現代魔法使い

不活化協会

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1章 二つの世界

6話 追放者

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魔法の世界ではあちらこちらに追放者という張り紙があった。

Reon 「追放者の張り紙か、最近多いなー。」

張り紙を1枚剥がし凝視しながら。

Reon 「この辺にも出たみたいだな、はち合わせないようにしねーとな。」

Kurumi 「追放者かーどんな姿をしてるんだろうね。」

Reon 「そらぁ、いかにもって感じの黒いローブを羽織ってんじゃねーの?」

2人で目を合わせ笑っている。

Reon 「学校も休みなんだからよー、町行こーぜ。」

Kurumi 「賛成、いこいこー。」

2人は、ホウキにまたがって飛び立った。見慣れた住宅街を抜け山を越えた先に様々な店が立ち並んでいた。ホウキを木々に立て歩いて店を見ていた。

Reon 「どこ行きたい?」

Kurumi 「まずは、ご飯だべよーよ。」

Reon 「そうだな、じゃああの店にしねーか?」

フォークとナイフの看板が目印のレストランに入っていった。

Kurumi 「カルボナーラ美味しそう!」

Reon 「このステーキ美味そう!」

店員 「ご注文は、お決まりでしょうか?」

Kurumi 「じゃあ、カルボナーラとステーキで。」

Reon 「サンキューKurumi!」

店員A  「かしこまりました。少々お待ち下さい。」

深々と頭を下げて戻って行った。奥の席で騒がしい客がいた。

? 「うま!なかなかいけんじゃねーかこれ。クチャ、クチャ。」

黒服の男性がステーキを何枚も食べ散らかしているので、奥では店員が店の奥でひそひそと話している。

店長「おい、アイツ追放者じゃないか?」

店員A 「店長まずいですよ。」

黒服の男「何話してんだよ、おいてめぇ?」

喧嘩ごしの声で店員を睨んだ。

黒服の男「せっかく人が飯食ってんのにうるせんだよ
。」


店員と店長は、さっきとは違いニコニコした表情を作りながらしらじらしく。

店員 A 「どうなさいましたか?」

黒服の男性 「どうなさいましたかじゃねんだよ。」

そう言いながら店員に手のひらを向けた。

黒服の男「Sand」

店員は服だけが残り砂になった。

辺りがザワつき、会計をせずに何人もの客が走り出し店を後にしている。Reonが目でKurumiに合図を送った。

Reon 「Swap space」

Reonが唱えながらKurumiの手を握ると一瞬にして、ホウキのある木にワープした。

Reon「店員には悪いが今の俺たちじゃ、逃げるしかねーぞ、Kurumi!」

Kurumi 「早く帰ろーよヤバすぎでしょ。」

慌てながらホウキにまたがり、家へ向かった。あまりの出来事に驚きと恐怖で2人とも何も話さず、各自家に帰って行った。

黒服の男 「チッ、ガキどもを逃がしたな。」

店内には砂と服が辺り一面に散らばっていた。


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