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38話 パーティーの招待
その日の夜。 灯りを落とした寝室で、窓辺のカーテンが風に揺れている。
ハリエルは読書の手を止め、仄かな蝋燭の炎に視線を落とした。
昼間、侯爵夫妻との食卓で感じた“家族のぬくもり”が、まだ胸の奥でまだ温かく残っていた。
後ろでノックの音がひびく。
「――入ってもいいか?」
不器用に低く絞り出したその声を、ハリエルはわざと無視した。
扉は静かに開き、黒髪の狼獣人――ガイウスが現れる。
以前なら即座に身を固くしていたが、もう彼と二人きりになることはもう慣れてしまった。
ただし、自分の意思で距離を決めたい。
それにわたしの両親はあんななのに、この男には立派な両親がいるなんてムカつく。
「……なんだ、怒ってるのか」
ガイウスの声が沈む。彼はすねたように近づいてくる。
「寝室に入って良い許可はだしておりませんし、こんな時間になんのようです」
「俺達は夫婦だ。そんな冷たいことを言ってくれるな。ちょっと用があってな。……君に伝えたいことがある」
何が夫婦だ。こちらの体のことも考えず、獣のように自分を求めて、ベットに縛り付けておいたくせに。
「なにかしら?」
「来週、王都で開かれるパーティに出てみないか?この国の貴族や軍人、有力商人たちも集まる。そろそろハリエルを社交界デビューさせてはと母上にいわれてな……」
「パーティーですか。わたくしこちらの作法などはあまり詳しくないのですけど大丈夫かしら?」
正直いつかは貴族として社交はしなければならないのでついにきたかという気持ちだった。
「大丈夫だよ」
ガイウスが安心させるように軽く微笑む。
「君の社交界デビューにぴったりのパーティーがあるんだ」
「とゆうと?お義母様がパーティーをお開きになるの?」
こうゆう場合だいたい親族の誰かがホストとして開くパーティーで客人に紹介しながらお披露目するのが一般的だ。
「いや。今回の主催者は友人なんだ。彼も人間の女性を番にした獣人だから、客人も君に理解のある連中が多い。無理に群れる必要はない。けど……君が俺のつがいとして、客たちの前に堂々としていれば良い」
「アイツも彼女に会った瞬間つがいだとわかってすぐに番になったらしいし、話が合うかなと思ってね。なんとなく似てるんだ君とリラは……」
「それってわたしと同じように無理やり番にされたんじゃ……。」
ガイウスは苦虫を潰したような顔でうつむきながら歯切れの悪く言う。
「まあ……詳しく聞いたことはないが、見ていた感じでは恐らくそうだろう」
むかつく。そんな人間が私の他にもいるなんてなんと理不尽なと怒らずにはいられなかったし、それを事もなにげに話すこの男に嫌悪感を感じずにはいられなかった。
「獣人ってのはいいご身分ね。無理やりつがいにしても罪に問われなくて……」
「だが、彼女は今や社交界でも一目置かれてるし、幸せに暮らしているんだ。僕達だって楽しく暮らせるさ」
ああ気持ち悪い。少し気を許してもこんなことばかり、価値観の差という言葉だけで片付けていいのだろうか。
「そのリラって人……人間なのに、社交界の“華”なんて信じられないわ」
声に皮肉の色が滲む。
最近は感情を隠すのがうまくなったと思っていたが、ガイウスには見抜かれる。
「彼女は頭の回転が早くて、腹も据わってる。獣人の貴婦人たちも一目置く存在だ。君も、そうなる素質がある。まだこの国のことも、俺のことも知らないだけだ」
別にそんなものに成りたいと思ってるわけじゃない。
人を無理やり番にすることが、まかり通るくらいの扱いなのに、人間として人として尊重されるのだろうかと思っただけだ。
あの時、無理やり番にされなければ私はこの男を素直に愛せたのだろうか。
「別にそんなものに成りたいとわけじゃありませんよ。むしろあなたに無理やり番にされたと叫んでやりましょうか」
そんなことを言ったて変わらない。ただこの無神経な男のいうことを聞くのは癪だった。
ガイウスは喉の奥で笑いを漏らした。
「勘弁してくれ。でもそれをされたところで俺は君を離しはしないよ。これからも屋敷の外へ出歩きたいならやめておいたほうが良い」
低い声が耳元に響く。
ガイウスがゆっくりと顔を近づけてきた。
色欲と執着を宿した金色の瞳が、ためらいもなくこちらを見据える。
その距離に、思わず息が詰まる。
「……何を、」
言い切る前に、彼の大きな手がそっと頬に触れた。
指先は熱く、粗野で、それでも優しく撫でる。まるで本物の獣が獲物を味わうみたいに、執拗で丁寧な手つきだった。
「ちょっと……しないわよ」
もうベットお友達になるのは勘弁してほしい。
それでも、今なら突き飛ばせるのに、男に威圧され、ハリエルの指はベッドカバーをぎゅっと握ったまま、身動きが取れなかった。
「キスだけだ……それなら良いだろう?」
そのひとことだけは、ぎこちなく、どこまでも正直に響いた。
ガイウスはさらに、ほんのわずかだけ距離を詰めた。
息が絡み合うほど顔が近づいてくる。
ハリエルが意志を見せて微かに顔を背けても、ガイウスの手がそっと顎を引き寄せる。
力はごく控えめ――だが、絶対に逃がさないという覚悟がその眼差しにあった。
唇がふれる。
その瞬間、ハリエルは自分の心臓が跳ね上がるのをどうしても止められなかった。
ただの独占したいとか色欲だとかそうゆう欲望の類を全く感じさせないただ触れるだけのキス。
そのあとも彼の唇は、驚くほど丁寧で、熱を帯びて柔らかかった。
押し付けるのでも、奪うのでもなく、許しを請うように重ねてくる。
やがてガイウスは、ゆっくりと唇をずらす。
その獣のような大きな口が開かれ、私の舌の何倍もある彼のざらついた舌は私の舌を包み込む。
ほんの少し、切なさと愉しみの入り混じった吐息を漏らす。
「あいしてるよ。ハリエル」
唇が離れても、彼の掌は頬に残ったままだった。
熱が伝わり、痺れるような余韻が肌に染みついていく。
ハリエルは僅かに涙ぐんみ、小さく肩をふるわせてつぶやく。
「……ほんと、強引。イライラする……」
その苛立った呟きさえ、ガイウスはそっと額に口づけを落とし、抱きしめた。
その腕から逃げなかったことが許してしまってるようで……絆されているようで嫌だった。
ハリエルは読書の手を止め、仄かな蝋燭の炎に視線を落とした。
昼間、侯爵夫妻との食卓で感じた“家族のぬくもり”が、まだ胸の奥でまだ温かく残っていた。
後ろでノックの音がひびく。
「――入ってもいいか?」
不器用に低く絞り出したその声を、ハリエルはわざと無視した。
扉は静かに開き、黒髪の狼獣人――ガイウスが現れる。
以前なら即座に身を固くしていたが、もう彼と二人きりになることはもう慣れてしまった。
ただし、自分の意思で距離を決めたい。
それにわたしの両親はあんななのに、この男には立派な両親がいるなんてムカつく。
「……なんだ、怒ってるのか」
ガイウスの声が沈む。彼はすねたように近づいてくる。
「寝室に入って良い許可はだしておりませんし、こんな時間になんのようです」
「俺達は夫婦だ。そんな冷たいことを言ってくれるな。ちょっと用があってな。……君に伝えたいことがある」
何が夫婦だ。こちらの体のことも考えず、獣のように自分を求めて、ベットに縛り付けておいたくせに。
「なにかしら?」
「来週、王都で開かれるパーティに出てみないか?この国の貴族や軍人、有力商人たちも集まる。そろそろハリエルを社交界デビューさせてはと母上にいわれてな……」
「パーティーですか。わたくしこちらの作法などはあまり詳しくないのですけど大丈夫かしら?」
正直いつかは貴族として社交はしなければならないのでついにきたかという気持ちだった。
「大丈夫だよ」
ガイウスが安心させるように軽く微笑む。
「君の社交界デビューにぴったりのパーティーがあるんだ」
「とゆうと?お義母様がパーティーをお開きになるの?」
こうゆう場合だいたい親族の誰かがホストとして開くパーティーで客人に紹介しながらお披露目するのが一般的だ。
「いや。今回の主催者は友人なんだ。彼も人間の女性を番にした獣人だから、客人も君に理解のある連中が多い。無理に群れる必要はない。けど……君が俺のつがいとして、客たちの前に堂々としていれば良い」
「アイツも彼女に会った瞬間つがいだとわかってすぐに番になったらしいし、話が合うかなと思ってね。なんとなく似てるんだ君とリラは……」
「それってわたしと同じように無理やり番にされたんじゃ……。」
ガイウスは苦虫を潰したような顔でうつむきながら歯切れの悪く言う。
「まあ……詳しく聞いたことはないが、見ていた感じでは恐らくそうだろう」
むかつく。そんな人間が私の他にもいるなんてなんと理不尽なと怒らずにはいられなかったし、それを事もなにげに話すこの男に嫌悪感を感じずにはいられなかった。
「獣人ってのはいいご身分ね。無理やりつがいにしても罪に問われなくて……」
「だが、彼女は今や社交界でも一目置かれてるし、幸せに暮らしているんだ。僕達だって楽しく暮らせるさ」
ああ気持ち悪い。少し気を許してもこんなことばかり、価値観の差という言葉だけで片付けていいのだろうか。
「そのリラって人……人間なのに、社交界の“華”なんて信じられないわ」
声に皮肉の色が滲む。
最近は感情を隠すのがうまくなったと思っていたが、ガイウスには見抜かれる。
「彼女は頭の回転が早くて、腹も据わってる。獣人の貴婦人たちも一目置く存在だ。君も、そうなる素質がある。まだこの国のことも、俺のことも知らないだけだ」
別にそんなものに成りたいと思ってるわけじゃない。
人を無理やり番にすることが、まかり通るくらいの扱いなのに、人間として人として尊重されるのだろうかと思っただけだ。
あの時、無理やり番にされなければ私はこの男を素直に愛せたのだろうか。
「別にそんなものに成りたいとわけじゃありませんよ。むしろあなたに無理やり番にされたと叫んでやりましょうか」
そんなことを言ったて変わらない。ただこの無神経な男のいうことを聞くのは癪だった。
ガイウスは喉の奥で笑いを漏らした。
「勘弁してくれ。でもそれをされたところで俺は君を離しはしないよ。これからも屋敷の外へ出歩きたいならやめておいたほうが良い」
低い声が耳元に響く。
ガイウスがゆっくりと顔を近づけてきた。
色欲と執着を宿した金色の瞳が、ためらいもなくこちらを見据える。
その距離に、思わず息が詰まる。
「……何を、」
言い切る前に、彼の大きな手がそっと頬に触れた。
指先は熱く、粗野で、それでも優しく撫でる。まるで本物の獣が獲物を味わうみたいに、執拗で丁寧な手つきだった。
「ちょっと……しないわよ」
もうベットお友達になるのは勘弁してほしい。
それでも、今なら突き飛ばせるのに、男に威圧され、ハリエルの指はベッドカバーをぎゅっと握ったまま、身動きが取れなかった。
「キスだけだ……それなら良いだろう?」
そのひとことだけは、ぎこちなく、どこまでも正直に響いた。
ガイウスはさらに、ほんのわずかだけ距離を詰めた。
息が絡み合うほど顔が近づいてくる。
ハリエルが意志を見せて微かに顔を背けても、ガイウスの手がそっと顎を引き寄せる。
力はごく控えめ――だが、絶対に逃がさないという覚悟がその眼差しにあった。
唇がふれる。
その瞬間、ハリエルは自分の心臓が跳ね上がるのをどうしても止められなかった。
ただの独占したいとか色欲だとかそうゆう欲望の類を全く感じさせないただ触れるだけのキス。
そのあとも彼の唇は、驚くほど丁寧で、熱を帯びて柔らかかった。
押し付けるのでも、奪うのでもなく、許しを請うように重ねてくる。
やがてガイウスは、ゆっくりと唇をずらす。
その獣のような大きな口が開かれ、私の舌の何倍もある彼のざらついた舌は私の舌を包み込む。
ほんの少し、切なさと愉しみの入り混じった吐息を漏らす。
「あいしてるよ。ハリエル」
唇が離れても、彼の掌は頬に残ったままだった。
熱が伝わり、痺れるような余韻が肌に染みついていく。
ハリエルは僅かに涙ぐんみ、小さく肩をふるわせてつぶやく。
「……ほんと、強引。イライラする……」
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