落ちこぼれ精霊使いの英雄譚

朧月

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第1章 出会い

魔神族

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 「私に用があるのですか?」

 「その通り。冥界神ハデス様を復活させるためにもあなたが必要なのですよ。一緒に来ていただけますか?」

 手招きをしてくるセルフィー。

 「私にはあなたが何を言っているのか理解出来ない」

 「そうですか、では仕方ありません。実力行使といかせてもらいましょう」

 突如セルフィーの姿がぶれたかと思うと木々の方へぶっ飛んでいくレイ

 「レイ様!」

 レイは全く認識することも出来ずに木にぶつかって意識を失ってしまった。

 「いくらあなたでもそんなゴミ...を守りながら私と戦うことは出来ないでしょう。ですから早く降参してください」

 その瞬間辺り一面が濃密な殺気で充満した。

 まるで、冥界神の様なオーラを纏っているペル。

 「ゴミ? あなたは今レイ様の事をゴミと仰ったのですか?」

 見つめただけで人を殺せそうなほど鋭い目つき。

 「ゴミをゴミと言って何が悪いさっさと死ね」

 ドンッ

 セルフィーが枝を蹴った反動により木が倒れる。

 一瞬でペルの前まで移動しとび膝蹴りをくらわそうとしてくる。

避けられない

 目を閉じるペル。

 ペルに向けて伸びてくる足。

 しかしぶつかるその瞬間2人の間に影が割り込んできた。

 その影はセルフィーの足を片手で止めると地面に叩きつける。

 「グハッ」

 瞑っていた目を開いたペルは周りを見回し理解出来ない様子。

 地面に叩きつけられたセルフィーとその間にいるシェリー……

 「あ、あなたはッ!」

 驚愕の表情を露わにするペル。

 地面から立ち上がりながりこちらもまた驚愕を露わにするセルフィー。

 「貴様…、何者だ?」

 「私かい? 私はしがない冒険者さぁ! まあ自己紹介も終わったことだしあんたにはさっさとこの世界からご退場願おうか」

 と言いながらセルフイーの前に一瞬で移動し、ただこぶしを振るう。

 そのこぶしがセルフィーに当たった瞬間、突風が吹き荒れセルフィーは消滅してしまった。その名のとおり跡形もなく粉々に。

 シェリーのパンチの余波で荒れてしまった森の中に棒立ちする少女と不満げに佇む女性と重症を負って気絶している少年。

 訳の分からないという状態からやっと正気を取り戻したペルは、鬼気迫る表情で重症をおったレイの下へとかけて行く。

 「レイ様、レイ様」

  身体を揺すりながら話しかけるペル。

 しかしペルの意識もだんだんと遠のいていく。

 「れ、い、さ ま…」

 ペルに近寄ってくるシェリー。

 「あんたも神としての本来の力……………………を使用して体力気力ともにだいぶ消耗しているんだ。少し休め」

 その言葉を聞いたのを最後にペルは意識を手放した。
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