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69.ミツドリの発情 ① ※
しおりを挟むドクンドクンと大きく聞こえるのは、僕の心臓の音だ。ミツドリは耳がいいけれど、こんなのは聞こえなくてもいいのに。
オリーが目を丸くして僕を見る。少しずつ近づいて、そっと唇に触れる。
⋯⋯柔らかい。
そう思った途端、広い胸の中にぎゅっと抱きしめられた。骨がきしむと思うほど強い力で、息が苦しい。ぴたりと頬をつけたオリーの体からも、ドクンドクンと大きな音が聞こえる。
⋯⋯ああ、これはオリーの胸の高鳴りだ。僕とオリー、一体どっちの心臓が強く跳ねているんだろう。
「⋯⋯ウェル、ラウェル」
僕を呼ぶ声には、切なさと苦しさが入り混じっている。顔を上げると、眉を寄せたオリーの顔が見える。額に口づけられれば、触れられた部分が熱い。
オリーの唇が少しずつ移動する。額から瞼、頬、そしてもう一度唇へと。何度も優しく触れた後に、今度はそろりと入って来た舌が、ゆっくりと口の中を探る。歯の裏を一つ一つ優しく舐めていく。
「⋯⋯オ、リー」
口の中に溜まった唾液が端からとろりと零れ落ちる。オリーは僕の口元を親指で撫でた。体がゆっくりとベッドに寝かされ、オリーの指が僕の服の襟にかかる。
「自分で、出来るよ⋯⋯」
「ラウェルのことは全部、俺がしたい」
オリーの強い瞳に、思わず頷いた。
ゆっくりと服が一枚一枚脱がされて、どんどん心細くなっていく。恥ずかしさに体がびくんと跳ねるたびに、慰めるようにオリーがちゅ、ちゅと口づけをくれた。
「んっ、オ⋯⋯リ⋯⋯」
口づけは、温かくて優しくて、心にぽっと明かりが灯るみたいだ。それなのに、体の奥がどんどん熱くなって、背筋がぞくぞくする。急に怖くなってオリーと呼ぶと、大丈夫だと囁かれた。オリーは自分も急いで服を脱ぎ、僕をゆっくりと抱きしめる。
「あっ」
「⋯⋯あ、あ⋯⋯ラウェル」
触れ合った互いの肌がしっとりと馴染んで、離れられなくなる。オリーが僕を撫でる指先の一つ一つに体が震えて、いつのまにか下半身が反応していた。
オリーの指が、僕の硬くなった場所を撫でる。そこはいつもより大きくなって、上を向いている。
「あっ⋯⋯オリー、やだ⋯⋯そこ、変なんだ」
「ラウェル、変じゃない。自然なことだ。好きな相手のことを考えたらこうなるんだ」
「好きな相手のこと? これ、変じゃないの?」
「少しも。⋯⋯可愛いし、嬉しい」
⋯⋯変じゃない、と聞いたら少しほっとした。それでも、自分でもろくに触れたことがない場所にさわられて、背中がぞくぞくする。オリーが上下に擦ると、体がビクンと跳ねた。僕はオリーの背にしがみついた。
「んっ、そこ、さわったら⋯⋯。オリー⋯⋯こわい」
「⋯⋯何も怖くない。気持ちよくなるだけだ、ラウェル」
「オリ⋯⋯あっ⋯⋯オリー!」
先からぴゅっと何かが出た。ぬちゅぬちゅと音が聞こえて、さらにオリーの手の動きが早くなる。ぬめりを帯びた手で擦られて自分の腰が自然に揺れる。お腹の奥の方が熱くて熱くてたまらない。オリーの背に爪を立てそうになるのを必死で我慢する。
「⋯⋯ッ! ぁっ、オリー、何か、何か出るよ。出ちゃ⋯⋯」
「うん、いいよ。出してごらん」
「⋯⋯あっ、や⋯⋯あ!」
「ああ、可愛いな⋯⋯ラウェル。そんな顔して⋯⋯」
オリーが僕の唇に唇を重ねた。ぐっと熱くなったものがオリーの手の中で大きく弾けた。
熱くて熱くて、気持ちいい。
体がびくんびくんと震えて、何も考えられなくなる。
長い指で中に残ったものも全て扱かれ、体に力が入らない。くたりとオリーにもたれかかると、髪に唇が寄せられた。
「今の⋯⋯?」
「ラウェルがちゃんと大人になったってこと」
「⋯⋯大人」
「そう、ちゃんと子種を出せただろう?」
僕は、顔が熱くなるのを感じた。
──⋯⋯大人になるって、体が成長して翼を出せることばかりじゃなかったんだ。知らないことばっかりだ。空を飛べるだけじゃ大人じゃない。
僕をじっと見ていたオリーが、ふっと優しい笑みを浮かべた。
「⋯⋯全部、教えるから。一緒に覚えていこう」
こくんと頷いたら、いい子だ、とオリーが囁いた。
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