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○月×日
退屈すぎて何もする事がない。
本があればなあと呟いたら、使用人が大量に本を抱えてきた。
陛下からの贈り物ですと言われた。
図書室に通いつめていたからだろうか。
少しは暇潰しになるかもしれない。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
○月×日
また本が大量に届いた。やはり王からだそうだ。
一緒に本棚まで届いていて、使用人が組み立てていた。
手伝おうかと言ったら大丈夫ですと断られた。
本の種類は小説から情報誌まで様々だった。やはり国の事が書いてあるものが面白かった。
王にありがとうと伝えてくれと言ったら、お会いになりますかと聞かれた。
忙しいだろうし、まだいいと告げると使用人は寂しそうだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
○月×日
使用人の話によると、王族だと言う来客者は城の中を我が物顔で歩き回っているらしい。使用人達をこきつかっているという。
客なのにか?と聞いてみたら、彼は王族であると同時に王のお妃候補だったので
逆らえないし、彼は王が昔世話になった人物の子どもなんだそうだ。
彼もそれを自覚しているので態度が大きいのですと使用人は言った。
エナさんだって立場は同じじゃないかと突っ込んでみたら、性格の問題ですとよくわからない回答をされた。だから王もそれが分かっているし、表面上は良くしていても本気で相手にしていないから安心して下さいと。
確かにそんな人物が王妃になったら国の金使い込みそうだよな。俺が国民だったらそんな王妃は嫌だな。お前たちも大変だなと言ったら、なぜか使用人は口をあんぐりと開けていた。
嫉妬はしたことないのですかと聞かれたから、昔の彼女にならあると言えば、使用人が元気を無くしていた。意味がわからなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
○月×日
後宮の使用人達の噂を聞いてしまった。
来客者の目的は王との結婚だそうだ。
もう婚約者は決まっているらしいし、無理なんじゃないかと思ったが、やはりプライドの高い人間ならば許せないのかもしれない。
というか、今気づいたが使用人は来客者を彼と言った。って事は男か。
本当に男でもお妃候補になれるんだなあと改めて感心してしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
○月×日
今日は部屋から絶対に出ないで下さいと言われたが、元気なのに閉じこもっているのはしんどかった。
ちょっとだけならいいよなと庭園に行って池を眺めていたら、遠くの方で声がした。
少し高めの声と低い声。
一人は王だった。
見つかってはまずいと物陰に隠れて様子を見ていたら、さっきまで俺のいた場所に王と知らない男と使用人、さらに大臣達がやってきた。移動しといてよかった。また怒られたら嫌だから。
王の隣を陣取っている男はちょっと女のような細身の男性だった。顔も女性的だ。王の腕に自分の腕を絡めて嬉しそうに笑って話しかけていた。
王は眉間にシワを寄せながら、あまり表情を変えずに彼の話に頷いていた。
腕を外す事はしなかったが、代わりに周りの大臣達がハラハラと心配そうに顔色を悪くしていた。
王も大変だな。俺なら男にあんな風にしがみつかれたら気持ち悪いだけだし。
それとも、別に嫌じゃないから黙って好きにさせてるのか。
よく見ると王はたまに眉間を指で押さえて頭を振る仕草をしていた。
顔色もこの前見た時よりも悪い。
あれからさらに疲労が溜まっているのかもしれない。
来客者はそれが気にならないのか、ずっと王の隣で話し続けていた。
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○月×日
退屈すぎて何もする事がない。
本があればなあと呟いたら、使用人が大量に本を抱えてきた。
陛下からの贈り物ですと言われた。
図書室に通いつめていたからだろうか。
少しは暇潰しになるかもしれない。
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○月×日
また本が大量に届いた。やはり王からだそうだ。
一緒に本棚まで届いていて、使用人が組み立てていた。
手伝おうかと言ったら大丈夫ですと断られた。
本の種類は小説から情報誌まで様々だった。やはり国の事が書いてあるものが面白かった。
王にありがとうと伝えてくれと言ったら、お会いになりますかと聞かれた。
忙しいだろうし、まだいいと告げると使用人は寂しそうだった。
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○月×日
使用人の話によると、王族だと言う来客者は城の中を我が物顔で歩き回っているらしい。使用人達をこきつかっているという。
客なのにか?と聞いてみたら、彼は王族であると同時に王のお妃候補だったので
逆らえないし、彼は王が昔世話になった人物の子どもなんだそうだ。
彼もそれを自覚しているので態度が大きいのですと使用人は言った。
エナさんだって立場は同じじゃないかと突っ込んでみたら、性格の問題ですとよくわからない回答をされた。だから王もそれが分かっているし、表面上は良くしていても本気で相手にしていないから安心して下さいと。
確かにそんな人物が王妃になったら国の金使い込みそうだよな。俺が国民だったらそんな王妃は嫌だな。お前たちも大変だなと言ったら、なぜか使用人は口をあんぐりと開けていた。
嫉妬はしたことないのですかと聞かれたから、昔の彼女にならあると言えば、使用人が元気を無くしていた。意味がわからなかった。
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○月×日
後宮の使用人達の噂を聞いてしまった。
来客者の目的は王との結婚だそうだ。
もう婚約者は決まっているらしいし、無理なんじゃないかと思ったが、やはりプライドの高い人間ならば許せないのかもしれない。
というか、今気づいたが使用人は来客者を彼と言った。って事は男か。
本当に男でもお妃候補になれるんだなあと改めて感心してしまった。
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○月×日
今日は部屋から絶対に出ないで下さいと言われたが、元気なのに閉じこもっているのはしんどかった。
ちょっとだけならいいよなと庭園に行って池を眺めていたら、遠くの方で声がした。
少し高めの声と低い声。
一人は王だった。
見つかってはまずいと物陰に隠れて様子を見ていたら、さっきまで俺のいた場所に王と知らない男と使用人、さらに大臣達がやってきた。移動しといてよかった。また怒られたら嫌だから。
王の隣を陣取っている男はちょっと女のような細身の男性だった。顔も女性的だ。王の腕に自分の腕を絡めて嬉しそうに笑って話しかけていた。
王は眉間にシワを寄せながら、あまり表情を変えずに彼の話に頷いていた。
腕を外す事はしなかったが、代わりに周りの大臣達がハラハラと心配そうに顔色を悪くしていた。
王も大変だな。俺なら男にあんな風にしがみつかれたら気持ち悪いだけだし。
それとも、別に嫌じゃないから黙って好きにさせてるのか。
よく見ると王はたまに眉間を指で押さえて頭を振る仕草をしていた。
顔色もこの前見た時よりも悪い。
あれからさらに疲労が溜まっているのかもしれない。
来客者はそれが気にならないのか、ずっと王の隣で話し続けていた。
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