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このサポーターは頼りになるのか?
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転移転生する事に決めた高元は、持って行きたい物を思い浮かべ口にしようとすると、突然掌に、自分が思い描いたものが出現した。
突然出現したソレを、高元は慌ててキャッチする。
「うわっっとっと! 驚いた…」
「それは?」
現れた物質に、興味をひかれた女神は、高元がキャッチした物質を繁々と眺める。
「ん~… 言わば俺の“脅威に立ち向かう為の勇気”“戦う為の力”ってトコかな?」
「戦う為の力… 武器には見えませんが…」
戦う為の力と説明した高元の手にある物は、女神には武器には見えなかった、いや、女神でなくとも、コレが武器に見える者など居ないだろう。
高元の手にはいわば、ベルトのバックルの様な物が握られていた。
「あぁ、武器ではないな、コレは…」
異世界に転生するのに持って行ける唯一の所持品に、自分が撮影時に使っていた変身ベルトのバックルを選んだ事をどう説明しようか悩んでいると、女神はそんな高元に質問する。
「今、高元様のお持ちになって居るアイテムを調べさせて頂きました。成程、高元様も魔法道具をお持ちだったのですね?」
「へ? マジックアイテム?」
「しかも、相当な物ですね… 確かに、それをお持ちになればクロワールでも戦い抜けるでしょう。」
唯の撮影用の小道具をマジックアイテムと言った女神の言葉に疑問を持ったが、持って行くことに問題が無かった事に安堵した高元は、気にしない事にした。
「それでは、早速、転移転生に移ります。サポートとして、このアネモネをお連れ下さい。」
「えっ!?」
女神の言葉に驚いたのは、高元ではなく、沈み込んでいたアネモネであった。
そんなアネモネを虫を見るような目で女神は見つめる。
「アネモネ… 高元様の世界の諺にもあるわよね? 仏の顔も三度…」
「それなら…」
「こういう言葉もあるのよ… 二度ある事は… 三度あるの。貴女、前回言いましたよね? もう同じ過ちは犯さないと。なのに、結果は高元様に多大なご迷惑をお掛けしているではありませんか? 高元様もおっしゃられましたが、謝って済む問題ではないのですよ?」
「はぃ…」
「幸い高元様は、理知的な方の様ですし女性に乱暴を働く方ではないとわたくしは確信しております。可能であれば私自らが誠心誠意サポート差し上げたいくらいです。ですが、私の業務は多岐にわたりますし、それを代わりに行える者も居ない、加えて貴方には少し、関係業務から離れて頂く必要があると判断致しました。高元様のおそばで、もっと精進なさい。」
そんな女神の言葉に高元が言葉を挟んむ。
「いや、彼女のドジで俺死んだんですよね? そんな彼女を付けられても…」
「ご安心ください、アネモネは確かにドジですが、事日常生活においては問題はございません。」
「いや、しかし…」
「このような事を言うのもお恥ずかしい話なのですが、アネモネのドジには周期が御座いまして…」
「つまり、今回のドジがあったから、次のドジまでは相当な時間があると?」
「はい、人の人生なら軽く三度ほど送れる程度には…」
「人生を三度… 女神だったか… そうか、若く見えるが俺達と同じ時間換算ではないんだな。」
「はい、なので是非こき使ってあげてください。アネモネも良いですね?」
「解った。」
「はぃ…」
「では目を瞑ってください。情報のアップデートなどで、少々脳に負担をお掛けいたします。その為、転移転生後は、頭痛が致しますが、そこはアネモネが何とか致しますのでご安心ください。アネモネも、転移完了後は即座、瞬時に、瞬く間に、光よりも早く高元様に治癒術を施すのですよ。」
「はい。」
「最後に… 高元様、不出来な妹ですが、よろしくお願いいたしますね。」
そう女神が優しく呟くと、目を瞑っているというのに、高元は眩い光に包まれる事となった。
目が覚めると、必死な表情で高元に手をかざしているアネモネの姿が目に入った。掌は淡く緑に光っており。自分の身体が徐々に軽くなっていく感覚がする。
高元が気が付いた事に気づいたアネモネは手をかざすのをやめると、再び地に頭を付ける様に、所謂土下座スタイルで高元に頭を下げる。
「この度は! 本当に! 本当に申し訳ありませんでした!」
「あ、あぁ… 良いって良いって。それに、貴女を怒っても何かが変わるわけではないんだろ? そりゃ死んだ原因って言うのが君のドジって言うのはちょっと、いや、かなりショックだけど。うん、人間いつか死ぬもんだ、事故にあったとでも思って納得するように頑張るからさ。」
そう高元は言うと、土下座をしているアネモネの肩に手を添えて顔を上げさせる。
大粒の涙を流しているアネモネはヒックヒックと泣きつつ、ずっと謝ってばかりである。
そんなアネモネの気分を変える為、高元は出来る限り明るい様子でアネモネに現状を説明してもらえる様にお願いする事にした。
「で、俺はこれからどうすれば良いかな? 見た限りどこかの原っぱぽいけど?」
「ヒック… は、はぃ… ここはクロワールの… ヒック… 王都の近くにある… ヒック… モカ平原… です。」
「モカ平原?」
「ヒック… はぃ… えっと… モカ平原は… 王都の近くと言う事も在って… 比較的安全な… 平原です。」
徐々に泣き止むアネモネの説明を聞きつつ、高元はあたりを見回す。
アネモネの説明では王都と呼ばれる場所の近くらしいが、建造物と呼べそうなものは見当たらない。
そんな事に疑問を抱いていると、その疑問に答えるようにアネモネは説明を続けた。
「王都の近くと言っても転移転生がバレると大変ですので… それなりに離れてはいます。お姉様ができる最大限の距離だと思います…」
「そっか… あの女神様… 君のお姉さんには感謝しないとな。で、その王都まではどれ位かかるんだい?」
「徒歩でしたら、3日程。馬車であれば1日半程です。」
「成程、このクロワールって世界は、どんな感じの世界なんだ?」
「そう、ですね。日本人の方に説明するときに一番わかりやすい説明ですと剣と魔法が有る中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で科学の代わりに魔法技術が発達しているって感じです。文明レベルでは高元様がいらした日本と比べるとやや劣りますが、大きく差があると言う程でも無いです。」
「成程… ちなみに時間とか、日にちとか一年の周期とかは?」
「基本的にどの世界も1年は1年と呼びます、周期は365日、地球と同じように4年に一度366日になります。一日は24時間、時間の計算はそれぞれの世界で異なりますが、高元様はアップデートにより時分秒、元の世界の言葉として認識できる様にさせて頂いております。勿論、高元様が発せられた場合は、この世界に最適化された言葉として相手に認識される様になっておりますのでご安心ください。」
その説明する姿は、確かに彼女の姉と呼ばれたあの女神とよく似ており、本当にこの娘がドジをするのかと言う程、出来る女、いや、女神がそこに居た。
そんな姿に感心していた高元に気づいたアネモネは、バツが悪そうに頬を朱に染めてうつむいてしまう。
「あ、なんか偉そうに説明してすいません…」
「いや、女神様なんだし、本当なら俺なんかよりずっと高位の存在なんだよね? むしろ、今後の生活に安心感が出たよ。」
「恐縮です。」
「ただ、一緒に今後生活するってなると高元様は…」
「問題が御座いますか?」
「うん、それにここが中世ヨーロッパ風って言う事は俺の名前なんかも珍しいんじゃ?」
「そうですね。一般に苗字がある人間は貴族と認識される世界です。」
「じゃあ、苗字もアウトか… じゃあ、今後は俺の事はセージで頼むよ。」
「セージ様?」
「セージ! 様はいらないよ。女神さまにこんな事言うのは烏滸がましいけどさ、これからお互い協力し合っていく事になるんだし、出来ればイーブンな関係が望ましいって思うんだ。女神さまに対して本当に何様って感じだってのは自分でも理解してるけどさ。」
「いえ、私達も女神とは呼ばれておりますが、いわば住む所が違うセージ様と…」
「セージ」
「せ、セージと同等の存在です。本当に神と呼ばれる方々は存在いたしますので…」
「え、じゃあ君達は神ではないの?」
「大まかな括りでは神族に位置しますが… そうですね、セージの世界風に言えば神科、神目、人が私達で、セージが神科、人目、人と言う感じです。なので、言ってみればセージも神ではあるんです。ちなみに、正真正銘神と呼ばれる方々はそう言ったものが御座いません。概念その物ですので。」
「な、なるほど… じゃあ、余計に様付けはいらないな。これから、色々と助けてもらう事になる。よろしくなアネモネ。」
そう言って笑顔で差し出した高元の手を、アネモネは咲き誇る笑顔で答えた。
突然出現したソレを、高元は慌ててキャッチする。
「うわっっとっと! 驚いた…」
「それは?」
現れた物質に、興味をひかれた女神は、高元がキャッチした物質を繁々と眺める。
「ん~… 言わば俺の“脅威に立ち向かう為の勇気”“戦う為の力”ってトコかな?」
「戦う為の力… 武器には見えませんが…」
戦う為の力と説明した高元の手にある物は、女神には武器には見えなかった、いや、女神でなくとも、コレが武器に見える者など居ないだろう。
高元の手にはいわば、ベルトのバックルの様な物が握られていた。
「あぁ、武器ではないな、コレは…」
異世界に転生するのに持って行ける唯一の所持品に、自分が撮影時に使っていた変身ベルトのバックルを選んだ事をどう説明しようか悩んでいると、女神はそんな高元に質問する。
「今、高元様のお持ちになって居るアイテムを調べさせて頂きました。成程、高元様も魔法道具をお持ちだったのですね?」
「へ? マジックアイテム?」
「しかも、相当な物ですね… 確かに、それをお持ちになればクロワールでも戦い抜けるでしょう。」
唯の撮影用の小道具をマジックアイテムと言った女神の言葉に疑問を持ったが、持って行くことに問題が無かった事に安堵した高元は、気にしない事にした。
「それでは、早速、転移転生に移ります。サポートとして、このアネモネをお連れ下さい。」
「えっ!?」
女神の言葉に驚いたのは、高元ではなく、沈み込んでいたアネモネであった。
そんなアネモネを虫を見るような目で女神は見つめる。
「アネモネ… 高元様の世界の諺にもあるわよね? 仏の顔も三度…」
「それなら…」
「こういう言葉もあるのよ… 二度ある事は… 三度あるの。貴女、前回言いましたよね? もう同じ過ちは犯さないと。なのに、結果は高元様に多大なご迷惑をお掛けしているではありませんか? 高元様もおっしゃられましたが、謝って済む問題ではないのですよ?」
「はぃ…」
「幸い高元様は、理知的な方の様ですし女性に乱暴を働く方ではないとわたくしは確信しております。可能であれば私自らが誠心誠意サポート差し上げたいくらいです。ですが、私の業務は多岐にわたりますし、それを代わりに行える者も居ない、加えて貴方には少し、関係業務から離れて頂く必要があると判断致しました。高元様のおそばで、もっと精進なさい。」
そんな女神の言葉に高元が言葉を挟んむ。
「いや、彼女のドジで俺死んだんですよね? そんな彼女を付けられても…」
「ご安心ください、アネモネは確かにドジですが、事日常生活においては問題はございません。」
「いや、しかし…」
「このような事を言うのもお恥ずかしい話なのですが、アネモネのドジには周期が御座いまして…」
「つまり、今回のドジがあったから、次のドジまでは相当な時間があると?」
「はい、人の人生なら軽く三度ほど送れる程度には…」
「人生を三度… 女神だったか… そうか、若く見えるが俺達と同じ時間換算ではないんだな。」
「はい、なので是非こき使ってあげてください。アネモネも良いですね?」
「解った。」
「はぃ…」
「では目を瞑ってください。情報のアップデートなどで、少々脳に負担をお掛けいたします。その為、転移転生後は、頭痛が致しますが、そこはアネモネが何とか致しますのでご安心ください。アネモネも、転移完了後は即座、瞬時に、瞬く間に、光よりも早く高元様に治癒術を施すのですよ。」
「はい。」
「最後に… 高元様、不出来な妹ですが、よろしくお願いいたしますね。」
そう女神が優しく呟くと、目を瞑っているというのに、高元は眩い光に包まれる事となった。
目が覚めると、必死な表情で高元に手をかざしているアネモネの姿が目に入った。掌は淡く緑に光っており。自分の身体が徐々に軽くなっていく感覚がする。
高元が気が付いた事に気づいたアネモネは手をかざすのをやめると、再び地に頭を付ける様に、所謂土下座スタイルで高元に頭を下げる。
「この度は! 本当に! 本当に申し訳ありませんでした!」
「あ、あぁ… 良いって良いって。それに、貴女を怒っても何かが変わるわけではないんだろ? そりゃ死んだ原因って言うのが君のドジって言うのはちょっと、いや、かなりショックだけど。うん、人間いつか死ぬもんだ、事故にあったとでも思って納得するように頑張るからさ。」
そう高元は言うと、土下座をしているアネモネの肩に手を添えて顔を上げさせる。
大粒の涙を流しているアネモネはヒックヒックと泣きつつ、ずっと謝ってばかりである。
そんなアネモネの気分を変える為、高元は出来る限り明るい様子でアネモネに現状を説明してもらえる様にお願いする事にした。
「で、俺はこれからどうすれば良いかな? 見た限りどこかの原っぱぽいけど?」
「ヒック… は、はぃ… ここはクロワールの… ヒック… 王都の近くにある… ヒック… モカ平原… です。」
「モカ平原?」
「ヒック… はぃ… えっと… モカ平原は… 王都の近くと言う事も在って… 比較的安全な… 平原です。」
徐々に泣き止むアネモネの説明を聞きつつ、高元はあたりを見回す。
アネモネの説明では王都と呼ばれる場所の近くらしいが、建造物と呼べそうなものは見当たらない。
そんな事に疑問を抱いていると、その疑問に答えるようにアネモネは説明を続けた。
「王都の近くと言っても転移転生がバレると大変ですので… それなりに離れてはいます。お姉様ができる最大限の距離だと思います…」
「そっか… あの女神様… 君のお姉さんには感謝しないとな。で、その王都まではどれ位かかるんだい?」
「徒歩でしたら、3日程。馬車であれば1日半程です。」
「成程、このクロワールって世界は、どんな感じの世界なんだ?」
「そう、ですね。日本人の方に説明するときに一番わかりやすい説明ですと剣と魔法が有る中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で科学の代わりに魔法技術が発達しているって感じです。文明レベルでは高元様がいらした日本と比べるとやや劣りますが、大きく差があると言う程でも無いです。」
「成程… ちなみに時間とか、日にちとか一年の周期とかは?」
「基本的にどの世界も1年は1年と呼びます、周期は365日、地球と同じように4年に一度366日になります。一日は24時間、時間の計算はそれぞれの世界で異なりますが、高元様はアップデートにより時分秒、元の世界の言葉として認識できる様にさせて頂いております。勿論、高元様が発せられた場合は、この世界に最適化された言葉として相手に認識される様になっておりますのでご安心ください。」
その説明する姿は、確かに彼女の姉と呼ばれたあの女神とよく似ており、本当にこの娘がドジをするのかと言う程、出来る女、いや、女神がそこに居た。
そんな姿に感心していた高元に気づいたアネモネは、バツが悪そうに頬を朱に染めてうつむいてしまう。
「あ、なんか偉そうに説明してすいません…」
「いや、女神様なんだし、本当なら俺なんかよりずっと高位の存在なんだよね? むしろ、今後の生活に安心感が出たよ。」
「恐縮です。」
「ただ、一緒に今後生活するってなると高元様は…」
「問題が御座いますか?」
「うん、それにここが中世ヨーロッパ風って言う事は俺の名前なんかも珍しいんじゃ?」
「そうですね。一般に苗字がある人間は貴族と認識される世界です。」
「じゃあ、苗字もアウトか… じゃあ、今後は俺の事はセージで頼むよ。」
「セージ様?」
「セージ! 様はいらないよ。女神さまにこんな事言うのは烏滸がましいけどさ、これからお互い協力し合っていく事になるんだし、出来ればイーブンな関係が望ましいって思うんだ。女神さまに対して本当に何様って感じだってのは自分でも理解してるけどさ。」
「いえ、私達も女神とは呼ばれておりますが、いわば住む所が違うセージ様と…」
「セージ」
「せ、セージと同等の存在です。本当に神と呼ばれる方々は存在いたしますので…」
「え、じゃあ君達は神ではないの?」
「大まかな括りでは神族に位置しますが… そうですね、セージの世界風に言えば神科、神目、人が私達で、セージが神科、人目、人と言う感じです。なので、言ってみればセージも神ではあるんです。ちなみに、正真正銘神と呼ばれる方々はそう言ったものが御座いません。概念その物ですので。」
「な、なるほど… じゃあ、余計に様付けはいらないな。これから、色々と助けてもらう事になる。よろしくなアネモネ。」
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