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二章・黒幕の妻になりたいのです
20・罰が重すぎます
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深夜の皇城近くにある別荘の一つであるリリタリオン家の屋敷では、静まり返る空気の中で専属メイドであるセリーヌとモカとモナは廊下を歩きながら心配する声を漏らしていた。
「ミリア様、大丈夫でしょうか?」
ふと、そう漏らすモカに隣を歩くモナも頷き口を開いた。
「公爵様との初めての夜だもんね」
「うん、さっきのミリア様の緊張した顔を見たら凄く心配」
「二人共、初めての夜と言ってもお二人は婚約しただけで結婚はまだなのよ?大奥様の仰った通り何も起こらないわ」
セリーヌはモカとモナを咎める様にそう言うと、二人は顔を見合わせ視線を向けると再度口を開いた。
「ですが、セリーヌさん…」
「ミリア様って、寝相がその…」
「あ…」
モカとモナは訴える目で言いにくそうに言うと、その言葉を察したセリーヌは表情を曇らせた。
どうか、公爵様が怪我をしませんように…!
三人はそう心の中で祈った。寝相の悪いミリアのせいでノアが怪我をしないようにと…
❋
「……」
き…気まずい…‥
夕食後、湯船に入り身なりを綺麗にした後に寝間着であるレース付きの白のキャミソールワンピースに着替えた私は黒と白で彩られたノアの部屋の黒くて大きなベッドの上で同じく湯船から上がるなり寝間着であるネイビー色のシャツにラフな黒いズボン姿のノアと背を向けて横になっていた。
後ろにノアがいる。部屋の中もベッドもノアの匂いがする…
緊張のせいか早くなる鼓動を感じながらベッドに頬を埋め瞼を閉じる。
うぅ…こんな状況で眠れるわけないよ!
数分後…
「‥スー…スー…‥」
「ふっ…」
いつの間にか眠りにつき静かに寝息を立てながら眠るミリアの顔を見ながらノアは小さく笑みを零した。
「今日は朝から色々と大変でしたからね…」
肩肘を着き頭を支えながらミリアの頬に掛かる紫色の髪を指先で絡めそっと耳に掛ける。
笑って泣いて怒って…いつも何をやらかすか分からない行動を取り目が離せなくなる。だからと言って、迷惑だとか邪魔だとか不快という感情はなく不思議と傍に居ると安心する。こんな感情を他人に抱いたのは初めてだ。何故、こんな感情になるのか分からない…
白くて柔らかなその頬を指先でそっとなぞると薄く開かれた薄紅色の唇が視界に入り指先が止まる。
「っ…」
これ以上は危険だ
ギシッ‥
息を呑み指先を離すと起き上がり黒の机に置かれた書類に視線を移す。
まだ公爵としての仕事が残ってる。今の内に片付けよう‥
ギュッ‥
「っ‥!?」
不意に、手を握られる感触に視線を落とすとミリアの手がしっかりと握られていた。
「ミリア、手を離して下さい」
「…ん…‥」
ギュゥゥ…
「…‥」
完全に眠りに落ちている状態で更に強く握り締めるミリアに、諦めた様に肩を落としベッドの上に倒れ込む。
ドサッ‥
「はぁ…」
「‥んぅ…」
「っ‥!?」
不意に、手を握っていた筈の手が外れ胸元に移り触れ足を絡ませてきたミリアに驚き固まる。
「はぁ…‥これは罰が重すぎます…」
耳が熱くなる感覚を感じながら空いている左手で目元を覆い隠し苦しげに呟いたのだった。
❋
翌日の朝、私とノアはリリタリオン家の本邸に帰るアルアとユノフィを見送る為に屋敷の外へと出ていた。
あぁ…見事に爆睡して快眠って…ノアと一緒にベッドで横になって快眠って…私の神経って…?それに、朝起きたらノアの姿もなかったし…私、何かしたのかな?…爆睡しすぎて全然記憶にない
腰の後ろに大きなリボンがあるフリル付きのベージュ色のドレスに赤いパンプスを履き紫色の長い髪を編み込み下の方でお団子にした姿の私は昨晩の自身の行動に内心呆れまくっていた。
「どうしたの?もしかして、体調が悪いのかしら?」
「いえ、そんな事はありません!凄く元気です!」
自分でもびっくりする程に
心配そうに覗き込むマゼンタ色のレース付きのドレスに黒のヒールを履きクリーム色の髪を耳の横に垂らし黄土色のリボンで三つ編みにした姿のユノフィに慌てて否定の言葉を口にするとふと、ユノフィの隣に立つ白のシャツとロイヤルブルー色のウエストコートに灰色のズボンと黒の靴を履いたアルアと目が合いすかさず視線を逸らす。
結局、ノアのお父さんとは打ち解けられないままか…
「ミリア嬢」
「は、はいっ!?」
突然、アルアから名前を呼ばれ顔を上げる。
え…今、名前‥
「息子の事をよろしく頼む」
「っ…」
ノアと同じ藍色の瞳が真っ直ぐに見つめられるなりそう言われ驚き目を見開く。
「こちらこそ、その…これからよろしくお願いします」
改めてそう言いつつ頭を下げると柔らかな声が掛けられた。
「ふふっ、あなた達の結婚式が早く見たいわね」
「え?」
ユノフィの言葉に思わず顔を上げると、ユノフィは柔らかな笑みを浮かべアルアは顔を逸らしていた。
「ふふふっ、孫の顔も早く見たいわ」
「えっと…」
流石にそれは気が早すぎです、お義母様。それに、そもそも結婚出来るかどうかも定かじゃないし…
チラッと隣に立つアイスブルーのシャツに灰色のウエストコートとズボンと黒の靴を履いた姿のノアを見ると平然とした顔で口を開いた。
「母上、孫以前にまだ婚約して間もないので結婚はまだ先の話です」
そうだよね、まだ一ヶ月経ってないし…
「ですが、母上の期待には応えられると思いますのでご心配なさらないで下さい」
え…
「ええ、気長に待っているわね」
「はい」
はいっ!?え、それって…
予想外の言葉に隣に立つノアを凝視する。
「じゃあ、そろそろ行くわね」
「ノア、悪い事は言わない。皇室から手を引け」
真剣な顔でそう言うアルアにノアは無表情のまま淡々と言い返した。
「父上のお気持ちは理解出来ますが、それは出来ません」
「お前はリリタリオン家の当主なのだぞ!?いい加減、本邸に戻って来い」
「分かっています。私が戻らなければ、父上が母上と二人っきりで過ごせませんから」
「ふんっ、そう言う事を言っているんじゃない!」
あ、図星だ
耳を赤らめ顔を逸らし言い返すアルアを他所にノアは話を続けた。
「父上と母上には感謝しています。ですが、それは出来ません。なので、これからも私の身勝手な我儘にお付き合い下さい」
「な‥っ!?」
「ふふっ、ノアらしいわね」
「この…ふざけ‥」
「ほら、早く帰るわよ」
「っ…」
再び怒り出しそうなアルアを止めるようにユノフィは腕を組み帰る様に促すと、アルアは押し黙り転移魔法を発動させた。
「また会いましょうね、ミリア」
「はい!」
笑みを浮かべながら空いている手で小さく手を振るユノフィに頷くと眩い光に包まれながら二人は帰って行った。
「では、私達も戻りましょうか…」
「あ…あの、ノア!」
「…?」
背を向け戻ろうとするノアに慌てて声を掛け呼び止めると藍色の瞳と目が合った。
「さっきの言葉…どういう意味ですか?期待…してもいいんですか?」
唇をぎゅっと結びそう問いかけると、ノアは僅かに口角を上げ呟いた。
「ご想像にお任せします」
「っ…」
ノアの意地悪‥っ!
「ミリア様、大丈夫でしょうか?」
ふと、そう漏らすモカに隣を歩くモナも頷き口を開いた。
「公爵様との初めての夜だもんね」
「うん、さっきのミリア様の緊張した顔を見たら凄く心配」
「二人共、初めての夜と言ってもお二人は婚約しただけで結婚はまだなのよ?大奥様の仰った通り何も起こらないわ」
セリーヌはモカとモナを咎める様にそう言うと、二人は顔を見合わせ視線を向けると再度口を開いた。
「ですが、セリーヌさん…」
「ミリア様って、寝相がその…」
「あ…」
モカとモナは訴える目で言いにくそうに言うと、その言葉を察したセリーヌは表情を曇らせた。
どうか、公爵様が怪我をしませんように…!
三人はそう心の中で祈った。寝相の悪いミリアのせいでノアが怪我をしないようにと…
❋
「……」
き…気まずい…‥
夕食後、湯船に入り身なりを綺麗にした後に寝間着であるレース付きの白のキャミソールワンピースに着替えた私は黒と白で彩られたノアの部屋の黒くて大きなベッドの上で同じく湯船から上がるなり寝間着であるネイビー色のシャツにラフな黒いズボン姿のノアと背を向けて横になっていた。
後ろにノアがいる。部屋の中もベッドもノアの匂いがする…
緊張のせいか早くなる鼓動を感じながらベッドに頬を埋め瞼を閉じる。
うぅ…こんな状況で眠れるわけないよ!
数分後…
「‥スー…スー…‥」
「ふっ…」
いつの間にか眠りにつき静かに寝息を立てながら眠るミリアの顔を見ながらノアは小さく笑みを零した。
「今日は朝から色々と大変でしたからね…」
肩肘を着き頭を支えながらミリアの頬に掛かる紫色の髪を指先で絡めそっと耳に掛ける。
笑って泣いて怒って…いつも何をやらかすか分からない行動を取り目が離せなくなる。だからと言って、迷惑だとか邪魔だとか不快という感情はなく不思議と傍に居ると安心する。こんな感情を他人に抱いたのは初めてだ。何故、こんな感情になるのか分からない…
白くて柔らかなその頬を指先でそっとなぞると薄く開かれた薄紅色の唇が視界に入り指先が止まる。
「っ…」
これ以上は危険だ
ギシッ‥
息を呑み指先を離すと起き上がり黒の机に置かれた書類に視線を移す。
まだ公爵としての仕事が残ってる。今の内に片付けよう‥
ギュッ‥
「っ‥!?」
不意に、手を握られる感触に視線を落とすとミリアの手がしっかりと握られていた。
「ミリア、手を離して下さい」
「…ん…‥」
ギュゥゥ…
「…‥」
完全に眠りに落ちている状態で更に強く握り締めるミリアに、諦めた様に肩を落としベッドの上に倒れ込む。
ドサッ‥
「はぁ…」
「‥んぅ…」
「っ‥!?」
不意に、手を握っていた筈の手が外れ胸元に移り触れ足を絡ませてきたミリアに驚き固まる。
「はぁ…‥これは罰が重すぎます…」
耳が熱くなる感覚を感じながら空いている左手で目元を覆い隠し苦しげに呟いたのだった。
❋
翌日の朝、私とノアはリリタリオン家の本邸に帰るアルアとユノフィを見送る為に屋敷の外へと出ていた。
あぁ…見事に爆睡して快眠って…ノアと一緒にベッドで横になって快眠って…私の神経って…?それに、朝起きたらノアの姿もなかったし…私、何かしたのかな?…爆睡しすぎて全然記憶にない
腰の後ろに大きなリボンがあるフリル付きのベージュ色のドレスに赤いパンプスを履き紫色の長い髪を編み込み下の方でお団子にした姿の私は昨晩の自身の行動に内心呆れまくっていた。
「どうしたの?もしかして、体調が悪いのかしら?」
「いえ、そんな事はありません!凄く元気です!」
自分でもびっくりする程に
心配そうに覗き込むマゼンタ色のレース付きのドレスに黒のヒールを履きクリーム色の髪を耳の横に垂らし黄土色のリボンで三つ編みにした姿のユノフィに慌てて否定の言葉を口にするとふと、ユノフィの隣に立つ白のシャツとロイヤルブルー色のウエストコートに灰色のズボンと黒の靴を履いたアルアと目が合いすかさず視線を逸らす。
結局、ノアのお父さんとは打ち解けられないままか…
「ミリア嬢」
「は、はいっ!?」
突然、アルアから名前を呼ばれ顔を上げる。
え…今、名前‥
「息子の事をよろしく頼む」
「っ…」
ノアと同じ藍色の瞳が真っ直ぐに見つめられるなりそう言われ驚き目を見開く。
「こちらこそ、その…これからよろしくお願いします」
改めてそう言いつつ頭を下げると柔らかな声が掛けられた。
「ふふっ、あなた達の結婚式が早く見たいわね」
「え?」
ユノフィの言葉に思わず顔を上げると、ユノフィは柔らかな笑みを浮かべアルアは顔を逸らしていた。
「ふふふっ、孫の顔も早く見たいわ」
「えっと…」
流石にそれは気が早すぎです、お義母様。それに、そもそも結婚出来るかどうかも定かじゃないし…
チラッと隣に立つアイスブルーのシャツに灰色のウエストコートとズボンと黒の靴を履いた姿のノアを見ると平然とした顔で口を開いた。
「母上、孫以前にまだ婚約して間もないので結婚はまだ先の話です」
そうだよね、まだ一ヶ月経ってないし…
「ですが、母上の期待には応えられると思いますのでご心配なさらないで下さい」
え…
「ええ、気長に待っているわね」
「はい」
はいっ!?え、それって…
予想外の言葉に隣に立つノアを凝視する。
「じゃあ、そろそろ行くわね」
「ノア、悪い事は言わない。皇室から手を引け」
真剣な顔でそう言うアルアにノアは無表情のまま淡々と言い返した。
「父上のお気持ちは理解出来ますが、それは出来ません」
「お前はリリタリオン家の当主なのだぞ!?いい加減、本邸に戻って来い」
「分かっています。私が戻らなければ、父上が母上と二人っきりで過ごせませんから」
「ふんっ、そう言う事を言っているんじゃない!」
あ、図星だ
耳を赤らめ顔を逸らし言い返すアルアを他所にノアは話を続けた。
「父上と母上には感謝しています。ですが、それは出来ません。なので、これからも私の身勝手な我儘にお付き合い下さい」
「な‥っ!?」
「ふふっ、ノアらしいわね」
「この…ふざけ‥」
「ほら、早く帰るわよ」
「っ…」
再び怒り出しそうなアルアを止めるようにユノフィは腕を組み帰る様に促すと、アルアは押し黙り転移魔法を発動させた。
「また会いましょうね、ミリア」
「はい!」
笑みを浮かべながら空いている手で小さく手を振るユノフィに頷くと眩い光に包まれながら二人は帰って行った。
「では、私達も戻りましょうか…」
「あ…あの、ノア!」
「…?」
背を向け戻ろうとするノアに慌てて声を掛け呼び止めると藍色の瞳と目が合った。
「さっきの言葉…どういう意味ですか?期待…してもいいんですか?」
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