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第1話 ノート忘れて学校が動物園になった日
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あの朝、私は人生最大の失敗をした。
いや、失敗なんてレベルじゃない。
これは事故だ。大惨事だ。人類史に残る大失態だ。
教室の机の上に、あのノートを忘れたのだ。
『男子取扱説明書(動物分類版)』
2年間かけて、こっそり観察してきた男子たちの生態を、びっしり書き込んだ超極秘ノート。
犬系は頭撫でると寿命3年延びる。
猫系は無視すると膝に乗ってくる。
蛇系は毎日「世界で一番好き」って言わないと首絞められる。
……みたいな、完全にアウトな内容が、全ページに渡って書かれてる。
しかも、クラスの男子12人の名前入りで。実名で。フルネームで。
それが今、教室中で回し読みされてる。
終わった。
私の人生、今日で終わった。
「これ、めっちゃ当たってるwww」
「俺、完全に犬系じゃんw」
「蛇系怖すぎ」
「伝説のポケモンって天城のことだろ!?」
教室が動物園みたいに大騒ぎ。
いや、動物園どころじゃない。サファリパークだ。猛獣注意だ。
私は自分の席で、冷や汗ダラダラで固まってた。
心臓が、バクバク鳴ってる。
喉が、カラカラに乾いてる。
手が、ガクガク震えてる。
これ、完全に死ぬやつだ。
「こころー! これ見た!?」
幼馴染みの大和撫人が、尻尾が見えそうな勢いで駆け寄ってくる。
あ、犬系だ。
「み、見たよ……」
私が震える声で答えると、撫人はニヤニヤしながらノートを開いた。
「犬系幼馴染み・大和撫人。特徴:尻尾が見えそうなくらい素直。放置すると拗ねる。取扱い方:頭撫でると寿命3年延びる。危険度★★★☆☆」
撫人が声に出して読み上げる。
教室中が爆笑。
「撫人、マジで犬じゃんwww」
「尻尾見えてるぞwww」
「寿命3年延びるって何www」
撫人は顔を真っ赤にしながらも、嬉しそうに笑ってる。
「でさ、誰が書いたんだろうなー?」
撫人が私の顔を覗き込んでくる。
「まさか……こころ、お前じゃねーよな?」
ドキン。
心臓が跳ねた。
「ち、違うよ! 私じゃないよ!」
私が必死に否定すると、教室の空気が変わった。
生徒会長の月読零が、クールな顔で近づいてきた。
「……僕のこと、猫系って書いてあるけど。本当かな?」
零がノートを開く。
「猫系生徒会長・月読零。特徴:普段はクール。でも特定の人の前でだけデレる。取扱い方:無視すると膝に乗ってくる。危険度★★★★★」
零が声に出して読み上げる。
教室中が「おおおお」と盛り上がる。
「生徒会長、デレるの!?」
「膝に乗るって何www」
「危険度MAX怖いwww」
零は顔を赤くしながらも、私をじっと見てる。
「……桜井さん、これ書いたの、君だろ?」
え。
なんでバレた。
「ち、違います! 私じゃないです!」
私が必死に否定すると、後輩の白蛇悠真が笑顔で近づいてきた。
笑顔だけど、目が笑ってない。
「先輩、これ書いてたのって……もしかして僕のこと一番詳しく書いてくれてる?」
悠真がノートを開く。
「蛇系ヤンデレ後輩・白蛇悠真。特徴:笑顔で束縛。他の男子と話すと即嫉妬。取扱い方:毎日『世界で一番好き』って言わないと首絞められる。危険度★★★★★★」
悠真が声に出して読み上げる。
教室中が「ヒエッ」と引く。
「首絞められるって何www」
「危険度MAXオーバーwww」
「白蛇、お前ヤンデレだったのかwww」
悠真は笑顔のまま、私の手を握った。
「先輩、僕のこと、そんなに見ててくれたんですね」
怖い。
笑顔が怖い。
「ち、違うから! これ私じゃないから!」
私が必死に否定すると、ハムスター系の小倉ひまが頬を赤くして近づいてきた。
「こ、こころちゃん……僕のこと、可愛いって書いてくれてる……?」
ひまがノートを開く。
「ハムスター系癒し男子・小倉ひま。特徴:小動物系。押しに弱すぎて即赤面。取扱い方:優しく抱きしめると頬袋に幸せ貯める。危険度★☆☆☆☆。でもキスで気絶する」
ひまが声に出して読み上げる。
教室中が「かわいいwww」と盛り上がる。
「ひま、マジでハムスターwww」
「頬袋に幸せ貯めるって何www」
「キスで気絶するって可愛すぎwww」
ひまは顔を真っ赤にしながら、私を見てる。
「こ、こころちゃん……これ、本当に僕のこと……?」
涙目。
可愛い。
でも今はそれどころじゃない。
「ち、違うから! 私じゃないから!」
私が必死に否定すると、教室の扉が開いた。
担任の佐藤先生(25歳独身)が入ってくる。
「みんなー、朝のHR始めるわよー」
佐藤先生がノートを見つける。
「あら、これ何?」
佐藤先生がノートを開く。
そして、爆笑した。
「これ、めっちゃ面白いじゃない!! 私も書いて!!」
先生まで乱入。
教室中が大爆笑。
「先生www」
「先生も動物なのwww」
「先生は何系ですかwww」
佐藤先生は目をキラキラさせながら、私を見た。
「桜井さん、これ書いたの、あなたでしょ?」
え。
なんでバレた。
「ち、違います! 私じゃないです!」
私が必死に否定すると、佐藤先生はニヤニヤしながら言った。
「嘘つかないの。筆跡見たらわかるわよ」
終わった。
私の人生、今日で終わった。
教室中が私を見てる。
犬が尻尾振ってる。
猫が耳ピクピクさせてる。
蛇が舌ペロリ。
ハムスターが頬袋膨らませてる。
全員、私を取り囲んでる。
「「「「これ、お前が書いたんだろ?」」」」
12人の動物男子が、一斉に私に詰め寄る。
距離が、近い。
息が、当たる。
体温が、伝わってくる。
やばい。やばすぎる。
「ち、違う! これは研究です! 研究!!」
私が必死に言い訳すると、撫人が尻尾振りながら言った。
いや、尻尾見えてないけど、絶対振ってる。
「研究対象の俺がここにいるぞ♡」
教室中が大爆笑。
「撫人、尻尾振りすぎwww」
「マジで犬www」
「研究対象www」
私は顔を真っ赤にしながら、机に突っ伏した。
恥ずかしい。
恥ずかしすぎる。
顔が、燃えるように熱い。
でも、なんでみんな、ちょっと嬉しそうなんだろう?
その目が、キラキラしてる。
撫人が私の手を握った。
「こころ、俺のこと、そんなに見ててくれたんだ……」
撫人の顔が、すごく嬉しそう。
零も、悠真も、ひまも、みんな嬉しそう。
「俺たちのこと、そんなに観察してくれてたんだ」
「先輩、僕のこと、一番詳しく書いてくれてる」
「こころちゃん、僕のこと、可愛いって……」
12人の動物男子が、一斉に私を見てる。
その目が、すごく優しい。
あれ。
怒られると思ってたのに。
なんで、みんな嬉しそうなの?
「桜井さん、これからもっと観察してくれる?」
零が笑顔で聞いてくる。
「先輩、僕だけを観察してください」
悠真が笑顔(怖い)で言う。
「こころちゃん、僕のこと、もっと書いて……」
ひまが涙目で言う。
「お前、俺のこと、もっと見ててくれよ」
撫人が尻尾振りながら言う。
教室中が動物園状態。
佐藤先生が爆笑しながら言った。
「桜井さん、あんた、モテモテじゃない!!」
違う。
これは研究だから。
恋愛感情とか、ないから。
……でも、ちょっとドキドキしてる。
12人の動物男子に囲まれて、私の青春が、突然「逆ハーレム動物園」に変わった。
これは完全に研究だから!
恋愛感情とか、ないから!!
……って、言い訳できるのも、今日までかも……?
(第1話 完)
次回予告
ノートがバレて大炎上した翌日。撫人が「説明書通りに行動したら、本当に落とせるのか?」と実験を提案。こころは「研究です」と言いながら、撫人を3時間無視してみることに。結果、撫人は本当に部屋の隅で丸まって拗ねる。こころが「ごめん、撫でてあげる」と頭を撫でると、撫人が「やっぱりお前がいないとダメだ」と抱きつく。次回、第2話『犬系幼馴染みを3時間無視してみた結果』。説明書通りに行動したら、本当に落とせるの!?
#ラブコメ #逆ハーレム #動物男子 #男子図鑑 #学園ラブコメ #コメディ
いや、失敗なんてレベルじゃない。
これは事故だ。大惨事だ。人類史に残る大失態だ。
教室の机の上に、あのノートを忘れたのだ。
『男子取扱説明書(動物分類版)』
2年間かけて、こっそり観察してきた男子たちの生態を、びっしり書き込んだ超極秘ノート。
犬系は頭撫でると寿命3年延びる。
猫系は無視すると膝に乗ってくる。
蛇系は毎日「世界で一番好き」って言わないと首絞められる。
……みたいな、完全にアウトな内容が、全ページに渡って書かれてる。
しかも、クラスの男子12人の名前入りで。実名で。フルネームで。
それが今、教室中で回し読みされてる。
終わった。
私の人生、今日で終わった。
「これ、めっちゃ当たってるwww」
「俺、完全に犬系じゃんw」
「蛇系怖すぎ」
「伝説のポケモンって天城のことだろ!?」
教室が動物園みたいに大騒ぎ。
いや、動物園どころじゃない。サファリパークだ。猛獣注意だ。
私は自分の席で、冷や汗ダラダラで固まってた。
心臓が、バクバク鳴ってる。
喉が、カラカラに乾いてる。
手が、ガクガク震えてる。
これ、完全に死ぬやつだ。
「こころー! これ見た!?」
幼馴染みの大和撫人が、尻尾が見えそうな勢いで駆け寄ってくる。
あ、犬系だ。
「み、見たよ……」
私が震える声で答えると、撫人はニヤニヤしながらノートを開いた。
「犬系幼馴染み・大和撫人。特徴:尻尾が見えそうなくらい素直。放置すると拗ねる。取扱い方:頭撫でると寿命3年延びる。危険度★★★☆☆」
撫人が声に出して読み上げる。
教室中が爆笑。
「撫人、マジで犬じゃんwww」
「尻尾見えてるぞwww」
「寿命3年延びるって何www」
撫人は顔を真っ赤にしながらも、嬉しそうに笑ってる。
「でさ、誰が書いたんだろうなー?」
撫人が私の顔を覗き込んでくる。
「まさか……こころ、お前じゃねーよな?」
ドキン。
心臓が跳ねた。
「ち、違うよ! 私じゃないよ!」
私が必死に否定すると、教室の空気が変わった。
生徒会長の月読零が、クールな顔で近づいてきた。
「……僕のこと、猫系って書いてあるけど。本当かな?」
零がノートを開く。
「猫系生徒会長・月読零。特徴:普段はクール。でも特定の人の前でだけデレる。取扱い方:無視すると膝に乗ってくる。危険度★★★★★」
零が声に出して読み上げる。
教室中が「おおおお」と盛り上がる。
「生徒会長、デレるの!?」
「膝に乗るって何www」
「危険度MAX怖いwww」
零は顔を赤くしながらも、私をじっと見てる。
「……桜井さん、これ書いたの、君だろ?」
え。
なんでバレた。
「ち、違います! 私じゃないです!」
私が必死に否定すると、後輩の白蛇悠真が笑顔で近づいてきた。
笑顔だけど、目が笑ってない。
「先輩、これ書いてたのって……もしかして僕のこと一番詳しく書いてくれてる?」
悠真がノートを開く。
「蛇系ヤンデレ後輩・白蛇悠真。特徴:笑顔で束縛。他の男子と話すと即嫉妬。取扱い方:毎日『世界で一番好き』って言わないと首絞められる。危険度★★★★★★」
悠真が声に出して読み上げる。
教室中が「ヒエッ」と引く。
「首絞められるって何www」
「危険度MAXオーバーwww」
「白蛇、お前ヤンデレだったのかwww」
悠真は笑顔のまま、私の手を握った。
「先輩、僕のこと、そんなに見ててくれたんですね」
怖い。
笑顔が怖い。
「ち、違うから! これ私じゃないから!」
私が必死に否定すると、ハムスター系の小倉ひまが頬を赤くして近づいてきた。
「こ、こころちゃん……僕のこと、可愛いって書いてくれてる……?」
ひまがノートを開く。
「ハムスター系癒し男子・小倉ひま。特徴:小動物系。押しに弱すぎて即赤面。取扱い方:優しく抱きしめると頬袋に幸せ貯める。危険度★☆☆☆☆。でもキスで気絶する」
ひまが声に出して読み上げる。
教室中が「かわいいwww」と盛り上がる。
「ひま、マジでハムスターwww」
「頬袋に幸せ貯めるって何www」
「キスで気絶するって可愛すぎwww」
ひまは顔を真っ赤にしながら、私を見てる。
「こ、こころちゃん……これ、本当に僕のこと……?」
涙目。
可愛い。
でも今はそれどころじゃない。
「ち、違うから! 私じゃないから!」
私が必死に否定すると、教室の扉が開いた。
担任の佐藤先生(25歳独身)が入ってくる。
「みんなー、朝のHR始めるわよー」
佐藤先生がノートを見つける。
「あら、これ何?」
佐藤先生がノートを開く。
そして、爆笑した。
「これ、めっちゃ面白いじゃない!! 私も書いて!!」
先生まで乱入。
教室中が大爆笑。
「先生www」
「先生も動物なのwww」
「先生は何系ですかwww」
佐藤先生は目をキラキラさせながら、私を見た。
「桜井さん、これ書いたの、あなたでしょ?」
え。
なんでバレた。
「ち、違います! 私じゃないです!」
私が必死に否定すると、佐藤先生はニヤニヤしながら言った。
「嘘つかないの。筆跡見たらわかるわよ」
終わった。
私の人生、今日で終わった。
教室中が私を見てる。
犬が尻尾振ってる。
猫が耳ピクピクさせてる。
蛇が舌ペロリ。
ハムスターが頬袋膨らませてる。
全員、私を取り囲んでる。
「「「「これ、お前が書いたんだろ?」」」」
12人の動物男子が、一斉に私に詰め寄る。
距離が、近い。
息が、当たる。
体温が、伝わってくる。
やばい。やばすぎる。
「ち、違う! これは研究です! 研究!!」
私が必死に言い訳すると、撫人が尻尾振りながら言った。
いや、尻尾見えてないけど、絶対振ってる。
「研究対象の俺がここにいるぞ♡」
教室中が大爆笑。
「撫人、尻尾振りすぎwww」
「マジで犬www」
「研究対象www」
私は顔を真っ赤にしながら、机に突っ伏した。
恥ずかしい。
恥ずかしすぎる。
顔が、燃えるように熱い。
でも、なんでみんな、ちょっと嬉しそうなんだろう?
その目が、キラキラしてる。
撫人が私の手を握った。
「こころ、俺のこと、そんなに見ててくれたんだ……」
撫人の顔が、すごく嬉しそう。
零も、悠真も、ひまも、みんな嬉しそう。
「俺たちのこと、そんなに観察してくれてたんだ」
「先輩、僕のこと、一番詳しく書いてくれてる」
「こころちゃん、僕のこと、可愛いって……」
12人の動物男子が、一斉に私を見てる。
その目が、すごく優しい。
あれ。
怒られると思ってたのに。
なんで、みんな嬉しそうなの?
「桜井さん、これからもっと観察してくれる?」
零が笑顔で聞いてくる。
「先輩、僕だけを観察してください」
悠真が笑顔(怖い)で言う。
「こころちゃん、僕のこと、もっと書いて……」
ひまが涙目で言う。
「お前、俺のこと、もっと見ててくれよ」
撫人が尻尾振りながら言う。
教室中が動物園状態。
佐藤先生が爆笑しながら言った。
「桜井さん、あんた、モテモテじゃない!!」
違う。
これは研究だから。
恋愛感情とか、ないから。
……でも、ちょっとドキドキしてる。
12人の動物男子に囲まれて、私の青春が、突然「逆ハーレム動物園」に変わった。
これは完全に研究だから!
恋愛感情とか、ないから!!
……って、言い訳できるのも、今日までかも……?
(第1話 完)
次回予告
ノートがバレて大炎上した翌日。撫人が「説明書通りに行動したら、本当に落とせるのか?」と実験を提案。こころは「研究です」と言いながら、撫人を3時間無視してみることに。結果、撫人は本当に部屋の隅で丸まって拗ねる。こころが「ごめん、撫でてあげる」と頭を撫でると、撫人が「やっぱりお前がいないとダメだ」と抱きつく。次回、第2話『犬系幼馴染みを3時間無視してみた結果』。説明書通りに行動したら、本当に落とせるの!?
#ラブコメ #逆ハーレム #動物男子 #男子図鑑 #学園ラブコメ #コメディ
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