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25話 天使と堕天使のティアラ③
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ロレッタ視点
「残念だったわねテスタ。本物のティアラはこっちなの。貴方が被ったのは堕天使のティアラ。つまり偽物よ」
私はユーゴから天使のティアラを受け取って頭に被せてみた。その瞬間ティアラから眩い光が放たれた。
「テスタ、貴方は偽物のティアラに認められたの。だから光輝いたのよ。残念ながら本物の王妃である私の事は認めてくれなかったけどね」
テスタは顔を真っ赤に染めて体を小刻みに震わせる。偽物に認められた。つまり彼女は偽物の王妃。まぁ、当然よね。自分の事しか考えていない人が本物の王妃になれるわけがない。
「それにしても、よくこんなティアラを見つけたな~ 見た目は瓜二つだね」
クリフトはじっくりと2つのティアラを見比べた。確かにどちらもよく似ている。でも本物には私が磨いた宝石が嵌め込まれている。
「この前、装飾品店で働かせてもらった時に見つけたの」
店主さん曰く失敗作。あえて名前をつけるなら堕天使のティアラと言っていた。
どうやら王妃にふさわしい者が被ると黒く染まり、逆に王妃にふさわしくない者が被ると光耀くようだ。全く逆の反応を示すため、店主さんが失敗作と言った理由が今ならよく分かる。
「ユーゴ、今回も情報収集ありがとね。おかけで助かったわ」
「ロレッタ姉さんのためなら最善を尽くします!」
ユーゴは膝を付くと、深く頭を下げた。本当に彼にはいつもお世話になっている。彼が集めた情報がなければテスタとコンスタンスを炙り出すのは難しかったわ。
「さてと……僕の大切なロレッタに極刑を言い渡すとはどういう意味だ? その罪の重さは分かっているだろうな?」
クリフトは低くて殺気のこもった声でテスタを見下す。私に話しかける時の甘い声とは全然違う。
「まっ、待って下さい! これは全て嵌められたのです。全部コンスタンス公爵が悪いんです!」
テスタは懇願するような目をして膝をつくと、胸の前で腕を組んだ。隣ではコンスタンス公爵が首を大きく横に振っている。言い訳でもするつもりかしら? まぁ、聞くだけ聞いてあげようかな。
「テスタ、本当に嵌められたの?」
私が眉を顰めて尋ねると、テスタは何度も強く頷いた。
「はいそうです。私は何も悪くないわ! 嵌められただけだから無実よ!」
「でもさっき、『コンスタンス公爵の協力には感謝するわ。何でも望み事を言いなさい』って言ってたよね? 本当は裏で口を合わして協力していたんじゃない?」
「きょっ、協力なんてしてません! 私は誰とも裏で口合わせなんかしていません!」
テスタはちぎれそうなくらい首を横に振る。でもその回答は地雷を踏んでいた。協力はしていない。それはつまり……
「じゃあ、この犯行は貴方の単独によるものなのね。独断で授与式を台無しにして、自分が王妃だと名乗って、私たちに極刑を言い渡したって事よね?」
「そっそう……いっいや、そうじゃなくて!」
テスタはまだ何か言いたそうだったけど、歯を噛み締めて俯く。もはや誰の目から見ても勝負は明らかだった。見物していた公爵たちからも酷いヤジが飛び交う。
「それからコンスタンス公爵、貴方もテスタと同罪よ」
「おっお待ち下さい! 私は関係ありません!」
小太りなハゲ頭の男は必死に弁解する。どちらも似たもの同士だなぁ……こんな人たちに王妃と王が務まるわけがない。
「この会は公爵とそのお連れしか参加出来ないのよ。テスタをこの会に連れてきたのは貴方でしょ? よく無関係と言えたわね」
「そっそれは……」
コンスタンスも何か言い訳をしようとしたが口ごもる。
「王妃ロレッタの名のもとに命令する。国王と王妃に対する殺害予告。さらに国民に対する侮辱的な発言……これらは決して許される事ではありません! 2人を国外追放とします。これは勅令よ!」
私の隣に控えていた衛兵がテスタとコンスタンスを拘束する。見物していた公爵たちからは歓声が上がり、「無礼者!」「恥を知れ!」などとヤジが飛び交う。
「嫌よ! どうして私がこんな目に遭うのよ! 追放なんて信じられない!」
「クソ、テスタ! なぜ私まで道連れにするんだ! この馬鹿女が!」
「何よ! あんたが先に計画を企てたんでしょ! このチビ、デブ、ハゲ!」
2人は醜い言い争いをしながら兵士に連れて行かれる。その後は問題なく授与式が終わり、私は正式に王妃に認められた。
「残念だったわねテスタ。本物のティアラはこっちなの。貴方が被ったのは堕天使のティアラ。つまり偽物よ」
私はユーゴから天使のティアラを受け取って頭に被せてみた。その瞬間ティアラから眩い光が放たれた。
「テスタ、貴方は偽物のティアラに認められたの。だから光輝いたのよ。残念ながら本物の王妃である私の事は認めてくれなかったけどね」
テスタは顔を真っ赤に染めて体を小刻みに震わせる。偽物に認められた。つまり彼女は偽物の王妃。まぁ、当然よね。自分の事しか考えていない人が本物の王妃になれるわけがない。
「それにしても、よくこんなティアラを見つけたな~ 見た目は瓜二つだね」
クリフトはじっくりと2つのティアラを見比べた。確かにどちらもよく似ている。でも本物には私が磨いた宝石が嵌め込まれている。
「この前、装飾品店で働かせてもらった時に見つけたの」
店主さん曰く失敗作。あえて名前をつけるなら堕天使のティアラと言っていた。
どうやら王妃にふさわしい者が被ると黒く染まり、逆に王妃にふさわしくない者が被ると光耀くようだ。全く逆の反応を示すため、店主さんが失敗作と言った理由が今ならよく分かる。
「ユーゴ、今回も情報収集ありがとね。おかけで助かったわ」
「ロレッタ姉さんのためなら最善を尽くします!」
ユーゴは膝を付くと、深く頭を下げた。本当に彼にはいつもお世話になっている。彼が集めた情報がなければテスタとコンスタンスを炙り出すのは難しかったわ。
「さてと……僕の大切なロレッタに極刑を言い渡すとはどういう意味だ? その罪の重さは分かっているだろうな?」
クリフトは低くて殺気のこもった声でテスタを見下す。私に話しかける時の甘い声とは全然違う。
「まっ、待って下さい! これは全て嵌められたのです。全部コンスタンス公爵が悪いんです!」
テスタは懇願するような目をして膝をつくと、胸の前で腕を組んだ。隣ではコンスタンス公爵が首を大きく横に振っている。言い訳でもするつもりかしら? まぁ、聞くだけ聞いてあげようかな。
「テスタ、本当に嵌められたの?」
私が眉を顰めて尋ねると、テスタは何度も強く頷いた。
「はいそうです。私は何も悪くないわ! 嵌められただけだから無実よ!」
「でもさっき、『コンスタンス公爵の協力には感謝するわ。何でも望み事を言いなさい』って言ってたよね? 本当は裏で口を合わして協力していたんじゃない?」
「きょっ、協力なんてしてません! 私は誰とも裏で口合わせなんかしていません!」
テスタはちぎれそうなくらい首を横に振る。でもその回答は地雷を踏んでいた。協力はしていない。それはつまり……
「じゃあ、この犯行は貴方の単独によるものなのね。独断で授与式を台無しにして、自分が王妃だと名乗って、私たちに極刑を言い渡したって事よね?」
「そっそう……いっいや、そうじゃなくて!」
テスタはまだ何か言いたそうだったけど、歯を噛み締めて俯く。もはや誰の目から見ても勝負は明らかだった。見物していた公爵たちからも酷いヤジが飛び交う。
「それからコンスタンス公爵、貴方もテスタと同罪よ」
「おっお待ち下さい! 私は関係ありません!」
小太りなハゲ頭の男は必死に弁解する。どちらも似たもの同士だなぁ……こんな人たちに王妃と王が務まるわけがない。
「この会は公爵とそのお連れしか参加出来ないのよ。テスタをこの会に連れてきたのは貴方でしょ? よく無関係と言えたわね」
「そっそれは……」
コンスタンスも何か言い訳をしようとしたが口ごもる。
「王妃ロレッタの名のもとに命令する。国王と王妃に対する殺害予告。さらに国民に対する侮辱的な発言……これらは決して許される事ではありません! 2人を国外追放とします。これは勅令よ!」
私の隣に控えていた衛兵がテスタとコンスタンスを拘束する。見物していた公爵たちからは歓声が上がり、「無礼者!」「恥を知れ!」などとヤジが飛び交う。
「嫌よ! どうして私がこんな目に遭うのよ! 追放なんて信じられない!」
「クソ、テスタ! なぜ私まで道連れにするんだ! この馬鹿女が!」
「何よ! あんたが先に計画を企てたんでしょ! このチビ、デブ、ハゲ!」
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