11 / 396
2 ある七月の暑い夜
五 こうなった理由④
しおりを挟む
結局、カズ先輩を引き止めた。
やはり人として。
それぞれシャワーを浴びて、俺はベッドを借りることになった。着替えを持っていたので、半袖短パン。
カズ先輩は夏用の七分丈の薄手のパジャマを着ている。
「俺はソファで寝るから、安心してね」
「ほんとにいいんですか?」
「いい。気にしないで」
客用布団などもないので、カズ先輩はクッションを集めて、リビングにある二人掛けのソファで上掛け一枚で寝るらしい。ソファに寝転がって具合を確かめている。
床がフローリングでラグのひとつも敷いていないので、柔らかい場所はソファしかない。
だけど、カズ先輩は、百八十センチ以上ある。
だから、二人掛けのソファから、頭も、長い足も、かなり飛び出る。
窮屈そうだし、落ちそう。寝返りも打てそうにない。
俺は百七十センチもないから、頭もしくは足のどちらかは入ると思うんだけど、カズ先輩は、俺にベッドをすすめてくる。断れない。
「おやすみ、タキくん」
ソファの上で、とても嬉しそうにカズ先輩は言った。
なんの窮屈さも感じていなさそうな、幸福そうな笑顔だ。
「あのー……エッチさえしないんだったら、一緒でも」
と言ったら、カズ先輩は、さっそくソファから転げ落ちた。
言わなきゃよかった。なんてこと言ったんだ、俺。
床に膝をついたカズ先輩は、神に祈るかのように手を合わせる。
「しない、絶対しない、しません……!」
そこまで言われると……。
カズ先輩は慌てて立ち上がって枕をひとつとって、上掛け一枚を持つ。そして寝室に向かいながら、俺の背をぐいぐい押す。
寝室で、ベッドの端と端に分かれた。
上掛けも分けて、それぞれが一枚使う。
カズ先輩のベッドは広くて、ダブルベッドだ。う、頭が……。
ダブルベッドで事件は起きたんだよな……。
俺は、少し考えてしまう。
もしただ普通に、大人になって仲良くなった先輩後輩という関係だったとしたら、こんな風に家に遊びに来て、飲んだり話したりもあっただろうに。
カズ先輩は目覚ましを掛けたり、明かりを落としたりする。
オレンジ色の常夜灯が暗く灯る。寝るのに不自由ない程度に調節してくれる。
「タキくん、真っ暗がいい? いつもどうしてる?」
「いつも豆球です。これくらいで」
「空調は、どう? 暑いとか、寒いとか」
「ちょうどいいです」
「ラベンダーの香りは平気?」
そういえば、ベッドからほのかに香っている。カズ先輩っていつもこのにおいするなと思ってたけど、これ、ラベンダーか。
「リラックス効果……」
「うん。タキくんは大丈夫かなって」
「寝るの最速三秒なんですけど、三秒切るかも……」
「エッチ以外のことだったらしてもいい?」
「いいわけないでしょ!?」
「ごめん、手を繋ぎたいと思っただけ……」
不覚にも、俺はカズ先輩のその申し出を、少し可愛いと思ってしまった。
叱られてしょんぼりしてる犬みたい。
「それくらいだったら、いいですけど……」
泊まらせてくれてるし。
ネカフェも安くはないんだよね。
俺は仰向けになって、カズ先輩側の右手を少し向こうにやる。
すると、カズ先輩はうつ伏せで胸を起こして俺の右手を大切そうに両手でとって、手の甲に口づけた。
それは許してないよ。
「タキくんを傷つけてごめん」
あんなことがあったのに、今こうしているなんて、俺は自分のことが不思議だ。
いや、怒ってはいるけど。詰りたい気持ちもあるけれど。
だけど、相手がカズ先輩だから、怒るに怒れないし、詰ることもできない。
それくらい、俺にとってのカズ先輩っていうのは、都会で就職して疲れ切っていて、友達とも疎遠になっていた俺の、大切な知り合いだった。
やっぱり生活圏が近いと友人関係は続きやすいし、カズ先輩はいつも俺を見つけてくれるし。まあそれは、恋愛感情とかいう、別の目的だったんだけど。
自分で考えておいて、頭がくらくらしてくる。
恋愛感情って。
俺、この人と一緒に寝ていて、本当に大丈夫?
「ずっと好きだった」
「あのー、何でですか?」
「好きな理由? 好きなものは好き」
女子か。
「高校のときから、タキくんが好きだった。いいなって思ってた」
「なっが……。意味わかんない……」
そこで、俺は思い返してみる。高校生のときのこと。
高校一年生で初めて入った委員会だから、十五歳。今は二十四歳だから、九年。
九年も片想いされるようなことした覚え、全然ない。何したっけ?
水やり当番は、ちゃんとしてた。
月曜日の朝に起きるのはすごく大変だったけど。電車通学だったし。都内に通学してて遠かったし。
カズ先輩はいつも俺よりも先に来て、水やりを始めているんで、時々、俺も負けないように、いつもよりも一時間早起きをしていた気がする。
でもカズ先輩、それでも先に来てたんだよなあ。
結局、一度も俺が一番乗りだったことってないや。
水やり当番以外のときに、偶然会ったりすると、カズ先輩のほうから話しかけてくれたりして、ちょっと嬉しかったっけ。
「タキくん、あのとき、痛かった? ごめんね……」
「え? いや、痛くは……なかったですけど……」
未知の部分を掘られてる感覚の記憶は、少しずつ薄れつつある。
「あれ? あのとき、タキくんのこと、イかせたっけ。俺」
「えー……、あー、はい、久しぶりだったんで、出してしまったような……」
そういえば、その後の出来事が衝撃的過ぎたんで忘れてたけど、俺、この人に咥えられて、口の中で出したんだった。
しかも飲まれた……。
「口でされるのは、好き?」
「へ? いや……わかんないです……」
「恥ずかしがらなくてもいいよ」
カズ先輩にこういう風に言われたら、落ちない女はいないだろうな。
だけどあいにく俺は男なんだ……。
「いや、あんまり覚えてないんで」
なにしろ、その後の出来事が衝撃的過ぎて……。
「寝る前にしてあげようか?」
「待ってください、約束が違うんですけど……!」
「エッチはしない。絶対入れない。タキくんが好きなことをしてあげたいんだ……」
右手を取られて、きつく握られる。
「タキくんの気持ちいいところ、全部舐めてあげる」
カズ先輩は手始めに、俺の右手の指を舐め始めた。
そういう妖怪、いそうだなと俺は思った。
やはり人として。
それぞれシャワーを浴びて、俺はベッドを借りることになった。着替えを持っていたので、半袖短パン。
カズ先輩は夏用の七分丈の薄手のパジャマを着ている。
「俺はソファで寝るから、安心してね」
「ほんとにいいんですか?」
「いい。気にしないで」
客用布団などもないので、カズ先輩はクッションを集めて、リビングにある二人掛けのソファで上掛け一枚で寝るらしい。ソファに寝転がって具合を確かめている。
床がフローリングでラグのひとつも敷いていないので、柔らかい場所はソファしかない。
だけど、カズ先輩は、百八十センチ以上ある。
だから、二人掛けのソファから、頭も、長い足も、かなり飛び出る。
窮屈そうだし、落ちそう。寝返りも打てそうにない。
俺は百七十センチもないから、頭もしくは足のどちらかは入ると思うんだけど、カズ先輩は、俺にベッドをすすめてくる。断れない。
「おやすみ、タキくん」
ソファの上で、とても嬉しそうにカズ先輩は言った。
なんの窮屈さも感じていなさそうな、幸福そうな笑顔だ。
「あのー……エッチさえしないんだったら、一緒でも」
と言ったら、カズ先輩は、さっそくソファから転げ落ちた。
言わなきゃよかった。なんてこと言ったんだ、俺。
床に膝をついたカズ先輩は、神に祈るかのように手を合わせる。
「しない、絶対しない、しません……!」
そこまで言われると……。
カズ先輩は慌てて立ち上がって枕をひとつとって、上掛け一枚を持つ。そして寝室に向かいながら、俺の背をぐいぐい押す。
寝室で、ベッドの端と端に分かれた。
上掛けも分けて、それぞれが一枚使う。
カズ先輩のベッドは広くて、ダブルベッドだ。う、頭が……。
ダブルベッドで事件は起きたんだよな……。
俺は、少し考えてしまう。
もしただ普通に、大人になって仲良くなった先輩後輩という関係だったとしたら、こんな風に家に遊びに来て、飲んだり話したりもあっただろうに。
カズ先輩は目覚ましを掛けたり、明かりを落としたりする。
オレンジ色の常夜灯が暗く灯る。寝るのに不自由ない程度に調節してくれる。
「タキくん、真っ暗がいい? いつもどうしてる?」
「いつも豆球です。これくらいで」
「空調は、どう? 暑いとか、寒いとか」
「ちょうどいいです」
「ラベンダーの香りは平気?」
そういえば、ベッドからほのかに香っている。カズ先輩っていつもこのにおいするなと思ってたけど、これ、ラベンダーか。
「リラックス効果……」
「うん。タキくんは大丈夫かなって」
「寝るの最速三秒なんですけど、三秒切るかも……」
「エッチ以外のことだったらしてもいい?」
「いいわけないでしょ!?」
「ごめん、手を繋ぎたいと思っただけ……」
不覚にも、俺はカズ先輩のその申し出を、少し可愛いと思ってしまった。
叱られてしょんぼりしてる犬みたい。
「それくらいだったら、いいですけど……」
泊まらせてくれてるし。
ネカフェも安くはないんだよね。
俺は仰向けになって、カズ先輩側の右手を少し向こうにやる。
すると、カズ先輩はうつ伏せで胸を起こして俺の右手を大切そうに両手でとって、手の甲に口づけた。
それは許してないよ。
「タキくんを傷つけてごめん」
あんなことがあったのに、今こうしているなんて、俺は自分のことが不思議だ。
いや、怒ってはいるけど。詰りたい気持ちもあるけれど。
だけど、相手がカズ先輩だから、怒るに怒れないし、詰ることもできない。
それくらい、俺にとってのカズ先輩っていうのは、都会で就職して疲れ切っていて、友達とも疎遠になっていた俺の、大切な知り合いだった。
やっぱり生活圏が近いと友人関係は続きやすいし、カズ先輩はいつも俺を見つけてくれるし。まあそれは、恋愛感情とかいう、別の目的だったんだけど。
自分で考えておいて、頭がくらくらしてくる。
恋愛感情って。
俺、この人と一緒に寝ていて、本当に大丈夫?
「ずっと好きだった」
「あのー、何でですか?」
「好きな理由? 好きなものは好き」
女子か。
「高校のときから、タキくんが好きだった。いいなって思ってた」
「なっが……。意味わかんない……」
そこで、俺は思い返してみる。高校生のときのこと。
高校一年生で初めて入った委員会だから、十五歳。今は二十四歳だから、九年。
九年も片想いされるようなことした覚え、全然ない。何したっけ?
水やり当番は、ちゃんとしてた。
月曜日の朝に起きるのはすごく大変だったけど。電車通学だったし。都内に通学してて遠かったし。
カズ先輩はいつも俺よりも先に来て、水やりを始めているんで、時々、俺も負けないように、いつもよりも一時間早起きをしていた気がする。
でもカズ先輩、それでも先に来てたんだよなあ。
結局、一度も俺が一番乗りだったことってないや。
水やり当番以外のときに、偶然会ったりすると、カズ先輩のほうから話しかけてくれたりして、ちょっと嬉しかったっけ。
「タキくん、あのとき、痛かった? ごめんね……」
「え? いや、痛くは……なかったですけど……」
未知の部分を掘られてる感覚の記憶は、少しずつ薄れつつある。
「あれ? あのとき、タキくんのこと、イかせたっけ。俺」
「えー……、あー、はい、久しぶりだったんで、出してしまったような……」
そういえば、その後の出来事が衝撃的過ぎたんで忘れてたけど、俺、この人に咥えられて、口の中で出したんだった。
しかも飲まれた……。
「口でされるのは、好き?」
「へ? いや……わかんないです……」
「恥ずかしがらなくてもいいよ」
カズ先輩にこういう風に言われたら、落ちない女はいないだろうな。
だけどあいにく俺は男なんだ……。
「いや、あんまり覚えてないんで」
なにしろ、その後の出来事が衝撃的過ぎて……。
「寝る前にしてあげようか?」
「待ってください、約束が違うんですけど……!」
「エッチはしない。絶対入れない。タキくんが好きなことをしてあげたいんだ……」
右手を取られて、きつく握られる。
「タキくんの気持ちいいところ、全部舐めてあげる」
カズ先輩は手始めに、俺の右手の指を舐め始めた。
そういう妖怪、いそうだなと俺は思った。
352
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる