71 / 77
三章・推しとの境界線
16・推し以外のダンスの誘いを受けてしまいました
三日後の夜の二十時頃、王都の南街にあるロブリティス家が経営しているサロンに仮面パーティーとしてタキシードやドレスを身に纏い仮面を着けた人々が招待状を手に入って行った。
「招待状をお見せ下さい」
「はい」
出入口にて、招待状を確認する黒服の男の言葉に長い黒髪を銀の丸型のバレッタで下の方でまとめお団子にし横髪を垂らし大胆にも背中が見え腰の背後には大きなリボンとフリルのスカートの左部分が太腿が見えるくらい開けられた黒のドレスと側面にブラックダイヤモンドが散りばめられた黒のハイヒールを履き銀の薔薇のピアスに黒と赤の指輪二つを中指に着け黒い仮面を着けたスカーレットの瞳をした私は手に持っていた黒い蝶の朱印が押された招待状を差し出した。
「確かに、拝受致しました。お進み下さい」
ふぅ…良かった
通常、招待された者のみが持っているロブリティス伯爵とロブリティス小伯爵からの招待状はシュリアとマリンが密かにノアが偽装して作った招待状を似せて作り持たせてくれた物だった。
ガチャ…カッ…カッ…カッ…カッ…
うっ…視線が凄い…‥
促されるがまま中に入ると黒の床に金の装飾が散りばめられた会場内に居た仮面を着けた招待客達から視線を浴び内心逃げ腰になる。
指輪で髪と瞳を変えて入る前に食べた飴玉で声も変えたからミリアって分かる筈はないのに何でこんなに見られてるんだろう…?
一方、会場内に居る招待客達は新たに入って来た露出度高めの黒のドレスを着た謎のレディに釘付けになっていた。
「あのレディ、凄く綺麗だな…」
「ああ、一人で来たみたいだが声を掛けてみようかな…」
「ねぇ、見て。あの人、凄く大胆なドレスなのにミステリアスな雰囲気で凄く綺麗だわ」
「そうね、つい見惚れちゃう…」
そんな招待客達の声を知らず当の本人は周りの視線に内心萎縮していた。
どうしよう…引き返して逃げたいんだけど…
『…大丈夫?ミリアさん』
っ‥!?
銀の薔薇のピアスを通して聞こえたシュリアの声に萎縮していた気持ちを払い周りを見渡す。
『ミリア様、周りの招待客達は気にせずロブリティス伯爵とロブリティス小伯爵をお探し下さい』
マリンの声に視線を巡らせると五、六人の男性達と話をするオリーブ色の髪に黒い瞳を持ち白のシャツにクリーム色のウエストコートをしトマトレッドのアスコットタイとアクアグリーンのズボンに赤の刺繍が入ったアクアグリーンのタキシードを着たサックスブルーの仮面を着けた男に目が止まり眉を寄せる。
あれかな…?仮面を着けてるから確証はないけど、皇室のパーティーでアイリスに迫っていた人物と背丈や体格と髪や瞳の色が同じだし…
…タッ…タッ…
目を細め凝視しながらな頭を悩ませているとこちらに向かって来る足音に気づき振り向く。
‥カッ…
「初めまして、素敵なレディ」
「…?」
振り向くなり焦げ茶色の髪に白の仮面を着けた男性にそう言われ首を傾げる。
「宜しければ、これから始まるダンスを一緒に踊って頂けますか?」
「え…」
タッタッタッ…
「僕と一緒に踊って下さいませ!」
「いや、俺と一緒にどうですか?」
突然、横から入って来たネイビーブルーの髪にクリームイエローの仮面を着けた男と黒髪に藍色の仮面を着けた男に驚き戸惑う。
「えっと…」
ダンスはノアとしか踊りたくないのに!
…タッ…タッ…
「失礼、私もダンスの申し込みをしても宜しいでしょうか?」
「え…」
また増えた!?
茶髪の髪にベビーブルーの瞳を持ち白のシャツにエンパイアブルーのウエストコートに焦げ茶色のアスコットタイをしスチールグレイのタキシードにズボンを履き紫色の仮面を着けた痩せ型の地味な男が追加され更に頭が混乱する。
どうしようっ!?四人に誘われるだなんて予想外過ぎてどうしていいか分かんないっ!取り敢えず、断る?でも、パートナーいないから断る理由がないし…
混乱しながらも内心で自問自答をしているとふと、最後に入って来た男と目が合った。
この人…痩せ型で地味な感じだけど所作は凄く綺麗だったなぁ…って、そんな事考えてる場合じゃないっ!ダンス…ダンス…ああ!もうっ!どうにでもなれっ!
スッ…
「ありがとうございます」
ギュッ…
「っ…」
堪らず手を差し出した相手は最後に入って来た紫色の仮面をした男だった。男は僅かに口角を上げお礼の言葉を述べると差し出した手を握りその甲にそっと唇を寄せた。
…チュッ‥
「…っ」
綺麗で柔らかなその動作に目を奪われキスを落とされるなり息を呑むとそのタイミングで会場内に音楽が流れ始めた。
「では、踊りましょうか?黒い仮面の素敵なレディ」
「…はい」
一方、会場外から通信のアーティファクトを通してサポートをしていたシュリアとマリンは予想外のトラブルに慌てていた。
「あれ!?全然通らない!?あー!もしもーし!ミリアさん?」
「シュリアさん、まさか完成前のアーティファクトだったとかじゃないですよね?」
路地裏にて、黒のローブを羽織ったマリンは同じ装いのシュリアに眉を寄せ問いかけた。
「えっと…実は、そうなのよね」
「…‥」
苦笑いを浮かべながら頷いたシュリアにマリンは心底呆れた視線を向けたのだった。
「招待状をお見せ下さい」
「はい」
出入口にて、招待状を確認する黒服の男の言葉に長い黒髪を銀の丸型のバレッタで下の方でまとめお団子にし横髪を垂らし大胆にも背中が見え腰の背後には大きなリボンとフリルのスカートの左部分が太腿が見えるくらい開けられた黒のドレスと側面にブラックダイヤモンドが散りばめられた黒のハイヒールを履き銀の薔薇のピアスに黒と赤の指輪二つを中指に着け黒い仮面を着けたスカーレットの瞳をした私は手に持っていた黒い蝶の朱印が押された招待状を差し出した。
「確かに、拝受致しました。お進み下さい」
ふぅ…良かった
通常、招待された者のみが持っているロブリティス伯爵とロブリティス小伯爵からの招待状はシュリアとマリンが密かにノアが偽装して作った招待状を似せて作り持たせてくれた物だった。
ガチャ…カッ…カッ…カッ…カッ…
うっ…視線が凄い…‥
促されるがまま中に入ると黒の床に金の装飾が散りばめられた会場内に居た仮面を着けた招待客達から視線を浴び内心逃げ腰になる。
指輪で髪と瞳を変えて入る前に食べた飴玉で声も変えたからミリアって分かる筈はないのに何でこんなに見られてるんだろう…?
一方、会場内に居る招待客達は新たに入って来た露出度高めの黒のドレスを着た謎のレディに釘付けになっていた。
「あのレディ、凄く綺麗だな…」
「ああ、一人で来たみたいだが声を掛けてみようかな…」
「ねぇ、見て。あの人、凄く大胆なドレスなのにミステリアスな雰囲気で凄く綺麗だわ」
「そうね、つい見惚れちゃう…」
そんな招待客達の声を知らず当の本人は周りの視線に内心萎縮していた。
どうしよう…引き返して逃げたいんだけど…
『…大丈夫?ミリアさん』
っ‥!?
銀の薔薇のピアスを通して聞こえたシュリアの声に萎縮していた気持ちを払い周りを見渡す。
『ミリア様、周りの招待客達は気にせずロブリティス伯爵とロブリティス小伯爵をお探し下さい』
マリンの声に視線を巡らせると五、六人の男性達と話をするオリーブ色の髪に黒い瞳を持ち白のシャツにクリーム色のウエストコートをしトマトレッドのアスコットタイとアクアグリーンのズボンに赤の刺繍が入ったアクアグリーンのタキシードを着たサックスブルーの仮面を着けた男に目が止まり眉を寄せる。
あれかな…?仮面を着けてるから確証はないけど、皇室のパーティーでアイリスに迫っていた人物と背丈や体格と髪や瞳の色が同じだし…
…タッ…タッ…
目を細め凝視しながらな頭を悩ませているとこちらに向かって来る足音に気づき振り向く。
‥カッ…
「初めまして、素敵なレディ」
「…?」
振り向くなり焦げ茶色の髪に白の仮面を着けた男性にそう言われ首を傾げる。
「宜しければ、これから始まるダンスを一緒に踊って頂けますか?」
「え…」
タッタッタッ…
「僕と一緒に踊って下さいませ!」
「いや、俺と一緒にどうですか?」
突然、横から入って来たネイビーブルーの髪にクリームイエローの仮面を着けた男と黒髪に藍色の仮面を着けた男に驚き戸惑う。
「えっと…」
ダンスはノアとしか踊りたくないのに!
…タッ…タッ…
「失礼、私もダンスの申し込みをしても宜しいでしょうか?」
「え…」
また増えた!?
茶髪の髪にベビーブルーの瞳を持ち白のシャツにエンパイアブルーのウエストコートに焦げ茶色のアスコットタイをしスチールグレイのタキシードにズボンを履き紫色の仮面を着けた痩せ型の地味な男が追加され更に頭が混乱する。
どうしようっ!?四人に誘われるだなんて予想外過ぎてどうしていいか分かんないっ!取り敢えず、断る?でも、パートナーいないから断る理由がないし…
混乱しながらも内心で自問自答をしているとふと、最後に入って来た男と目が合った。
この人…痩せ型で地味な感じだけど所作は凄く綺麗だったなぁ…って、そんな事考えてる場合じゃないっ!ダンス…ダンス…ああ!もうっ!どうにでもなれっ!
スッ…
「ありがとうございます」
ギュッ…
「っ…」
堪らず手を差し出した相手は最後に入って来た紫色の仮面をした男だった。男は僅かに口角を上げお礼の言葉を述べると差し出した手を握りその甲にそっと唇を寄せた。
…チュッ‥
「…っ」
綺麗で柔らかなその動作に目を奪われキスを落とされるなり息を呑むとそのタイミングで会場内に音楽が流れ始めた。
「では、踊りましょうか?黒い仮面の素敵なレディ」
「…はい」
一方、会場外から通信のアーティファクトを通してサポートをしていたシュリアとマリンは予想外のトラブルに慌てていた。
「あれ!?全然通らない!?あー!もしもーし!ミリアさん?」
「シュリアさん、まさか完成前のアーティファクトだったとかじゃないですよね?」
路地裏にて、黒のローブを羽織ったマリンは同じ装いのシュリアに眉を寄せ問いかけた。
「えっと…実は、そうなのよね」
「…‥」
苦笑いを浮かべながら頷いたシュリアにマリンは心底呆れた視線を向けたのだった。
あなたにおすすめの小説
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
姉の方を所望していたと言った婚約者に、突然連れ帰られて気づいたら溺愛されています
もちもちほっぺ
恋愛
侯爵家の地下室に住み、姉の食べかけで飢えをしのぎ、婚約者には初対面で「老婆のようだ、姉の方がよかった」と言われた令嬢リリアーナ。
ある日その婚約者に問答無用で公爵邸に連れ帰られた。
庭の恵みを口にするたびに肌が輝き、髪が艶めき、体に力が満ちていく。首に巻いたお守りの秘密、十数年続く国の不作の真実、虐げられ続けた令嬢の出生の謎。
全てが明かされる時、地下室令嬢の逆転劇が始まる。
なお婚約者は今日も庭でグルメリポートを最後まで聞いている。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―
佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。
19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。
しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。
突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。
「焦らず、お前のペースで進もう」
そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。
けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。
学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。
外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。
「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」
余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。
理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。
「ゆっくり」なんて、ただの建前。
一度火がついた熱は、誰にも止められない。
兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。
カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~
伊吹美香
恋愛
ウエディングプランナーとして働く菱崎由華
結婚式当日に花嫁に逃げられた建築会社CEOの月城蒼空
幼馴染の二人が偶然再会し、花嫁に逃げられた蒼空のメンツのために、カモフラージュ婚をしてしまう二人。
割り切った結婚かと思いきや、小さいころからずっと由華のことを想っていた蒼空が、このチャンスを逃すはずがない。
思いっきり溺愛する蒼空に、由華は翻弄されまくりでパニック。
二人の結婚生活は一体どうなる?
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
俺様上司に今宵も激しく求められる。
藤白ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389