする。本当に残念だな、本来ならむせ返るほど強く、きみの香りがするはずなのに」
「……な、何で」
先輩はスマホをテーブルに置いて、僕の体をソファーに押し倒した。先輩に掴まれた両手が熱くて、じんじんと痺れが広がる。
「や! やだっ!」
「ごめんね。無理やりなんて真似はしたくないけど、仕方ないんだ。上書きにはヒートを起こすのが一番早いから」
「……ヒート?」
「そう、ヒート。もう効いてきたでしょう?」
頭では先輩を殴りつけたいと思うのに、少しも力が入らない。僕の右手を持ち上げた先輩が、指先をぺろりと舌で舐めた。その途端に体が跳ね、自分の口から鼻にかかったような甘い声がこぼれる。
「……ゃ、あ」
「可愛いね。あの薬は四条の自信作なんだ、ずっと気持ちがいいだけですむから」
先輩は微笑みながら僕の制服のネクタイを外し、シャツのボタンも外した。体を押しのけようと思っても、指先にすら力が入らない。感じたくなんかないのに、先輩の手が触れた場所は、たちまち快感を拾っていく。
僕の上半身を裸にした先輩は、そっと胸の先に触れた。ぴんと尖ったそこを捏ねられて、嫌だと思うのに体が反応する。はくはくと浅い息をする僕を見ながら、先輩は両方の乳首をくりりと摘まみ上げた。
「ぁッ!」
下半身からは白濁がこぼれ、下着をべっとりと濡らす。あまりの衝撃に涙がこぼれ落ちた。
「イっちゃった? 本当に素直なんだね、体も心も。……やっぱり、液状にした薬は効果が早いな」
その言葉を聞いて、ようやく僕は気がついた。
先輩に勧められたアイスティー。あれに何か入っていたんだ。四条グループは、発情抑制剤や促進剤の開発で有名な企業だ。どうして何も疑わずに飲んでしまったんだろう。
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